ライティング担当者必見!コンテンツSEOに効果的な記事の書き方とは?
コンテンツSEOでライティングを担当することになったけれど、どう書けばいいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
自社が伝えたいことを思いついたまま書き連ねただけのコンテンツはSEOに強いとは言えません。ユーザーと検索エンジン双方が読みやすいコンテンツになるよう工夫を凝らす必要があります。
そこで今回は、SEO効果を高めるための記事の書き方について解説していきたいと思います。
目次 トピッククラスターのメリット |
コンテンツSEOの記事の書き方
ここでは、コンテンツSEOで高く評価されやすい記事の書き方を解説していきます。
ユーザーの検索意図や背景を考える
ユーザーは「知りたい」「行きたい」「比べたい」といったニーズを持った際に、最短でニーズを満たせるだろうと予想されるキーワードで検索をかけます。
よって、まずはキーワードを検索するユーザーの姿を具体的にイメージし、意図を明確にする必要があります。
どんなきっかけで検索したのか、そのキーワードについてどれだけの情報を知りたいのか、なぜ他のキーワードではなかったのかなど、自社が狙うキーワードを検索するユーザーの一連の検索背景や状況をイメージしましょう。
例えば、不動産売買についてのコンテンツを作成する場合、不動産に関する知識がないユーザーであれば、不動産売買とは何かを説明したうえで基本的な仕組みや流れを解説するコンテンツが適切です。
一方、ある程度の知識があるユーザーに対しては不動産売買にかかる費用やポイントなどを端的に解説するコンテンツの方が刺さりやすいと考えられます。
検索意図を知るにはキーワードリサーチツールが便利
検索意図を知るには、ラッコキーワードなどのキーワードリサーチツールを利用しましょう。狙ったキーワードと一緒に検索されている単語が一覧で表示されるため、ターゲットがどんな情報を求めているのかを知ることができます。
「不動産売買」の場合、「仲介手数料」「印紙」「消費税」「基礎知識」などが一緒に検索されています。
よって、不動産売買における基本的な知識を得たい、税金やかかる費用について知りたいユーザーが多いことがわかります。
このように、ユーザーの検索意図がわかればどんな情報を盛り込むべきなのかが見えてくるでしょう。
ターゲット像を明確化しキーワードを選定したら、実際に上位に表示されているコンテンツをリサーチしましょう。
上位表示されているということはSEOに強く、ユーザーと検索エンジン双方から有益であると評価されているということです。文章の内容は違っても、構成を見るとある程度同じような流れになっていると思います。
他のコンテンツと照らし合わせることで、自社サイトとの違いや魅力的な部分、どんな改善余地があるのかを分析することができ、より良質でSEOに強いコンテンツを制作することができます。
参考にする際は、他社のコピーではなくオリジナリティを保ちながらブラッシュアップしていくことが重要です。
タイトルでひきつける
タイトルは検索したユーザーが最初に目にするものです。このタイトルの内容を見てユーザーは知りたい情報を得られそうかを判断します。
もちろん、ディスクリプションまでしっかり読んでから判断する場合もありますが、ユーザーが目を留めてくれるかどうかはタイトルでどれだけ惹きつけることができるかにかかっていると言っても過言ではありません。適切なタイトル設定がSEOを強くします。
自社コンテンツはユーザーの検索意図に沿った情報を提供しているコンテンツだということをアピールするためにも、狙ったキーワードをタイトルにきちんと入れ込みましょう。
また、コンテンツの内容に沿ったタイトルをつけることは、ユーザーにどんな内容なのかを示すためだけでなく、クローラーにもコンテンツの内容をわかりやすく伝え、SEOで上位を狙う役割を果たします。
目次を設置する
コンテンツSEOにおいて、目次はユーザーがコンテンツを読み進めてくれるかどうかを左右する重要なポイントです。
目次を表示することでユーザーは自分が知りたい情報がありそうかどうかを最初の時点で判断することができ、ありそうだと判断すれば読み進めてもらえます。
目次がないと、どこを読めば知りたい情報を得られるのかがわからないため、コンテンツ内のすべての文章を読まなければならず、離脱率が上がります。
仮に読み進めてくれたとしても、知りたい情報を見つけることができなければ時間が無駄になったと感じ、該当ページだけでなくWEBサイト自体にマイナスなイメージを持たれてしまう可能性もあります。ユーザーに効率的に情報を探してもらうためにも目次を設置しましょう。
見出しは簡潔に
見出しは本文の内容を一目で把握できるように簡潔にまとめたものです。そのため、見出しは短すぎても内容が伝わらず、長すぎても要点がわからないため30字以内を目安に作成しましょう。
また、記事の流れを考慮することも重要です。極端な例になりますが、「コンテンツSEOの手順」という見出しの後に「コンテンツSEOとは」という見出しがあると不自然ですよね。
どんな順序で並べれば自然な流れで理解しながら読んでもらえるのかを考えながら組み立てていきましょう。
読みやすい文章を書く
Googleからの評価を高めることに躍起になっても、肝心のコンテンツが読みにくいものであればユーザーからの評価は下がり、SEOにも悪影響を及ぼします。
コンテンツSEOは主にテキストで訴求しますが、一般的にコンテンツは数千字規模になることが多く、文字だけでびっしりと埋め尽くされていたらユーザーは読む気が失せてしまいます。
その上、誤字脱字が散見されたり、文字サイズが適切でなかったり、改行や句読点が全くないようなコンテンツは信頼性も一気に低くなり、離脱率が上がります。
誤字脱字をなくすことはもちろん、適度な改行や文字サイズ、文末表現の統一なども意識しましょう。
トピッククラスターを取り入れる
トピッククラスターとは、サイト内の関連するコンテンツを戦略的にグルーピングして整理し、コンテンツ全体のSEO評価を上げる施策です。弊社も取り入れているものになります。
コンテンツSEOでは、良質なコンテンツを蓄積していくことで評価を高めることができますが、コンテンツが溜まってくるとどうしてもWEBサイトの内部構造が複雑になってしまいます。
クローラーがサイト内を巡回しにくくなることに加え、運営者もこれまでどんなコンテンツを発信してきたのか、これからどんなコンテンツを発信していくべきなのかを把握することが難しくなります。
さらに、ユーザーもサイト内のどこにどんなコンテンツがあるのかが分からないためユーザービリティが低下し、SEOの効果も期待できなくなってしまいます。
コンテンツが分類されていない状態はクローラー・運営者・ユーザーすべてにとってデメリットでしかないのです。
そんなデメリットを解消するのがトピッククラスターです。仕組みや取り入れるメリットについては以下で詳しく解説します。
トピッククラスターの仕組み
トピッククラスターは、ピラーコンテンツとクラスターコンテンツによって構成されます。
ピラーコンテンツ
ピラーコンテンツとは、メインとなるまとめのコンテンツのことを指します。トピッククラスターの柱となり、ユーザーが抱える複数の検索意図に包括的に応えます。
例えば、メインテーマを「SEO」とした場合、SEOという仕組み自体について知りたい人もいれば、SEOの具体的な対策について知りたい人、SEOとマーケティングの関係について知りたい人もいて、様々な検索意図が含まれています。
そこで、SEOの仕組み、効果的なSEO対策の方法、マーケティングにおけるSEOの役割などを解説した項目があれば、SEOに関する疑問を持つより多くのユーザーに閲覧してもらえ、疑問を解消することができ、有益なコンテンツであると評価してもらいやすいのです。
また、コンテンツSEOでは特定のテーマについてどれだけ広く掘り下げているかといった網羅性も評価に深く関わってくるため、あらゆる検索意図をカバーできるピラーコンテンツの重要性は非常に大きいです。
クラスターコンテンツ
クラスターコンテンツとは、ピラーコンテンツの内容を補足するコンテンツのことを指します。ピラーコンテンツで触れた内容をより詳細に掘り下げ、深い理解を促します。
例えば、ピラーコンテンツのメインテーマが「WEBマーケティング」であれば、クラスターコンテンツは「WEBマーケティング 仕事内容」「WEBマーケティング 広告」「WEBマーケティング コンサル」などが挙げられます。
クラスターコンテンツのキーワードはピラーコンテンツのキーワードよりも検索ボリュームが小さくなり、ユーザーの検索意図が明確です。各キーワードで上位表示を狙いやすくなります。
各キーワードがどのくらいの検索ボリュームなのかはSEOツールなどでリサーチし、適切なキーワードを選定していきましょう。
トピッククラスターのメリット
トピッククラスターにはSEOを強化する様々なメリットがあるため、ぜひ取り入れてみてください。
サイト構造が整理され、わかりやすい
網羅性が高まり、あらゆるニーズに応えられる
コンテンツは網羅性が高まることによって専門性も高まり、SEO評価を上げることができます。
1つのメインテーマに対してクラスターコンテンツが2個しかないサイトと10個あるサイトであれば、当然後者の方が専門性が高く、テーマに関するあらゆる情報を網羅していると言えます。
クラスターコンテンツひとつひとつが発揮できる力は小さいかもしれませんが、 ピラーコンテンツ及び関連性の高い他のコンテンツとつながることで大きなパワーが生まれ、より強固なものになります。
そうしてサイト全体の評価が上がり、SEOの順位に大きく関わるドメインパワーの強化にもつながります。
ロングテールSEOとの相性が良く、上位表示を狙える
ロングテールSEOとは、2つ以上のキーワードを組み合わせることで上位表示を狙うSEO対策のことです。単語が増えるにつれて検索ボリュームは少なくなりますが、ユーザーの検索意図は明確になっていきます。
より自社と親和性の高いユーザーに閲覧してもらえるためコンバージョンにつながりやすく、サイト内を回遊してもらえたり、自社のファンになってもらえる可能性も高くなります。
競合が多いビッグワードだけで上位表示を狙うのは非常に厳しい戦いになりますが、ミドル・スモールワードを組み合わせるロングテールSEOであれば難易度はグッと下がります。
トピッククラスターを活用すれば関連記事の導線は確保されているため、ロングテールSEOでクラスターコンテンツが上位表示されればピラーコンテンツへの流入も増えます。
クラスターコンテンツは、「いかに上位に表示させ、集客を図り、自社とユーザーがつながるきっかけになれるか」という要素が大きいため、まずは組み合わせるキーワードの選定とコンテンツの質の高さにこだわりましょう。
SEOに強いコンテンツを書くポイント
ここでは、SEOを強化するためにどんなポイントを意識すればよいのかを解説していきます。
文字数よりも質を重視する
コンテンツSEOでは、文字数が多い方が有利という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。結論から言うと、答えは「No」です。
Googleのジョン・ミューラー氏はSEOと検索順位の関係について下記のように述べています。
【原文】 We don’t look at it like that. We try to look at the pages overall and make sure that this is really a compelling and relevant search results to users. And if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not. 【翻訳】 私たちはそのようには見ておらず、ページ全体を見て、ユーザーにとって本当に魅力的で関連性のある検索結果であるようにしています。そうであれば、長いか短いか、画像がたくさんあるかないかはまったく関係ありません。 |
つまり、SEOの観点ではユーザーにとって価値の高いコンテンツであれば文字数は重要ではないということです。
文字数よりもいかにユーザーファーストであるかが重視されるため、内容の薄い5000文字の記事と、要点を掴んだ3000文字の記事であれば、後者の方がSEO評価は高くなるでしょう。
また、検索結果に文字数の多いコンテンツが並んでいるのは文字数が多いからではなく、情報の網羅性が高いからと言えます。
ユーザーが求めている情報を網羅しようとすれば、自然と文字数は多くなります。あるテーマに関してより幅広いニーズに応えているコンテンツはより多くのユーザーに閲覧され、複数の悩みや疑問を一度に解決してくれるため有益であるとしてSEO効果が出やすいのです。
オリジナリティを意識する
内部リンクを貼って他コンテンツへの遷移を促す
リライトを行う
コンテンツSEOでは、一度作成した記事も定期的にリライトを行うことが推奨されます。
情報は移り変わりが激しいため、ユーザーは基本的に古い情報よりも新しい情報を参考にする傾向にあり、何年も放置されたコンテンツは信ぴょう性に欠けます。
定期的に正しい情報に更新されているコンテンツはSEOにも良い影響を与えます。
また、検索順位が想定よりも上がらない場合、上位にあるコンテンツと比べて不足している情報があるはずです。
数文字だけ書き足すようなやり方ではなく、改めてユーザーのニーズに応える情報を提供できているかを考え、不足のないように作り上げましょう。
SEOに強いコンテンツを書く際の注意点
コンテンツを書く際は、SEO評価を下げないためにも以下の点に注意しましょう。
キーワードを不自然に盛り込まない
canonicalタグの設置を忘れない
コンテンツSEOでは、重複ページのURLを正規化するcanonicalタグを設置しましょう。
PC用とスマホ用のURLがある場合など、複数のURLから同じページにアクセスできるような構造になっている場合、重複コンテンツとみなされてしまったり被リンクが分散したりする可能性があり、正しくインデックスされない可能性が高まります。
評価してもらうページを定め、それ以外のページにはcanonicalタグを設置することで、ひとつのページだけをインデックスしてもらうことが可能になります。
canonicalタグはheadタグ内に下記のように記載することで機能します。
<head> <link rel=”canonical” href=”評価してもらうページのURL” /> </head> |
また、WEBサイトをリニューアルしてURLを変更した場合は、元のURLにアクセスしたユーザーを自動的に新しいページに遷移させる301リダイレクト設定を行いましょう。
リダイレクト設定を行うことでユーザーの離脱を防ぐと同時に、サイトの移転がGoogleに伝わって重複コンテンツとみなされることがなくなるため、SEO評価が下がることもなくなります。
YMYL領域は特に上位表示が難しい
コンテンツSEOでは、YMYL領域は特に上位表示が難しいことを認識しておきましょう。
YMYL領域とは、「Your Money or Your Life」の略称で、人々が生活していくうえで重要なお金や健康に関するコンテンツのことを指します。
医療、健康、政治、金融、買い物、時事問題、宗教などがYMYL領域として分類されます。これらのジャンルは少しでも間違った情報を提供すると人々に大きな影響を及ぼすため、情報の正確さや信頼性が特に重視され、上位表示が難しいジャンルと言えます。
Googleはコンテンツの専門性や権威性、信頼性を重視しているため、年に数回行われるコアアップデートではYMYL領域におけるコンテンツの大きな順位変動が多々あります。
YMYL領域での上位表示を狙うのであれば、しっかりとした根拠に基づいた情報であることを示すためにも、専門家の監修や執筆が必要となります。長期的に自社のリソースで賄えるのかを慎重に検討してから作成に移りましょう。
まとめ
今回は、コンテンツSEOの記事の書き方について解説しました。
今回紹介したポイントは初心者の方でも比較的取り入れやすい部分に絞っていますが、SEOに強い記事の書き方は挙げればキリがありません。
また、あらゆる競合が上位表示されるためにSEO対策を講じ、コンテンツの質は日々上がり続けています。その中で上位に表示されるコンテンツを創出し続けるのは容易ではなく、多大な時間と経験を積む必要があります。
長い目で見れば、何もわからない状態でコンテンツSEOを始めるよりも、まずはSEOの知識が豊富なプロにノウハウを学びながらインハウス化を目指すことで、高い費用対効果が期待できます。
弊社では、コンテンツSEOに取り組むにあたって、競合や検索ボリュームの調査、狙うべきキーワードの選定からコンテンツ作成、効果測定までワンストップで承ります。
また、SEO内部対策・外部対策にも精通しており、包括的なSEO対策のサポートが可能です。
コンテンツSEOをはじめ、本格的にSEO対策に取り組みたい方は、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |