今始めるべきショート動画!主要3媒体の特徴を解説
近年、めざましい成長を遂げている動画市場ですが、その中でも勢いを増しているのがショート動画です。
スキマ時間にいろんな動画を気軽に楽しめるショート動画は私たちの生活になくてはならないものになってきています。マーケティングの施策としても効果的で、認知拡大が期待できます。
そこで今回はショート動画の入門編ということで、「TikTok」「YouTube」「Instagram」の主要3媒体のショート動画の特徴について解説していきたいと思います。
ショート動画とは
ショート動画とは、「TikTok」「YouTube」「Instagram」などのSNSや動画プラットフォームに投稿される縦型の短尺動画のことを指します。
ショート動画の長さは媒体によって異なりますが、広告代理店をはじめとするビジネスシーンでは60秒前後の短尺動画を総称してショート動画と呼んでいます。
また、通常の動画は横型表示になっていますが、ショート動画は縦型の全画面表示で視聴されます。わざわざスマホを横向きにする必要もなく画面占有率も上がるため集中して最後までコンテンツを視聴してもらいやすくなります。
ショート動画の市場規模
では、ショート動画がどれほど勢いを増しているのかを見ていきましょう。
下のグラフはYouTubeのショート動画の月間投稿本数の推移を表したものです。特に2021年の1年間の増加が著しく、2022年は多少緩やかになったものの、依然として増加傾向にあることが見てとれます。
出典:kamuitracker
2021年1月の投稿本数は1万件にも満たない数値でしたが、2022年12月には約9万件に増え、この2年でショート動画市場がすさまじい勢いで拡大していることがうかがえます。
また、Star Creationの調査文書「ショート動画白書」を見てみると、2022年9月〜2022年11月のショート動画の視聴時間は2021年の同時期と比べると、3媒体すべてで視聴時間が50%以上上増えていることがわかります。
出典:PR TIMES
ショート動画のニーズが高まっている理由
ショート動画のニーズがこれほどまでに高まっている理由としては、「暇つぶしに」「気軽に」見ることができるというのが最も大きいでしょう。
日本人のスマートフォン所有率は非常に高く、移動中やちょっと暇ができた際に時間を潰すアイテムとしても多くの人が利用しています。また、年々時間の使い方が変化しており、かける時間に対する効果、いわゆる「タイパ」を重視する人々が非常に増えています。
「日頃の行動を今より高速化したい」という人の割合は、1999年と比較すると20~60代のすべての年代で増加しており、より少ない時間で満足感を得たい、楽しみたい、情報を得たいと考えている人が多くなっています。
出典:朝日新聞DIGITAL
テキストを読んだり長い動画を見ることはユーザーに負担がかかりますが、ショート動画は15秒~という短い時間で完結する動画を見ることができるため、時間を無駄にしたという感覚も薄くなります。
スキマ時間に気軽にアクセスでき、魅力的な動画を次々と表示してくれる点が現代人の生活様式やニーズにぴったり合っているのでしょう。
各SNSのショート動画の特徴
ここからは、各SNSのショート動画の特徴を解説していきます。
TikTok
TikTokは、最短15秒から最長3分のショートムービーを投稿できる動画共有SNSです。平均年齢は他の2媒体と比べて低いですが、それでも34歳となっており、徐々にユーザーの年齢層は広がっています。
ショート動画の投稿・視聴がメインコンテンツであり、アプリを起動した瞬間から動画が流れ始めます。AIがユーザーの興味関心に合わせて動画をランダムに流してくれるおすすめ機能があるため、飽きずに長時間楽しむことができます。
また、フォロワーがたとえ0人だったとしても一定数表示されるようなアルゴリズムになっています。TikTokは拡散性も高いため、フォロワーが少なくても親和性の高いユーザーに表示され、一気にバズるという現象も十分に起こり得るのです。
投稿されるジャンルは、ダンス、音ハメ、ネタ系、ファッション、ビューティー、動物系などが人気を集めています。
最短15秒から動画を投稿でき、作り込んだ動画よりも日常を切り取ったような動画が好まれる傾向にあるため、気軽に投稿してみようという気持ちを促しやすく、投稿に対するハードルが低いという特徴もあります。
視聴時間が長い
株式会社GLAPentertainmentが実施した「縦型ショート動画の視聴に関するユーザーアンケート調査」によると、3媒体の中でTikTokが最も長い時間視聴されています。
出典:マナミナ
10分未満の割合が最も多いですが、10分以上20分未満と20分以上30分未満の割合も大差がありません。YouTubeとInstagramはショート動画よりも通常の投稿がメイン機能となっていますが、TikTokはショート動画の投稿と視聴がメイン機能となっているため、他の機能に移行しないぶん、視聴時間が伸びていることが考えられます。
YouTubeショート
YouTubeは世界最大の動画共有サービスです。ユーザー層は他の2媒体に比べて最も幅広く、老若男女問わず利用されています。
従来のYouTube動画では最長12時間までの長い動画を投稿することが可能ですが、YouTubeショートの登場により最長60秒までの短い動画投稿が可能になりました。
YouTubeはクオリティの高い動画で溢れているため撮影や編集に時間がかかる傾向にあり、動画が長くなればなるほど編集箇所もコストも増えます。一方でYouTubeショートは長くても60秒の短時間で済むため、負担も圧倒的に軽くなります。
ジャンルでは、ネタ系、動物系、ダンス、ビューティー、ファッション系が人気で、視聴するユーザーが多いです。
ショート動画から通常動画に誘導
YouTubeショートはGoogleのアルゴリズムを用いて興味を持ってもらえそうなユーザーに表示してもらえるため、チャンネル登録していないユーザーにも認知してもらうことができます。
ショート動画を専門的に投稿しているアカウントもありますが、ショート動画でどんな内容を投稿するアカウントなのかを最初に知ってもらい、そこから自身のチャンネルの通常動画に誘導するという流れが一般的になっています。
動画の右下に目立つように「チャンネル登録」ボタンが表示されるため、ショート動画で面白いと思ってもらえたユーザーにすぐにチャンネル登録してもらいやすいメリットがあります。
Instagramリール
Instagramとは、写真や動画の投稿や閲覧に特化したビジュアル主体のSNSです。通常の投稿以外にもストーリーズ、DM、ショッピング、検索タブなど様々な機能があり、ショート動画を投稿できる機能はリールと呼ばれます。
Instagramリールでは、15秒から最大90秒までのショート動画を投稿できます。画面下部の「リール」ボタンをタップすることで、これまでの行動履歴からユーザーの興味関心に合ったショート動画がフォローしている/いないに関わらず流れ、新しい魅力的な動画を見つけることができます。
Instagramはビジュアルに特化しているという特徴があるため、ファッション、ビューティー、動物系、ダンスなどの「映える」ジャンルが人気です。
Instagramリールはリールタブだけでなくフィードや検索タブにも表示されます。知りたい情報があればまずInstagramの検索タブを開くユーザーも多いためリーチできる数が増え、関連性の高いユーザー且つこれまでリーチできなかったユーザーへのアプローチが可能です。
新機能追加
- トレンド・・・ビジネスアカウントに切り替えるとトレンドの楽曲やハッシュタグを検索・保存できる。楽曲が使用された回数の確認も可能。
- ギフト・・・ユーザーはリール配信者にギフトを送ることができ、配信者はどのユーザーがギフトを送ったのかを知ることができる。
- 編集・・・オーディオ、ステッカー、テキストの編集画面が統合され、1画面でまとめて編集できる。
- リールインサイト・・・合計総再生時間と平均総再生時間の2つの指標が追加され、ショート動画作成の改善に役立てることができる。
まとめ
今回は、TikTok、YouTube、Instagramのショート動画の特徴についてご紹介しました。
ショート動画に特化していてバズりやすいTikTok、ショート動画から通常動画に引き込めるYouTubeショート、露出面が多く新機能が追加されたInstagramリール。
それぞれの特徴をしっかりと押さえて、自社のビジネスを加速させてくれるショート動画を選び、活用していきましょう。
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WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |