TVer広告の仕組みや特徴|認知拡大に効果的な広告媒体を紹介!

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近年の動画広告市場の拡大に伴い、動画広告運用に注力している企業が増えています。

動画広告の出稿先というとYouTubeやSNSが浮かびやすいですが、現在注目を集めているのがTVerです。

TVerは利用率が非常に高く、インターネットに接続可能で普及率も上昇しているコネクテッドTVとの相性が良いという特長があり、リーチの獲得及び広告効果の最大化が期待できます。

そこで今回は、TVer広告の仕組みや特徴、費用などの概要について解説していきたいと思います。

目次

TVer広告とは

TVerの市場規模

TVer広告の仕組み

TVer広告の特徴

TVer広告の出稿手順

TVer広告の費用

まとめ

 

TVer広告とは

TVer広告とは、TVerに配信される広告のことで、通常のテレビ番組と同様に番組の合間に流れる仕組みになっています。

TVerとは

TVerは民放5局が共同運営しているプラットフォームで、テレビ放送された番組を無料で視聴することができるサービスです。放送後7日間以内であれば各局の約800番組のコンテンツをスマートフォンやPC、コネクテッドTVなどのデジタルデバイスで視聴できます。

「見逃し配信」というワードも定着しており、リアルタイムの放送時間にテレビの前に張り付いていなくても、好きな時間に好きな場所でお気に入りのテレビ番組を楽しむことができるようになっています。

アプリダウンロード数は6,354万(2023年7月時点)、月間再生数は3億4533万回(2023年5月時点)を突破。2015年のサービス開始から着実に人気を高めています。

参照:TVerの現状(2023/8/4)|株式会社TVer

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TVerの市場規模

今や見逃し配信といえばTVerというイメージが定着し、利用率はうなぎのぼりになっています。

テレビアプリ利用率1位

株式会社モニタスが全国の15~69歳の4,800名を対象に実施した「テレビアプリに関する調査(2023年11月)」の結果によると、テレビアプリの認知・利用率においてTVerがトップとなっています。

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参照:TVアプリ認知・利用率ランキングを公開TOP3は「TVer」、「ABEMA」、「Paravi」モニタス、「テレビアプリに関する調査」を発表|PR TIMES

認知率だけでなく、実際にインストール・利用したことのある割合や最も利用している割合もTVerが1位となり、「テレビを視聴できるサービスと言えばTVer」という認識が広がっているようです。

人気動画配信サービスにも劣らない利用率

また、普段使っている動画配信サービスランキング(2023年5月LINEリサーチ調べ)では、1位がYouTubeとなり圧倒的なユーザー数を誇りますが、2位のAmazon Prime Videoに続いてTVerは3位に君臨しており、差は1%もありません。

Amazon Prime Vieoと言えば「アマプラ」という愛称で多くのユーザー数を抱えているイメージが強いですが、TVerはそんな人気サービスにも劣らないほど利用されているのです。

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参照:男女ともにふだん使っている動画配信サービスのTOPは「YouTube」、女性では「TVer」が2位|LINEリサーチ

女性10~40代のユーザーが多い

博報堂のメディア環境研究所が行った「テレビ番組視聴意識調査2024」によると、全体の過半数がTVerを利用しており、特に女性10~40代が多く、約6割が利用していることがわかりました。

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参照テレビ番組の見られ方は?急増TVerユーザーの変化とは?|メ環研の部屋

昔からドラマを好んで視聴する割合は女性の方が高いですが、若年層は学校等でドラマについて友人たちと話す機会が多いこと、30~40代は子育て世帯で子どもと一緒にテレビを見る習慣のある親世代が多いことなどから、上記のような結果になったと考えられます。

よって、10~20代の若年層の男女、または30~40代の子育て世帯向けの商材を扱っている企業はTVer広告を利用することで大きな効果を得られるでしょう。

とは言っても、男性30~60代、また女性50~60代も利用率は4割を超えているため、幅広い世代に訴求したい場合も広告効果を出せる可能性は十分にあります。

コネクテッドTVでの視聴率が高い

コネクテッドTVとは、インターネットに接続可能なテレビ端末のことです。TVerをコネクテッドTVで視聴する割合を2024年と2023年で比較したところ、36.8%から43.3%に増加し、スマートフォン・パソコン・タブレットでの視聴はいずれも減少しています。

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参照:今、テレビ番組の見られ方はどうなってる?~テレビ番組視聴意識調査2023~|メディア環境研究所

TVerはドラマだけでなくバラエティジャンルの視聴割合が増加しており、スマートフォンの小さい画面だと字幕やテロップが見づらいため、テレビの大きな画面で視聴している人も多いです。

また、現在販売されているほとんどのテレビ端末がコネクテッドTV対応ということもあり、普及率が上昇していることも要因として挙げられます。

TVer広告の仕組み

TVer広告は、通常のテレビ番組と同じようにコンテンツとコンテンツの合間に配信されます。

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このように、コンテンツの間に流れる広告のことをインストリーム広告といいます。

インストリーム広告は広告が流れるタイミングを設定することができます。

  • プレロール広告・・・コンテンツ本編の開始前に表示される。本編を見るためには視聴する必要があるため離脱率は少ない。
  • ミッドロール広告・・・コンテンツ再生中に表示される。ユーザーは本編の続きを見たいため離脱率は少ないが、興味のない広告だと不快感が生まれる可能性が高い。
  • ポストロール広告・・・コンテンツ終了後に表示される。コンテンツを見終わった状態のため不快感を与えにくいが、離脱率は高まる。

TVer広告の再生時間は、6秒、15秒、30秒、60秒(60秒はミッドロール・ポストロールのみ)となっており、テレビCMよりも長い時間再生することが可能です。

TVer広告の特徴

広告はスキップできない

インストリーム広告には、スキップできるスキッパブル広告とスキップできないノンスキッパブル広告がありますが、TVerに流れる広告はノンスキッパブル広告です。

視聴完了率と音声ありでの視聴率も非常に高く、またTVerはコネクテッドTV経由での視聴が約3割となっており、より集中している状態で広告を視聴してもらえるため内容が伝わりやすいと言えます。

TVer以外にも配信可能

TVer広告はTVer以外にもFODやTBSFREEなどの各放送局自社サイト・シンジケーションサイトでも配信されます。

また、見逃し配信だけでなく、地上波放送と同時に配信されるリアルタイム配信や番組途中でも冒頭から再生できる追っかけ再生で広告を配信でき、リーチを増やしやすい環境が整っています。

バナー広告も掲載可能

オプションとなりますが、インストリーム広告と同時にバナー広告も掲載可能です。

インストリーム広告を大きなサイズで表示しながら、右上や真下にバナー広告を掲載できるため、視認性が高まり、認知度やクリック率の向上が期待できるでしょう。

市場規模は今後ますます拡大

コネクテッドTV対応のテレビデバイスの拡充に伴いリモコンにTVerボタンが搭載されたりと、TVerを視聴しやすい環境は着々と整ってきています。

TVer広告の仕組みや特徴について福岡の広告代理店が解説イメージ7引用:キー局決算で見えた「TVerによる驚きの配信収入」|東洋経済ONLINE

2023年度の在京キー局配信広告収入を見ると、いずれのテレビ局も前年度より大きく増加しています。

TVerがドラマやバラエティはもちろん、ドキュメンタリーやニュース番組、ローカル局の番組など配信ジャンルと本数をどれだけ拡充できるかがカギとなってきますが、TVer広告市場の拡大は今後も続いていくことが予想されます。

PCやスマートフォンだけでなく、テレビで視聴されることも考慮したうえでのクリエイティブ制作、複数のデバイスをまたいだ高精度のターゲティングを活かした配信設定でTVer広告効果を最大限に発揮させましょう。

TVer広告の出稿手順

TVer広告は、以下のような手順で出稿します。

  1. お問い合わせ
  2. 打ち合わせ
  3. シミュレーション(見積もり)
  4. 業態考査
  5. 発注
  6. 素材考査
  7. 配信開始
  8. レポート提出

参照:TVer広告

業態考査では、各局の担当者が広告主を審査し、多くのユーザーが安心・安全に視聴できる事業・商材であるかどうかを判断します。

素材考査では、各局の担当者がクリエイティブの内容を審査し、入稿規定が守られているかはもちろん、差別的な表現や誇張表現がないかなど放送基準に反していないかを細かくチェックします。

業態・素材考査を通過した放送局から順次配信となります。

TVer広告の費用

TVer広告は、CPM課金(固定単価形式)とCPCV課金(オークション形式)の2つの課金形態から選択可能です。

CPM課金の場合、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生し、単価は約4円~数十円程度となります。

CPCV課金の場合、広告が最後まで視聴された場合に費用が発生し、入札単価が高いほど表示されやすくなる仕組みです。

最低出稿金額は広告代理店によって異なりますが、10万円~から出稿が可能です。テレビCMと比べると大幅にコストを削減でき、運用のハードルもだいぶ低くなっています。

ジャリアでは、1ヶ月15万円からTVer広告の出稿が可能です。※最低運用期間3ヶ月

動画の長さや配信設定によって料金は変動するため、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回は、TVer広告の仕組みや出稿手順、費用についてご紹介しました。

コロナ禍以降、動画広告市場は成長を続けています。テレビアプリ利用率1位を誇り、またコネクテッドTVでの視聴率も高いTVerは、認知拡大に効果的な広告媒体です。

動画広告というとYouTubeやSNSに絞られてしまいがちですが、費用を抑えながらも幅広い層のユーザーに認知してもらえ、今後も成長が見込めるTVer広告出稿をぜひ検討してみてください。

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弊社では、TVer広告などの動画配信サービスでの広告出稿に伴う動画制作が可能です。配信プランの設計・動画制作・広告設定・広告配信・レポート作成までワンストップで承ります。

テレビCMの制作や他媒体への展開にも対応しているため、動画 マーケティング、TVer広告に興味がある方はお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

WRITER / HUM
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。