動画広告を成功させる効果を高める6つのポイント
昨今はYouTubeやSNS、街中で目にするサイネージにも動画広告が流れており、様々な媒体で動画広告を目にする機会が増えてきました。
それだけ動画広告が当たり前の時代になっていますが、動画広告が増えていくことに伴いクオリティも高くなっているため、なかなか成果が出ず困っている企業も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ユーザーに興味を持ってもらい、目標を達成するにはどんなことに注意すればいいのか、動画広告運用のポイントについて解説していきます。
動画広告運用のポイント
目的を明確化する
動画広告を配信するにあたって、何を目的として配信するのか。まずはこの点を明確にしましょう。目的を明確にしておくことで、時間と費用両方のコストを抑えながら迅速にPDCAを回していくことが可能になります。
動画広告の目的は「商品やサービスの認知拡大やブランディング」、「売り上げアップ」などがありますが、目的によって動画の内容も変わります。
認知拡大の場合は、とにかく多くの人に見てもらうためにリーチを広げる必要があります。自社が狙うターゲットの年齢層と合致するユーザーが多い媒体を選定し、ターゲットも詳細に設定するのではなく幅を持たせて多くのユーザーにアプローチしましょう。
ブランディングにはブランドの世界観やビジョンを知ってもらうため、興味をひくことに加え商品の価値を理解してもらえる動画にする必要があり、よりクリエイティブの質を問われます。
売り上げアップの場合は、ただ多くの人に動画広告を届ければいいわけではなく、ターゲットの選定が非常に重要になります。興味を持ってくれそうなユーザーに絞って動画広告を配信する必要があるため、媒体も詳細なターゲティング設定が可能なものを選ぶことをおすすめします。
また、動画広告以外の方法では宣伝できないか、動画広告を行うことで予測されるメリット・デメリットなども1つずつ掘り下げながら考えましょう。KPIやCVもしっかりと設定し、配信前に全体像をイメージしておくことで、その後の検証・改善を行いやすくなります。
適切なターゲット選定
動画広告を見てもらいたい人物設定も重要です。認知拡大のための動画広告など多くの人に見てもらう目的であっても、ターゲットの性別、年齢、職業など様々な情報を設定しておかなければ結局誰にも響かない動画広告になってしまいます。
また、興味がない人に動画広告を見せても成果につながる可能性は低く、無駄な費用がかかってしまいます。目的を明確にすることでコストを抑えられると上記で述べましたが、同様に適切なターゲット設定が費用対効果を上げる重要なカギとなります。
ターゲットを設定する際は、まずペルソナを決めましょう。ペルソナとは、自社が狙うターゲット層をより具体的に洗い出した架空の人物像です。
例えば、「福岡に住む30代の男性。総合商社で営業を担当。既婚で子どもがひとりいる。趣味はテニスとキャンプのアウトドア派で休日は家族や友人と出かけることが多い。」というように、職種や家族構成、趣味や休日の過ごし方なども細かく設定することで、より成果が出やすいターゲティング方法が見えてきます。
また、ペルソナ設定により人物像を動画広告運用に携わる全員が解像度高くイメージすることができ、認識のズレを防ぐことができます。クリエイティブの制作や運用の過程においても進行がスムーズになるでしょう。
ストーリー性を重視する
動画広告制作ではストーリー性も重視しましょう。動画広告は静止画広告に比べてストーリー性を持たせやすく、ただ訴求ポイントを強調している動画よりも続きを見たいと思ってもらいやすいのです。
身の回りにモノが溢れている現在の消費傾向は、商品そのものを買う「モノ消費」から、商品を利用することで得られる体験や経験を重視する「コト消費」に変化しています。印象に残らず他社に埋もれてしまう「モノ」としてのアピールではなく、自社ならではの付加価値を提供する「コト」としてアピールすることで印象に残りやすく、他社との差別化を図ることができます。
従って、動画広告を制作する際は商品やサービスの紹介の他にも、実際に利用している様子や利用した後の生活の様子を見せましょう。そうすることでユーザーは自分にどんなベネフィットがあり、生活がどう豊かになっていくのかをイメージすることができ、その後のアクションにつながりやすくなるのです。
