YouTube Studioとは?便利な機能や見るべきポイントを解説
YouTube Studioは、動画を編集したり分析できる機能を持ち、効果的なYouTube運用において必要不可欠なツールです。
ただ動画を作って投稿するだけでは利益につながらないため、アナリティクスや編集機能を活用することで魅力的な動画へと進化させることができます。
そこで今回は、YouTube Studioで利用できる便利な機能について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
YouTube Studioとは
YouTube Studioとは、動画の編集、投稿、効果測定など、YouTubeに関するすべての管理を行える無料の分析ツールです。
YouTube Studioの機能としては、
- バナー画像やプロフィール画像の設定
- 説明文や外部リンクの設定
- チャンネル登録者数や登録者の属性、動画全体のインプレッション数や総再生数、平均視聴時間の確認
など自分のチャンネルを作り上げるための管理機能だけでなく、
- 動画の編集
- 動画ごとのインプレッション数やクリック数、評価数やコメント内容の確認
- サムネイルやタグの設定
YouTube StudioはPCでもスマートフォンでも利用可能ですが、サムネイルを好きなシーンで設定したい場合はスマートフォンのアプリ上で行う必要があります。
初心者でもわかる!YouTube Studioの基本機能
YouTube Studioには以下のような機能があります。
ダッシュボード
YouTube Studioのダッシュボード機能では、最新の動画のパフォーマンスを確認することができます。
視聴回数、インプレッションのクリック数、平均視聴時間、コメント、YouTubeからの提案などが表示されます。
最新の動画の状況を簡潔に知りたい場合に便利な機能です。
コンテンツ
YouTube Studioのコンテンツ機能では、下記の6つのタブが表示され、各ページで管理できます。
- 動画
- ライブ配信
- 投稿
- ストーリー
- 再生リスト
- ポッドキャスト
例えば、動画タブを開くと投稿した動画の視聴回数や高評価数、コメント数などを確認でき、タイトルや概要欄の編集も可能です。
再生リストタブでは、関連性の高い動画やシリーズものの動画をグループ化し、まとめることができます。
アナリティクス
YouTube Studioのアナリティクス機能では、ダッシュボードの内容の詳細を確認できます。
測定期間を設定すると、インプレッション数やチャンネル登録者数の推移がグラフで表示され、動画の成果を一目で把握できます。
動画の改善を図るために、必ずチェックするべき機能です。
コメント
YouTube Studioのコメント機能では、動画に投稿されたコメントの閲覧や返信ができます。
高評価・低評価以外にコメント機能があることで、ユーザーは動画に対する感想をより詳細に伝えることができます。コメントには返信もできるためファン化も促せるでしょう。
好意的なコメントばかりではなく批判的なコメントが投稿されることもありますが、悪質なコメントは削除したりスパムとして報告することも可能です。
字幕
YouTube Studioの字幕機能では、投稿する動画に字幕をつけることができます。
YouTube動画には設定ボタンの横に字幕ボタンが表示されおり、クリックすることで字幕をオンにできます。
YouTubeが提供している言語であれば何か国語でも字幕を追加でき、外国人が視聴する際は母国語でタイトルや概要欄を表示させることもできるため、世界中のユーザーに動画を見てもらえるようになります。
著作権
YouTube Studioの著作権機能では、投稿しようとしている動画が著作権を侵害していないかチェックしてもらえます。
侵害していた場合は警告が表示されるため修正を行い、不安要素を取り除きましょう。
使用許可を得ている音楽や映像であっても著作権侵害だと判断されることもあるため、異議の申し立てを行い、権利を持っていることを伝えましょう。
参考:Content ID の申し立てに異議を申し立てる|YouTubeヘルプ
収益受け取り
YouTube Studioの収益受け取り機能では、条件を満たしたチャンネルはYouTubeパートナープログラムの参加資格が与えられ、広告を掲載して収益を受け取ることができます。
広告を掲載できる条件は以下のとおりです。
- チャンネル登録者数 1,000 人
- 公開されている長尺動画の過去 365 日間における総再生時間が 4,000 時間以上
もしくは
- 公開されているショート動画の過去 90 日間の視聴回数が 1,000 万回以上
カスタマイズ
YouTube Studioのカスタマイズでは、チャンネルのレイアウトやブランディング、基本情報をカスタマイズできます。
レイアウトでは、チャンネル登録していない・登録しているユーザー向けのおすすめ動画を設定して表示させ、ブランディングではバナー写真やプロフィール写真を設定し、基本情報ではチャンネル名や概要、外部リンクを設定できます。
流入したユーザーの興味をひくためにも必ず設定しましょう。オーディオライブラリ
YouTube Studioのオーディオライブラリでは、YouTubeが提供している著作権フリーの音楽を使用することができます。
BGMは自社で作ってアップロードすることもできますが、著作権侵害のリスクもあるため、より安全に運用したい場合はYouTubeライブラリの中から選ぶことをおすすめします。
YouTube Studioを使うメリット
YouTube Studioを使うと下記のようなメリットがあります。
改善を図りやすい
YouTube Studioはチャンネルと動画のあらゆるデータを確認できるため、課題点を把握しやすく、スピーディーに改善施策を実行できます。
視聴数や高評価が多い動画にどのような傾向があるのか、最後まで視聴されているのか序盤で離脱されているのか、どんな属性のユーザーからチャンネル登録されているのか、といったことがわかれば、チャンネルの現状とやるべき施策が見えてきます。
YouTube運用に取り組む際は最初にチャンネルの方向性やテーマを決めるかと思いますが、YouTube Studioの分析によって成功パターンが見つかれば、迅速に修正を行い、ユーザーに求められている動画を提供していけるでしょう。
視聴者とコミュニケーションをとれる
YouTube Studioではコメントの管理ができるため、動画に対して投稿されたコメントの閲覧はもちろん、返信やハートマークをつけることも可能です。
コメントは、動画に対して視聴者がどんな感想を抱いたのかを率直に述べられる場でもあるため、今後の動画制作の参考にするべき貴重な資料です。
また、ひとりひとりの口コミに返信や反応をすることで、きちんと視聴者と向き合っているチャンネルであることをアピールでき、イメージアップにつながります。
口コミをきちんとチェックしていることが伝わればコメント数の増加も期待でき、悪質なコメントの防止にもなります。
アカウントは共有可能
YouTubeチャンネルには、一般的なデフォルトアカウントと、企業やブランド向けのブランドアカウントの2種類があり、ブランドアカウントを利用すれば複数人が自身のGoogleアカウントでチャンネルを管理できます。
YouTubeチャンネルは1人がすべてを担当することは珍しく、大抵は複数人で業務を分担することが多いため、データを共有できる機能は非常に便利です。
ブランドアカウントは付与する権限の設定も自由にでき、「閲覧者」はデータの閲覧のみ可能、「編集者」は動画の編集や配信設定が可能、「管理者」はチャンネルのすべてを管理可能など、共有する担当者ごとに管理できる範囲を指定できます。
SEO対策に活用できる
YouTubeでは、検索結果の上位に表示させることでユーザーの目に留まりやすくなり、クリック数の増加が見込めるため、Google検索と同じようにSEO対策が必須です。
YouTubeSEOでは、以下のような施策を実施します。
- 適切なキーワード選定
- 魅力的なサムネイルの作成
- ショート動画の活用
- 飽きさせない動画の構成
YouTube Studioでは、YouTube検索からどのくらい流入されているのかを確認できるため、YouTubeSEOで実施した施策の効果が出ているのかを確認し、上位表示を目指しましょう。
YouTube Studioの編集機能
ここでは、YouTube Studioで動画を編集する際に使える機能をご紹介します。
カット機能
YouTube Studioには動画の不要な部分を切り取り、必要な部分をつなぎ合わせることができるカット機能があります。
撮影した動画はすべて使ってしまうと間延びした印象を与え、離脱率を上げる要因となります。不要な部分はカットした方がテンポ感や構図が良くなり、視聴者を惹きつける動画に仕上げることができるのです。
最初に考えたシナリオの通りに撮影するとは思いますが、実際に撮ってみたら違和感があるということも多いため、カット機能を活用して効果的な動画にしましょう。
音楽の追加機能
YouTube Studioでは、投稿する動画に音楽を追加することができます。
稀に無音やセリフのみの動画もありますが、音楽があることで雰囲気や世界観をわかりやすく伝えることができ、印象も強まります。
音楽はYouTubeが音楽ライブラリに提供している音楽の中から選択するか、自分たちで作成した音源をアップロードすることで使用できます。
動画の魅力を増幅させる音楽を追加し、視聴者を飽きさせない動画にしましょう。
ぼかし機能
YouTube Studioでは、任意の部分にぼかしをいれることが可能です。
企業の動画は実写で撮影することが多いですが、ロケ等で撮影するとプライバシーを損害する可能性のある建物や名前、一般の方の顔など映すべきではないものが映ってしまうこともあります。
ぼかし機能を活用してきちんとプライバシー保護を遵守しているチャンネルであることを示し、信頼性を高めましょう。
終了画面の設定
YouTube Studioでは、終了画面を設定して関連動画に誘導することができます。
YouTube動画を見ていると、最後に同じチャンネルの関連動画のサムネイルや、チャンネル登録ボタンが表示されることがありますよね。
この終了画面を設定することで、他の動画に遷移してもらい回遊率や再生回数を上げたり、チャンネル登録者数の増加につながります。
この終了画面を設定しているかいないかでYouTube運用の効果も大きく変わってくるため、必ず設定するようにしましょう。
YouTube Studioのアナリティクスで見るべきポイント
YouTube Studioにはアナリティクス機能もあると前述しましたが、特に重要な指標をご紹介します。忘れずにチェックし、より良い運用に活かしましょう。
視聴者の属性
YouTube Studioでは、視聴者の年齢・性別・地域・都市などの属性がわかります。
YouTube動画は設定したターゲットのニーズを考慮して動画を作っていきますが、当初想定していたものとは異なる属性のターゲットから多く視聴されているということもあり得ます。
その場合は、実際の視聴者のニーズに合った動画を提供できるように改めて戦略を練り直す必要があります。
トラフィックソース
トラフィックソースを見れば、視聴者がどこから自社の動画にたどり着いたのかがわかります。
例えば、下記のような場所からどのくらい流入されているのかを把握できます。
- YouTubeショートのフィード
- YouTube検索
- チャンネルページ
- ブラウンジング機能
- 関連動画
- 通知
YouTubeショートフィードからの流入が少なければ構成やテンポ感を見直し、本編動画への導線を工夫したり、チャンネルページからの流入が少なければサムネイルのインパクトを強めたりすることで流入増加が期待できます。
視聴者維持率
視聴者維持率とは、視聴者がどれだけ動画を継続して視聴したかを測る指標です。
視聴者維持率が高いほど、視聴者が求めている情報にたどりつきやすく、興味を持続させる動画であると言えます。
維持率が下がっているようであれば、タイムスタンプを設置してすぐに任意の場所から再生できるようにしたり、構成を見直すなどして視聴者の満足度を高めましょう。
インプレッションとクリック率
インプレッションとは、YouTube上に動画のサムネイルが表示された回数のことで、クリック率は実際にサムネイルをクリックして再生ページに遷移した確率のことです。一般的に10%を超えるとクリック率が高いと言われています。
インプレッション数に比べてクリック率が低い場合は、サムネイルやタイトルが魅力的ではなく、ユーザーの興味をひけていないと考えられます。
適切なターゲットに表示できているのか、また、サムネイルはターゲットに合ったものになっているかを確認し、改善を図りましょう。
まとめ
今回は、YouTube Studioの概要について解説しました。
YouTube StudioはYouTubeを運用していくにあたり活用するべき必須ツールです。
無料で様々な機能を利用できるため、分析結果をもとに、より多くの人に見てもらえるような魅力的な動画を発信しましょう。
ジャリアでは、YouTube運用において、企画、シナリオ制作、撮影、編集までのクリエイティブを社内一貫体制で行っています。ショート動画や縦型動画の撮影にも適した機材の準備やドローンでの空撮にも対応しています。
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WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |