ChatGPT-4oとは?新たな機能やできること、使い方を解説

ChatGPT-4oの使い方について福岡の広告代理店が解説

質問すると、まるで人間と話しているかのような自然な受け答えで瞬時に情報を提供してくれるサービスとして対話型AIブームの火付け役となったChatGPT。ビジネスやプライベートで1度は使ったことがある方も多いのではないでしょうか。

そんなChatGPTに新モデルChatGPT-4oが登場しました。複数形式の情報を自在に扱い、さらに高度なコミュニケーションやデータ処理を可能にしています。

これまでは有料版でしか利用できなかった機能が無料版でも解放されたりと、ますます使い勝手が良くなったChatGPTは上手く使えば業務効率化につながり、ビジネスを加速させるでしょう。

そこで今回は、ChatGPT-4oでできることや使い方を解説していきたいと思います。

 

目次

ChatGPTとは

ChatGPT-4oとは

ChatGPT-4oでできること

ChatGPT-4oの料金

ChatGPT-4oの使い方

ChatGPT3.5と4oの切り替え方法

Google DriveやMicrosoft OneDriveとの連携方法

まとめ

 

ChatGPTとは

ChatGPTとは、ユーザーが入力した話題に対してインターネット上の膨大なソースから適切であると判断した情報をまるで人間が話しているかのような自然な文章で提供してくれるチャット型のAIプラットフォームです。

Microsoftの「Bing AI」やGoogleの「Gemini(旧Bard)」など、2023年から世界的なIT企業がチャットAIサービスを相次いでリリースしていますが、ChatGPTはその先駆けとも言えるでしょう。

2022年11月にリリースされ、2ヶ月足らずでユーザー数1億人を突破しチャットAIサービスが普及するきっかけとなったChatGPT3.5はテキストでの受け答えがベースとなり、2021年9月以降の情報提供や画像の処理などには対応していませんでした。

しかし、2023年3月にChatGPT4.0がリリースされ、画像を貼りつけることでどのような画像なのかを理解しコード抽出や説明が可能に。さらに2021年9月以降の情報も含まれるようになり、正確性や創造性などあらゆる性能が向上しました。

ChatGPT-4oとは

そして今回「ChatGPT-4o」が登場し、これまでにない高性能モデルとして注目を集めています。

ChatGPT-4o(チャットジーピーティーフォーオー/オムニ)とは、OpenAIが開発したChatGPTの最新モデルです。

ChatGPT-4oは、従来のテキスト処理の枠を超え、画像、動画、音声なども含めた複数の形式のデータを同時に処理できるマルチモーダル機能を備えています。応答の速度や精度も向上しており、より自然で信頼性の高い対話が可能です。

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ChatGPT-4oでできること

ChatGPT-4oでは、ChatGPT3.5や4.0ではできなかったあらゆることができるようになっています。

ここでは、その例をご紹介します。

音声での対話

ChatGPT-4oでは、音声での対話が可能です。

従来のChatGPTでも音声での対話は可能でしたが、音声で話しかけると内容が自動で文字起こしされ、そのメッセージにChatGPTが音声で応答する内容も文字起こしされていました。

つまり、一度テキストを挟む必要があり、話した内容がテキストで残る仕様になっていました。

一方でChatGPT-4oでは、音声で問いかけると音声のまま内容を認識し、音声で瞬時に回答が得られるようになっています。

音声の処理スピードも平均で320ミリ秒と人間同士の会話スピードと遜色ないほどです。いちいちテキストに書き起こす手間が省かれ、より自然でスピーディーな対話が可能です。

話者の識別

ChatGPT-4oでは、音声での対話のみならず、話者の識別も可能です。

複数人が話しているときでも、各話者の音声を識別し、誰がどんな発言をしているのかを文字起こしすることができます。

話す内容に加えて声のトーンなどをもとに話者の感情を推測し、喜怒哀楽を判断して会話の雰囲気がどうだったのかまで記録することが可能です。

また、誰がどの言語を話しているかも識別できるため、リアルタイムでの翻訳が可能です。

例えば、英語話者と日本語話者が打ち合わせをする際に、英語話者が話した内容をリアルタイムで日本語に翻訳してAIが話し、逆に日本語で話した内容はリアルタイムで英語に翻訳されてAIが話すといったことが可能になります。

これらの機能はビジネスにおける会議や商談、打ち合わせで大いに役立ちます。例えば、クライアントが提案に肯定的だったのか否定的だったのかを客観的に判断し、プレゼンのブラッシュアップにつなげたり、言語が異なる相手との難しいワードを交えたやりとりも可能になるため、海外企業とのビジネス展開もスムーズに進めることができるようになるでしょう。

直近の情報提供

ChatGPT-4oでは、直近の情報も提供可能です。

公式ページにはChatGPT-4oの学習データは2023年10月までのものと記載してありますが、かなり最近の情報も含まれるという話も出ていたため、実際にいつ頃までの情報を提供してくれるのか試してみました。

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出典:OpenAI Platform

ChatGPT-4oで「バレーボールネーションズリーグ2024における日本男子チームの成績を教えて」と6月12日に質問してみたところ、以下のように6月7日(質問した日から5日前)の対ポーランド戦までの試合結果を教えてくれました。得点数や勝敗もすべて正確です。

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また、試合結果だけでなく全体の成績を簡潔にまとめ、詳細なランキングを確認するために公式サイトへのリンクも貼ってくれており、ユーザーの質問を受けた後に求めている情報にどう対応すれば良いのかを適切にくみ取って回答していることがうかがえます。

この結果から、大体1週間前の情報まで含めて回答してくれることがわかり、ChatGPT3.5と比べて学習データのキャパシティや読解力、思考力がはるかに向上していると言えます。

とは言っても公式では2023年10月と明記されているため、自身でファクトチェックを行う必要があるでしょう。

画像生成

これは有料版の機能になりますが、ChatGPT-4oでは意図する画像を生成することが可能です。

従来は画像を生成しようと希望の条件を提示しても意図する画像にならなかったり、画像が崩れて表示されることもあり、あまり実用的ではありませんでした。

しかし、ChatGPT-4oでは格段に機能が向上し、意図する画像を生成できるようになっています。

例えば、女性が公園を散歩し、カフェに入り、ショートケーキを食べる3枚の画像生成を指示すると、すべての画像で同じ女性が公園を散歩しているところからケーキを食べるところまでの一連の流れを画像で表すことができ、一貫性が保たれます。

この機能を使えば、漫画の作成も可能になります。キャラクターを作り上げてアップロードし、名前やあらすじ、セリフを書き込むことで描写が変わっても同じキャラクターがあらすじ通りに動いている様子が生成されるのです。

複数の画像から3Dのアニメーションを生成することもできるようで、これまで弱点だった画像の処理もあらゆる点で大幅に進化しています。

無料版でのGPTs利用

GPTs(ジーピーティーズ)とは、ChatGPTの機能を自分でカスタマイズできるサービスです。計算をサポートしてくれるツール、デザイン作成をサポートしてくれるツールなど、ある機能に特化したツール(GPT)を追加し、自分が使いやすいようにアレンジできます。

これまでGPTsは有料版に限り、GPTを自分で作成したり他のユーザーが作ったGPTの利用が可能でしたが、ChatGPT-4oでは無料版でも既存のGPTであれば利用できるようになっています。(作成は不可)

ChatGPTのホーム画面から「GPTを探す」をクリックすると様々なGPTが表示され、必要なものを選択するだけで簡単に利用できます。

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GPTの中でも人気の高いツールをいくつかご紹介します。目的に合わせてGPTを使い分け、作業の効率化を図りましょう。

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  • image generator・・・自然言語処理技術をもとにユーザーが入力したテキストを理解し、画像として表現。
  • Write For Me・・・目的やターゲット、文字数、トーンなどを指定することで魅力的なコンテンツを作成。
  • Scholar GPT・・・Google Scholarや、PubMedなどに簡単にアクセスでき、2億以上のリソースと高度な読解スキルで研究や調査をサポート。
  • Canva・・・広告のクリエイティブやロゴ、サムネイルなどに適したデザインテンプレートの提示。
  • Consensus・・・ユーザーの質問に対し、世界中の論文を検索した上で学術的に根拠のある回答を提示。
  • Logo Creator・・・スタイルやシンプルさ、ロゴタイプなどを指示することでクオリティの高いロゴを作成。

ChatGPT-4oの料金

ChatGPTは無料版と有料版があり、月額費用を支払うことで多くの機能をアップグレードすることができます。

個人での使用であれば20ドル/月の「Plus」プラン、ビジネスにおける複数人での使用であれば25ドル/月の「Team」プランを利用することでより快適な業務遂行が期待できるでしょう。

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しかし、ChatGPT-4oは無料版でも利用できます。

無料版では5時間経つごとに10回まで対話が可能です。10回を超えると自動的にChatGPT3.5バージョンでの対話となります。

ちなみに、Plusプランでは3時間経つごとに最大80回の対話が可能です。

ChatGPT-4oの使い方

ChatGPT-4oは、WEBブラウザ版とスマホアプリ版どちらでも使用可能です。

ここではWEBブラウザ版でのChatGPT-4oの使い方をご紹介します。

1. ログイン

まずは、ChatGPTのWEBサイトを開き、ログインします。

ChatGPTはアカウントを持っていなくても利用できますが、履歴を残したい場合や有料版を使いたい場合はアカウント登録が必要になります。サインアップをクリックし、メールアドレスとパスワード登録し、アカウントを作成しましょう。

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2. 質問を送信する

ログインできたら画面下部の入力欄に質問や話題を入力して送信することで回答してもらえます。

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ChatGPT3.5と4oの切り替え方法

無料版でも5時間ごとに10回ChatGPT-4oを利用することができます。最初からデフォルトで4oが設定されており、質問回数が10回に達すると3.5に自動的に変わります。

回答がChatGPT-4oモデルのものかどうか確認したい場合は、回答下部の音声読み上げマークやコピーマークなどが並ぶ一番右側に表示されるマークにカーソルを合わせると、「3.5」または「4o」と表示され、どちらで回答しているのかを確認できます。

以下の画像では「4o」と表示されているため、4oモデルで回答されているということになります。モデルを切り替えたい場合は右横の「∨」マークをクリックすると選択できるようになっています。

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Google DriveやMicrosoft OneDriveとの連携方法

ChatGPT-4oは、Google DriveやMicrosoft OneDriveと連携できるようになっています。

この連携により、Googleのスプレッドシートやドキュメント、MicrosoftのWordやExcel、PowerPointなどのファイルをChatGPT-4oにアップロードして読み込ませ、データをもとに分析してもらったり、表やグラフを作成してもらったりと様々な用途で活用できるようになります。

連携方法も簡単です。

1. ChatGPT-4oのホーム画面右上のアイコンをクリックし、「設定」を選択します。

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2. 「接続するアプリ」を選び、表示されたアプリの中から連携したいアプリの「接続する」をクリックします。

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3. 連携するGoogleアカウントを選択すると以下の画面になるため、「続行」をクリックします。

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4. 続行をクリックすると先ほどの設定画面に戻ります。連携したアプリの右側に「切断」と表示されていれば設定完了です。

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5. ファイルをアップロードする場合は入力欄の添付マークをクリックすると「Google Driveから追加する」と表示されるため、クリックして処理してほしいファイルを選択してください。

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まとめ

今回は、ChatGPTの最新モデル4oでできることや使い方を解説しました。

画像生成精度の向上や学習データの期間拡張にとどまらず、音声でのやりとりや感情分析までも可能になったChatGPT-4o。

一体どこまで進化していくのか、ある種の怖さすら感じますが、あくまでもアイデアを膨らませてくれるツール、課題解決をサポートしてくれるツールであることを忘れずに上手に付き合っていくことで、私たちの生活やビジネスの発展に大きく貢献してくれるでしょう。

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WRITER / HUM
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。