MEO外部対策で重要なサイテーションとは?獲得方法やポイントを解説!
MEO対策として、Googleビジネスプロフィールの運用に取り組んではいるものの、サイテーションについては意識していない企業や店舗も多いのではないでしょうか。
サイテーションはMEOの外部対策に該当し、外部サイトでの自社に対する言及を指しますが、このサイテーションの獲得に向けて施策を実施することでMEO評価の向上が期待できます。
そこで今回は、MEO外部対策で重要な指標となるサイテーションについて解説していきます。
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MEO対策とは
MEOとはMap Engine Optimizationの略称であり、MEO対策とはGoogleマップに掲載する店舗情報やビジネス情報を最適化し、Googleマップでの検索結果で上位に表示させることを指します。
MEO対策は主にユーザーに店舗情報を認知させ、来客率を上げることを目的としています。
よくSEO(Search Engine Optimization)対策と混同されますが、SEOは自然検索結果における自社サイトやコンテンツの上位表示を目指すものであり、MEO対策はGoogleマップ上で上位表示を目指すものです。
MEO対策の重要性
現在、日本のスマートフォン所有率は約9割にまで上り、食事やショッピングなどの店舗を探す際にはほとんどの人がGoogleマップを利用しています。
今自分が実際にいる地域名、もしくは行きたい地域名+サービス名で検索をかけ、表示された近くの店舗の中から良さそうなところをピックアップして訪問するというパターンが多いでしょう。
実店舗を運営している場合、コストを抑えて集客を増やすためには幅広いユーザーを抱えるGoogleマップで上位に表示させることが最も有効です。
Googleマップで上位表示させることができれば、あまり広告費用をかけられない小規模の店舗でも多くの人の目に留まり接点が増えるため、集客の増加が期待できます。
以上のことからMEO対策は特に実店舗を持ち、地域に根差したビジネスには必須のマーケティング施策と言えます。
MEO外部対策とは
MEOにおける外部対策とは、主にサイテーションのことを指します。サイテーションとは、自社の情報がインターネット上で引用・言及されている状態のことです。
サイテーションを多く獲得しているということは、それだけ知名度も高いということになるため、MEOでは非常に重要な指標となります。
MEO外部対策と内部対策との違い
MEO対策には外部対策の他に内部対策もあります。
MEO内部対策とは、Googleビジネスプロフィールに対して行います。Googleビジネスプロフィールに自社の住所や電話番号、営業時間、写真などの正しい情報を掲載することが主な施策です。
コンテンツの投稿機能もあるため、どんなサービスを提供しているのかを継続して投稿していればビジネスの解像度を高められます。
また、営業時間の変更や臨時休業がある場合は即座に情報を更新することで間違った認識を持つユーザーが減り、店舗へのイメージダウンを防ぐことができます。
外部対策と内部対策の両方に取り組むことでMEO効果が高まり、より早い期間で上位表示を狙いやすくなります。
MEO外部対策のサイテーションとは
上記でも軽く説明しましたが、MEO外部対策の核となるサイテーションとは、外部サイトやSNS上で自社の会社名や住所、電話番号などのビジネス情報やコンテンツの内容が言及されていることです。
例えば、博多で中華料理店を探しているときに、「博多で中華が美味しい店と言えば○○(店舗名)。一度は食べてみてほしい」などとSNSに書かれていたら興味が湧き、調べてみようと思いますよね。
いわゆる「口コミ」ですが、GoogleはMEOにおいて口コミの数と評価も重視しているため、口コミの数が多く評価が高いほど「人気のある店」「信頼性が高い店」と認識し、MEO評価も高くなります。
MEOでは検索ランキングが決定される仕組みとして、「関連性」「距離」「視認性の高さ」の3つの要素が深く影響します。口コミの数と評価は視認性の高さつまり知名度に関わってくるため、サイテーションの獲得は非常に重要なのです。
サイテーションと被リンクの違い
MEO外部対策にはサイテーションの他にも被リンクの獲得があります。被リンクとは、外部サイトに自社サイトやコンテンツのリンクを貼ってもらうことを指します。
サイテーションと被リンクはリンクが設置してあるかいないかという点が違います。
例えば、弊社が外部サイトで紹介されていた場合、「株式会社ジャリア」というようにただ名称を言及されていたらサイテーションですが、「株式会社ジャリア」とリンクが貼られていたら被リンクとなります。
被リンクの獲得はリンクからそのまま流入してもらい、Googleでの検索結果の順位上昇を目指すためのものであるため、MEO外部対策というよりもSEOの外部対策として取り組むのが一般的です。
MEO外部対策のサイテーションを獲得する方法
ここでは、MEO外部対策のサイテーションを獲得する方法をご紹介します。
サービスの質を高める
MEO外部対策において、サイテーションを獲得するためにはサービスの質を高めることが何よりも重要です。
ユーザーが利用するサービスの質が低ければ、いくらMEO外部対策に取り組んだとしても「口コミを書こう」「みんなに広めたい」と思ってもらえず、サイテーションの獲得にはつながりません。
ネガティブな口コミを拡散されてしまう恐れもあり、そうなればMEO評価は上がるどころか下がってしまいます。
ユーザーが求めているサービスを提供していれば自然と良い口コミは集まり、サイテーション評価も上がります。常にユーザーファーストなサービスの提供を心がけ、口コミに寄せられた意見は真摯に受け止め、改善に努めましょう。
SNSを活用する
MEO外部対策において、サイテーションを獲得するためにはSNSの活用が効果的です。
現在はSNSマーケティングに取り組んでいる企業や店舗も多いですが、継続的な投稿やキャンペーンの実施はサイテーションの獲得につながります。
どんなサービスを提供しているのか、どれだけお得なキャンペーンを開催しているのか、ということはGoogleビジネスプロフィールだけでなくSNSでも投稿することでユーザーの興味をひき、UGC(ユーザーから発信されるコンテンツ)の発生を促すことができます。
SNSは拡散性の高さも特徴としてあるため、拡散されるほどコストが抑えられ、口コミを通してより多くのユーザーに認知してもらえます。
WEB広告を活用する
WEBメディアに登録する
MEO外部対策において、サイテーションを獲得するためにはWEBメディアへの登録も効果的です。
自社サービスとの関連性が高いメディアに登録したり、取材を受けたりすれば店舗情報やサービス情報を掲載してもらえ、サイテーション獲得につながります。
ポータルサイトに登録する際は費用がかかりますが、知名度の高いサイトへの掲載は大きな反響が見込めるため費用対効果も高まるでしょう。
多くのメディアで紹介してもらえれば必然的にユーザーの目に留まる機会も増え、訪問数も増えます。そうすればサイテーション獲得につながり、MEOにも良い影響を与えるでしょう。
MEO外部対策のサイテーションを獲得する際のポイント
ここでは、MEO外部対策のサイテーションを獲得する際のポイントをご紹介します。
NAP情報を統一する
MEO外部対策では、クローラーに正しく情報を認識してもらうために、Name(会社名・店舗名)、Address(住所)、Phone(電話番号)の頭文字を合わせたNAP情報を統一することが重要です。
せっかく情報を網羅していても表記が統一されていなければそれぞれ別の会社、店舗であると判断され、サイテーションの効果を十分に発揮できません。
例えば弊社の場合、会社名は「株式会社ジャリア」で統一していますが、「株式会社Jarea」で表記されているとGoogleに別の会社であると判断されてしまいます。一般的な表記を利用し、すべてのサイトでNAP情報を統一させましょう。
口コミは数も質も重要
サイテーションの獲得においては数も重要ですが質も重要です。
多くの媒体で言及されていたとしても、サイテーションの内容がネガティブなものであればMEOにプラスには働きません。
もしサイテーションの評価が低い店舗がMEOで上位に表示されていれば、Googleは有益な情報を提供していないとして信頼を失います。よって、サイテーションは獲得数に加えてどんな内容が投稿されているのかまで重視されます。
ネガティブな口コミを投稿されないためにもサービスの質の向上に努め、もし投稿されていた場合は改善の意思を示す返信を行い誠実な対応を心がけましょう。
自作自演はしない
サイテーションを獲得したいからと言って、自作自演をすることは絶対にやめましょう。
自作自演とは、個人のアカウントから自社の名前を出して口コミを投稿することだけを指すのではなく、実際に訪問してくれたユーザーに対して、良い口コミを投稿してくれたら割引サービスを行うなどの行為も含まれます。
ユーザーは口コミに関して、意図的であるかそうでないかということに非常に敏感です。あまりにも良い口コミばかり溢れていると、サクラではないのかと疑いの目を向けられることもあり、いくら気を付けていてもユーザーにはバレます。
自作自演が知られれば、一気に信頼を失い多大な損失を被ります。また、Googleポリシーにも違反することになるため、好意的なサイテーションは獲得できず、MEOの効果も期待できないでしょう。
Yextとは
Yext(イエクスト)とは、Google検索エンジンやGoogleマップ、SNS、口コミポータルサイト等に掲載されている店舗情報を一元管理できるプラットフォームです。
2006年にニューヨークで設立後、現在はアメリカのフォーチュン誌が毎年発表する「フォーチュン500」企業の3分の1以上がYextを利用しています。
MEO外部対策のポイントでもNAP情報の統一は重要であると説明しましたが、多くのサイトにNAP情報を登録することや、情報の変更があった際にいちいち各サイトで登録し直すのは非常に手間がかかります。また、店舗情報は第三者によって改変されてしまうことも多いです。
そこで、店舗側で一元管理することができれば常に正しい情報をユーザーに提供することができ、変更があった際に工数をとられることもなくなります。それを可能にしたのがYextです。
Yextは自店舗の公式情報の管理や発信から口コミの管理や返信まで一括で対応します。
Yextを導入するメリット
MEO外部対策におけるYextの導入には以下のようなメリットがあります。
世界的に有名な媒体に店舗情報を提供できる
Yextでは世界全体で150以上の媒体と連携しており、日本では約35の媒体と連携が可能です。連携媒体も世界的に有名なものばかりで、効率的に認知拡大が期待できます。
また、現時点では掲載されていない媒体にもYextが自動で情報を公開することができます。
本来、小規模の企業の場合はコストの面でいろんな媒体に情報を掲載することは難しいですが、インバウンド対策への取り組みが注目されているなかで、国内ではなく海外で人気のある媒体に情報を掲載できるということは海外ユーザーへの訴求につながります。
つまり、他の店舗よりもユーザーとの接点が多くなり、来店数の増加やサイテーションの獲得が期待できます。
急な情報変更にも一括で対応できる
実店舗での運営では、臨時休業をしたり、営業時間を短くしたり、急な変更を要する場面も多々あるかと思います。
今回だけだから特にお知らせしなくてもいいだろうと情報の変更を怠れば、その日に来店を予定していたユーザーに無駄足を踏ませることになり、悪い印象を与えてしまいます。
しかし、各媒体に掲載されている情報をひとつひとつ変更していくことにはかなりの手間がかかります。
Yextであれば、元のデータを修正すればすべての連携媒体の情報が即座に変更され、誤った情報の認知やイメージダウンを防ぎます。
サイテーション獲得につながる
多媒体の管理を一括でできるということは、NAP情報の統一が容易になり、サイテーションの獲得につながります。
また、有名な媒体に情報を掲載できるため、単純に口コミ数の増加が期待でき、MEO効果も出やすくなります。
Yextを導入してMEO外部対策を強化しよう
弊社では、Yextの機能を搭載したMEO対策ツール「kuchi ko meet」を扱っており、導入のサポートを行っています。
小規模な会社でも世界的に有名な多くの媒体と連携し、常に新鮮な情報を提供できるため、コストを削減しながら最大限のMEO外部対策効果を実現します。
MEO外部対策に取り組みたい、現在のMEO対策の業務効率化を図りたいという方は、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。
MEO対策をサポートする「kuchi ko meet」
まとめ
今回は、MEO外部対策で重要なサイテーションについてご紹介しました。
MEO効果を高めるためには、Googleビジネスプロフィールへの対応に加え、外部での評判を高めて口コミ投稿を促すサイテーションへの対応も必要になります。
また、サイテーションは投稿内容の質も重要になるため、自社サービスの品質を高めることを怠らず、どんなユーザーにも気持ちよく利用してもらえるように努めましょう。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |