静止画広告と動画広告の効果的な活用方法
2020年春から5G回線が徐々に普及し始めましたが、コロナ禍によりデジタル化に拍車がかかり、2023年3月現在対応エリアはますます増加しています。
大容量かつ超高速データ通信することが可能になった今、動画広告市場は今後も拡大を続けていくことが予想されます。
しかし、どんな場合でも動画広告が効果的なわけではありません。静止画広告との使い分けが重要です。
そこで今回は、動画広告市場の推移や静止画広告と動画広告を使い分ける重要性について解説したいと思います。
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動画広告市場規模推移と予測
2022年 1月末、株式会社サイバーエージェントにより2020年から2025年までの「動画広告市場規模推移・予測」が発表されました。
ここでは、動画広告を以下の4つの種類に分けています。
①インストリーム広告
YouTube等の動画視聴サイトやアプリで、動画コンテンツの前後や途中に表示される動画広告。
②インフィード広告
SNSのフィードやWEBサイト内の広告枠に表示される動画広告。
③インバナー広告
WEBサイトやアプリのバナー広告枠に表示される動画広告。
④その他
ここではモバイルアプリ・サイトのページ最上部などで拡大表示されるエキスパンド型広告と呼ばれるものや、検索結果に表示された動画コンテンツの一部として表示されるものなど、①②③に当てはまらない動画広告をその他と定義しています。
インストリームとインフィードの2強状態
グラフを見ると、インバナー広告とその他の動画広告は、年々増加しているものの1年間の増加額は100億円以内に収まっています。
対して、インストリーム広告とインフィード広告は毎年大幅な増加を続けており、2020年から2022年までの2年間でどちらも1000億円以上の増加となっています。
現在は、スマートフォンの普及によりモバイル端末の複数所有やSNSの複数利用が当たり前になっています。今後も利用者数は増え続けていくことが予想されるため、2023年以降もその勢いは止まらずインストリーム広告とインフィード広告が8割以上を占める見込みとなっています。
動画広告市場は今後も拡大予定
動画広告市場全体の流れを見ると、2021年と2022年の前年比は130%の5497億円と高い成長率を見せ、2025年には1兆465億円に達する見込みです。
この圧倒的な伸び率からも、業界・業種・規模の大小を問わず様々な企業がSNSや動画配信サービスの動画広告出稿に着手していることがわかります。動画広告の需要はスピード感を保ったまま、ますます拡大していくでしょう。
動画配信型SNSである TikTok、Instagramのリール動画、YouTubeのショート動画など、現在のSNS利用状況を見ても、今後動画での情報発信がさらに主流となることは言うまでもありません。
静止画広告と動画広告の上手な活用法
あらゆる効果が期待できる動画広告ですが、目的や成果によっては静止画広告の方が適している場合もあり、使い分けが重要です。
両方のメリット・デメリットを把握したうえで適した方を選んでいく必要があります。
では、どんな基準で静止画広告と動画広告を使い分ければいいのでしょうか。
静止画広告の効果と活用シーン
静止画広告は、広告画像に表示されている情報がすべてです。動画広告のように視聴し続ける必要はなく、一目見ただけで何を伝えたいのか分かってもらえます。
広告を見たすべてのユーザーに一定の情報を届けることができるため、興味を持ったユーザーに期待するアクションを起こしてもらいやすいのです。
動画広告に比べて制作コストも抑えられ、広告出稿に対するハードルが低いこともメリットとして挙げられます。
情報量が少なく、一瞬でダイレクトに訴求したい場合には静止画広告が適していると言えます。
また、コストを抑えながらより多くの人に情報を届け、集客や販売促進につなげることが目的の場合にも大きな効果を発揮します。
動画広告の効果と活用シーン
動画広告は、短時間で膨大な量の情報を伝えることができ、表現方法も豊富です。そのため、静止画と比べてユーザーの理解度・購買意欲を高めやすく、コンバージョン率も引き上げられるというメリットがあります。
商品やサービスの魅力を効果的に訴求できるためユーザーの印象に残りやすく、好感を持ってもらいやすいです。購入する際の候補にも挙がりやすくなります。
また、現在は動画広告市場が拡大しているため、日常的に動画を見るユーザーが増え、動画広告も受け入れられやすい環境になっています。
静止画では伝わりにくい商材の使用方法や制作ストーリー、利用した際のベネフィットなどをわかりやすく訴求したい場合は動画広告が適していると言えます。
動画広告はブランドの世界観を表現しやすく、視聴者に共感を与え、他社との差別化を図りやすいため、ブランディングが目的の際にも大きな効果を発揮します。
静止画広告と動画広告に接触するユーザー層は異なる?
株式会社リチカの『RC総研』レポート第二弾によると、同条件で配信した静止画クリックユーザーと動画クリックユーザーのうち、重複しているユーザーは全体のわずか3.7%という結果となり、広告を見てアクションを起こすユーザー層は静止画と動画で大きく異なっていることがわかります。
つまり、動画一本化にしてしまうと、重複していない静止画クリックユーザーにリーチできなくなるということです。
従って、「静止画 or 動画」のように2つを切り離して考えるのではなく、「静止画 and 動画」のように両者同時に活用していくことが現代の広報活動において重要なポイントです。
2つを効果的に使い分けることでより広い範囲にアプローチすることができ、認知拡大、ブランディング、売り上げアップそれぞれの成果が上がっていくでしょう。
メリットはそのまま活かし、デメリットは補えるような戦略を立てていくことが広告運用を成功に導くカギとなります。
まとめ
今回は、動画広告市場の推移や静止画広告と動画広告を使い分ける重要性についてご紹介しました。
高い効果が期待できる動画広告に取り組みたくても、かかるコストの増加やクリエイティブの難易度上昇によりなかなか着手できていない状況もあるかと思います。
ジャリアでは、年齢や性別・趣味嗜好などのユーザー属性のターゲティングに加え、市場動向やターゲットに合わせた配信エリア設定といった事前調査も行っています。
また動画撮影や編集はもちろん、TikTokやInstagramのリール動画、YouTubeのショート動画等のSNSやプラットフォームに対応した縦型動画やドローンを使用した空撮にも対応しております。
今お持ちの写真や画像の素材を活かした動画の制作や、一枚のチラシデータから動画を制作することも可能です。広告の目的やターゲットに合わせたご提案をさせていただきます。
動画広告に興味がある方や、配信効果を改善したい方は、お気軽に弊社までお問合せ下さい。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |