コンテンツSEOに有効な施策「トピッククラスター」とは?
コンテンツSEOに注力して良質な記事を発信し続けてはいるけど、思うように検索順位が上がらなかったり、コンテンツが増えたためにサイトが見づらくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。
「トピッククラスター」は、複雑で見づらくなってしまったWEBサイトを整理し、尚且つ検索順位の上昇も期待できるSEO施策です。
2017年に広まった比較的新しいSEO対策ですが、導入することで得られるメリットが大きいため、現在は多くの企業で取り入れられており、弊社のブログ記事にも取り入れている手法です。
そこで今回は、SEOに有効なトピッククラスターとはいったい何なのか、どんなメリットがあるのかを解説していきたいと思います。
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トピッククラスターとは
トピッククラスターとは、サイト内の関連するコンテンツを戦略的にグルーピングし、コンテンツ全体のSEOの評価を上げる施策です。ユーザーの検索意図を広範囲で解決できるようなまとめのページを指すピラーコンテンツと、ピラーコンテンツの内容を補足するクラスターコンテンツによって構成されます。
コンテンツSEOでは、良質なコンテンツを蓄積していくことで評価を高めることができますが、コンテンツが溜まってくるとどうしてもWEBサイトの内部構造が複雑になってしまいます。
クローラーがサイト内を巡回しづらくなることに加え、運営者もこれまでどんなコンテンツを発信してきたのか、これからどんなコンテンツを発信していくべきなのかを把握することが難しくなります。その結果、似た内容のコンテンツを作ってしまい同じWEBサイト内で競合してしまう可能性が高まります。
さらに、ユーザーもサイト内のどこにどんなコンテンツがあるのかが分からず、ユーザービリティが低下し、SEOの効果も期待できなくなってしまいます。
コンテンツが分類されていない状態はクローラー・運営者・ユーザーすべてにとってデメリットでしかないのです。
そこで、関連性の高いピラーコンテンツとクラスターコンテンツをつなぎ合わせることで、サイト内の構造を整理することができ、ユーザーと検索エンジン双方が読みやすい、評価されやすいサイトになります。運営者も自社コンテンツの現状を把握しやすくなるため、サイト内競合を防ぐことができます。
さらに、つながれたコンテンツはまとまることでキーワードの強度が高くなるため、上位表示されやすくなるというメリットもあります。
つまりトピッククラスターはSEOに強いWEBサイトを構築していくために押さえておくべき重要な概念なのです。
ここからは、トピッククラスターを構成する2つの要素「ピラーコンテンツ」と「クラスターコンテンツ」について解説していきます。
ピラーコンテンツ
ピラーコンテンツとは、メインとなるまとめのコンテンツのことを指します。トピッククラスターの柱となり、ユーザーが抱える複数の検索意図に包括的に応えます。
例えば、メインテーマを「SEO」とした場合、SEOという仕組み自体について知りたい人もいれば、SEOの具体的な対策について知りたい人、SEOとマーケティングの関係について知りたい人もいて、様々な検索意図が含まれています。
そこで、SEOの仕組み、効果的なSEO対策の方法、マーケティングにおけるSEOの役割などを解説した項目があれば、SEOに関する疑問を持つより多くのユーザーに閲覧してもらえ、疑問を解消することができ、有益なコンテンツであると評価してもらいやすいのです。
また、コンテンツSEOでは特定のテーマについてどれだけ広く掘り下げているかといった網羅性も評価に深く関わってくるため、あらゆる検索意図をカバーできるピラーコンテンツの重要性は非常に大きいです。
クラスターコンテンツ
クラスターコンテンツとは、ピラーコンテンツの内容を補足するコンテンツのことを指します。ピラーコンテンツで触れた内容をより詳細に掘り下げ、深い理解を促します。
例えば、ピラーコンテンツのメインテーマが「WEBマーケティング」であれば、クラスターコンテンツは「WEBマーケティング 仕事内容」「WEBマーケティング 広告」「WEBマーケティング コンサル」などが挙げられます。
クラスターコンテンツのキーワードはピラーコンテンツのキーワードよりも検索ボリュームが小さくなり、ユーザーの検索意図が明確です。各キーワードで上位表示を狙いやすくなります。
各キーワードがどのくらいの検索ボリュームなのかはSEOツールなどでリサーチし、適切なキーワードを選定していきましょう。
トピッククラスターのメリット
では、トピッククラスターには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは3つに絞って紹介していきます。
サイト構造が整理され、わかりやすい
網羅性が高まり、あらゆるニーズに応えられる
トピッククラスターを活用することで、情報の網羅性が高まります。
SEO評価を高めるためのポイントとして、E-E-A-T(経験=専門性-権威性-信頼性)の4つの要素を満たすことが重要になりますが、網羅性が高まることによって専門性も高まり、評価を上げることができます。
1つのメインテーマに対してクラスターコンテンツが2個しかないサイトと10個あるサイトであれば、当然後者の方が専門性が高く、テーマに関するあらゆる情報を網羅していると言えます。
繰り返しになりますが、あらゆるニーズに包括的に応えているコンテンツがSEOに強いのです。
クラスターコンテンツひとつひとつが発揮できる力は小さいかもしれませんが、 ピラーコンテンツ及び関連性の高い他のコンテンツとつながることで大きなパワーが生まれ、より強固なものになります。
そのため、サイト全体の評価が上がり、SEOの順位に大きく関わるドメインパワーの強化にもつながるのです。
ロングテールSEOとの相性が良く、上位表示を狙える
トピッククラスターはロングテールSEOとの相性が良いこともメリットとして挙げられます。
ロングテールSEOとは、2つ以上のキーワードを組み合わせることで上位表示を狙うSEO対策のことです。単語が増えるにつれて検索ボリュームは少なくなりますが、ボリュームの減少に反比例してユーザーの検索意図は明確になっていきます。
検索意図が明確になるということは、より自社と親和性の高いユーザーに閲覧してもらえるということです。コンバージョンにつながりやすく、サイト内を回遊してもらえたり、自社のファンになってもらえる可能性も高くなります。
競合が多いビッグワードだけで上位表示を狙うのは非常に厳しい戦いになりますが、ミドル・スモールワードを組み合わせるロングテールSEOであれば難易度はグッと下がります。
トピッククラスターを活用すれば関連記事の導線は確保されているため、ロングテールSEOでクラスターコンテンツが上位表示されることでピラーコンテンツへの流入も増えます。また、特に見てほしいページがあれば、ピラーコンテンツからスムーズに遷移させることができます。
クラスターコンテンツは、「いかに上位に表示させ、集客を図り、自社とユーザーがつながるきっかけになれるか」という要素が大きいため、まずは組み合わせるキーワードの選定とコンテンツの質の高さにこだわりましょう。
まとめ
今回は、コンテンツSEOに有効な施策「トピッククラスター」について解説しました。
トピッククラスターを活用することで、検索エンジン、ユーザー、運営者それぞれが使いやすいサイト構造となり、効率的に検索順位を上げることができるため、ぜひ取り入れてみてください。
とは言っても、すでに多くのコンテンツが溜まっている場合はリンクの貼り替えだけでもかなりの時間を必要とします。
コンテンツSEOにこれから取り組むといった場合も、記事の作成からトピッククラスターの活用まで自社で行うのは負担も大きいため、代理店に依頼するのも一つの手段です。
弊社では、コンテンツSEOに取り組むにあたって、競合や検索ボリュームの調査、狙うべきキーワードの選定からコンテンツ作成、効果測定までワンストップで承ります。
また、SEO内部対策・外部対策にも精通しており、包括的なSEO対策のサポートが可能です。
コンテンツSEOをはじめ、本格的にSEO対策に取り組みたい方は、お気軽に弊社までお問合せ下さい。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |