【視聴完了率90%超え】TVer広告とは?仕組みやメリット、費用を解説

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動画配信サービスを活用した広告出稿に取り組んでいる企業様も多いかと思いますが、近年注目を集めているのがTVer広告です。

TVerの利用者は年々増えており、その数はAmazon Prime VideoやNetflixにも引けを取らないほど勢いを増しています。

市場規模を拡大しているTVerに配信するTVer広告を活用することで、自社商品の認知拡大が加速していくでしょう。

そこで今回はTVer広告の仕組みやメリット、費用について紹介していきたいと思います。

目次

TVer広告とは

TVerの特徴

TVer広告の仕組み

TVer広告のメリット

コネクテッドTV拡充によりTVer広告市場が拡大

TVer広告の出稿手順

TVer広告の費用

まとめ

TVer広告とは

TVer広告とは、TVerに配信される広告のことで、通常のテレビ番組と同様に番組の合間に流れる仕組みになっています。

TVerは民放5局が共同運営しているプラットフォームで、テレビ放送された番組を無料で視聴することができるサービスです。各局の約700番組以上のコンテンツを放送後7日間以内であればスマートフォンやPCから視聴できます。

アプリダウンロード数6,354万(2023年7月時点)、月間再生数は3億4533万回(2023年5月時点)を突破しており、2015年のサービス開始から着実に人気を高めています。

参照:TVerの現状(2023/8/4)|株式会社TVer

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TVerの特徴

TVer広告について解説する前に、まずはTVerの特徴を押さえておきましょう。

テレビアプリ利用率1位

株式会社モニタスが全国の15~69歳の4,800名を対象に実施した「テレビアプリに関する調査(2023年11月)」の結果によると、テレビアプリの認知・利用率においてTVerがトップとなっています。

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参照:TVアプリ認知・利用率ランキングを公開TOP3は「TVer」、「ABEMA」、「Paravi」モニタス、「テレビアプリに関する調査」を発表|PR TIMES

認知率だけでなく、実際にインストール・利用したことのある割合や最も利用している割合もTVerが1位となり、「テレビを視聴できるサービスと言えばTVer」という認識が広がっているようです。

人気動画配信サービスにも劣らない利用率

また、普段使っている動画配信サービスランキング(2023年5月LINEリサーチ調べ)では、1位がYouTubeとなり圧倒的なユーザー数を誇りますが、2位のAmazon Prime Videoに続いてTVerは3位に君臨しており、差は1%もありません。

Amazon Prime Vieoと言えば「アマプラ」という愛称で多くのユーザー数を抱えているイメージが強いですが、TVerはそんな人気サービスにも劣らないほど利用されているのです。

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参照:男女ともにふだん使っている動画配信サービスのTOPは「YouTube」、女性では「TVer」が2位|LINEリサーチ

女性10~40代のユーザーが多い

博報堂のメディア環境研究所が行った「テレビ番組視聴意識調査2024」によると、全体の過半数がTVerを利用しており、特に女性10~40代が多く、約6割が利用していることがわかりました。

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参照テレビ番組の見られ方は?急増TVerユーザーの変化とは?|メ環研の部屋

昔からドラマを好んで視聴する割合は女性の方が高いですが、若年層は学校等でドラマについて友人たちと話す機会が多いこと、30~40代は子育て世帯で子どもと一緒にテレビを見る習慣のある親世代が多いことなどから、上記のような結果になったと考えられます。

よって、10~20代の若年層の男女、または30~40代の子育て世帯向けの商材を扱っている企業はTVer広告を利用することで大きな効果を得られるでしょう。

とは言っても、男性30~60代、また女性50~60代も利用率は4割を超えているため、幅広い世代に訴求したい場合も広告効果を出せる可能性は十分にあります。

コネクテッドTVでの視聴率が高い

コネクテッドTVとは、インターネットに接続可能なテレビ端末のことです。TVerをコネクテッドTVで視聴する割合を2024年と2023年で比較したところ、36.8%から43.3%に増加し、スマートフォン・パソコン・タブレットでの視聴はいずれも減少しています。

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参照:今、テレビ番組の見られ方はどうなってる?~テレビ番組視聴意識調査2023~|メディア環境研究所

TVerはドラマだけでなくバラエティジャンルの視聴割合が増加しており、スマートフォンの小さい画面だと字幕やテロップが見づらいため、テレビの大きな画面で視聴している人も多いです。

