先述の通り、韓国ではニュースや趣味の領域など気になるもの・ことの情報収集をブログで収集する文化があります。そのためブログへの流入数が多く、リーチ母数を確保しやすいのが特長です。また、ブロガーファンへのリーチはもちろんですが、NEVERブログは自身の興味関心と関連性の高い記事が表示されやすくなるアルゴリズムのため、潜在層へも積極的にアプローチすることができます。

②ブロガーの影響力

韓国ではブログを用いたプロモーションが一般的なほど、ブロガーの影響力が高いです。 NEVERブロガーの影響力は、韓国においてSNSでのインフルエンサーの影響力と同等の影響力があるといえます。

③ブロガーへの信頼度

韓国では購買行動への繋がりやすさという点で、リアルなクチコミを求める国民性が伺えます。マスメディアでの広告と比較し、いつも見ているブロガー、注目度の高いブロガー、信頼できる情報を発信しているブロガーなどへ、信頼や共感が生まれやすく、購買行動、サービスの利用促進へ繋がりやすい傾向にあります。

Instagram

韓国でInstagramは62.7%の利用率を誇ります。2023年韓国で最も利用されたSNSでカカオトーク(85.1%)に次ぐ、2位にランクインしています。（出典：DATAREPORTAL）

コミュニケーションを取ることが主流のカカオトークに対し、日常のシェアという観点において韓国においてもInstagramの普及率の高さが伺えます。

韓国におけるInstagramを活用したインフルエンサーマーケティングは、韓国への影響力はもちろんのこと、日本にも影響をもたらすと言われています。

日本の韓流文化への興味が高さから、コスメ、食、音楽、ドラマなど様々なジャンルの韓流文化が日本へ流入しいます。韓国文化に敏感な日本人も積極的に韓国現地の最新情報を収集している点から、日本市場への相乗効果も期待できます。

YouTube

YouTubeはNEVERブログ、Instagramと比較し、唯一動画主体のSNSです。情報過多な今、活字より動画で短時間かつ効率的に情報収集をしたいユーザー心理、そして、テレビ感覚でYouTubeを視聴する韓国において、ユーチューバーを基軸にしたインフルエンサーマーケティングも効果的です。

活字や写真と比較し、自身の目で見れる動画は信頼度や情報の品質が高く、韓国の国民性ともマッチしています。

そしてYouTubeは横型の長尺動画がメインのため、しっかりと商品やサービスを紹介したい際に相性が良い媒体です。

韓国におけるインフルエンサーマーケティングのトレンド

マイクロインフルエンサーの台頭

韓国では、フォロワー数が少なくとも信頼性が高く、特定のニッチな市場に強い影響力を持つ「マイクロインフルエンサー」の活用が増えています。大手のインフルエンサーに比べ、コストが抑えられる一方で、フォロワーとのエンゲージメント率が高く、親密な関係を築いているため、効果的なインフルエンサーマーケティングの手法となっています。

ショートフォーム動画プラットフォームの活用

TikTokやInstagram Reelsなどのショート動画プラットフォームが韓国でトレンドになっています。短くてインパクトのあるコンテンツを作成するインフルエンサーが増え、ブランドもこうしたショート動画でのプロモーションに力を入れています。特にZ世代やミレニアル世代に向けたキャンペーンで効果的なインフルエンサーマーケティングです。

ライブコマースとの連携

韓国ではライブコマースが急速に成長しており、インフルエンサーがリアルタイムで商品を紹介し、視聴者がその場で購入できる形式が伸びています。美容、ファッション、食品などの分野で広く利用されており、インフルエンサーが実際に商品を試して、視聴者とのやり取りをしながら紹介することで購入が促進されます。上記の業界ではインフルエンサーマーケティングにおいて欠かせないポイントになっています。

ブランドとの共同プロダクト開発

韓国ではインフルエンサーがブランドと共同で商品開発に携わるケースが増えています。ファッションやコスメなどの分野で、インフルエンサーの意見を取り入れた限定商品やコラボアイテムを作り、ファン層をターゲットに販売します。信頼性とブランドへのロイヤルティを高めることで販売促進を狙うインフルエンサーマーケティング戦略の一つです。

各媒体の依頼から実施までの流れ

ここまで韓国で主流のインフルエンサーマーケティングを紹介しました。ここからは具体的に各媒体で依頼から実施までの流れ、スケジュール、費用についてご説明します。

韓国でのインフルエンサーマーケティングの流れ

①ヒアリング

まずはどういった内容で展開したいか、どのようなインフルエンサーを起用したいか、課題感やターゲット、そして期間や予算など、現状ヒアリングを行います。

②インフルエンサーの裏取り

インフルエンサーの裏取りとは、オファーの前にあらかじめリスト化することを指します。ヒアリング内容をもとにインフルエンサーへ依頼可能かどうか、依頼費用、条件などの情報を事前に収集しておくことで提案後の実際のオファーまでスムーズに進めることができます。

③インフルエンサーリストの提案

裏取りを行ったインフルエンサーをご提案します。依頼内容や条件などによりリスト数は前後がありますが、最適なインフルエンサーマーケティングを行うため、弊社では最低10名以上のリストをご提案しています。

④投稿内容の決定

インフルエンサーリストとインフルエンサーマーケティングにおける目標などを照らし合わせ、韓国のインフルエンサーを活かす投稿内容の企画をご提案します。商品やサービスの見せ方や切り口を考え、インフルエンサーの力を活かし、効果を最大化するためにはどうするべきかをしっかり議論することで効果的なインフルエンサーマーケティングに繋がります。

⑤パワーブロガー、インフルエンサーへのオファー

予算や投稿内容が決まったところで、企業イメージやブランド、投稿内容にマッチした韓国現地インフルエンサーへオファーを行います。選定したインフルエンサーの中からまずは候補者をある程度まで絞ります。絞ったうえでスケジュールや価格面の調整などの具体的な交渉を行い、依頼を確定させます。

⑥制作・投稿

土台が整ったところで、インフルエンサーやブロガーへ投稿や動画制作などの制作を依頼します。この際に条件や要望をまとめたシートをインフルエンサーへの提供します。制作が終わり次第、クリエイティブチェックを行い投稿できる状態まで整えます。

投稿予定日にしっかり投稿されたところで、インフルエンサーとの案件は完了です。

⑦インサイト報告

1か月後にインフルエンサーより、投稿インサイトをの報告を受けます。投稿がどれくらいの方に見られているか、フォロワー、フォロワー外の比率、男女比率、リーチ商圏などの数値を見ることで、次のインフルエンサーマーケティング戦略に役立てます。

スケジュール

どういったインフルエンサーを起用するか、希望するインフルエンサーの規模や、投稿内容によって変動しますが、依頼から実際の投稿まで約2か月を見ておきましょう。

ヒアリングから投稿内容の企画を含む場合はさらに1～2か月を想定しておく必要があり、インフルエンサーマーケティングはある程度期間に余裕を持った設計が大切です。

費用

NEVERブロガー

文章量、写真枚数、内容、条件の指定、クリエイターが提示する金額により変動します。

事前に予算を伺い、内容を固めて提示するとスムーズに進めることができます。

インスタグラマー

投稿内容、リール動画なのかフィード投稿なのか、フォロワー数、条件の指定によって変動します。

NEVERブログと同様に、予算と必要なインフルエンサーの数、依頼内容を定めたうえでインフルエンサー選定を進めるのが好ましいです。

ユーチューバー

動画内容、動画の長さ、撮影場所、撮影に要する日数、編集工数、スタッフの数、チャンネル登録者数、などにより変動します。

ユーチューバー起用に関しても、事前に予算・内容を伺い候補者をご提案する形が好ましいでしょう。

インフルエンサーにより費用感が様々なので、インフルエンサーマーケティングに着手する際はあらかじめ予算を決定したうえでの進行がスムーズです。

韓国現地インフルエンサーを起用する際のポイント

ここまで、インフルエンサーマーケティングを行うための概要を紹介しました。

ここからは実際に効果を生むインフルエンサーを起用するために重要なポイントについてお話しします。

最適なインフルエンサーの選定

インフルエンサーの選定では、ブランドイメージや商品・サービスと親和性の高さが重要となります。そのためにはまずはプロモーションの目的、KPIの設定、マーケティングの方向性やコンセプトをしっかりと定める必要があります。

そして最適な選定をするには、インフルエンサーの表面的な情報だけでなく、過去の投稿やタイアップしている商品、その他の広告など、しっかりとチェックしましょう。

ユーザーの行動動線を意識する

韓国向けのインフルエンサーマーケティングにおいてユーザーの行動動線を意識するとは、消費者が商品やサービスに興味を持ち、最終的に購入や利用に至るまでの一連のプロセスを考慮したマーケティング施策を設計することです。

韓国市場では、特にSNSを利用した消費行動が活発であり、その中での消費者の行動パターンを理解することが重要です。

例えばビューティのジャンルであれば肌悩みのある消費者はNEVER検索エンジン活用と、Instagramハッシュタグでの情報収集の両方を行っているなどの行動プロセスです。

商品やサービスが解決できる課題を明確にしユーザー動線を意識することで、相性の良いインフルエンサーが見え、効果的なインフルエンサーマーケティング施策を行うことができます。

インフルエンサーを最大限生かすアイデア・企画

インフルエンサータイアップの際に重要なのが、インフルエンサーへの指示です。

プロモーションの目的が明確に伝わらなければインフルエンサーの投稿内容にもズレが生じますし、適切に条件指定が出来なければ意図しない投稿になってしまう可能性もあります。

ただ商品やサービスを紹介してもらうのではなく、そこにユーザーに興味を引く要素を入れることで話題性に繋がりインフルエンサーマーケティングの効果を上げることができます。

また、インフルエンサーにオファーする際、ブランドとインフルエンサーとの親和性を示すことが大切です。単に「フォロワーが多いから」という理由ではなく、インフルエンサーの個性とコンテンツがブランドとどのように合致しているかを明確に伝えることで、インフルエンサーを最大限活用することができます。

韓国向けインフルエンサーマーケティングならジャリアへ

ジャリアの強み

アイデア・企画

当社は福岡に本社を置き、九州を初め全国にクライアントをもち、オンラインオフライン問わず様々な課題解決をサポートさせていただいています。

この広告代理店だからこその領域の広さを活かしたひらめきで、インフルエンサーマーケティングにおいても消費者の行動を起こすプロモーションをさせていただきます。

クロスメディア

WEB・SNS問わず、パンフレットやDMなどの紙媒体、テレビCMやプロモーションビデオの制作など、幅広い媒体の対応が可能です。

SNSやインフルエンサーマーケティングに限定せず、課題をヒアリングし、様々な角度から最適なプロモーションをご提案させていただきます。

福岡・九州の土地勘を活かした提案

福岡を拠点にしているということで、福岡のエリア特性や広告の流れを熟知しています。お打ち合わせの面でも密に連携が取れる点もお客様からご評価いただいています。

海外マーケティングに対応している

アジアの玄関口福岡に拠点を構えるジャリアでは、お客様の課題を解決するため、海外マーケティングサポートの機能を整えています。韓国向け訪日マーケティングでは韓国現地協力会社と協力しながら、韓国のインフルエンサーや、韓国現地広告メディアなど、インフルエンサーマーケティングに限らず、広告全般サポート可能です。

インフルエンサーマーケティングを実施する魅力は、やはり短期間で効果を感じる点にあります。

韓国初進出のタイミングや、韓国市場へ参入する足掛かりとして、インフルエンサーマーケティングを行うことで、短期的にベース構築が実現します。

韓国向けインフルエンサーマーケティングにお悩みの企業様は、福岡の広告代理店ジャリアへご相談ください。

韓国でのインフルエンサーマーケティングについて7

WRITER / TOMMY
株式会社ジャリア福岡本社　第2営業部　企画営業アカウントプランナーグループ

株式会社ジャリア福岡本社第2営業部は、ハウスメーカーや工務店、マンション会社など不動産関連の広告専門チームとショッピングモールなど商業施設関連を専門にしたチームをメインにエンターテイメント関連など多岐にわたるクライアント様の事業をサポートしている部門です。現在は、SNS・Webマーケティングを中心に、動画マーケティングにも力を入れています。企画営業とクリエイティブの連携、チームワークを強みにクライアント様の課題解決に日々奮闘しています。

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