これから始める訪日外国人集客【台湾編】|台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは?

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントについて

近年の台湾人観光客の増加率はめざましく、2023年に観光庁が発表した訪⽇外国⼈旅⾏消費額で台湾が1位となったことで、台湾への広告出稿を検討する企業が増えています。

しかしお隣の国と言えど、国境を越えれば国民性も文化も広告手法も異なります。そのため、台湾向けの広告プロモーションにおいて何から始めたらよいか分からないという企業様も少なくありません。

そこで、この記事では台湾に向けた広告出稿を成功させるポイントについて紹介していきます。

 

台湾の広告事情

台湾で効果的な広告戦略
台湾広告の効果高めるポイント
台湾向け広告を行う上での注意点

台湾向け広告を行う際によくある悩み

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  • ジャリアの強み
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  台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは2

台湾の広告事情

現在台湾では急速にデジタルマーケティング広告が発展しています。

台湾国内で大きな影響力のあるデジタルマーケティング関連の団体「DMA」が行った調査結果では、2022年の台湾のデジタル広告市場は589.59億元となっており、前年比8.3%増となっています。

2021年頃というと新型コロナウイルスの影響でデジタル化・DX化が加速した時期であり、以来デジタル広告が消費者の購買行動に大きく影響を及ぼすようになりました。

今や台湾向けに広告プロモーションを行う際、デジタル広告戦略は欠かせないものとなっています。

 

台湾のネット環境とSNS利用率

現在、台湾の総人口は2,391万人(2023年時点)、その内インターネットユーザーは2,168万人と全人口の90.7%に値します。かなり高い水準でインターネットが普及していることが分かります。

更にソーシャルメディアユーザーは2,020万人と全人口の84.5%にのぼり、台湾の人々にとってインターネットやSNSは生活に欠かせないものとなっています。 

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは3

出典:DATAREPORTAL https://datareportal.com/reports/digital-2023-taiwan

主要検索エンジン

台湾は92.38%がGoogleを利用しており、次いでYahoo!が5.09%となっています。

ほとんどの方がGoogleを使用しており、Google一強といっても過言ではありません。

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは3

出典:statcounter https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/taiwan/#monthly-202210-202310

 

主要SNS

台湾で最もよく使われているSNSは、順にLINE、Facebook、Instagram、FBMessengerとなっています。

日本と異なりFacebookのアクティブユーザーが多く、日常のコミュニケーションはLINE、日常のシェアにFacebook・Instagramを活用していることが分かります。

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは4

出典:DATAREPORTAL https://datareportal.com/reports/digital-2023-taiwan

 
 

なぜ台湾向けのマーケティングが注目されているのか

台湾のインターネット・SNSの浸透性を理解したところで、なぜ今日本で台湾向けのマーケティングが注目されているのか、見ていきましょう。

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは5

1.訪日台湾人の伸び率が高い

訪日台湾人の数は、コロナ前の2019年には過去最高の489万602人に上りました。

パンデミックの影響で2023年は420万2,400人と若干の減少が見られますが、コロナ前の約86%まで回復してきています。

2024年は円安の影響もあり更なる伸び率が期待できることから、台湾向けのマーケティングに注目が集まっていると言えます。

出典:日本政府観光局(JNTO) 国籍/月別 訪日外客数(2023年)

 

2.顧客単価が高い

観光庁が発表した2023年の訪⽇旅⾏消費額では、台湾が1位となっています。

訪日台湾人1人当たりの消費額は、¥181,875となっており、1人あたりの支出額の高さがうかがえます。

どの業界も顧客単価を上げていく戦略がとられる中で、消費額の高い台湾国民の集客を狙っているようです。

出典:観光庁 訪日外国人消費動向調査(2023年1月-3月期報告書)

 

3.ヘビーリピーターが多い

2023年の調査によると、観光・レジャーを目的とした訪日の内、1回目が8.8%、2~3回目が24%、4~9回目は最も多い40.6%、10回以上訪日している台湾人は26.5%に上っています。

日本で体験して良かったサービスや商品をリピートするといったケースも見受けられ、それがクチコミとして拡散されることも多いです。訪日観光客の中でも圧倒的にリピートの多い国だからこそ台湾への進出が注目され、大きな成果創出が期待されています。

出典:観光庁 訪日外国人消費動向調査(2023年1月-3月期報告書)

 

台湾で効果的な広告戦略

台湾の広告市場、訪日観光客の推移を理解したところで、次は媒体別に広告の特徴・効果を見ていきましょう。

Facebook

Facebookは台湾でLINEに次いで2番目の利用率を誇り、誰しもが何らかの形で使っているSNSです。

Facebook広告を利用することで、Instagram、Messenger、Audience Networkなどの提携媒体にも広告配信が可能なため、台湾への認知拡大やホームページへの流入を狙うなど、幅広い目的のプロモーションに有効です。

どちらかというと直接のコンバージョンを狙ったマーケティング向きな広告媒体ではありますが、クリエイティブや配信設定次第では認知獲得にも効果的です。
 

YouTube

台湾でのYouTubeの位置づけは、テレビ感覚で視聴できるSNSです。

教育、エンタメ、音楽など様々なチャンネルが展開されており、最近はテレビ顔負けのバラエティ番組も多々配信されています。

台湾でのYouTubeのアクティブユーザー数は2018年の調査では77%でしたが、2019年には90%(出典:Dataportal https://datareportal.com/reports/digital-2019-taiwan)となっており、動画を日常的に視聴していることが分かります。

動画が主体のYouTube広告はリーチ数が伸びやすい傾向にあるため、認知を目的とした戦略に強いと言えます。

現地メディアでの広告出稿や配信は予算面や効果測定においてハードルが高いと思いますが、少額から運用可能なYouTubeは動画広告の中でも重宝されています。

 

Instagram

InstagramはFacebookと連携して広告配信できる媒体です。ユーザーの男女比は女性が56%と少々多く、18~34歳の年代のユーザーに特に利用されています。(出典:NapoleonCat. https://napoleoncat.com/stats/instagram-users-in-taiwan/2024/06/)

台湾において、圧倒的ユーザー数と幅広い年代のアクティブユーザーを保有しているFacebookに対し、Instagramは比較的若者の利用率が高く、ターゲットによってはFacebookよりもInstagramでの広告配信が有効な場合もあります。

Instagram広告はビジュアルで訴求しやすいため、ポップで派手な広告が好まれる台湾への広告媒体として非常に効果的です。

Googleリスティング広告

Googleリスティング広告は、具体的なキーワードを検索した際に表示されるため、ニーズがはっきりしている顕在層の獲得に有効な広告媒体です。

台湾で最も利用されている検索エンジンは日本と同様にGoogleであり、その普及率の高さからもまったく流入がないといったリスクが少なく、狙った顧客に向けたコンバージョン獲得が目的の場合に効果的です。

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プレスリリース

発信したい内容を報道・記事化しユーザーに届けることができるプレスリリースは、台湾で認知度の低い日本企業でも信頼性の高い情報として発信することができます。

プレスリリースを行う際は、目的によってこの通りではありませんが、ユーザーにとってメリットのある情報や特典を記事内に設けることで効果が高まります。

例えば飲食店やアパレルショップなどは、記事に割引クーポンをつけたりノベルティ引換券を付けるなどの施策を行うと良いでしょう。

注目度の高い情報、記事になることで、依頼先のプレスリリースのみならず、現地メディアが積極的に扱ってくれる場合もあり、想定以上の効果を得られるケースもあります。

 

インフルエンサーマーケティング

まとまった予算と自社ブランドや商品のイメージに合ったインフルエンサーを起用するためのリサーチが必要になりますが、実際に現地のインフルエンサーとタイアップを行うのも効果的です。

現地に行ったり現品を使う機会の少ない日本の商品やサービスにおいて、台湾に住むインフルエンサーから発信される実際の体験談や口コミは信頼度が高く、台湾人にとっても参考にしやすい情報となります。

特に、業界によっては商品のサンプリングを行ってインフルエンサーに紹介してもらう手法も有効です。

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台湾広告の効果を高めるポイント

台湾へ広告プロモーションを行う際は、媒体選定も大切ですが、自社商品・サービスのアピール内容を見極めたり、事前に戦略を立てることも重要です。

広告効果を高めるために実践すべきポイントを見ていきましょう。

自社サービスや商品のストロングポイントを見出す

台湾向けの広告効果を高めるために、まずは自社サービスや商品が台湾人にとってどのようなメリットがあるのか、魅力は何かを見出しましょう。

ここで重要なのは、「台湾人にとって」のキーワードです。日本人にとっては魅力的に見える要素であっても、台湾人にはまったく魅力的に映らず、むしろマイナス要素になってしまうこともあります。

国民性や文化などルーツの異なる台湾人にとってのストロングポイントを発見しましょう。

 

業界の動向を分析する

先に台湾に進出している企業や海外マーケティングを行っている企業、競合他社など、モデルとなる企業を見つけて業界の動向分析を行いましょう。

自社・顧客・競合の3つの軸で分析する3C分析、そして、自社の強み・弱みの内部環境要素と、機械や脅威の外部環境要素を可視化するSWOT分析を行うと、台湾広告出稿における課題や目的を見出しやすくなります。

 

サービスや商品の使用シーンを想定する

実際に商品やサービスがどのようなシーンで使われるのか、台湾の顧客との接点をイメージしましょう。 旅前なのか、旅の最中なのか、旅の後なのかによって広告内容やアピールポイント、検討媒体、ターゲットなどが変わってきます。

シーンを想定することで、先程ご紹介したストロングポイントとの相性を的確に精査できたり、旅前、旅中、旅後、そしてターゲット別でA/Bテストを行うなど、同じ期間の中で複数パターンの広告配信戦略を立てることができたりと、広告内容や戦略にもまとまりが生まれます。

 

広告流入からCVまでの導線計画

これは台湾向けのプロモーションに限らず言えることですが、広告で流入したユーザーのコンバージョンまでの動線計画をしっかり行いましょう。

当然言語の壁は真っ先にクリアしなければいけない項目ですし、問い合わせが実際に来た場合の対応はシステムを介すのか、スタッフを動員するのかなど、事前に決定しておかなければならないことはたくさんあります。

せっかく得た機会を損失しないよう、事前に導線を整備しておきましょう。

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは8

台湾向け広告を行う上での注意点

台湾向け広告を行う際は下記に注意して依頼、制作、広告運用を行いましょう。

日本と同じ感覚で行わない

日本と台湾は同じアジア圏ではありますが、広告の手法はかなり異なります。

ユーザーに響くキャッチコピーや広告文、クリエイティブなど台湾の国民性に合わせた広告が必須となるため、日本で行っている広告を参考にしてはいけません。

まれに日本で行っている広告と同じ手法で制作すると、現地では新鮮味があり注目度が高まることもあり、戦略によってはそういった手法がとられるケースもあります。

 

短期間で結果を求めすぎない

台湾向けに広告を出稿する際は、最低3か月以上、推奨6か月以上の期間で広告効果を検証しましょう。

これまで身近になかったものを台湾人の身近なものに変化させる必要があるため、認知や信頼感を得るのに時間がかかるのは当たり前です。

また見落としがちな広告の制作面にかかる時間ですが、翻訳やチェックなど通常よりも時間と工程が増えるため2か月以上をみて制作していきましょう。

 

代理店頼みにしすぎない

台湾広告の効果を高めるポイントの部分でもお伝えしたように、広告を出稿し興味を持ってもらうためには、まず自社のストロングポイントを見出す作業が必要になります。

また、現地民に受け入れられるためにサービスや商品についての理解が深いクライアントの協力は必要不可欠です。

代理店と二人三脚で戦略を立てることで大きな効果が見込めるため、代理店に丸投げすることなく、コミュニケーションを図りながら制作を進めましょう。

 

台湾向け広告を行う際によくある悩み

台湾向け広告を行う上で、

・どこに問い合わせたらよいか分からない。

・制作から翻訳、広告までトータルで対応して欲しい。

・国民性に合わせた広告・クリエイティブの提案が欲しい

という意見をよく耳にします。

弊社では台湾向けの広告出稿をサポートしており、広告クリエイティブを制作する上でのコツや注意点をまとめた資料を下記よりダウンロードしていただけます。

社内やチーム内での共有などでもご活用いただけますので制作の際にご活用ください。

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは9

 

台湾向け広告なら福岡の広告代理店ジャリアへ

台湾向け広告におけるジャリアの強み

制作からプロモーションまでワンストップ

ジャリアでは制作から運用までワンストップで対応しています。

広告は、制作、翻訳、広告運用など複数の段階に分かれてしまうと一貫性がなくなったり、企業担当者様の負担が増えたりとデメリットもあるかと思います。

その点ジャリアではワンストップでお任せいただけるので、自然と広告プロモーションに一貫性が生まれ、なおかつ依頼の工数削減や効果改善のしやすい体制で実施いただけます。

 

複数のプロモーションの依頼が可能

記事内でご紹介したように、台湾向け広告といっても手法も媒体も様々。

ジャリアでは媒体ごとにその媒体を専門としたパートナー企業と連携し運用を行うため、どの媒体を選んでも精度の高い状態で実施させていただきます。

ディレクションはジャリアが担うので依頼先は一か所、なおかつ広告の方向性や求める成果などの打ち合わせも都度行う必要がありません。

 

広告代理店だからこその領域の広さを活かした提案

ジャリアでは紙媒体、動画、WEB、SNS問わず多数の実績がございます。

デジタル面とアナログ面の両方を掛け合わせた提案を日々実施しているからこそ領域の広さを活かした新しい視点でのご提案をさせていただきます。

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは10

台湾への広告展開や進出のハードルはまだまだ高い印象ですが、事前に広告戦略をしっかり構築し、それに基づくPDCAのサイクルを回すことで費用対効果の高い広告となります。

台湾向け広告、海外マーケティングにお悩みの方は、福岡の広告代理店ジャリアへご相談ください。

台湾向け訪日マーケティングの成功のポイントとは11

WRITER / TOMMY
株式会社ジャリア福岡本社 第2営業部 企画営業 アカウントプランナーグループ

株式会社ジャリア福岡本社 第2営業部は、ハウスメーカーや工務店、マンション会社など不動産関連の広告専門チームとショッピングモールなど商業施設関連を専門にしたチームをメインにエンターテイメント関連など多岐にわたるクライアント様の事業をサポートしている部門です。現在は、SNS・Webマーケティングを中心に、動画マーケティングにも力を入れています。企画営業とクリエイティブの連携、チームワークを強みにクライアント様の課題解決に日々奮闘しています。