また、現在販売されているほとんどのテレビ端末がコネクテッドTV対応ということもあり、普及率が上昇していることも要因として挙げられます。

TVer広告の仕組み

TVer広告は、通常のテレビ番組と同じようにコンテンツとコンテンツの合間に配信されます。

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このように、コンテンツの間に流れる広告のことをインストリーム広告といい、コンテンツ開始前に流れる「プレロール広告」、コンテンツ再生中に流れる「ミッドロール広告」、コンテンツ終了後に流れる「ポストロール広告」の3種類があります。

TVer広告の再生時間は、6秒、15秒、30秒、60秒(60秒はミッドロール・ポストロールのみ)となっており、テレビCMよりも長い時間再生することが可能です。

TVer広告のメリット

TVer広告にはテレビアプリの特徴を活かした様々なメリットがあります。

視聴完了率が高い

TVer広告は途中でスキップすることができないため、他媒体と比べて視聴完了率が圧倒的に高いことが最大のメリットです。

視聴完了率は、コネクテッドTVが97.1%、PCが96.1%、スマートフォンが93.3%と驚異的な数値となっています。参照:TVerの現状(2023/8/4)|株式会社TVer

また、TVerはPCやスマートフォンはもちろん、コネクテッドTVでも視聴でき、テレビデバイスでの視聴比率は年々増加傾向にあります。大画面且つ音声付きでユーザーの注意を引きつけ、最後まで見てもらえるため、広告の内容をしっかりと理解し、興味を持ってもらえる可能性が高いです。

ターゲティング精度が高い

TVer広告では、TVerで取得する独自のデータを基にした高度なターゲティングが可能です。

TVerでは生年月日、性別、郵便番号、好きなジャンルなどを入力してもらうアンケートを実施しており、正確性の高いユーザー情報を取得しています。

また、国内最大級のDMPデータと連携しており、ユーザーの行動履歴や視聴時間なども把握できます。さらに、ドラマやバラエティなどコンテンツのカテゴリーを指定しての広告配信もでき、年収や職業、興味関心などのデータに基づいてひとりひとりに合った広告配信が可能です。

嫌悪感を抱かれにくい

TVer広告はテレビと同様にキリが良いところで自然に広告が再生されますが、ターゲティング精度も高いため、ユーザーの興味関心に適した広告を配信でき、嫌悪感を抱かれにくい傾向にあります。

また、TVer広告はJIAA(一般社団法人日本インタラクティブ広告協会)が定めている「ブランドセーフティガイドライン」「無効トラフィック対策ガイドライン」に沿って配信しています。

子どもや青少年に不適切なコンテンツへの広告配信を制限し、安全なコンテンツにのみ広告を配信しているため、途中で広告が流れたとしても不快感を与えにくく、広告主のブランドイメージも守られます。

テレビCMよりも低コストで運用可能

テレビCMは圧倒的なリーチ力やブランディング効果の高さで今もなお活用する企業が多いですが、制作には100~500万円ほどの費用がかかり、最初からまとまった予算を確保できる企業でないと運用が難しい媒体でもあります。

一方、TVer広告は最低出稿金額が50万円からのフルマネージドプランの他に、最低出稿金額の指定がないセルフサーブプランが2023年4月から開始され、オークション形式による単価設定で少額から出稿できるようになりました。

フルマネージドプランよりもターゲティング精度が低いなどのデメリットはありますが、大きなリスクを負わずに少額から始められるため、予算が限られている中小企業やスタートアップでも効率的な運用が可能です。

広告の配信媒体が豊富

TVer広告は、TVerだけでなく、FODやTBSFREE、テレ朝キャッチアップなどの各局自社サイトやシンジケーションサイトなど様々な媒体に配信できます。

TVerのユーザーは普段テレビをあまり見ない層も多いため、WEB上のあらゆる媒体に配信されることで、テレビを見ないユーザーにも認知してもらうことが可能です。

週次レポートでスピーディーに改善可能

TVer広告にはレポート機能があり、表示回数、完全視聴率、完全視聴単価などの広告パフォーマンスをリアルタイムで追跡して各指標を詳細に分析することができます。

また、オプションになりますが(一定金額以上の配信では無償)、外部リサーチを用いたアンケート調査によるブランドリフト調査が可能です。

広告の接触者と非接触者でサービス認知や広告認知の割合にどれだけ差があるのかを確認できるため、実施している広告施策が適切なのか、改善の必要があるのか判断しやすく、スピーディーな成果創出が期待できます。

コネクテッドTV拡充によりTVer広告市場が拡大

コネクテッドTVとは

コネクテッドTVとは、インターネットに接続されたテレビ端末のことを指し、動画や音楽のストリーミング、WEBサイトの閲覧などに利用されます。

よくスマートテレビと混同されますが、スマートテレビはインターネットに接続可能なテレビ端末のことです。スマートテレビを無線または有線でインターネットに接続すればコネクテッドTVとなります。

スマートテレビがなくても、USB型のストリーミングデバイスをテレビ端末に差し込む、またはゲーム機やブルーレイプレイヤーをテレビ端末に繋ぎインターネットに接続することでコネクテッドTVとなり、様々なサービスを楽しめるようになります。

コネクテッドTVユーザーは約6割

コネクテッドTV対応のテレビデバイスは年々拡充しており、2015年には24.5%だった利用率も2023年には59.6%と、約2.4倍も増加しています。

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参照:「コネクテッドTV(CTV)とは?」今さら聞けない!基本の『キ』| VR Digest+

テレビでTVer広告視聴→スマートフォンで検索の流れを構築できる

コネクテッドTVを利用すれば、TVer広告にバナーやボタンを設置することで外部サイトに遷移してもらうことができますが、広告が再生される短い時間でクリックを誘導することは至難の業です。

しかし、TVer広告をはじめとしたコネクテッドTV広告は、テレビを視聴している際に気になる広告があればすぐにスマートフォンで検索できるという特長を持っています。

従って、直接広告をクリックされなかったとしても指名検索が増えたり、他のルートからアクセスされてコンバージョンに至るビュースルーコンバージョンが起きやすくなり、集客やコンバージョンの増加が期待できるでしょう。

TVer広告市場規模は今後ますます拡大

コネクテッドTV対応のテレビデバイスの拡充に伴いリモコンにTVerボタンが搭載されたりと、TVerを視聴しやすい環境は着々と整ってきています。

2022年のTVer全体の広告収入は前年比で200%以上伸びており、TVer広告市場の拡大は今後も続いていくことが予想されます。

PCやスマートフォンだけでなく、テレビで視聴されることも考慮したうえでのクリエイティブ制作、複数のデバイスをまたいだ高精度のターゲティングを活かした配信設定でTVer広告効果を最大限に発揮させましょう。

TVer広告の出稿手順

TVer広告は、以下のような手順で出稿します。

  1. お問い合わせ
  2. 打ち合わせ
  3. シミュレーション(見積もり)
  4. 業態考査
  5. 発注
  6. 素材考査
  7. 配信開始
  8. レポート提出

参照:TVer広告

業態考査では、各局の担当者が広告主を審査し、多くのユーザーが安心・安全に視聴できる事業・商材であるかどうかを判断します。

素材考査では、各局の担当者がクリエイティブの内容を審査し、入稿規定が守られているかはもちろん、差別的な表現や誇張表現がないかなど放送基準に反していないかを細かくチェックします。

業態・素材考査を通過した放送局から順次配信となります。

TVer広告の費用

TVer広告は、CPM課金(固定単価形式)とCPCV課金(オークション形式)の2つの課金形態から選択可能です。

CPM課金の場合、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生し、単価は約4円~数十円程度となります。

CPCV課金の場合、広告が最後まで視聴された場合に費用が発生し、入札単価が高いほど表示されやすくなる仕組みです。

最低出稿金額は広告代理店によって異なりますが、ジャリアでは1ヶ月15万円からTVer広告の出稿が可能です。※最低運用期間3ヶ月

テレビCMと比べると大幅にコストを削減でき、運用のハードルもだいぶ低くなっています。

動画の長さや配信設定によって料金は変動するため、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回は、今後の成長が期待されるTVer広告の仕組みやメリット、費用についてご紹介しました。

TVer広告はユーザーの正確な属性情報を取得しやすいため、地域に根差した小規模企業でも十分に広告効果を発揮できる可能性が高いです。

テレビアプリの中でも高い認知度と利用率を誇るTVerを活用した広告運用に取り組み、自社商品の売上アップを図りましょう。

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弊社では、TVer広告などの動画配信サービスでの広告出稿に伴う動画制作が可能です。配信プランの設計・動画制作・広告設定・広告配信・レポート作成までワンストップで承ります。

テレビCMの制作や他媒体への展開にも対応しているため、動画 マーケティングに興味がある方はお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

WRITER / HUM
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。