集客に繋がる! 工務店・ハウスメーカー必見│住宅業界の現状と今後の住宅広告

住宅業界の現状と今後、集客に繋がる住宅広告についてイメージ

住宅業界において様々な集客方法があります。例えば、リスティング広告やインスタ広告は住宅業界にも浸透していますが、一方で様々な工務店・ハウスメーカーが取り組んでいるため飽和しています。

従って、予算を十分に確保できなければ成果に結びつきにくい状況になっています。そこで今回は、近年の住宅広告のトレンドや、集客に繋がるこれからの住宅広告について解説していきます。

 

目次

住宅業界の現状

ユーザー層の移り変わり

近年の住宅広告のトレンド

集客に繋がる!これからの住宅広告

まとめ

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住宅業界の現状

冒頭でも記載したように、リスティング広告やインスタ広告は予算を十分に確保しなければ成果に結びつきにくい状況となっています。理由としては、住宅業界に浸透したため数多くの工務店・ハウスメーカーが実施するようになったからです。

リスティング広告やインスタ広告はオークション制での課金方式のため、広告の質と配信予算額を、競合の工務店・ハウスメーカーと比較され、広告が配信されます。

もちろん配信エリア等の配信設定も影響しますが、最近は県外の競合他社が自社のエリアの土地を買い、そのエリアで広告配信を行うケースも増えてきています。結果、これまで以上に競合する工務店・ハウスメーカーが増えているなんてこともよくある話です。

また、都市部においては分譲地の仕入れが難しくなっており、郊外で仕入れるケースが増えてきています。そのため都市部の分譲地と異なり、集客や成約に結びつきにくい状況が生まれています。

ユーザー層の移り変わり

近年、建築資材や人件費の高騰などの影響で、住宅業界も全体的に物件・土地価格が上がっています。それに伴い、各工務店・ハウスメーカーがターゲットとするユーザー層が変化しています。

例えば、3,500万円で販売していた物件は、低価格・高クオリティを売りにして、価格面を訴求しながら広告を打ち、集客できていました。しかし、様々な要因で販売価格が上がり4,000万円で販売するようになりました。

その場合、これまでと同じ年収のターゲット層だと購入できなくなってしまうため、元々4,000万円前後の工務店やハウスメーカーを探していたユーザーがターゲット層へと変わります。

従って、今までと同じように価格の安さをアピールしたようなクリエイティブや、これまでと同じ広告戦略だと新しいターゲット層に刺さらず、結果として集客には繋がりにくくなってしまいます。

また、福岡市におけるマンションの話にはなりますが、2024年の新築マンション平均価格は5,598万円で、前年から1,600万円ほどアップしています。それに伴い、販売戸数が約18%減少しているというデータもあり、今後もターゲット層が変化していく可能性が高まっています。

従って、自社と競合会社、ユーザーの状況を分析したうえで広告戦略を定め、集客活動に取り組んでいきましょう。その中で、競合する工務店・ハウスメーカーにはない自社の特徴を訴求することで集客に繋がるでしょう。

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近年の住宅広告のトレンド

それでは、近年どういった住宅広告の人気が高く、集客に繋がっているのか。解説していきます。

ポータルサイト

まずはポータルサイトです。大手・中小問わずほとんどの工務店・ハウスメーカーが出稿しています。スーモやアットホーム、ホームズなど自社の好みに合わせて好きなサイトへ出稿できます。

ポータルサイトのメリットとして、知名度の大きさが挙げられます。ポータルサイトが自社でCMなど、様々な媒体で宣伝・告知しているため、ユーザーとしても馴染みがあり集客力が高い点が特徴です。

ユーザーは家の購入を考える時、ポータルサイトから条件に当てはまる工務店やハウスメーカーを探す傾向があります。そのため、ユーザーに自社を見つけてもらえる可能性が高まり、最小限の出稿費で集客に繋がる可能性があります。

しかし、近年出稿費が高騰していたり、出稿額の大きい会社を優先的に上位表示したりと、費用対効果を見直す必要が出てきています。また、ポータルサイトは様々な工務店・ハウスメーカーも出稿しており情報量が膨大なので、自社の印象が薄れてしまう可能性もあります。

最近では、ポータルサイトへの出稿をやめて自社で集客に取り組んでいる工務店やハウスメーカーも増えてきています。サイト上では見られていても、そこから問合せ等の集客に結びついているのか。また、問合せ後、見込み客となったのか。こういった点まで見直すことが大切です。

インスタ広告

次にインスタ広告です。インスタは「映え」という言葉があるように、写真のクオリティの高さを求められるSNSです。そのため、デザイン性の高い住宅との相性が良く、近年では数多くの工務店・ハウスメーカーがインスタ広告を実施しています。

リスティング広告に比べると住宅業界のCPCは低いため、低予算でも多くの流入を獲得しやすい点も1つの特徴です。また、受動的な広告ですが、ユーザーが普段見ている投稿ジャンルに合わせて広告を配信できるため、狙ったユーザーにアプローチできます。

しかし、近年はその手軽さからインスタ広告を実施する工務店・ハウスメーカーが急増しており、集客に繋がりにくい状況となっています。インスタ広告はクリエイティブの質と配信予算額が重視されるため、それぞれを見直す必要性に迫られています。

もちろん、成果に繋がりやすい広告ではありますが、今後も競合する工務店・ハウスメーカーが増えたり、予算を増やしたりする可能性が高いため、対策案を準備しておくことが大切です。

配信戦略の見直しを図り、結果が大幅に改善するケースもよくあるので、お困りの方はお気軽にジャリアまでご相談ください。弊社ではインスタ広告に限らず、WEB広告の配信レポートを無料で診断しております。

チラシ

近年、様々な業界にてオンラインでの集客活動が一般的となっていますが、住宅業界においてチラシの効果は大きく、チラシを見て問合せや来場に至るケースが多いため、定期的にチラシを制作する工務店・ハウスメーカーも数多くあります。

チラシを撒いて集客に繋がらなくても、自社を知らないユーザーに知ってもらったり、住宅を検討していないユーザーにもアプローチできたりするため、ナーチャリングにも繋がるでしょう。

デメリットとしてチラシは捨てられやすいため、手に取ってもらえるようにデザインや仕様を工夫し、見てもらえる確率を高める必要があります。また、ポスティングを行う際に競合する工務店・ハウスメーカーのチラシも一緒にポスティングされるケースもよくあります。

また、1回チラシを実施すれば必ず効果が出るわけではないため、WEB広告と比べまとまった費用が必要となるケースが一般的です。

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ルームツアー

近年、様々な会社がルームツアー動画に取組んでいます。ユーザーにとって、気軽に住宅・会社について知ることができるため需要が高まりました。また、1本の動画から派生してチャンネル内の別動画も視聴してもらえる可能性もあります。

動画を見て工務店・ハウスメーカーについて気に入ってもらうことで、問合せや来場といった集客に繋がるきっかけとなります。また、工務店・ハウスメーカーとしてのブランド向上にもなるでしょう。

しかし、数多くの工務店・ハウスメーカーがルームツアー動画をアップするようになったため、似通った動画がたくさんあるのも事実です。また、YoutubeSEOについての知見が無いと再生回数が伸びず、時間と費用をかけたのに思っている成果に結びつかないケースもよくあります。

もちろん動画としてのクオリティも大切です。映像や企画、編集のクオリティが低ければ、物件や会社のマイナスイメージに繋がってしまう場合もあります。また、最初の頃は定期的に上げていても更新頻度が空いてしまい、そのまま放置されているチャンネルもあります。
そのような状態になると、同様に会社としてマイナスイメージを持たれる恐れがあります。

従って、予算やクオリティ、動画の投稿頻度を事前に計画したうえで進めていきましょう。

これらの住宅業界のトレンドとなっている広告は集客に繋がりやすいですが、その反面取り組んでいる工務店・ハウスメーカーが多いため、その点を意識したうえでプラン・予算組みを行い、差別化を図ることが重要です。その点をクリアできれば自社の集客に繋がっていくでしょう。

集客に繋がる!これからの住宅広告

では、今後のトレンドになりえる、工務店・ハウスメーカーに向いている広告や集客方法について見ていきましょう。

ショート動画(縦型動画)

まずはショート動画です。ショート動画の特徴として各プラットフォームにおいて再生回数が伸びやすいため、自社について知ってもらえる可能性が高まります。

近年、TiktokやYoutubeShots、インスタのリール動画など、様々なプラットフォームでショート動画の需要が高まってきています。また、利用者の平均年齢も上昇しており、Tiktokの平均利用年齢は2023年度に約36歳となっています。
参考:https://digiday.jp/platforms/average-age-of-tiktok-users-rises-to-36-years-old/

従って、ショート動画が若者だけではなく、幅広い世代に浸透してきており、住宅購入を考える年齢層にもショート動画を用いることでアプローチできます。実際に、ショート動画がきっかけで集客に結びつくケースも増えてきています。

ルームツアー動画を撮影する場合、1分間で外観を見せ、建物に入っていき各場所を紹介する内容のものが多くありますが、ユーザーによって求めるポイントが異なるため、キッチンやリビングなど場所ごとに分けて投稿するのも良いでしょう。

1分間で全体を見てもらう内容に比べて、気になるポイントをゆっくり見ることができるため、物件全体の特徴について、より深く知ってもらえます。

ショート動画は縦型でスマホに適した形で表示されるため、その特徴を活かした見せ方や企画を考えることで注目を集めることができるでしょう。

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LP(ランディングページ)

続いてLP(ランディングページ)についてです。WEBSNS広告が一般的になってきた中で、最も重要なのがLPです。ユーザーは広告を見て、良いと思った広告をクリックします。しかし、遷移先のLPのデザインが広告と比べてパッとしなかったり、掲載されている内容が分かりにくかったりすると、CVせずに離脱してしまい集客に繋がりません。

また、LPに流入するユーザーは自社に興味を持っているユーザーなので、様々な情報を掲載することが必要です。自社の特徴や強み、建物だけではなく周辺環境なども掲載することで、より深く知ってもらうことができます。

また、ファーストビューやCTAボタンといったデザインやUI/UXを整え、途中で離脱されることなく、最後まで見てもらえる確率を高めていきましょう。

WEB広告やSNS広告は問合せや資料請求、来場等の集客に繋げるための広告です。広告の成果が良い=集客に繋がるわけではないため、GA4などのツールを使いLPの検証・改善を日々行い集客に繋げていきましょう。

HP制作・改修/SEO対策

続いて、HP改修とSEO対策についてです。様々な工務店やハウスメーカーがHPのデザインにこだわったHPを制作していることでしょう。しかし、自社のHPから集客に繋がっているでしょうか?

広告から流入させて集客しているだけではなく、オーガニック検索からもユーザーは流入しているでしょうか?

もちろん広告によってHPへ流入させることも必要ですが、オーガニック検索からの流入が少ない場合、広告を出稿し続ける必要があり、中長期的に考えるとコストが膨大に膨れ上がってしまいます。

広告費を確保し続けることができれば問題ありませんが、競合となる工務店・ハウスメーカーが予算を増やしたときに対抗して予算を確保できるでしょうか。また、広告費を削る必要が出てきた場合、これまで通り集客できるでしょうか。

集客できるHPがあれば、広告費を最小限に抑えることができます。SEO対策を行うことで、自社のターゲット層に合わせ、狙ったキーワードから流入させることができます。また、オーガニック検索で流入するため、確度の高いユーザーが流入しやすくなり、CVに繋がる可能性も高まります。

HP改修やSEO対策は一度実施すれば終わりではなく、Googleのアップデートや競合他社の動きに合わせて、リアルタイムに改善を続けるので柔軟な対応が可能です。

また、HPは会社の顔となるため、HPを起点にチラシやバナー、パンフレット等のデザインを考えることで統一感が出て、ユーザーから見てギャップが生まれにくいでしょう。デザイン性が高くても集客ができないHPではなく、問合せや資料請求に繋がるHPを目指しましょう。

HPでの集客に関する記事はこちら

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パンフレット

次にパンフレットです。パンフレット等の資料については、どこの工務店・ハウスメーカーも準備しています。従って、競合他社との差別化が重要となります。また、ユーザーはいくつもの工務店やハウスメーカーと比較して購入まで至るケースも多いため、パンフレットの紙質や仕様、デザインにもこだわって制作することが必要です。

来場前にスーモなどのポータルサイトから競合他社含め、一斉に資料請求をした際にパンフレットのクオリティがいまいちだと、自社のパンフレットを十分に読まれず、結果として来場に繋がらず資料請求だけで終わる場合もあります。

自社の強みや特徴を掲載することは重要ですが、住宅購入のポイントや注意すべき点など、ユーザーに寄り添った内容を掲載することで、他の工務店・ハウスメーカーよりも信頼を与えることができます。

また、パンフレットを営業資料としても活用することができるため、モデルハウスに足を運ばなくても物件について案内できますし、物件のイメージを伝えやすくなります。

ユーザーは気になる工務店・ハウスメーカーに対して資料請求を行うため、自社に期待感を持ってもらえるようなパンフレットに仕上げ、集客に活かしていきましょう。

過去の実績はこちら

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オウンドメディア

続いて、オウンドメディアについてです。先程のHPもそうですが、オウンドメディアは自社の顔としてユーザーに見られることとなります。最近は集客目的にSNSを使用する工務店・ハウスメーカーも増えています。

オウンドメディアを運用することで、広告に頼ることなく集客ができたり、自社のブランドイメージの確立・強化に繋がったりします。また、コンテンツは自社の資産として蓄積されるため、一度公開した内容は長期にわたって集客のきっかけとなりえます。

ユーザーはアカウントの投稿を見て、もっと見たい・知りたいと感じればフォローへ繋がり、様々な情報に触れていく中で自社のファンになります。そのため、コンテンツの質が低ければ、かえってマイナスイメージとなってしまいます。従って、ユーザーが求めている内容を投稿することを心がけましょう。

SNSに関しては中長期的な戦略が必要となります。フォロワーを○○○○人まで増やしたいと思っても、いきなり増えるわけではありません。投稿内容や投稿頻度も重要となるので、途中でネタが尽きることの無いよう、事前に計画を立てた上で進めていくことが必要です。

また、広告と比べると即効性が低く、成果が見えにくいものです。時間もコストもかかるため、その点も理解した上で運用していくことが大切です。

集客に繋がるオウンドメディアを作り上げるのは簡単なものではありませんが、オウンドメディアの運用が上手くいっている工務店やハウスメーカーの中には、広告費の大幅な削減に成功しており、オウンドメディアでほとんどの集客を行っている会社もあります。

オウンドメディアを運用する上での目的は何か。この点を明確にして、軸からぶれずに継続していくことで成果や集客に結びつく可能性が高まります。

Youtube広告

現在、利用者が大きく伸びているプラットフォームです。日本国内でのMAUが7,120万人となっており、人々に浸透していることが分かります。
参考:https://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/435

最近は、コネクテッドTVの普及に伴い、YoutubeをTVで視聴するユーザーも急激に増えています。従って、Youtube広告を流す場合、地上波のCMと同じようにTVで広告を見てもらうこともできます。

TVCMだと十分な予算が必要ですが、Youtube広告は安価で出稿できます。またターゲティングも可能なので、ユーザーの興味関心に合わせて配信できます。

Youtube広告に限らず動画広告は動画の質が大切です。また、スキップされる可能性もあるため、最初に人目を惹けるような動画や、スキップされることを前提とした動画を準備しておくといいでしょう。

Youtube広告はCTRが低くなる傾向なので、直接的な集客というよりも認知拡大に向いている広告となります。しかし、低予算で実施できコストパフォーマンスに優れているため、手軽に始めることができる広告と言えるでしょう。

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まとめ

今回は、近年の工務店・ハウスメーカーにおける状況。またトレンドの広告と、今後取り組むべき集客に繋がる広告・販促について解説しました。新しいことへのチャレンジは様々なハードルがありますが、そこを乗り越えると集客に繋がっていくでしょう。

最近は工務店・ハウスメーカー様から集客方法についてのご相談が急激に増えており、今の集客方法だと将来的に集客が難しくなると考えている方が多くいらっしゃいます。各工務店・ハウスメーカー様によって状況が異なるため、弊社ではクライアント様に合わせたプランニングを行っています。

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ジャリアは、住宅業界の集客に強く、九州不動産公正取引協議会にも加盟しているため、クライアント様からも安心してご依頼いただいております。

クリエイティブ特化型の広告代理店としてデザイン制作も得意としており、プロのデザイナーがヒアリングを行い、より魅力的に伝えられるようクリエイティブに落とし込みます。

反響につながる広告を制作したい、ただの宣伝ではなくブランディングも兼ねて認知を広げていきたいという工務店・ハウスメーカー様は福岡に限らずお気軽に弊社までお問い合わせください。