ナレッジパネルとは?集客における重要性や表示方法を解説
今やGoogleビジネスプロフィールは実店舗の集客に欠かせないツールとなっていますが、他にも集客やイメージアップに貢献してくれるのがナレッジパネルです。
ナレッジパネルはGoogleで特定の人や場所、モノについて検索された際に概要を表示することでユーザーニーズを満たし、集客につなげます。
しかし、ナレッジパネルの重要性や表示のさせ方についてはよくわかっていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ナレッジパネルの重要性や表示されやすくする方法について解説していきたいと思います。
目次 |
ナレッジパネルとは
ナレッジパネルとは、Googleで人物や場所、モノ、組織などのキーワードを検索した際に表示される情報パネルのことです。PCでは右側に表示され、スマートフォンでは最上部に表示されることが多いです。
ナレッジパネルに表示する情報は、Googleが保有するデータベース「ナレッジグラフ」から収集されます。
ナレッジグラフは約50億の事物に関する5,000億以上の事実が蓄積されているシステムです。ユーザーのニーズを満たし、回答として適切であると判断した情報を自動で表示しています。
引用される情報源としてはウィキペディアが主ですが、Googleは様々なデータ提供元とライセンス契約を締結しており、いくつものソースから直接取得しています。
ナレッジパネルに表示される情報
検索されるキーワードによって関連性のある情報も異なるため、ナレッジパネルに表示される情報は同じではありませんが、基本的には以下のようなものが含まれます。
- トピックのタイトルと要約
- トピックに関するより長い説明
- 人、場所、モノの写真
- 主要な事実(著名人の場合には生年月日、モノの場合には所在地など)
- ソーシャルプロフィールや公式ウェブサイトへのリンク
- ミュージシャンの場合は、曲が表示されることがあります。
- スポーツチームの場合には、所属選手が表示される場合があります。
参照:Google検索のナレッジグラフとナレッジパネルとは|Google Japan Blog
ナレッジパネルの表示例
人物
人物に関するナレッジパネルには、生年月日や出生地、家族の情報などが表示されます。
作品
作品には映画、書籍、演劇、楽曲、アートなど様々あるため、表示される情報も作品の種類によって異なります。
絵画を例に挙げると、アーティスト名や描かれた時代、展示場所、素材、製作年などが表示されます。
企業
組織に関するナレッジパネルには、株価、所在地、代表者名、子会社、創設者、設立年、組織のロゴなどが表示されます。
ナレッジパネルと強調スニペットの違い
ナレッジパネルと強調スニペットは同じシステムのように見えますが、全く異なるものであるため注意しましょう。
ナレッジパネルは、WEB上のあらゆる情報の中からGoogleが有用であると判断した情報を独自にまとめたものになります。
一方で、強調スニペットはGoogleがユーザーの探している情報に最も近いと判断したWEBページの一部を抜粋して検索結果の最上部に表示する仕組みです。
複数のソースから引用し、いろんな情報が表示されているのがナレッジパネル、ひとつのWEBサイトから最も適切な一部分のみを引用しているのが強調スニペットです。
ナレッジパネルとGoogleビジネスプロフィールの違い
ナレッジパネルはGoogleビジネスプロフィールとも混同しやすいため、違いを押さえておきましょう。
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ上に自店舗の情報を表示させ、集客を図るサービスのことを指します。検索結果の右側に表示されるため、ナレッジパネルとして認識してしまう方も多くいらっしゃいますが、表示される情報に違いがあります。
Googleビジネスプロフィールは、実店舗型のビジネスを展開している企業やブランドが実際にビジネスプロフィールを運用していることで表示されます。
表示される情報は、ナレッジパネルにも表示される所在地や写真の他に、地図、営業時間、電話番号、Q&A、口コミ、混んでいる時間帯など店舗を訪問するために必要な項目となっています。
向かって左側がナレッジパネル、右側がGoogleビジネスプロフィールです。こうして並べて見ると違いがわかりやすいかと思います。
ナレッジパネルは企業やブランドの概要を簡単にまとめ、ユーザーの理解を助けるためのもの、ビジネスプロフィールはユーザーの来店意欲を喚起するためにより詳細な情報を表示し、ローカル店舗の集客向上を図るものと覚えておくと良いでしょう。
ナレッジパネルの重要性
ここまで、ナレッジパネルの概要や類似サービスとの違いを解説してきましたが、なぜナレッジパネルが表示された方がいいのか、ここでは企業という立場でのメリットをお話します。
ナレッジパネルが表示されるのは大抵企業名が検索されたときですが、名指しで検索するユーザーは少なからず自社について知りたいと思っています。
そのため、ナレッジパネルが表示されれば自社がどんな企業なのか、概要が最初にユーザーの目に留まるためニーズを瞬時に満たすことができます。
また、ナレッジパネルがあることでユーザーは信頼性や権威性の高い企業であるという印象を受けます。WEBサイトをはじめ様々なサイトを訪れる前の時点でユーザーに好印象を与えられるメリットは大きいです。
好感を持ったユーザーは企業に対してさらに興味が湧き、より深く知るためにWEBサイトにアクセスするため流入増加が期待できるでしょう。
このような理由から、ナレッジパネルは企業のイメージアップや集客に影響を及ぼす重要な要素のひとつと言えます。
ナレッジパネルを表示させる方法
集客に効果的なナレッジパネルですが、Googleの判断で自動的に生成されるため任意で表示できるわけではありません。
しかし、以下の3つを実行することでナレッジパネルを表示させやすくすることができます。もしまだできていない項目がある場合はぜひ実施しましょう。
Googleビジネスプロフィールに登録する
繰り返しになりますが、ナレッジパネルはWEB上にある幾多の情報の中から、ユーザーのニーズを満たし、回答として適切であると判断した情報を自動で表示しています。
よって、情報を提供しているソースの信頼性も重視しており、その代表的なソースとしてGoogleビジネスプロフィールが挙げられます。
そもそもGoogleビジネスプロフィールはGoogleが提供しているサービスであるため情報収集源としての優先度が高いと考えられます。
また、Googleビジネスプロフィールは正確な情報を掲載することで集客を促します。ユーザーが編集することもできるため誤った情報が掲載されてしまう場合もありますが、店舗側で修正できることからWEBサイトと並んで信頼性の高い情報として位置づけている可能性が高いです。
Googleビジネスプロフィール運用はナレッジパネル表示を促すだけでなくMEO対策としても必要不可欠な施策となるためぜひ登録しておきましょう。
Googleサーチコンソールに登録する
Googleサーチコンソールとは、WEBサイトにおける流入キーワードやアクセス状況、被リンクの把握、SEO対策の強化などが可能なGoogleの分析ツールです。
サーチコンソールに自社のWEBサイトを登録することで、サイトを所有している企業として信頼性が増し、Googleが取得できる企業の情報の幅が広がるため、ナレッジパネルの表示に有効であると考えられます。
構造化データを実装する
構造化データとは、GoogleにWEBサイトの情報を読み取ってもらうためにHTMLタグを使ったデータのことです。
構造化データを実装することで、Googleがサイトの内容を理解しやすくなります。情報も隈なく収集できるため、ナレッジパネルが表示される可能性が高まります。
構造化データの実装例として、企業ロゴの構造化データをWEBサイトに掲載したり、WEBページの階層をリンクにして並べるパンくずリストの追加などがあります。
ナレッジパネルの認証方法
ナレッジパネルは意図して表示させることはできませんが、表示された場合はGoogleの認証を受けることで修正することができます。
Googleに認証を受ける流れは以下の通りです。
- Google検索で自社のナレッジパネルを表示させる。
- 下部にある「ナレッジパネルの認証を受ける」をクリックする。
- 画面が遷移し、「認証する」ボタンが表示されるためクリックする。
- 「○○の代理人であることを認証します」の文言とともに自社のSNS公式アカウントやWEBサイトのサーチコンソールアカウントが表示されログインを求められるため、いずれかのアカウントでログインする。
- ログインが完了するとメールが届くため、そこで認証完了となる。
※Googleが情報のソースとして公式アカウントを特定できない場合は、本人確認のために情報提供を求められることがあります。
ナレッジパネルの修正方法
Googleに認証されれば修正が可能です。
ナレッジパネルの修正方法は以下の通りです。
- Googleアカウントにログインし、ウェブとアプリのアクティビティがオンになっていることを確認する。
- 自社のナレッジパネルを表示し、上部に表示される「情報の修正を提案」をクリックする。
- 修正する情報の横に表示されるペンマークをクリックし、「既存の情報の問題」「削除する必要のあるコンテンツ」「提案を裏付ける一般公開の URL」を入力し、「送信」をクリックする。
- 送信した提案はGoogleによって審査にかけられる。審査が通れば修正が実行され、解決した旨のメールが送付される。
Googleによると、審査ではWEB上に公開されている情報と照らし合わせ、正確であることを確認することが明記されているため、ビジネスプロフィールやWEBサイトに掲載している情報に誤りがないか、提案した内容と一致しているか確認しておくことが重要です。
Google では、送信されたフィードバックをウェブ上の他の公開情報と比較し、正確性を確認しています。 |
引用:提案に対する Google の審査方法:ナレッジパネルヘルプ
ナレッジパネルを表示させるにはGoogleビジネスプロフィール運用がカギ!
ナレッジパネルは、WEB上のあらゆる情報を収集し、取捨選択したのちに最適な回答だと判断したものを表示します。
収集する情報ソースとして信頼性や優先順位が高いのがGoogleビジネスプロフィールであり、営業時間やサービス内容、地図などの基本的な情報はもちろん、口コミの内容や評価データも収集されています。
よって、ナレッジパネルの表示はGoogleビジネスプロフィール運用がカギとなります。いくらWEBサイトを充実させていても、ビジネスプロフィールの中身がスカスカであれば信頼性が低下し、ナレッジパネルの表示にはつながりません。
ビジネスプロフィールは求人においても重要
また、ビジネスプロフィールの内容、特に口コミは、顧客の集客目的だけでなく最近では求人におけるニーズが右肩上がりになっており、情報収集源として活用している求職者が増えています。
そのため、気になる企業を検索した際に表示されたプロフィールの情報が正確でなかったり、口コミ評価が低ければ、その時点で転職先企業の候補から外れる可能性が高まるのです。
正確な情報が充実していれば安心感を与え、興味を惹きやすくなります。また、口コミは悪い評価を受けた場合でも必ず返信し、改善に努める意思を示すことで好感を持たれやすくなり、徐々に評価も高まります。
すると、求職者に評価の高い企業であると印象づけることができ、集客アップにつながります。
ビジネスプロフィールを効果的に運用し、ナレッジパネルの表示を目指すとともに求職者への第一印象をアップさせ、採用面での集客効果も高めましょう。
Googleビジネスプロフィール運用をサポートする「kuchi ko meet」
クチコミ・SNS連携・想定来店者分析など《コミコミで集客》をコミット。
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このようにkuchi ko meetはGoogleビジネスプロフィール運用を成功に導くための機能が凝縮されたツールであり、リソースや知識がなくても集客率アップを可能にします。
まとめ
今回は、集客に重要なナレッジパネルについて解説しました。
Googleビジネスプロフィールの陰に隠れがちなナレッジパネルですが、両者は相互関係にあり、ビジネスプロフィール運用にきちんと取り組むことでGoogleに情報が行き届き、ナレッジパネルが表示されやすくなります。
今回ご紹介した3つの方法を実施した後、晴れてナレッジパネルが表示されればユーザーからの信頼が高まり、集客増加に貢献してくれるでしょう。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |