HubSpot(ハブスポット)とは?機能や効果、導入方法まで解説します!
CRM/MAツールの導入を検討した場合に候補に上がるであろうHubSpot(ハブスポット)。
世界的に高いシェアを誇り、日本法人を立ち上げて以降国内での導入数も大きく伸ばしています。
そんなHubSpotの導入を検討している方の中には「どんな機能があるの?」「メリットとデメリットは?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、HubSpotの機能やメリット、料金の目安から導入方法までを紹介していきたいと思います。
目次 |
HubSpot(ハブスポット)とは?
HubSpotとは、アメリカのHubSpot社が2005年に開発・提供している、インバウンドマーケティングに必要なツールを備えたプラットフォームです。世界120か国以上で14万社以上の企業が導入し活用しています。(2022年5月現在)
HubSpot社が提唱する「インバウンド」の思想の元、無料のCRMの他5種のツールを提供しており、必要に応じてツールを組み合わせ使用することができます。マーケティングから営業、コンテンツ管理、カスタマーサービス、オペレーションに至るまで、これら全てが1つのプラットフォームで成立するため、それぞれのツール間のデータの連携や統合も簡単に行うことができます。そのため部署間での引き継ぎなども効率的に素早く行うことが可能になりました。
HubSpotが提供する6つのツール
HubSpotは用途に合わせた様々なツールを提供しています。各ツールを単体で利用することも可能ですが、組み合わせて運用することで何倍もの効果を発揮します。ここではそれぞれのツールについてご紹介します。
HubSpot CRM(無料)
HubSpot CRMは顧客管理や営業支援等に効果を発揮するCRMツールです。社内で起こるあらゆる交流や活動を整理、自動化し、記録するためのプラットフォームを提供します。
HubSpot CRMはHubSpotが提供する他のツール全ての基盤となる場所であり、HubSpot CRMで全てのデータの管理、確認を行えます。
CRMツールとして充分すぎる機能を備えているにも関わらず、完全無料で提供されています。さらにユーザーアカウント数に制限がないので、組織のチームメンバー全員で顧客情報を共有できます。
無料版ではフォームやメールにHubSpotのロゴが入るなどのデメリットはありますが無料でここまでの機能を備えたCRMツールは他にはないでしょう。CRMツールを導入しようか悩んでいる企業などがお試しで利用できるのは大きなメリットと言えます。
HubSpot CRMは数多くのメリットを提供してくれます。しかしその全てをこのページで紹介することは難しいため、今回はその一部とHubSpot CRMが出来る機能の一覧をご紹介します。
HubSpot CRMが出来ること
◆チーム全体の可視化
チーム全員がHubSpot CRMにアクセスすることができます。ユーザー数、データ容量などの制限はありません。
新入社員から経営幹部まで、誰でもログインして、リード管理を行い、どのようなプロセスを経て、そしてどのように成功したのか、失敗したのかを、正確に把握することができます。一連の営業プロセスを可視化することで営業のブラックボックス化を防ぐことにも繋がります。
◆営業パイプラインの構築・管理
パイプラインを定義することで、営業プロセスを視覚化することができます。見込み顧客が購買プロセスのどの段階にいるのか瞬時に把握できます。自動入力機能や分かりやすい取引パイプラインのおかげで、営業担当者が手作業で入力したり、調査したりする時間を節約することが出来ます。
◆メールマーケティングが簡単で効率的に
デザイナーやエンジニアがいなくても高クオリティなHTMLメールの作成が可能になります。テンプレートの作成と共有が簡単に行え、カスタマイズも容易です。Eメールの一斉配信機能も備えており、毎月2000件まで無料で送信することができます。
さらに、Eメールを開封したり、リンクをクリックした際は、通知が届くとももに、行動履歴が自動で記録されるため顧客が興味を持ったタイミングを逃さず次のアクションを開始できます。また、GmailやOutlookと連携することが可能なため、わざわざメールツールを変更する必要はありません。
HubSpot CRMの一部を紹介しましたが他にも豊富な機能が備わっています。下記にHubSpot CRMの無料で使用できる機能をまとめたのでご確認ください。
コンタクト管理 | コンタクトのウェブサイトアクティビティー |
会社 | 取引 |
タスクとアクティビティー | 企業インサイト |
GmailやOutlookとの連携 | アプリマーケットプレイスとの連携 |
カスタムのサポート フォーム フィールド | チケット管理 |
プロスペクト | フォーム |
フォーム送信に対するフォローアップのEメール | 広告管理 |
リターゲティング広告 | 共有の受信トレイ |
モバイル受信トレイ | レポート作成ダッシュボード |
Eメール追跡と通知 | Eメールテンプレート |
スニペット | ドキュメント |
ミーティング設定 | チャットボット |
ウェブチャット | チャネルの切り替え |
チームの共有アドレス | 取引パイプライン |
ランディングページ | Eメールマーケティング |
リストのセグメンテーション | Facebook Messengerとの連携 |
カスタムプロパティー | カスタマイズに対応した見積書作成 |
HubSpotモバイルアプリ | データ同期 |
既存データ同期 | 既定のフィールドマッピング |
Eメール返信の追跡 | Eメールの健全性レポート |
マーケティング イベント オブジェクト | 個別送信Eメール |
ユーザー管理 | カスタムのユーザー権限の設定 |
Slackとの連携 |
引用元:HubSpot製品・サービスカタログ
参照元:HubSpot CRM - 無料の顧客管理・営業支援(SFA)ツール
Marketing Hub
Marketing Hubはマーケティング業務を支援するための機能を数多く搭載した、MA(マーケティングオートメーション)ソフトウェアです。Marketing Hub は、Webサイトへのトラフィックを増やし、より多くの訪問者をリードに転換できるように支援します。
ブログ、ランディングページ、Eメールなどの作成や、ソーシャルメディアの管理・投稿などが簡単に行うことができ、顧客情報を収集し、分析して効果的な施策や流入経路を確認できます。それらの詳細なデータが複数のレポートで作成され、独自にカスタマイズ可能です。
さらに、まとめて表示する機能も備わっており、必要な情報をチームで簡単に共有できます。
今やSEO対策の定番とも言える、トピッククラスターの概念を取り入れたブログの構築も簡単に行えます。すぐれたUIが視覚的にわかりやすく表示してくれるので、機能しているのか簡単に確認できます。
トピッククラスターについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
Marketing Hubが出来ること
◆ブログやランディングページの作成とトラッキング
Marketing Hubがあれば簡単にブログやランディングページを作ることができます。ドラッグ&ドロップで直感的に操作ができ、画像の挿入や、テキストの変更や色変え、リンクの追加など簡単に行うことができます。
複数人での共同編集にも対応しているため、チームで運営することが可能です。
高クオリティで魅力的な数多くのテンプレートが用意してあり、1からデザインを作る必要もありません。Cookieを利用したトラッキング機能で、訪問者の行動がログとして記録されます。
◆マーケティングオートメーション
メールの送信など、様々なプロセスを自動化し、効率よく業務を行えます。トリガー、条件、アクションを設定し、ターゲットとする見込顧客に理想的なタイミングでメールを自動送信できます。
また、メールごとに目標を設定し、そのメールがどれぐらいの成果を上げたのか、簡単に確認できます。メール以外にもウェブフックのセットアップ、見込顧客のスコアリング、営業チームへの見込顧客の引き継ぎなども自動化可能です。
重要なアクションを起こした際、自動でチームへ通知をしたり、フォローアップが必要な際に、セールスチームに通知を行えます。
◆マーケティングアナリティクス
様々な施策の効果を分析し、見込顧客ごとの詳細なデータを得ることができます。施策ごとに個別化されたレポートが用意されており、各種データの集約も容易です。
それぞれの施策ごとに効果が高いのか、改善が必要なのか、自社サイトへの流入経路などを、簡単に確認でき今後の戦略に活かせます。さらに、A/Bテストや適応型テストを行い、最適化を行うことで、さらなるパフォーマンスが期待できます。
ここで紹介した機能はほんの一部であり、マーケティングを効率よく、時間を短縮し、成果を出すための機能を数多く備えています。
参照元:Marketing Hub | MA、LPやフォーム作成の一元管理を実現するマーケティング ツール
Sales Hub
Sales Hubは、営業チームが顧客との信頼関係を向上させながら、より良い案件を、効率良く成約できるように設計された、営業支援システム(SFA)です。
営業チームが顧客との取引に全力を注げるよう、作業の効率化を念頭に置いて設計されています。無駄な作業や業務の停滞を防ぎ、大切な顧客とのコミュニケーションの機会を増やします。
Sales Hubがあれば、営業チームがサービスを提供し、見込顧客がコンバージョンする準備が整った瞬間に取引を成立させるたことが可能になります。このツールを使いこなせば、企業の営業活動の効率は大幅に向上し、成約までの道のりもスムーズになるでしょう。
Sales Hubが出来ること
◆メールに関する様々な機能
効果の高い営業メールをテンプレート化し、チームで共有し、使用できます。テンプレートごとに送信率、開封率、エンゲージメント率など様々な指標が確認でき、有効なメールの分析、確認ができます。
さらに、見込顧客がメールを開いたり、webサイトをクリックしたりすると、営業チームに通知が届きます。
◆ミーティング設定
何度もメールでのやり取りを行い、顧客の混乱を招き、信頼を失う可能性のあるスケジューリングを無くせます。ミーティングの候補日時を提示し、見込顧客に都合の良いミーティング時間を選んでもらうことができます。
カスタマイズ可能で、GoogleカレンダーやOffice 365カレンダーと同期が可能なためスケジュールの調整がずっと楽になるでしょう。
◆パイプライン管理
新しい取引を簡単に登録でき、作業の割り当てなどダッシュボードで確認・追跡できます。営業チームが購入者ごとのニーズに合わせてサービスをカスタマイズし、複数のパイプラインにセールスプロセスにあわせた各ステージを実装して追跡できるようにします。
もちろんここで紹介した機能は一部です。Sales Hubは、最適な階層に応じた膨大な数のセールスツールが用意されています。これらはすべて、HubSpotの他のツールと統合されています。
参照元:ビジネスの規模を選ばない営業支援ソフトウェア | 無料版もご用意
Service Hub
Service Hubは、カスタマーサービスチームが顧客のサポートをする際に、それを支援するために設計されています。
顧客が経験している問題を特定し、迅速に解決まで導く手助けをしてくれるだけでなく、顧客の満足度を常に把握し、効率的に顧客の満足度い維持率・満足度の向上を支援します。
カスタマーサービスチームにとってどれほど有効で、効率性を上げることができるのか、機能の一部をご紹介します。
Service Hubが出来ること
◆ライブチャットとチャットボットでリアルタイムに対応
あなたのwebサイトやlp等は、24時間365日常に閲覧可能ですが、現代の消費者は、必要な情報をその場ですぐに手に入れたいと思っています。
ライブチャットを使えばお問い合わせをスムーズに担当者に繋ぎ、チャットボットを導入すれば営業時間や休業日を無視して、問い合わせに自動で返信できます。チャットでの会話はすべて保存・共有されるため外出先でも対応することが可能です。
◆チケット管理とカスタマーポータルの設置
顧客からの問い合わせを、HubSpotでは「チケット」と呼んでいます。全てのチケットは、チーム全員が確認できる場所でまとめて管理され、問題点や、対応状況から優先順位を設定し、対応することができます。
応答時間や処理件数も記録できるためチーム全体の対応力強化に繋がり、カスタマーサービス全体の質が向上するでしょう。
さらに、カスタマーポータルを設置すれば、顧客が自分のチケットの進捗を確認し、誰が解決しているのかを把握できるようになります。チケット解決までの顧客のフラストレーションを解消し、さらなる顧客満足度の向上に繋がるでしょう。
◆顧客フィードバックアンケートとカスタムアンケートの実施
メール、チャット、ウェブリンクなどを使ってアンケートを配信できます。カスタマイズ可能なテンプレートのおかげで、目的としている情報を効率的に収集できます。顧客との良好な関係を維持し、長期的な関係を結ぶために、顧客の意見を積極的に集め改善に繋げましょう。
Service HubはHubSpotの他のツールと連動しているため、カスタマーサービスチームの全員が、顧客が他部署のチームと行った、今までのやり取りを確認し、潜在的な問題を解決する最善の方法を迅速に提供することができます。
これにより、顧客が抱える問題を解決するまでの時間が短縮され、最高のカスタマーサービスを受けられるようになります。
参照元:Service Hub | ビジネスの規模を選ばないカスタマー サービス ソフトウェア
CMS Hub
CMS Hubとは、HubSpotが開発したCMS(Contents Management System)です。CMSを簡単に説明しますと、Webサイトのコンテンツを構成する要素を効率よく管理・運営するシステムです。
CMSがあればコードが書けなくてもwebサイトを構築でき、画像の差し替えや修正も簡単に行うことができます。
WordPressなど無料で、使用できるCMSがある中なぜ有料であるCMS Hubを選ぶのか。その優れた機能の一部を紹介します。
CMS Hubが出来ること
◆圧倒的な効率の良さとスピーディーなコンテンツ制作
ホームページや、ランディングページ、ブログ、お問い合わせフォーム、CTAなど、すべて1箇所で利用できます。それぞれ優れたテンプレートが用意されており、ドラッグ&ドロップで直感的に操作ができます。
おかげでカスタマイズ、更新、編集作業が簡単に行え、開発者に毎回依頼をする必要はありません。
◆堅牢なセキュリティ
HubSpotはセキュリティ面に力を注いでおり、そのセキュリティの高さは確かなものです。主な機能として、標準SSL証明書、シングルサインオン(SSO)、2要素認証、カスタムのドメインセキュリティー設定、ページのパスワード保護、アクセス権設定などがあります。
また、WordPressのようなオープンソースのプラットフォームと比べて、セキュリティリスクは非常に低くなっています。
◆HubSpot CRMとの連携
CMS Hubで構築されたwebサイトは、訪問者の情報を収集しHubSpot CRMに自動で反映します。webサイト上で行われた顧客とのやり取りは全て記録され、いつでも確認することができます。
収集した情報をもとにパーソナライズされたコミュニケーションを行うことで、顧客体験の向上に繋がります。
もちろんここで紹介した機能はごく一部です。CMS Hubは単独で使用できるますが、HubSpotが提供する他のツールと組み合わせることで、さらなる効果を発揮します。
無料のCMSがある中、有料であるCMS Hubを導入するのは躊躇することと思います。ですが価格に見合う以上の機能はありますので、一度検討してみるのも良いかもしれません。
参照元:CMS Hubでウェブサイトを構築・管理 | HubSpot
Operations Hub
Operations Hubは、2021年4月に提供を開始した新たなるサービスで、RevOps(レベニューオペレーション)という概念を念頭に開発されています。
RevOpsを簡単に説明しますと、営業、マーケティング、サービス、財務など、収益に影響を与える部門の連携により、顧客に良質で一貫性のある顧客体験を与えることで、顧客満足度を向上させることです。
企業が成長し顧客が増えれば、社内で使用するツールやアプリもどんどん増えていきます。それぞれの部門に属するオペレーションチームはツールの設定や問題が起きた際の対処を行う「後方支援」の位置付けとなってしまいます。
各部署はその部署特有のデータに基づいて改善と最適化を行いますが、全体の連携を考慮せず部門ごとにサイロ化したシステムを生みだします。
その結果、各部門が独立した施策を行なってしまい、スムーズな顧客体験が提供できなくなるわけです。顧客は企業の組織構造の弊害を被り失望させることになりかねません。
この問題を解決するため、Operations Hubは、HubSpotをはじめとする社内のあらゆるデータを1つの場所に集める機能を持っています。
また、アプリの連携、プロセスの改善、自動化(カスタマイズも可能です)を簡単に実装することができ、これら全てが1つのプラットフォーム上で対応可能です。
Operations Hubが出来ること
◆データ同期
優秀なデータ同期機能により、様々なアプリと相互に連携することができます。それぞれのチームが使用しているツールやプラットフォームをシームレスに統合し、必要なときに必要な場所でデータを入手できるため、データの統合がとても簡単になります。
さらに、一方向同期/双方向同期の選択や詳細なカスタマイズ機能も備えていますので、目的に合わせ使い分け可能です。
◆データ品質管理オートメーション
CRMに登録しているデータを整理しなければならない時、この機能のおかげで労力を大幅に減らすことができます。日付の入力形式の調整や電話番号の更新、表記方法の統一など、社内ルールに合わせ自動的に更新することができます。
◆プログラマブルオートメーション
プログラマブルオートメーション機能であらゆるプロセスを自動化できます。営業担当者の顧客や地域の割り当て、契約更新や販売後の対応など自動化することで、業務の効率化とともに、顧客満足度の向上にも繋がります。
Operations Hubは、顧客情報を一元管理することで、必要なデータを必要な時に、必要な場所で、必要な方法で取得することを可能にしました。部署ごとの連携がスムーズになり、顧客に一貫性のある顧客体験を提供できるのです。
参照元:成長企業のためのオペレーション支援ソフトウェア | HubSpot
HubSpot CRM Suite
HubSpot CRM Suiteは、HubSpotのサービスをひとまとめにしたバンドル版です。上記の5つのHubSpotのツールすべてを活用できる企業は、HubSpot CRM Suiteが最適でしょう。3つのサービスと個別に契約するよりも大幅に割安な価格で、5つのサービスすべてを使用することができます。
参照元:充実のエンタープライズCRMソフトウェア | HubSpot
HubSpotの各ツール料金表
各ツールに3種類のプランが作られています。HubSpot CRMは無料のため含まれていません。
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Starter
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Professional
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Enterprise
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Marketing Hub | ¥5,400/月 | ¥96,000/月 | ¥384,000/月 |
Sales Hub | ¥5,400/月 | ¥54,000/月 | ¥144,000/月 |
Service Hub | ¥5,400/月 | ¥54,000/月 | ¥144,000/月 |
CMS Hub | ¥2,700/月 | ¥43,200/月 | ¥144,000/月 |
Operations Hub | ¥5,400/月 | ¥86,400/月 | ¥240,000/月 |
CRM Suite
(バンドル版) |
¥5,400/月 | ¥222,000/月 | ¥600,000/月 |
※年払いの場合10%OFFになるプランもあります。
※この他に、追加オプション、推奨サービスなどの契約により変動します。
引用元:マーケティングソフトウェアの価格表 | HubSpot
各プランの違いとして有償機能を利用できる人数の違いや、機能制限の有無があります。
Starterは月5,400円ととても安価でお試しで導入するには最適ですが、やはり本格的な運用を考えると、Professional以上となるでしょう。
しかし、各ツールの各プランを好きに組み合わせて契約が可能なため、自社にもっとも合うプランを選んで契約しましょう。
HubSpotを導入するメリット・デメリット
ここまで紹介してきた通りHubSpotには豊富なツールがあり、多くのメリットを与えてくれます。
ここではHubSpotの導入を検討している方へ、HubSpotを使うことで得られるメリットとデメリットについて紹介したいと思います。
HubSpotのメリット
◆HubSpot導入により収益増加が見込める
HubSpotがこちらであるデータを公開しています。こちらのページによると、2021年にHubSpotと契約している103,000社を超える企業から得たデータを分析しROI(投資収益率)を算出したところ、
HubSpotを導入して1年後、平均で、ウェブトラフィック:181%増加、インバウンドリードの数:159%増加、成約件数:92%増加、成約率は41%向上したとのデータが出ています。
さらに、あらゆる業界、規模、地域でHubSpotを活用して成長を実現したとのことです。
引用元:HubSpotのCRMプラットフォームROIレポート|HubSpot
◆一元化されたプラットフォームで業務効率化と生産性の向上
HubSpotは多くの機能を有していますが、相互に連携することができ、さらに数多くのアプリや外部サービスと連携可能です。
それらをHubSpot内で管理・操作できるので個別にソフトウェアやアプリを用意するより、業務効率は大幅に向上します。他にも自動化することができる機能が豊富なので面倒な作業を減らせます。
◆無料で使える機能が豊富でコストパフォーマンス抜群
HubSpot CRMは完全無料で使用でき、ユーザー数やストレージ容量の制限もありません。最大100万件の顧客情報を登録でき、チーム全員で情報を共有できます。
お試しで使用して、他のツールが必要な時に、個別で契約ができるのもコスト面では大きなメリットと言えます。
◆直感的な操作で使いやすいUI
HubSpotのツールはとても使いやすく設計されており、直感的に使える部分が多いです。操作方法の学習に時間を取られては本末転倒です。
ドラッグ&ドロップ機能でクリックしてそのまま配置したり、顧客データを見やすいカード型で表すことで一目で不足したデータを確認ができます。
◆HubSpotが提供する手厚いサポート
HubSpotを導入する際にやはり難しいのでは?と感じる方もいると思います。しかし、HubSpotから導入支援を受けることができます。サポート領域に応じて料金は変わりますが、リモートで会話しながら分かりやすく、丁寧に教えてくれます。
他にも、メール、電話、チャットなどで質問できるのですが、基本的に返信が早く、問題解決までストレスなく導いてくれます。
私は基本的にチャットで質問しているのですが、今まで問題が解決しなかったことは無く、その場でわからない場合も次の日にはメールで解決方法を教えてくださいました。
HubSpotのデメリット
◆無料で使用できるがいくつか制限がある
無料で使用できますが、いくつかの制限があります。共通の受信トレイや、レポート作成ダッシュボード、取引パイプラインの作成数の制限や、フォームやランディングページにHubSpotのロゴが表示されたりなど。
全体的に、作成して使用するツールの数量制限と、ツールのカスタマイズを制限している印象です。CRMに必要な機能は全て備えていますが、物足りなさを感じたら、有料版の契約を考えなければなりません。
◆使いこなすまで時間がかかる
多機能で様々なツールと連携できますが、それゆえに、覚えることが多く、使いこなすのに時間がかかります。使いやすいUIで親切な作りになってはいますが、やはり1から始める場合、わからないことだらけで、手間取ることが多いでしょう。
◆日本語訳に違和感がある場合がある
英語から日本語に訳されていますが、分かりにくい表現がされている場合があります。また、ヘルプページが日本語に対応していない場合も多いので、英語が苦手な方は使いこなすのに時間がかかるかもしれません。
チャットやメール、電話でのサポートは、全て日本語に対応していますので、そこは安心してください。
HubSpotの導入をお勧めする企業の特徴
上記メリット・デメリットを踏まえて、HubSpotの導入に向いている企業について解説します。
◆ツールの導入を考えているがコストを抑えたい
無料で使えるCRMをはじめ、月5400円で利用できるプランがあるので、とりあえずのお試しで開始することができます。
14日間の無料トライアルもあるため、自社に必要なツールが何かまだわからない場合でも、使ってみて自社に最適なツールの組み合わせを見つけることができます。
他社のツールを使っている企業もHubSpotへの乗り換えでコストを抑えれる可能性があります。無料なので一度使ってみるのも良いかもしれません。
◆CRM・SFA・MAツールを初めて導入する企業
まだこれらのツールを導入していない企業はHubSpotが最適です。HubSpotには手厚いサポートが備わっており、丁寧な導入支援を行ってくれます。
実際に私たちも導入支援をお願いしたのですが、初期設定から機能説明まで、分かりやすく教えていただき、特に問題もなくスムーズに導入することができました。
コーディングの部分で問題が起きたりしたのですが、チャットや、HubSpot community(HubSpotを利用しているユーザーと情報交換ができる場)で質問して問題は全て迅速に解決できました。
HubSpotは、一元管理型プラットフォームですので、全てのツールをまとめて導入しても、段階に応じて導入しても、導入・運用にかかる手間は少なく済みます。
◆情報を一元管理し少人数で運用したい企業
HubSpotは全ての情報を一元的に管理しているため、少人数で運用できます。自動化機能や直感的な操作のおかげで効率よく、無駄を省いて業務を行え、各部署との連携もスムーズです。
もしも各プロセスでバラバラのツールを使用していた場合、管理するコストも手間も必要以上にかかってしまいます。HubSpotの場合全てが1つのプラットフォームで運用できるため、管理・運用のコストを大幅に減らすすことが可能です。
HubSpotの始め方【登録方法】
ここではHubSpotへの登録方法についてご紹介させていただきます。下記手順でHubSpot CRMと各無料ツールが利用できるようになりますので、使用感などを試してみてください。
アカウント作成の手順
1、最初に、HubSpotの公式ページより黄枠で囲った【無料で始める】か、右上の【無料で試す】ボタンを選択します。
2、赤枠で囲った【無料版を使ってみる】ボタンを選択します。
3、姓、名、メールアドレスだけで登録は行えます。もしくはGoogleアカウントを使用して登録できますので、ご希望の登録方法を選択してください。
4、あなたの業種を入力します。入力するとプルダウンメニューが表示されるので選択します。選択肢の中にない場合【その他】で大丈夫です。
5、あなたの役職を入力します。入力するとプルダウンメニューが表示されるので選択します。選択肢の中にない場合【その他】で大丈夫です。
6、自分が所属している会社名を入力します。
7、従業員数を選択します。
8、あなたの会社のWebサイトのURLを入力します。
※ソーシャルメディアやサブページなどは登録できません。ドメインを持ったWebサイトのみが登録できます。
9、最初に登録したメールアドレスに認証コードが届くので、入力します。
10、パスワードを決めて入力します。
11、データのホスティングを米国かEUから選びます。日本在住の方は特別な理由がない限り米国を選択しましょう。
これでアカウントの作成は完了です。
最後に、下記画像に書かれてある質問が表示されるので自分の状況に合わせて選択しましょう。
ユーザーガイドに従い設定を行う
アカウントの作成が完了したら各種設定を行います。HubSpotが用意したユーザーガイドが表示されますので、その手順に従い進めていきましょう。ガイド通りに進めていけば、ツールの場所や操作方法など、理解できると思います。
ユーザーガイドではコンタクトの作成方法や、メールの作成方法、チームの招待方法など、データのインポートなど、HubSpotで利用できる無料のツールを一通り教えてくれますので、初心者の方は全て行いましょう。
このように次に操作すべき場所などを分かりやすく教えてくれます。
最後に、私が登録した時に初期設定が英語になっていたことがありましたので、日本語に変更する方法を載せておきます。
①:TOPページの右上に表示されている歯車マークを選択し設定画面を開く
②:設定画面の真ん中あたりにある、Languageのプルダウンを選択し、日本語を選択
③:最後に左下に表示されるSaveを選択すると反映され日本語に変更される
※言語の変更を行なってもすぐに反映されない場合がありますが、数分待ったのち、再読み込みを行えば反映されます。
まとめ
ここでは、HubSpotの機能や料金、導入方法などを紹介しました。
HubSpotは優秀な機能を豊富に備えたツールですが、それぞれの企業に必要かどうかは状況や体制によって大きく変わると思います。ですので、メリット・デメリットを見極め、導入するかを慎重に検討していただければと思います。
とはいえ、無料でここまで使えるツールもHubSpot以外ありませんので、ひとまず使ってみて自社に必要か試してみることをお勧めします。
ここで紹介した内容が皆様の助けになれば幸いです。