インハウス化に取り組むための、広告代理店との上手な付き合い方

インハウス化の拡大と広告代理店の関係性

近年、様々な企業でインハウス化が進行しています。「インハウス」とは内製化された状態のことを指し、自社でマーケティングやクリエイティブの作成、広告運用、効果検証などを行うことです。まずは、インハウス化を目指す企業が増えている理由を見ていきます。

 

インハウス化に取組む理由

①自社の商品やサービスに対する理解度

この点は大きなメリットの1つです。外部に委託すると、自社の考えや思いが十分に伝わらず、効果的な施策にならない場合があります。しかし、自社の社員であれば商品やサービスに対する知識が深い為、企業が理想とする広告活動に繋がりやすいでしょう。

 

②コストの削減

費用の削減や時間効率化を理由にインハウス化する会社は多くあります。外部に委託する際の費用対効果を考えた上で、インハウスに取組むようです。コスト面を考えれば理想的ですが、担当者は専門的な知識や経験が求められます。

 

③自社にデータやノウハウを蓄積できる

実際に広告運用を行う過程でノウハウやデータを蓄積出来、運用担当者のスキルアップにも繋がるでしょう。担当者に知識がないままスタートすると、なかなか結果に繋がりにくい為、その点を認識しておきましょう。データに関しては、解析ツールを導入し分析していくことも必要です。

 

このように、様々なメリットがありますが、インハウス化を進める企業から相談を受けることも増えています。なぜ、相談や依頼も同時に増えているのでしょうか。

 

インハウス化に伴う問題点

①担当者の仕事量増加

この問題は1番多く相談される内容です。元々別の仕事を抱えており、広告活動を並行して行っている担当者がこの問題に陥りがちです。

初めは軽い気持ちで引き受けたが、マーケティングや運用、効果検証など取組み始めると様々なトピックについて学ぶことが必要で、想像以上にタスクのボリュームが増えている。しかし、上長からは結果を求められる。こういった点で苦しんでいる人が多いようです。

慣れないうちは外部に相談し、時には業務を依頼することも必要でしょう。

 

②流行の情報収集の難しさ

マーケティングも広告も流行の変化が非常に速く、日々情報のアップデートが求められます。昨日まではCVが取れていた施策も今日になれば結果が伴わないなんてこともある世界です。

ウェビナーへの参加や専門書を読むなど、インプット作業を継続していきましょう。成果が安定して出ていても、現在の施策状況や今後の見通しについて、外部から助言してもらうことも大切です。

 

③担当者不在時の対応

担当者への依存度が高くなってしまう為、不在時にはプロジェクトがストップしてしまう恐れがあります。ここ数年、コロナウイルスが流行しているように、急遽担当が不在となるケースも想定しておく必要があります。

また、担当が退職した場合は誰が引き継ぐのか、引き継いだ場合これまでと変わりなくプロジェクトが進んでいくのか。そのようなケースまで想定しておきましょう。外部であれば、全般的な業務やプロジェクト毎に依頼出来る為、企業としてリスクヘッジとなります。

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終わりに

インハウス化に取組む企業が増えていますが、全てを自社で完結している企業が少ないのも現状です。従って、インハウス化を進める為にも外部委託先である広告代理店との関係性は大切になってきています。様々なメリットがある為、インハウス化は企業にとって魅力的ですが、最初は外部に委託しながら少しずつ進めていくのが良いでしょう。

その中で知識やノウハウを蓄えていき、自社で取組む領域を広げていくことが失敗しない為の秘訣です。

マーケティングや広告活動についてお悩みであれば、いつでもジャリアへご相談・ご連絡ください。