また、ストーリー性のある動画広告はユーザーの共感を得やすいというメリットもあります。商品ができあがるまでの過程やどんな思いが込められているのかが伝わる動画広告であれば企業への理解も深まるため、ブランディングとしても効果的です。
目的やターゲットに合わせた媒体の選定
今の時代は、YouTubeやSNS、街中のデジタルサイネージなど様々なメディアへ動画広告を出稿できます。しかし、配信したい動画広告の目的やターゲットに合わせたメディアを選ばなければ効果は半減します。
例えば、Z世代を対象とした商品やサービスならTikTok、40代以上のビジネスパーソンを対象とするならFacebookなどターゲット層に合わせて配信することが重要です。
幅広い世代に認知してもらいたい場合はYouTubeやLINE、若年層向けの化粧品のブランディングならインスタグラムなど、目的によっても適した媒体は変わってきます。
WEB広告はマス広告と違い、地域や年齢、性別、興味のあるコンテンツなど細かくセグメントできるものが多いため、市場調査や分析を行ったうえで適切な媒体を選定できれば高い効果が期待できます。
広告は複数用意する
動画広告は複数作成して配信しましょう。1つの媒体の中でも動画広告を複数作成することによって成功パターンが見えてきます。
冒頭で離脱しているのであれば訴求ポイントが分かりにくかったりインパクトに欠けていたり、そもそも設定したターゲットがズレている可能性があります。最後まで視聴されているのにコンバージョンにつながらない場合は、導線が最適化されていないことも考えられます。
少しずつクリエイティブや設定を変化させていきながら、どんな動画広告であればユーザーの反応がいいのかを見極めることが重要です。
また、ずっと同じ動画広告を配信しているとユーザーは飽きてしまい、「またこの広告か」と不快感を与えてしまうこともあります。
訴求ポイントは同じでも、撮影方法や演出が異なれば新鮮な動画広告として認識してもらえます。自社のイメージダウンを防ぎ、また新たに興味を持ってくれるユーザーを呼び込むことができるでしょう。
クリエイティブの質を高める
動画広告市場は勢いを増しており、どの媒体でもクオリティの高い動画が溢れています。その中で目を留めて視聴してもらうためには適当に作った動画では太刀打ちできません。
ユーザーは基本的に早く本編動画を見たいため、ただ目立つことだけを意識した動画やメッセージが定まっていない動画広告は不快感を与えてしまうこともあります。
冒頭にどんな要素を持ってくるか、キャッチコピーでひきつけるのか、アニメーションを用いた方がいいのか、いくつかパターンを用意して検証を行いながらクリエイティブの質を高めましょう。
また、5秒の再生でスキップ可能になるフォーマットであれば、とにかく最初の5秒で動画広告を見続けるメリットを伝えましょう。例えば、就活中の大学生であれば「就活に成功するコツをご紹介します」と冒頭で提示された場合「何だろう」「知りたい」と興味を持ち、スキップせずに見続けてもらえる可能性が高くなります。
最近は動画を音声なしで視聴するユーザーも増えているため、動画の内容をわかりやすく伝える字幕をつけることも有効です。しかし、テキスト量が多いと読んでいる間に動画が進み、逆に伝わりにくくなってしまうため、できるだけ簡潔にまとめましょう。
まとめ
今回は、動画広告運用のポイントについて解説しました。
現在、動画広告は様々な媒体に出稿できるようになっており、媒体の特性もそれぞれ異なるため、幅広い需要に応えることができます。
また、YouTubeなどの動画コンテンツやSNSといった媒体が私たちの生活に浸透してきているため、比例して動画広告市場も拡大しており、多種多様な動画広告が増えてきています。
ポイントを押さえたクリエイティブを作成し内容に則したメディアに配信すれば、視聴者の記憶に残る効果的な動画広告となるでしょう。
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WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |