ブランドデザインとは? 福岡の企業が成功するためのブランディングとデザイン戦略
起業のためのハードルが下がり、沢山のベンチャーやスタートアップ企業増えている中、会社を大きくしていく中で、いつかぶつかる事になる自社ブランディング。
九州で一番大きな都市がある福岡でも多くの企業がしのぎを削っています。自社の独自性をどう出していくのか、長く企業を存続させるにはブランド構築とそのための方向を決めることは必須事項です。
そこで、この記事では最近特に注目されるようになったブランディングの意味と、ブランドデザイン、ブランディングデザインの関係について触れていきます。
ブランドデザインの会社がブランディングデザインができるとは限らない?
はい、身もフタもないタイトルですが、ブランドデザインについて書くためには前提としてブランディングデザインについても理解しなくてはなりません。
ブランドデザインとブランディングデザインは、どちらもブランドの認知を高めるために重要な役割を果たしますが、その役割が異なります。
ブランドデザインは、企業の資産であるブランドの認知を高めるために利用される手法です。ブランドの価値を高めるために必要なビジュアルやコミュニケーション手段、サービス品質などをデザインの対象としています。ロゴやパッケージデザインなどは、企業のビジョンや哲学、製品やサービスの特徴を表現するために使用されます。
一方、ブランディングデザインは、企業のコンセプトや価値観を反映し、消費者に印象的なメッセージを伝えることが目的です。ブランドの差別化や競争力の向上にも重要な役割を果たします。ブランドデザインとブランディングは密接に関連しており、効果的なブランディングを実現するためには、両方が一貫して連携することが重要です。
まとめると、前提として「ブランド戦略に沿ったブランディングデザイン」があっての「ブランドデザイン」という事です。
当社ではブランドアイデンティティを構成するのに9つの要素があると考えています。その中の1要素の事をブランドデザインであると考えられている方が多いように思います。
ブランディングとブランディングデザインの違い
ブランディングとは、ブランド構築のための活動のことです。企業や商品が持つ価値やメッセージを明確にし、消費者に印象づけるための戦略全般を指します。
一方、ブランディングデザインは、前項で書いた通り特に視覚的な要素に焦点を当てた部分です。
括りで表現すると「ブランディング」があり、その中に「ブランディングデザイン」があり、さらにその中の要素が「ブランドデザイン」といった形でしょうか。ブランドデザインを行うのであれば基礎となる要素を理解した上で行わないと意味がありません。
福岡におけるブランドデザインの現状
ブランドと言えば何を思い浮かべますか?
街中でインタビューをすると大概の方は自分が好きなブランドをいくつか挙げてくれますが、そこにホワイトボードを渡すとロゴを描く人が何人か現れます。
そう、一般人にとってブランドといえばロゴ。では企業のブランディングを行う場合必要なのはロゴの作成なのでしょうか?
確かに「福岡 ブランドデザイン」で検索した場合、企業の実績にかっこいいロゴのみが載っている場合があります。が、そこに大きな間違いがあることをどの程度の人が気づくでしょうか。
ちなみに筆者はかなり最近まで気づいていませんでした。
今回は読んでくれたみなさんが失敗しないための教訓的な意味も込めて書いています。
地域別のブランドデザイン需要 福岡編
さきほど「福岡 ブランドデザイン」と例を挙げましたが、商圏や自社がある地域の会社を使いたいと思うのは人情です。調べてみると下記のような検索がされていました。
ブランドデザイン東京、ブランドデザイン大阪、ブランドデザイン福岡、ブランドデザイン大分
ブランディングという単語も同様に地域名で検索される傾向があります。
ブランド、ブランディング、ブランディングデザイン(ブランドデザイン)と近いワードでの検索もあるようなので、福岡も含めどこの地域の会社も気にしはじめているという事ですね。
福岡という限定地域の中でも、福岡の特性を理解してブランディングできる会社を求める声を聞くようになりました。今後、福岡以外の地域でもこの流れは広まると思われます。
また福岡と比較すると全国的にはブランディングデザインが主流のようです。
福岡を入れた検索キーワード | 月の検索ボリューム |
ブランディング デザイン 福岡 | 10 |
福岡 ブランディング 会社 | 40 |
福岡 ブランディング会社 | 30 |
福岡 ブランディング | 140 |
ブランディング 福岡 | 140 |
ブランディング 事務所 | 30 |
ブランディングデザイン 福岡 | 10 |
福岡 ブランディングデザイン | 10 |
ブランドデザイン 会社 | 40 |
福岡を抜いた検索キーワード | 月の検索ボリューム |
ブランディング デザイン | 1,300 |
デザイン ブランディング | 1,300 |
ブランディングデザインとは | 110 |
デザイナー ブランディング | 260 |
ブランディングイメージ | 260 |
ブランディング デザイン 会社 | 320 |
ブランディング デザイン会社 | 320 |
ブランディングとは デザイン | 110 |
企業 ブランディング デザイン | 20 |
ブランドデザインの基本概念
ブランドデザインとは何か?
ここまでブランドデザインについて書いて来ましたが、そんな言葉あったっけ?
と感じる方も居るかもしれません。
実は本来、”ブランドデザイン”という言葉はありません。
筆者の主観となりますが、もし、あえてブランドデザインと名前をつける物があるとすれば、出来上がったパッケージや直接的な「物品」を指してブランドデザインと呼ぶのではないでしょうか。顧客に企業価値を伝えるため「出力された物」といっても良いかもしれません。
ブランドデザインに含まれる要素
筆者の思いは別にして、ここ数年でブランディングに対して注目が高まり、色々な言葉が混在した結果、ブランドの価値・認知度を高めるためのすべての活動をデザインする事を指す言葉としてブランドデザインが使われることもあるようです。ブランディングデザインと似ていますね。
もしかすると今後、この言葉が浸透することもあるかもしれませんので、当記事内ではブランディングデザイン=ブランドデザインという観点で書いていきます。
ブランドデザインはある日いきなりアイデアのように生まれるわけではありません。
ブランドは経営理念や戦略、マーケティングや顧客とのコミュニケーションなどの結果形成されますので、ブランドデザインを考える場合はこれら要素、そしてブランディングについてもよく考える必要があります。
ブランディングとブランドデザインの違い
企業の「こうなりたい、こう思われたい」という将来ビジョンと利用者の「この企業はこうだ」というイメージを合致させるのがブランディングです。
比べて、デザインは企業戦略や展開サービスに基づいて出来上がった目に見えるロゴやパッケージデザインなどがそれに当たります。あくまでユーザー目にふれるものとして出来上がるのがデザインなので、基礎がなければ成り立ちません。
デザインは目に見える”物”なので、つい格好いいロゴなどに目移りしがちですが出来上がったものがスカスカにならないよう意識して慎重に進めることが大切です。筆者もデザインを見る時は1回目を外して深呼吸しています。
それでも流される事もあるので、意識的に注意することをおすすめします。
中小企業のブランドデザインに対する認識
弊社は地場である福岡の中小企業様の相談に載ることも多いのですが、中小企業様へブランドデザインに対しての認識を聞くと、”地域のだれもが知っている会社”、”◯◯と言えば☓☓”になりたい。そのためにはブランディングが必要で、だからブランドデザイン会社を探している。といった答えがほとんどです。
それ自体に間違いはないのですが、そこにさらに突っ込むと「ロゴとかを作りたい」という言葉が飛び出してきます。
実はこの段階で必要なことがいくつか抜けているのですが、
デザイン制作会社の場合は「それではいくつかロゴの提案をしますね」と話を次の段階にスルーパスしてしまうことがあります。
こうなってくるとハンドルは依頼者が握る事になるため、基礎固めがない迷走が始まります。
ブランディングしていきたいと考えているならブランディングの基盤となる理念も含めて考えそれからロゴなどの形に落とし込むのが、最も確実です。
福岡のデザイン会社の特徴
福岡でデザインが作れる会社という括りであれば、現状相当数存在します。
福岡人は福岡の事が好きとたまに言われるとおり、地域文化に愛着を持っていますので、福岡の地域に根ざしたデザインを作ることに対しては得意な企業も多い事が特徴ではないでしょうか。
福岡は九州の中でも人口が一番多い都市ですので、企業が集まりやすい場所でもあります。
しかし、それでも福岡でブランディングを軸としたブランドデザインができる企業となると、対応できる会社はグッと絞られます。
成功事例から見る福岡のブランドデザイン
ブランディングを理解してブランドデザインができる福岡の企業は一握りですが、それでも福岡企業のブランドへの関心が低いというわけではなく、福岡の大企業では、自社ブランドを高めるためブランドデザインを考えながら福岡から全国へ展開しています。
ブランディングは広告資金がある方が有利と思われがちですが、資本があるからといってブランディングが成功するとは限りません。目論んでやったことに対して地道に成果を追って成功失敗を切り分けていくことで最終的にブランディングの成功につなげることができます。福岡が地方だからブランディングができないわけでもありません。
例えば「ドラックストアコスモス」は福岡の企業ですが「商圏1万人を単位として満足させる」ドラッグストアを作り出す事に集中した結果、福岡も含め現在1300以上の店舗を構えるほど大きくなりました。
また、TOTOは良い製品を作りながら商品名に自社名をいれる事と、商品単独で名前をいれる事を並行で行い、福岡から世界へTOTOという企業を浸透させてきました。
両社とも福岡から、全国展開を行い成功しています。地方都市から福岡でブランドデザインを行っても成功に繋げられるという良い例ではないでしょうか。
もちろん上記の他にも福岡から全国に展開している企業は沢山あります。
今後の福岡の市場予測
元々日本は海外と比べると起業家が少なく、サラリーマン体質の傾向にありますが、数十年前に比べると起業ハードルは下がり、新規参入はしやすくなりました。
また、ベンチャー企業への期待のためか、投資家によるベンチャー企業への投資額も上がっているようです。
これからは、ここ数年の間に起業した会社が生き残りをかけて、イメージの浸透とブランドの構築を課題として動いていく流れになると考えられます。
ではこのブランドの構築とはどうすれば良いのでしょうか?
成功するブランドデザインの条件
成功のためには今の自社と自社の将来、顧客が自社に求めているものを分析して、戦略をたてる必要があります。企業としてのミッション、未来のビジョン、顧客価値全てに一貫性をもたせた上でブランドをどのように広めるのかブランドデザインを考え、それに基づいて展開していくことが成功への第一歩です。
もちろん、考えたとおりに100%すべてうまくいくとは限らないので途中のKPIの設定とブランディングの見直しは必須となります。
ブランドデザインの心理学
当たり前ですがブランドを確立するには顧客に価値を感じてもらう必要があります。
そのためにはまずブランドを知り、利用してもらう事が必要です。
BといえばA社という認識は体験とどれだけ再生できるかによって定番化されていきます。
ハンバーガーといえばマクドナルド、牛丼といえば吉野家、などのように心理的な刷り込み要素はブランド戦略としてポピュラーです。
またブランドロゴをいたる所で見せ、商品を思い出させるブランドの再認という方法もあります。
ロゴの色からの連想や、道で見かける看板、店の中での使い勝手など、ブランディングには人間の心に訴えるための心理学が多く取り込まれています。ある意味ではブランディング=心理学の塊のようなものです。
デザイン制作の付加価値 vs ブランディング
単なるデザイン制作の限界
このデザインが気に入ったから買う。という事は誰もが1度は体験していると思います。
同じ形の商品でも、自分が好きなデザインがあればそれを手に取ります。これがデザインによって生まれた付加価値です。
ですが、同じ形、同じデザインの商品であっても好きなブランドと、知らないブランドで比較すると好きなブランドを選んでしまう。好きなブランドであれば少し高くても買ってしまうかもしれません。知ってる方が安心。好きなブランドの方がモノが良い気がする。
これがブランディングによって生み出された信用と価値です。
デザインだけではこの価値を生み出す事は困難です。
と言ってもあれもブランディングこれもブランディングと何でも付けてしまえば
付加価値がつくわけではありません。
付加価値としてのデザイン制作
だからといってデザインに意味が無いわけではありません。デザインは商品の価値を大きく左右する重要な要素です。
例えば、100円ショップで買える化粧品も、パッケージデザインによっては高級感を出すことができます。シンプルで洗練されたデザインや、豪華な装飾が施されたパッケージは、消費者に対してその商品が特別であるという印象を与えます。
極端な話、ボトルの中身が同じでも、色が違うだけで印象が変わる場合もあります。例えば、透明なボトルに入った化粧水と、ゴールドのボトルに入った化粧水では、消費者が受ける印象は大きく異なります。
透明なボトルは清潔感やシンプルさを強調し、ゴールドのボトルは高級感や贅沢さを感じさせます。このように、デザインは商品の第一印象を決定づける重要な要素であり、消費者の購買意欲を高めるために欠かせないものです。
ブランディングの観点からのメリット
デザインによってブランドが補強される面もあります。一定の方向性を保ったデザインはブランドとして定着していきます。例えば、洋服の場合、服自体の素材や製造元が同じであっても、デザインによってその服の個性や魅力が大きく変わります。
特に、SupremeやUNDERCOVERのようなブランドでは、デザインが非常に重要な役割を果たしています。これらのブランドが手掛けるTシャツは、数万円という高額であっても、顧客はそのデザインとブランドの価値を認めて納得して購入します。これは、長い時間をかけて一貫したデザインの方向性を保ち続けブランディングし続けた、その結果として確立されたブランドの力です。
さらに、これらのブランドは単なるデザインだけでなく、ブランドのストーリーや哲学、文化的背景も含めて顧客に訴求しています。
これにより、顧客は単に商品を購入するだけでなく、そのブランドの一部となることに満足感を感じ、ブランドへの忠誠心を高めるのです。このように、デザインはブランドのアイデンティティを強化し、長期的な成功を支える重要な要素となります。
ブランディング事例の解析
例えばハーゲンダッツは1961年に創業し、1984年にハーゲンダッツジャパンができました
現状高級アイスクリームといえば3番以内には出てくるのではないでしょうか。
ブランドビジョンは「完璧を目指す。お客様の期待を超えるフローズンデザートを提供することにより、お客様に喜びと感動を提供し続ける事」。
顧客への提供価値を「ハーゲンダッツ・モーメント口に入れたときの至福の瞬間」と定め
これを元にして、厳選したミルクと、キッチンにある誰でも知ってる食材を使ったこだわりのアイスクリームを作成。
商品のミニカップ・シリーズ商品・クリスピーサンドバー・アソートボックス・バインドなどを提供しています。
おそらくハーゲンダッツのロゴを見て思い起こすのは「ご褒美、高級、大人のもの、アイスクリームの老舗」などではないでしょうか。現時点ではハーゲンダッツのブランディングは成功していると言えます。
もちろん、ハーゲンダッツもすべてのブランディング戦略が成功したわけでば無いと思いますが
一貫した想いと、品質へのこだわり、高級路線が成功しての現在の地位といえます。
費用対効果の比較
流行に流行り廃りがある通り、デザインで売れた商品はいずれ流行が過ぎれば売上が下がってきます。
爆発的に売れたものが次の年には二束三文で投げ売りされることもよくあります。それに比べて戦略的にブランディングを行いブランドとして確立されたものは一定のファンが付き、長く安定して売れるようになります。ルイヴィトンなどは元々は30代後半から50代向けのブランドですが、今では幅広い年齢層から支持を集めています。
デザインが華やかに咲いて散る花だとすると、ブランドは樹木のようです。丁寧に育てたブランドはより大きくなり長く立ち続けることができます。
福岡でのブランドデザインの成功事例
次に福岡でのブランドデザインの成功例を見ていきましょう。先に紹介した企業以外にも福岡でブランディングに成功している企業はあります。
有名ブランドの成功要因
福岡のブランドデザインとして優秀なものの1つは一蘭かもしれません。
豚骨ラーメン店として福岡から全国に広まった会社で、「美味しさにこだわり、驚きと革新を提供する」という想いの下、他のラーメンは作らず豚骨ラーメン一本。
温度管理や特製ダレ、盛り付けの美しさまで徹底的にこだわり、1人女性客にも配慮して周りの目を遮る味集中カウンターなどを作り、そのやり方で福岡から全国に展開。他県でも豚骨ラーメンといえば「一蘭」の名前が上がるようになりました。
豚骨ラーメン激戦区の福岡ではありますが、ここまで日本全国に知られている豚骨ラーメンチェーン点は数えるほどです。
社長である吉冨学氏もブランドの再認と再生を意識しているとインタビューで答えています。
福岡という地域特性を活かしたブランド戦略
豚骨スープが福岡県久留米市のある店でスープ作りに失敗した事から生まれたという話は有名ですが、そのおかげで福岡に豚骨ラーメンというジャンルが生まれました。福岡=豚骨ラーメンという図式は出来上がっていたので、それを活かしながら豚骨ラーメンで独自の店の展開した一蘭は地域特性をうまく利用したしたブランド構築の成功者ではないでしょうか。
またラーメンに比べるとマイナーですが福岡はうどん発祥の地と言われており、福岡の中には小麦屋や人力屋、資さんうどんなど、うどんチェーン店も多く、どのチェーン店も福岡県の人間に愛され常に賑わっています。資さんうどんなどは福岡から飛び出し全国に展開しているため、福岡県外で見かけた方もいるかもしれません。
福岡の街というブランド
地域特性といえば観光もそうでしょう。
福岡観光名所といえば、太宰府天満宮。学問の神様菅原道真を祀る地域として、福岡の太宰府という特定の地域を盛り上げるため、京都と同じように、町並みも建物の色や看板の設置基準、景観の調和のための基準を定め福岡の中でも観光スポットとして賑わっています。
実際に福岡県民や福岡市民だけでなく通常の観光客と別に福岡県外の受験生なども集まるため、周辺の店は受験シーズン中の間に1年の売上を殆ど稼いでしまいます。
最近では「梅プロジェクト」というものが発足し、梅に関連した商品を作って地域のお土産として販売するようになっているようです。
この例の場合、先にできた太宰府天満宮という神所をブランディングによって足場を硬め福岡の中でイメージを守っていると言えるかもしれません。
福岡の特産ブランド
福岡だけの組織ではありませんが、福岡県のブランドは米などもあります。金のめし丸シリーズです。福岡の米にはめし丸のキャラシールがついています。福岡の暑い夏でもおいしく育つ「元気つくし」福岡県民みんなが知っている「夢つくし」福岡で古くから愛されてきたお米「黄金晴」とコシヒカリからできた「ひのひかり」などがあります。福岡のスーパーでは1度は目にしますね。
その他めし丸くん関連でいくと、福岡の日本酒用の米、酒米もあります。
福岡県産酒米の品質向上のために、土作りや肥料、農薬についての研修会を実施。
福岡県酒造組合や酒造メーカーなどの酒米実需者からの意向に基づき酒米を計画生産、大規模乾燥調製施設にて水分を一定にし、安定した品質で出荷しています。
大元はJAではありますが、福岡の米というブランドを盛り上げるためブランディングとブランドデザインを考え展開している案件ではないでしょうか。
田中六五などは福岡発の日本酒ですが全国に広がっていますね。筆者もたまにお土産に持って帰ったりもしました。
福岡企業のブランドデザイン事例
福岡発のお土産といえばいくつかあり、福岡の明太子や福岡めんたいをお菓子しためんべいやチロリアンなどもありますが全国区の福岡のお菓子としては博多通りもんも有名です。
2022年に全国のお土産人気調査で1万5000人に聞いたアンケートでは福岡の博多通りもんが3位に入りました。名月堂という名前は知らなくても通りもんは知っているという方は全国に沢山います。
名月堂は福岡の博多に本社を起き「人格、品格、店格の向上をはかり、お客様に満足いただける業界一の商品づくりと真心込めたサービスで地域社会に貢献する」を経営理念にしている企業です。
ネットショップでも通りもんは限定販売となっており、福岡観光で買えるお菓子として福岡の土産として毎年5本指には入ります。
顧客の声とその反響
通りもんは和洋折衷のまんじゅうということで、バターとミルクが入っており、普通の饅頭より広い年齢層に好かれています。福岡だけでなく全国に知られているこのお菓子は、できてから15年でお土産のトップブランドになりました。
もちろん福岡でも好評のため、コロナ流行前には福岡の博多駅のコンビニに行けば置いているような時期もありました。
失敗から学ぶ教訓
失敗点があるとすると、2020年のテレビドラマをきっかけに福岡土産の「通りもん」が全国に再度知られ現在品薄になっている事でしょうか。
ブランドにも良い方向に働くブランドプラスと、悪い方向に働くブランドマイナスがあります。
この場合ドラマに合わせて全国CMを打ったことによりおいしさが全国に広まったのはブランドプラスですが注文され過ぎて手に入らない人が出でしまったのはブランドとしてはマイナスです。
どういった印象を持たれるかを考えて展開するのもブランドデザインでは大切です。
ブランディングとデザイン設計の重要性
ブランド認知度の向上
ブランドにはそれぞれスタイルがあります。顧客もそれを期待して契約、購入している面があるため、ブランディングの中でできあがったスタイル、デザイン設計を信頼しているという事でもあります。
新築マンションの契約などは内観を見ること無く買う事になるため、メーカーと今まで建てられたものを信用するしかありません。
そこはブランドに対しての信頼をこれまでのブランディングによって積み上げているからという部分もあります。
顧客ロイヤルティの強化
顧客ロイヤルティを強化していくためには、ブランドの一貫性と感情的なつながりが重要です。
書いてきた通り、ブランディングは単なるロゴやスローガンの作成の事ではなく、企業の価値観やビジョンを消費者に伝える手段です。信頼性のあるブランドは、消費者に安心感を与え、継続的な購入や支持を促進します。
特に、顧客がブランドに対して感情的に共感することがロイヤルティを高める要因です。
これは、ブランドが社会的貢献や環境保護など、消費者の価値観と一致した活動を行うことで実現します。
また、一貫性のあるブランド体験も重要です。たとえば、店舗やオンラインでのサービス、商品パッケージなど、すべての接点で統一されたブランドメッセージを伝えることで、顧客はそのブランドに対して信頼感と親近感を持ちます。先に挙げたマンションがその1例です。
さらに、ロイヤルティプログラムや特典を活用することで、顧客に対して特別感を提供し、長期的な関係を築くことができます。
こうしたブランディングの取り組みにより、顧客はブランドに愛着を感じ、競合他社に対してもそのブランドを優先的に選ぶようになります。
市場での競争優位性の確立
強力なブランドは価格競争を避けやすく、プレミアム価格を設定できることも可能になります。
顧客は単に商品そのものではなく、ブランドの価値や体験を求めるため、安価な代替品に流れることなく、選ばれ続けます。
ブランディングとデザインは、単なる外見ではなく、戦略的に市場での競争力を高め、長期的な成功をもたらす要素です。
デザインが持つ影響力
きちんと考えられたデザインは、単なる視覚的な要素ではなく、ブランドのアイデンティティを形作る重要な要素です。優れたデザインは、企業や製品の第一印象を決定し、消費者に信頼感を与えます。
ロゴ、色彩、フォント、レイアウトなど、すべてのデザイン要素はブランドのメッセージを視覚的に伝える手段となります。
例えば、シンプルで洗練されたデザインは、高級感やプロフェッショナリズムを示し、遊び心のあるデザインは親しみやすさやクリエイティブさを強調します。
また、デザインは消費者の記憶に残りやすく、競合他社との差別化に貢献します。
統一されたデザインはブランドの一貫性を保ち、消費者に対して信頼性を感じさせ、長期的な関係構築に役立ちます。逆に、デザインが不統一であれば、ブランドの信頼性や印象が損なわれる可能性があります。
結論として、デザインは、消費者の心に強く訴えかけ、ブランド価値を向上させる力を持っています。
戦略的なデザイン設計の手法
ではデザインをどのようにブランドに活かせばよいのでしょうか。
ブランディングを基礎にした戦略的なデザイン設計では、企業のビジョンや価値観を的確に表現したデザインが重要です。
これには、ターゲット市場や競合分析を行い、ブランドメッセージを明確に伝えるデザイン要素を計画的に組み込むことが含まれます。
例えば、カフェを新規にオープンする場合、ロゴ、店舗内装、メニュー、ウェブサイトなどのデザインを全てブランドのイメージと一致させることが求められます。
ナチュラルでリラックスした雰囲気を提供するカフェであれば、ロゴは手描き風の柔らかいフォントを使用し、色は自然を感じさせるアースカラーを選ぶといったデザインが戦略的です。
日本の例でいくとサンマルクカフェ+Rなどがこれに当てはまります。
サンマルクカフェといえばクロワッサンがついたかわいいロゴが思い浮かびますが、手軽さなどを推すこのイメージとは違う新事業を立ち上げたいというこのお店は、ロゴに+Rの文字を入れ、Rには「Rich」「Relax」などの意味に加えて、この場所がお客様の日常のRhythm(リズム)になってほしい。という願いを込めて展開しています。
まだ店舗は少ないですが、弊社本社がある福岡にも店舗があります。このように、ブランドの性格に合った一貫性のあるデザインは、顧客の記憶に残り、再訪を促す力を持ちます。
ブランドデザイン、ブランド構築はジャリアへ
ジャリアのブランドデザイン事例
福岡企業のブランド構築に関わった仕事の一部を事例としてご紹介します。形として出力されたものに込められたものを感じて貰えれば嬉しいですね。
ブランドブック制作 無添加50周年、次なる50年に向けた無添加ブランディング
歴史や信念、ものづくりに対する想いから、「やさしさは強さ」であることをブランドブックのテーマとしました。打ち合わせや議論を重ね、誰に向けてどんな内容を届けるのかをクライアントと共に整理しながら、全16ページの構成を形にしました。
テキストベースで、各ページにキービジュアルを定め読後“好き”や“共感”のその先の感情を抱いてもらうことを意識して制作しました。
ブランディング動画 サーキットイベント通して家族で楽しむモビリティライフを伝える
1つのイベントを「ブランディング篇」、「体験走行篇」、「プロ走行篇」、「エンジニア篇」と全4タイプで多角的に表現。
「ブランディング篇」ではイベントテーマ"Fun to Share"を軸に、運転者だけでなく同伴者、家族全員が楽しんでいる様子を動画にしています。
「エンジニア篇」ではエンジニアにとっても一大イベントであるサーキット体験走行会で活躍する2名のエンジニアに焦点を当て、「ミッションを愉しむ」姿を表現しています。
インナーブランディング動画 「空を見上げる」航空管制官のマスタープラン、目指す未来を伝える
航空管制に携わるすべての皆様の新たなる未来を目指す一歩を「空を見上げる」をテーマにコンセプト作成、シナリオから撮影、編集までを担当させていただきました。
ヒトが空を見上げる時に何を思うかを企画のメインテーマとして、「空を見上げる」をコンセプトとして設定しました。それぞれのシチュエーションを追いながら、管制塔から空を見る、またレーダーを見ることも空を見る仕事ということから、空を見上げ、新しい世界を想い、未来を目指すことを始めるというシナリオを作り、ご提案しました。
ジャリアの採用ブランディング事例
採用サイト制作 70周年を機に改めて仕事の魅力を発信する
定着する社員を多く採用できることを目的に採用ページの制作を行いました。以前の採用ページが男性的なイメージに寄っていたため、今回は女性デザイナーを軸にページを作成。
ベテランと新人社員を比較することでキャリアアップの指針となるようなコンテンツを取り入れたり、会社の詳細情報なども数字にして掲載したり、より具体的な雰囲気を想像できるよう心がけました。
また、社員がどんな形で働いているのか、研修でどんなことをやるのかなど社員目線で説明を行うことによって入社後のギャップの軽減を図りました。
ジャリアの採用ブランディング「reQru」について
カタがはめない採用ブランディングというスタイル。
福岡を拠点に採用ツール制作も手掛ける広告代理店です。企業の採用力を高めるため、
戦略の立案からクリエイティブ制作までをワンストップで提供します。
クロスメディア戦略を強みとし、オンライン・オフライン双方を駆使して採用活動を支援。
特に福岡・九州エリアの企業に特化し、地域特性を理解した採用ブランディングを行っています。
魅力的な採用ツールで、最適な人材の獲得を目指します。
ブランド戦略からデザインまでワンストップ
ターゲット層や競合状況を的確に分析し、それに応じた最適なデザイン戦略を実行するには、専門的な知識と経験が必要です。自分でこれを行うのは難しいことが多く、結果的にブランドメッセージが正確に伝わらないリスクもあります。
そういった場合、自社のみでなく専門知識も持った企業に依頼することで、プロフェッショナルな視点から最適なブランディング戦略とブランドデザインを引き出し、アドバイスすることが可能です。弊社は福岡から展開するにあたって、必ず1度は顔をあわせ直接お会いする機会を大切にしています。もしあなたが今ブランド構築に苦戦しているなら福岡のブランドデザインやブランディングを基礎から相談できる福岡の広告代理店ジャリアへご相談ください。
WRITER / ANNO 株式会社ジャリア福岡本社 第3営業部 ブランディングデザインチーム 株式会社ジャリア福岡本社 第3営業部ブランディングデザインチームは、ジャリアの中でもブランド構築などブランディングに特化したチームです。企業のブランドはもちろん、採用関連も含め、ブランディングを軸に動画やWebサイト設計、パンフレットなど様々なツールの制作、広告代理店だからできる設計するだけで終わらない伴走しながらブランド再生と再認を作り上げるためにクライアントのブランドアイデンティティとブランドイメージの一致を目指し、日々活動しています。 |