動画広告の種類と配信媒体の特徴と媒体の選び方

動画広告の種類と配信媒体イメージ

動画広告に取り組む企業が増えている中で、自社も動画広告を出稿したいけどどんな種類や媒体を選べばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

動画広告には多種多様な種類や配信媒体がありますが、むやみに出稿しても費用を無駄にしてしまうだけです。目的や商材によって最大限の効果が見込める種類と媒体を選ぶことが重要です。

そこで今回は、動画広告の種類と代表的な配信媒体について解説していきたいと思います。

 

目次

動画広告の種類

動画広告の代表的な配信媒体

まとめ

 
 

動画広告の種類

動画広告には様々な種類が存在しますが、大きく分けると「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2種類があります。この2種類について詳しく解説していきます。

インストリーム広告

インストリーム広告とは本編動画の再生中に流れる動画広告のことです。YouTubeを視聴している際に動画の前後や途中に流れる広告などが代表的で、動画広告の中で最も利用されているフォーマットです。

また、幅広いユーザーにリーチできるため認知拡大に効果的です。動画広告をスキップしがちなユーザーも、自分に関係があると感じれば視聴時間が長くなり、コンバージョンにつながりやすくなるため、費用対効果も高い傾向にあります。

インストリーム広告は、配信されるタイミングによって3種類に分けられます。

プレロール広告 

動画が始まる前に再生される動画広告です。

本編動画を見るために視聴してもらいやすい傾向にあります。不快感を抱かれにくいため、他の2つの広告に比べて認知してもらえる可能性が最も高い動画広告です。

 

ミッドロール広告  

動画配信途中に再生される動画広告です。

冒頭の5秒間はスキップできないため、続きが見たいユーザーは離脱する可能性が低く多くの人に見てもらえます。

しかし、早く動画の続きを見たいユーザーには不快感を与えてしまう可能性もあり、スキップされてしまうことも多いです。

Smartphone with finance and market icons and symbols concept

ポストロール広告  

動画終了後に再生される動画広告です。

本編動画を見終わっているため続きを見たいとスキップされることは少ないです。WEBサイトへのリンクボタンも設置できるため、最もコンバージョンにつながりやすいと言えるでしょう。

しかし、動画を見終わった後に流れるため、離脱されやすいデメリットもあります。

 

また、上記の動画広告には3つのタイプがあります。

スキッパブル広告

動画広告が一定時間再生されるとスキップできる形式の広告です。基本的に5秒流れるとスキップできるものが多いです。

5秒を超えれば任意の場所でスキップできるため、不快感を与えにくい傾向にあります。

 

完全視聴型広告

動画広告が全て再生されてから本編動画に移る形式の広告です。15秒などの短めの時間で作られているものが多いです。

動画広告を最後まで見てもらえるメリットがありますが、ユーザーは自由にスキップできず、終了するまで視聴し続けなければならないため不快感を与えやすいです。

 

バンパー広告

6秒間の動画広告で、スキップできない形式の広告です。スキップはできませんが、6秒という短い再生時間になっているため不快感を与えにくい傾向にあります。

 

どの種類の動画広告でも、最初の数秒でインパクトを与えると同時に何を伝えたいのかがはっきりわかるようにする必要があります。狙ったターゲット層にしっかりと刺さる動画広告制作を心がけましょう。

 

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告とは、動画コンテンツの枠外で配信される動画広告です。WEBサイトやアプリのバナー、SNSのフィードなどの広告枠に配信されます。

インストリーム広告は配信枠が限られていますが、アウトストリーム広告は基本的に広告枠があれば様々な媒体で動画広告を配信することができます。そのため、幅広いユーザーにアプローチすることができ、潜在顧客に興味を持ってもらいやすいです。認知度やリーチ拡大が目的の場合に適した動画広告です。

アウトストリーム広告は下記の3種類に分かれています。

インバナー広告

WEBサイトやアプリのバナー広告枠に表示される動画広告です。Yahoo!トップページの右上にある広告が代表的です。音声はOFFの状態で表示されますが、ユーザーがクリックすることでONにできます。

ユーザーがWEBサイトを訪問した際、コンテンツを視聴している・していないに関わらず自動的に流れるという特徴があり、興味を持っているユーザー以外にも認知してもらいやすいです。

 

インリード広告

WEBサイトの記事やアプリのフィードなどコンテンツの間に表示される動画広告です。SNSのフィード上に流れる広告が代表的です。

インバナー広告ではWEBサイトを開いたと同時に自動的に動画広告が再生されますが、インリード広告はコンテンツの間に挟み込んだり、最後に表示させたりと、ユーザーの画面に表示されたタイミングで再生されます。そのため、自然な流れで最後までしっかりと動画広告を見てもらいやすいです。

インバナー広告に比べて広告枠が大きく、視認性が高いことも特徴として挙げられます。

 

インタースティシャル広告

WEBサイトやアプリで別のページを見ようと切り替えるタイミングで、目的のページに遷移する前やダウンロード中に表示される動画広告です。

認知拡大が狙えますが、目的のページに進むのを遮って表示されるため、不快感を与えてしまう可能性もあります。スキップできる仕様になっており、ユーザーの興味をひくための工夫が必要です。

Double exposure of businessman working with new modern computer and london city background as concept

動画広告の代表的な配信媒体

動画広告を配信する媒体の選択は極めて重要です。狙ったターゲット層に向けて最も適した媒体の調査と選択を行わなければ広告効果は減少してしまいます。

 動画広告にかけるコストが無駄にならないように、配信媒体の種類や特徴を事前に把握したうえで配信を行いましょう。

YouTube

YouTubeは世界最大の動画共有サービスです。動画と言えばYouTubeを真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

アクティブユーザー数は世界で20億人、国内では6,500万人以上と圧倒的なリーチ量を誇っており、男女問わず幅広い世代で利用されています。

Google広告を用いて配信するため詳細なターゲティングが可能で、対象のユーザーに動画広告を見てもらいやすいです。

YouTubeの動画広告では上記で紹介したインストリーム広告とアウトストリーム広告の両方を活用することができ、目的によって使い分けることが可能です。

TikTok

TikTokとは、最短15秒から最長10分のショートムービーを投稿できる動画共有SNSです。アクティブユーザー数は世界で10億人以上、国内では1,700万人近くに上り、急成長を遂げています。

若年層向けの印象が強いTikTokですが、ユーザーの平均年齢は34歳と、必ずしも若年層だけが利用しているわけではありません。

そのため、若年層向けの商材を扱う企業だけでなく幅広い業界で動画広告を活用でき、ターゲティング次第で大きな効果を得られるでしょう。

TikTokは全画面表示で視聴されることが多く、集中して動画広告を見てもらいやすいです。

また、ショート動画をメインとしているSNSのため動画広告とも相性がよく、不快感を与えにくいメリットがあります。

A male hand holding a mobile phone from profile view with an empty white cloud above the device for sales concept

Facebook

Facebookとは、アクティブユーザー数が世界で29億3,000万人、日本では2,600万人以上が利用しており、世界一のユーザー数を誇るSNSです。Facebookの他にも、InstagramやMessenger、Audience Networkといった様々な媒体で動画広告配信が可能です。

30~50代のビジネスパーソンの利用が多く、他のSNSに比べ若年層の利用率は低い傾向にあります。

実名登録制のため、精度の高いターゲティングが可能です。ビジネス用のSNSとして利用するユーザーをターゲットにした広告が媒体の特性にマッチしています。

動画広告を最後まで視聴してもらいやすいという特徴もあり、中堅層向けの商材を扱っている企業であれば高い効果が期待できます。

Instagram

Instagramとは、写真や動画の投稿や閲覧に特化したSNSです。アクティブユーザー数は世界で10億人、国内では3,300万人以上に上ります。10代〜20代の女性の利用率が高く、ほとんどの年代で女性の利用率が男性を上回っています。

若年層をターゲットにした商品やサービスを扱う企業は特に相性が良く、動画広告を積極的に活用することで高い効果を得られるでしょう。

また、Instagramは実名登録制のFacebookと紐づいているため、詳細なターゲティングが可能です。

他のSNSに比べて拡散力は劣りますが、アクション率が高くコンバージョンにつながりやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。

LINE

LINEとは、アクティブユーザー数が世界で1億9,300万人、国内では9,200万人以上という日本で最も利用率の高いメッセージアプリです。性別や世代を問わず多くの人が利用しており、アクティブ率が高い特徴があります。

LINE NEWSやLINEマンガなど配信先が豊富なため様々なユーザーに動画広告を見てもらえます。

また、LINE内部のアプリだけでなく、外部のアプリと連携したLINE広告ネットワークによってLINE以外の幅広いジャンルのアプリにも動画広告を配信することができます。

国内向けの動画広告配信において非常に有効な媒体であり、適切にターゲティングすることで最大限の効果を発揮するでしょう。

Twitter

Twitterとは、アクティブユーザー数が世界で3億3,300万人、日本で4,500万人以上という、LINEに次いで高い利用率を誇るSNSです。

「ツイート」と呼ばれる文章の投稿や閲覧の他にも、商品やサービスの情報源として利用されることが多く、流行に敏感な10~20代の若年層の利用率が高いです。

Twitterは拡散性が高いという特徴があり、活用できれば動画広告が多くのユーザーの目に留まり、設定していたターゲット以外の潜在顧客にリーチできます。

また、二次拡散された広告には費用が発生しないため、拡散されるほどコストを抑えながら多くのユーザーにアプローチできるメリットがあります。

まとめ

今回は、動画広告の種類と代表的な配信媒体について解説しました。

動画広告と一口に言っても、スキップできるものやできないもの、動画の再生中に挟み込むものやフィード上に表示させるものなど多種多様なフォーマットがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。

また、現在は様々な媒体で動画広告を配信できるようになりましたが、各媒体のユーザーの特徴や属性を確認しておくことが重要です。自社と親和性が高いユーザー層が多い媒体を選べるかが動画広告の効果を大きく左右します。

弊社では、動画広告を配信するにあたって、配信プランの設計・動画制作・広告設定・広告配信・WEBレポートまで、ワンストップで承ります。

動画広告に興味がある方や、配信効果を改善したい方は、お気軽に弊社までお問合せ下さい。

WRITER / HUM
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。