採用パンフレットとは?認知度アップに効果的な採用ツールの制作手順やポイントを解説

採用パンフレットの制作手順やポイントについて解説

デジタル化が進みオンラインでの採用活動が増えている中で、採用パンフレットは効果的な手法として現在も多くの企業が取り入れている採用ツールです。

採用パンフレットは主に企業説明会やセミナーなどで配布されるため、自社を知らない人にも認知してもらいやすく、入社意欲を高める効果があります。

今回は、採用パンフレットを作るメリットや構成内容、制作時のポイントについて解説していきますので、採用活動のツール選びに迷っている方や採用パンフレット制作を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

目次

採用パンフレットとは

採用パンフレットを作成するメリット

採用パンフレットと採用サイトの違い

採用パンフレットの構成内容

採用パンフレットの制作手順

効果的な採用パンフレットを制作するポイント

ジャリアの採用パンフレット制作

まとめ

採用パンフレットの制作手順やポイントについて解説4

採用パンフレットとは

採用パンフレットとは、企業の情報や魅力を掲載し、求職者に認知してもらうための採用ツールです。従来は紙媒体での制作が主流でしたが、近年はPDF形式をとってスマートフォンやPCで閲覧できるように発信している企業も増えています。

採用パンフレットに掲載する内容は企業によって異なりますが、会社概要や企業理念、業務内容、募集要項、自社で働く魅力、社員インタビュー、キャリアプラン、研修内容など様々です。

採用パンフレットは個別での企業説明会やセミナーなど興味を持った求職者に対して配布するだけでなく、他社と一堂に集まる合同説明会や転職フェア等でも積極的に配布します。自社の存在を認知してもらい、さらに魅力を感じてもらい、好感度や入社意欲を高めることを目的としています。

採用パンフレットを作成するメリット

採用パンフレットの作成には、以下のようなメリットがあります。

理解を深め、入社意欲を高める

採用パンフレットは、求職者の自社に対する理解を深め、入社意欲を高める効果があります。

採用パンフレットは理念やミッション、事業概要、採用メッセージ、職務内容、募集要項、Q&Aといった構成で作られているため、自社を知らない人でもページを開いて読み進めるごとにしっかりと理解が深まり、興味関心を喚起できます。

また、複数の企業で迷っている場合でも、各企業の採用パンフレットがあればホームページや採用サイトを行き来しなくてもすぐに手に取ってそれぞれの違いを確認でき、自分に適した企業選びがスムーズに進みます。

求職者の疑問や不安を解消できる

採用パンフレットは、企業に関する求職者が知りたいことがまとめて記載されているため、応募前または入社前に抱く疑問や不安を解消できます。

例えば、気になる企業ができても大半の求職者が募集要項に記載された情報以外に以下のような点が気になり、これらが不明なままではなかなか応募に踏み切れません。

  • この企業の社員はどんな経歴を持っていて、どんな理由で入社したのか
  • 具体的にどんな業務をどのような流れで行っているのか
  • 難しいと感じる部分・やりがいを感じる部分
  • 5年後、10年後にどんなキャリアを形成していけるのか

採用パンフレットで重要なのは求職者のニーズに応えることです。どんな情報を知りたいのかを求職者目線で考え、テキスト、画像、グラフ、表など適切な表現方法で情報を提供することで、疑問や不安を取り除くことが可能です。

選考辞退や早期離職を防ぐ

採用パンフレットを通して企業のありのままの姿を見せることができれば、選考辞退や早期離職を防げます。

多くの求職者に応募してほしいからといってうわべだけを取り繕うと誤った認識を生み、入社後にギャップが生じてしまう原因となります。

自社を魅力的に伝えながらも事実に即して必要な情報を提供している採用パンフレットは「イメージと違った...」という事態を防ぎ、定着率の底上げにつながります。

リマインド効果がある

採用パンフレットは保存性が高く手元に残しておくことができるため、改めて読み返してもらえる可能性が高いです。

合同説明会ではいろんな会社の話を聞き、口頭での説明も多いため、会社情報をテキストを見ながらゆっくりと確認する時間がなかなかとれません。その結果、どの会社がどんな内容を話していたのか忘れてしまうこともあるでしょう。

そこで手元に残るものが何もなければそのまま忘れられ、せっかく作った接点がなくなってしまいます。しかし、採用パンフレットがあれば休憩時間や帰宅したタイミングで読み返してもらい、話した内容や魅力を再確認してもらえます。

また、企業全体の概要や自分が興味を持ったポイントを一目で確認できるため、選考が進み面接に臨む際にも志望動機を固めたり、企業情報の確認などに役立ててもらえます。

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採用パンフレットと採用サイトの違い

採用パンフレットと同じく採用ツールのひとつに採用サイトがあります。採用サイトとは、求職者に向けて採用情報を発信するために企業が自社で運用するWEBサイトです。

同じようなものでしょ?と思われがちな2つのツールですが、「能動的」か「受動的」かという点で大きく異なります。

採用サイトは基本的に求職者が企業名を検索することで検索結果に表示され流入が起こるため、自社を知らない求職者には情報を届けることが難しく、認知度を高める施策を実施しなければ受動的な採用活動になりやすいです。

対して、採用パンフレットは説明会など求職者と接する機会があれば配布して能動的にアピールすることが可能です。逆に言えば、説明会や採用イベント以外では配布する機会が少ないため、限られた機会を活かせるように口頭での説明と併せて魅力を伝えることが重要です。

採用パンフレットの構成内容

採用パンフレットには企業や採用に関する様々な情報が掲載されますが、大体が以下のような構成で作成されます。

表紙・裏表紙

表紙と裏表紙は求職者が最初に目にする要素であり、採用パンフレットの顔となります。

パッと見たときに読んでみたいと思わせられるデザイン且つ自社らしさが存分に出るデザインを作ることは簡単ではありませんが、求職者に持ってほしいイメージを上手く落とし込むことで手元に残しておきたくなる魅力的な採用パンフレットになります。

企業理念・沿革

どのような考えのもとで事業を行っていて、自社にどんな価値があるのかを知ってもらうために必要な要素です。同じ商材を扱っている企業でも理念や歩んできた歴史は違うため、他社と差別化を図りやすい部分でもあります。

しかし、出来事を単調に並べるだけでは流し読みされてしまうでしょう。転機となった出来事を強調してメリハリをつけたレイアウトにすることで求職者を惹きつけ、理解促進につながります。

事業内容

事業内容は多くの求職者が詳しく知りたがっている情報です。メイン事業だけでなくサブ事業や今後注力していきたい領域なども記載してあると興味を持つ人の幅が広がり、求職者も企業の将来性や自分が働くうえでのビジョンをイメージしやすくなります。

ざっくりとした概要では理解が深まらないため、詳細且つ簡潔に、また画像やイラストを使用してわかりやすく記載されていると求職者も安心できるでしょう。

募集要項(業務内容・応募条件・福利厚生・待遇)

採用パンフレットはあくまでも採用ツールであるため、これから応募してもらうために必要な募集要項は正確に記載しましょう。

同じ職種で働く社員を参考に、業務内容は具体的に書くことが重要です。福利厚生や待遇を重視している求職者も多いため、教育体制や福利厚生が整っている、また独自の制度があれば大きな強みとなり好印象を与えられるためアピールしましょう。

年間休日数、平均残業時間、有給休暇の取得率、産休・育休取得率など数値化できるものはグラフで見やすくまとめると求職者に一目で制度の充実度が伝わります。

社員紹介・社員インタビュー

どんな人たちと一緒に働くことになるのかも求職者にとって非常に気になる部分となるため、社員紹介やインタビューも採用パンフレットには欠かせない要素です。

職種別の紹介はもちろん、新卒や中途採用、10年以上在籍する社員など、キャリア別に紹介している企業も多いです。

インタビューの形式も、一人語り形式、1対1形式、座談会形式など多様にあり、自社のどんな部分を特にアピールしたいのかで適した形式も変わってきます。

社風・社外活動

社風や社外活動は社内の雰囲気を伝えるために非常に効果的です。写真を多めに使って企業らしさを前面に出せるようにすると惹きつけやすくなります。

定期的に懇親会がある企業であればその様子を掲載することで積極的に交流を図りたい求職者に安心感を与えるでしょう。

社外活動が少なめな企業であれば、各社員がプライベートで楽しんでいる写真を掲載することで、ワークライフバランスを重視している求職者の入社意欲を高められるでしょう。

求職者へのメッセージ

どんな人と一緒に働きたいのか、何を期待し、どう成長してもらいたいのか、求職者が思い描く将来に対して自社がどうサポートしていけるのかといったメッセージで語りかけ、応募意欲を高めます。

社長や社員の想いを飾らずに率直に伝えることができれば求職者の共感を呼び、「応募してみようかな」と思わせることができるでしょう。

採用パンフレットの制作手順

ここでは、採用パンフレット制作を外注する際の流れについてご紹介します。

ヒアリング

まずはヒアリングを行い、採用パンフレットを制作することになった背景と目的を明確にします。また、どんな人材に入社してほしいのかといった採用人材のペルソナ(具体的なターゲット像)も同時に決めていきます。

戦略立案・内容設定

ヒアリングした内容をもとに、具体的にどんな内容で採用パンフレットを作っていくのか、戦略を立てます。

何ページにするのか、どの内容をどのページに掲載するのか、設定した内容に合わせて必要な情報を収集します。

また、採用パンフレットには多くの人が関わります。情報収集にもいろんな部署の協力を得る必要があるため、全員が同じ認識で進めていけるように決まった内容は全社で共有しましょう。

制作スケジュール設定

内容を設定した後はスケジュールを具体的に設定します。

採用パンフレットのボリュームや撮影の有無で要する日数は変わってきますが、基本的には準備~納品まで2~3ヶ月かかるイメージです。社長や役員、また地方支社に在籍する社員へのインタビューや撮影が必要な場合は余裕をもってスケジュールを押さえておきましょう。

制作・納品

スケジュール設定後はいよいよ制作に入ります。

戦略立案から制作まで一貫してサポートしてくれる会社に依頼することで一貫性のある採用パンフレットを作りやすいですが、費用を抑えたい場合は戦略立案や内容設定の部分は自社で担当し、制作のみ外注する方法もあります。

一発OKとなることはほとんどなく、企業側と制作会社側で連絡を取り合いながら修正を繰り返して最も魅力的な採用パンフレットに仕上げます。最終的な修正や調整が完了すれば納品となります。

効果的な採用パンフレットを制作するポイント

採用パンフレットを制作する際は、下記のようなポイントを意識しましょう。

求職者が知りたい情報を提供する

採用パンフレット制作は、「自社がアピールしたい情報を提供する」のではなく「求職者が知りたい情報を提供する」という視点で進める必要があります。

求職者の需要と企業の供給が乖離してしまえば、採用パンフレットの価値が一気に下がってしまうため、求職者がどんな情報を知りたがっているのかを最初に把握しておくことが重要です。

株式会社ディスコキャリタスリサーチが2024年卒を対象に行った調査によると、企業研究を行う上で知りたい情報ランキングの結果が以下のようになっています。

採用パンフレットの制作手順やポイントについて解説2

「実際の仕事内容」が「社風」を20%近く引き離し1位となり、2位以下はそこまで大きな差はないようです。

このような結果になっている中で、経営理念やキャリアパスばかりをフォーカスした採用パンフレットを作っても、興味を持ってくれる求職者の幅は狭まってしまうでしょう。

しっかりと事前リサーチを行い、ターゲットとする人物が求めている情報を把握し、ボリュームの配分に注意しましょう。

一貫性を持たせる

採用パンフレットは一貫性を持たせることが重要です。これは採用パンフレット単体でも複数の媒体を通して採用活動をする場合でも言えることであり、ブランディングを向上させるためにも重要なことです。

ページごとに雰囲気が変わったり媒体ごとに言っている内容が違っていると、何を伝えたいのか真意がわからず読み手は混乱してしまいます。企業の価値が伝わらないためいつまで経っても認知度が上がらず、効果的な採用活動ができません。

企業が持つ変わらない信念を基に、どのページを見ても、どんな媒体でも自社らしさや独自性が感じられるような表現方法やデザインが求められます。

写真を多く使う

採用パンフレットでは写真を多く使いましょう。求職者の多くが知りたい情報として挙げている企業の雰囲気や社風を伝えるには文字よりも写真が効果的です。

みなさんも文字だらけの採用パンフレットと写真が多く使われている採用パンフレットでは、後者の方を手に取りたくなりますよね。

もちろん文字で伝えることも重要ですが、写真は文字の何倍もの情報量を持っているため、写真を活用することで見た目の印象をすっきりとさせながらも充実した情報を届けることができます。

活用シーンを決めておく

採用パンフレットを制作する際は、事前に活用シーンを決めておくことで効果も高まります。

例えば、他社も参加する合同説明会や転職フェアでは情報を詰め込むよりも興味を持ってもらう方に重点を置きたいため、ページ数は少なめ、もしくはリーフレットタイプにしてデザインにインパクトを持たせると良いでしょう。

一方で、個別の説明会やセミナー等である程度興味を持ってくれている求職者に配布する際は、情報量を多めにすることで興味を増幅させやすくなります。

ジャリアの採用パンフレット制作

ジャリアでは、型にはまらない採用パンフレット制作が可能です。

例えば、パンフレットを専門としている制作会社では、採用パンフレットの型が決まっており、その枠組みに当てはめていく形になることも多いです。

一方で、ジャリアは広告代理店として紙媒体に限らず様々な媒体を扱ってきたからこそ、「採用パンフレットはこうあるべき」という先入観にとらわれない柔軟な発想と多角的な視点でご提案できることが一番の強みです。

企業の採用担当者様と最初にヒアリングを行う際には、途中で軸がブレることのないようにすり合わせをしっかりと行って採用テーマを決め、一貫性のある採用パンフレットを制作します。

また、企業様の要望をそのまま反映するのではなく、コミュニケーションをとっていく中で真意を汲み取り、企業様の魅力を最大値まで引き上げる表現方法やコンテンツ、デザインをご提案することを大事にしております。

マーケティングのプロとしての目線から、企業様自身も気づいていない魅力を引き出し、ビジネスを発展させるための採用活動をサポートさせていただきます。

まとめ

今回は、採用パンフレットを制作するメリットや効果を出すためのポイントについて解説しました。

自社を知らないターゲットにも能動的にアピールできる採用パンフレットは、認知度を高めて興味を持ってもらうことを目的とした採用活動には必須のツールと言えます。

保存性が高くいつでも手に取って企業情報を確認できるため、他社との違いも伝わりやすく、同時に自社の強みも理解してもらいやすいです。

ターゲットが求める情報を把握し、共感や安心感を与える採用パンフレットを制作しましょう。

採用パンフレットの制作手順やポイントについて解説3

弊社では、採用パンフレットを制作するにあたって、ヒアリングから戦略立案、デザイン・コンテンツ制作までワンストップで承ります。

事前調査を通して各企業様が打ち出すべき強みやターゲットが求めている情報を把握し、求職者とって価値のある採用パンフレット制作を実現します。

効果の出る採用パンフレット制作、また採用ブランディングに取り組みたい方は、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

WRITER / HUM
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。

 

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