動くイラストとは? メリットや活用法、制作依頼ポイントを解説

動くイラストのメリットや活用法について福岡の広告代理店が解説イメージ

この記事を読んでいるほとんどの方がWEBサイトや広告媒体、SNSなどで動くイラストを見たことがあるかと思います。

イラストはそれだけで親しみやすさの醸成や内容の理解促進に貢献してくれますが、動きを加えることで興味を惹きつけ、よりわかりやすい情報伝達が可能になります。

今回は、動くイラストのメリットや活用例、制作ポイントなども解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

動くイラストとは

動くイラストを制作するには

動くイラストのメリット

動くイラストのデメリット

動くイラストの活用法
動くイラストの制作ポイント

まとめ

動くイラストとは

動くイラストとは、その名の通り、イラストに動きを与えたものを指します。具体的には、キャラクターやオブジェクトなどの静止画に動きや変化を取り入れたビジュアル表現です。

動くイラストは通常、GIFアニメーションや短い動画形式(MP4など)として表示されます。

イラストに動きを加えることでユーザーを視覚的に引きつけ、効果的に情報を伝達したり、インパクトを与えることが可能です。

動くイラストを制作するには

動くイラストを制作するには、以下のような方法があります。

Live2Dを用いて制作する

Live2D(Live2D Cubism Editor)とは、2Dイラストに立体的な動きをつけられる表現技術・ソフトウェアのことです。特にキャラクターの表現や動きに適しており、ゲームやVTuberなどのモデル制作によく使用されています。

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Live2D Cubism

キャラクターのイラストを動かしたい場合、まつげや眉毛、髪の毛、輪郭、などのパーツごとに分けることで、それぞれの部位に動きが加わり、まばたきをしたり、髪をなびかせたり、顔を左右に振ったりすることができます。細かく分ければ分けるほどキャラクターの動きも滑らかになり、質の高いアニメーションになります。

パーツの分割やアニメーションの設定、エフェクトの追加など様々な機能を搭載しており、例えばVTuberが視聴者のコメントに反応して動きを変えるといったリアルタイムでの操作も可能です。

動画制作ソフトを用いてアニメーションを制作する

動画制作ソフトを用いてアニメーションを制作する方法もあります。

様々なソフトがありますが、代表的なものでいうとPremiere Proが挙げられます。Premiere ProはAdobeが販売している動画編集ソフトウェアで、YouTube、SNS、ミュージックビデオ、テレビ番組、映画制作まで幅広く利用されています。

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Adobe Premiere Pro

編集するためのファイル(プロジェクト)を作成し、イラストや動画の素材を読み込ませ、素材同士を繋ぎ合わせたり、見せたい部分だけを切り取ったり、エフェクトをかけたり、テロップをつけたりして直感的に動画を作れます。

また、PhotoshopやIllustrator、After Effectsなど他のAdobeソフトとの連携も簡単にできるため、併用することでより効果的な動画制作が叶います。

動くイラストのメリット

ここでは、イラストを動かすことによって得られる多くのメリットをご紹介します。

インパクトが強く、記憶に残りやすい

イラストを動かすことで、テキストのみや静止画よりもインパクトが強くなり、伝えたいメッセージやイメージがよりダイレクトに伝わります。

人は動くものに目を奪われやすいため、動くイラストはユーザーを視覚的に引き込み、集中して見てもらいやすい傾向にあります。記憶にも残りやすく、すぐに企業名や商品名を想起してもらえます。

また、動きをつけることで受動的に受け取れる情報が増え、ユーザーの負担が軽くなり、離脱率の減少や興味関心の向上につながります。

幅広い表現方法でわかりやすい情報伝達が可能

イラストはテキストの何倍もの情報を伝達しますが、動くイラストはそれ以上の情報伝達が可能です。

例えば、変形する・変化のある商材であれば動画にしてビフォーアフターを見せることでイメージしやすくなりますし、注目してほしい箇所があればズームにして大きくしたり揺らしたりすることで目を引くことができます。

無形商材のサービス紹介、精密機器の内部の仕組みなど、目に見えないものや実写では撮影が難しい場合も自由に表現できます。

実際に動きをつけることでどう動くのか、どんな変化があるのか、何がアピールポイントなのかが正確にユーザーに伝わり、認識のズレもなくなります。

伝えたい情報を余すことなく伝えることができるため、ユーザーが商品やサービスの魅力的に感じやすく、コンバージョンの増加が期待できます。

キャラクターマーケティングと併用して活用できる

動くイラストはキャラクターマーケティングと併用して活用できます。

特定のキャラクターを活用して商品やサービスの販売促進を図るキャラクターマーケティングは、自社に興味を持ってもらうきっかけを作り、他社との差別化や商品の認知拡大、エンゲージメントの獲得に効果的です。

キャラクターは2Dのイラストでも効果的ですが、動くことで効果の倍増が見込めます。

例えば、親しみやすい印象を与えるキャラクターの場合、イラストでもキャラクターのフォルムや線画・着色のタッチなどから親しみやすさを感じてもらうことはできますが、そこに豊かな表情やコミカルな動きを加えることで、キャラクターの特徴や性格が伝わり、より親しみやすさを感じてもらえます。

用途が幅広い

動くイラストは用途が幅広いのも魅力です。

一度制作してしまえば、WEBサイト、広告、映画、テレビ番組、CM、アプリ、プレゼンテーション、イベントなど様々な媒体・シーンで活用でき、顧客との接点創出につながります。

デジタル形式で制作されるため後から修正することも比較的容易にでき、コストを抑えながら長期的に安定した効果が得られるでしょう。

ブランドアイデンティティの構築

イラストに動きをつけて発信することはブランドアイデンティティの構築にもつながります。

ブランドアイデンティティは視覚的な要素や企業のメッセージ、価値観を一貫して伝えることで形成されますが、デザインと動きを融合させた印象的な表現によって企業メッセージの訴求力が高まります。

わかりやすい情報伝達とビジュアルの強調で企業理解が促進され、企業のイメージ形成や認知度向上に大きく貢献します。

動くイラストのデメリット

動くイラストにはデメリットもあるため確認しておきましょう。

デジタルでしか使用できない

動くイラストはデジタルでしか使用できないため、印刷物や看板などの静止した媒体にそのまま使用することはできません。

よって、展開する媒体が制限されたり、静止画と動画でデザインを別々に制作する必要があり、手間やコストが増える場合があります。

デジタルデバイスが用意できないオフラインイベントや展示会などでも他の手法を使う必要があります。

Live2Dの場合は実写映像と比べて動きの柔軟性が少ない

Live2Dは、2Dイラストに動きを加える技術ですが、実写映像と比べると動きの柔軟性が少ないことがデメリットとして挙げられます。

平面上での変形や回転、歪みなどの表現は可能ですが、3D空間における複雑で立体的な動き、全身を使ったダイナミックな動きを自然に表現することは難しいです。

しかし、Live2Dはキャラクターの表情を強調したい場合や軽い動きを加える目的であれば非常に優れているため、目的によって使い分けが重要です。

動くイラストの活用法

動くイラストは視覚的にユーザーを引きつける効果が高いため、以下のような様々な場面で活用されています。

SNS

XやInstagramなどのSNSでは動くイラストを使った短いアニメーションがよく活用されます。短いループアニメーションは視覚的にインパクトがあり、ユーザーの注意を引くための効果的な手段です。

また、LINEやInstagramのストーリーズで使用されるアニメーションステッカーは、ユーザーが気軽にメッセージや投稿に追加できるため、企業やアーティストとユーザーのエンゲージメントを高めたり、認知を広げるためのツールとして利用されています。

WEB広告

日本の総広告費全体の半数近くを占めているWEB広告にも動くイラストが活用されています。

 静止画広告よりも動くイラストを用いたバナー広告の方が視認性が高く、ユーザーの関心を引いてクリック率を上げる効果があります。
 
また、動くイラストを取り入れた動画広告は、インパクトを与えながら商品やサービスの特徴や仕組み、ブランドのメッセージをわかりやすく伝えるために効果的です。
 

WEBサイト

WEBサイトのデザインに動くイラストを使うことで、独自性が高く魅力的な印象を与えることができます。

例えば、ユーザーがWEBサイトを訪れた際に最初に目にするファーストビューで動くイラストを使えばグッと目を引き、スクロールや他のページへの遷移を促す効果によって直帰率を下げることができます。
 
CTAボタンやアイコンのイラストを動かしたり、ページの読み込み中に動くイラストを表示させたり、スクロールするとイラストも一緒に移動したり、サイト全体で動きを加えられる部分は多いため、クリックを促したい場所や離脱率を減らしたい場所などに活用するのがおすすめです。

企業や商品・サービスの紹介

動くイラストは企業や商品・サービスの紹介にも役立ちます。

例えば、ソフトウェアやアプリケーションの使い方を説明するチュートリアル動画に動くイラストを活用することで、操作手順やポイントを視覚的に示すことができ、静止画よりもユーザーが理解しやすくなります。

また、動くイラストは教育動画やEラーニングコンテンツでも活用されます。動くイラストを使って学習内容を楽しくわかりやすく伝えることが興味の増幅につながり、長期的な購入・利用が期待できます。

動くイラストの制作ポイント

最後に、動くイラストを制作する際に押さえるべきポイントをご紹介します。

目的に沿った動きにする

動くイラストはユーザーを引きつける目的もありますが、コンテンツ内容の理解を助けたり、次にとるべきアクションを誘導する目的も持っているため、それぞれに合わせた動きにすることが重要です。

例えば、CTAボタンをクリックしてほしい場合は、ボタンを拡大させたり変形させたり、キャラクターがボタンに向けて指をさすなどの動きを加えると、ユーザーが思わず押したくなり、コンバージョン率が上がりやすくなります。

他にも、商品の使い方を説明するコンテンツでは装飾を抑えたシンプルなアニメーションを使うことで「内容をわかりやすく伝え、理解を促す」という目的を果たせます。

イメージに沿った動きにする

イラストの動きやトーンはWEBサイト全体の世界観や企業・ブランドイメージと一致している必要があります。

展開するすべての媒体でデザインを統一することでユーザーに一貫したイメージを持ってもらい、ブランドアイデンティティを強化できます。

例えば、エネルギッシュで明るいイメージを与えるWEBサイトでは、親しみやすくコミカルな動きをするキャラクター、先進的なイメージを与えるWEBサイトでは、シンプルな動きのピクトグラムなどが合うでしょう。

複雑な動きは避ける

イラストが動くことでインパクトを与える効果がありますが、あまりに複雑な動きを加えると本当に伝えたい情報がわかりにくくなり、ユーザーが混乱してしまう可能性があります。

ひとつのページに複雑に動くイラストが複数あると視覚的な負担を与えることになるため、なるべくシンプルでわかりやすい動きになるよう意識しましょう。

また、動くスピードも重要です。速すぎても遅すぎてもユーザーのストレスになってしまうため、自然な動きとリズム感を重視し、適切なスピードに調整しましょう。

イラストの動かし方に関する知識を深める

イラストを動かすためには様々なソフトを使用することになりますが、各ソフトの使用方法、イラストの動かし方、エフェクトのかけ方によって動画のクオリティが大きく変わってきます。

ビジュアル・キャラクターデザインスキル、イメージや目的に沿った動きを反映させるスキル、メッセージを伝えるスキルが合わさることで高い費用対効果が期待できます。

ジャリアはプロのイラストレーターの他にWEBデザイナーやWEBコーダーも在籍しているクリエイティブ特化型の広告代理店であるため、あらゆるデジタル媒体において最適な動くイラスト制作が可能です。ぜひ下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回は、動くイラストを制作するメリットや活用法、制作ポイントについて解説しました。

イラストに動きを加えるのは、パッと目をひいて興味を持ってもらうだけでなく、伝わる情報に奥行きを出し、コンテンツの内容の理解促進、好感度・信頼度の向上にもつながります。

イラストが良いのか、動くイラストが良いのか、実写がいいのか、目的やシーンごとに適切な表現方法を選び、マーケティング・ブランディングを強化していきましょう。

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ジャリアでは、動くイラストを使った戦略構築、制作、効果検証までワンストップで承ります。

社内に在籍するプロのイラストレーターによる綿密なヒアリングを通して企業の思い描くイメージを最大限形にし、高いクオリティを保ちながら魅力的な動くイラスト制作を実現します。

イラスト・動くイラスト制作に興味がある方や、社内外への理想的なイメージの浸透に苦戦している方は、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

WRITER / HUM
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。