リスティング広告運用改善方法 成果を上げる方法5選
7月からレスポンシブ広告を中心とした配信が本格的にスタートしたリスティング広告ですが、「レスポンシブでの運用が上手くいかない」、「コンバージョンの獲得値が下がってしまった」という運用者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではレスポンシブの特徴に沿った広告効果の改善法について、運用初心者へ向けて解説します。
目次 |
リスティング広告で測れる6つの指標
広告効果を改善するにあたってデータの分析が重要となります。
まずはその際に必要な6つの指標について、計算式を添えて解説します。
表示回数(IMP- Impression)
広告用語ではインプレッションと呼ばれます。
その名の通り、広告がユーザーに表示された回数を表します。
レスポンシブ広告の一つの強みとして、関心度の高いユーザーへのリーチ数を最大化できるという点があります。
レスポンシブ広告を上手く活用することで、拡張テキスト広告と比較した場合、同じ費用でも表示回数に大きく差を出すことが出来ます。
クリック率 (CTR - Click Through Rate)
広告表示回数に対してクリック数がどのくらいあるのかを示す指標です。
業界や広告内容、企業規模によってクリック率の平均は左右します。
CTR (%)= クリック数 ÷ IMP×100
コンバージョン率(CVR - Conversion Rate)
クリック数に対して、広告主が目標とする行動をユーザーが何回行ったかを指します。
コンバージョンには、問い合わせや資料請求、商品の購入などを設定しているケースが多く見られます。
CVR (%)= コンバージョン数 ÷ クリック数×100
クリック単価(CPC - Cost Per Click)
広告が1回クリックされることで、いくら費用が掛かっているのかを表します。
検索ボリュームの大きいキーワードを設定している場合は、
入札の競争が激しくなるためクリック単価が高騰する為、キーワードの設定と密接に関わっています。
CPC = 広告コスト ÷ クリック数
コンバージョン単価(CPA - Cost Per Acquisition)
顧客獲得単価とも呼ばれ、1人のユーザーからコンバージョンを獲得するまでにかかった費用を表します。
広告予算の設定の際に、獲得したいCV数と、1件のCVに対する予算を掛け合わせて設定することが出来ます。
CPA = 広告コスト ÷ コンバージョン数
費用対効果(ROAS - Retrun on Advertising Spend)
広告費全体に対する売上の割合を表します。
パーセンテージが低ければ、広告出稿の費用対効果が低いということなので、
特にCVを商品購入等の売上に直結する目標を設定している場合は数値を上げるための施策が必要になります。
ROAS (%)= 売上÷広告費×100
成果に繋がる改善法5選!
効果改善に重要な役目を果たす指標を確認したところで、
次に運用初心者の方でもすぐに実践できる、5つの改善法をご紹介します。
これから運用を開始する方も是非参考に、広告の設定を行ってみてください。
広告文・説明文は端的に、かつユーザー目線で設定する
広告文は30文字以内、説明文は90文字以内というように文字数制限があります。
商品やサービスの魅力を伝えたいあまり、制限ぎりぎりまで使用していませんか?
広告文は3つまで表示される仕組みですが、モバイル版の場合、広告文は基本的に2つまでしか表示されません。
説明文に関しても、2つまで表示されますが、2つとも文字制限ぎりぎりまで使い設定している場合は見切れて表示されることがほとんどです。
もちろん全ての広告文や説明文をとは言いませんが、情報過多にならずすっきりとした広告表示が出来るよう、
特に広告文に関してはなるべく短く端的に伝わる文章で設定することをおすすめします。
設定キーワードを見直す
設定しているキーワードの中に、クリック単価が高騰しているキーワードはありませんか?
検索ボリュームが大きい"ビックワード"になればなるほど、入札単価は高騰してしまいますが、
費用が掛かる分、CV件数の獲得に繋がる可能性が高い傾向にあります。
しかしあまりにも高騰しているキーワードを設定している場合、
本来角度の高いユーザーを想定した"スモールワード"にかけれるはずの費用が
ビッグワードに集中してしまい、効率の良い配信を妨げている可能性もあります。
少額での運用や、エリアやターゲットを絞って運用している場合では、特に注意が必要なポイントなので
このケースに当てはまっていないか、一度設定しているキーワードのクリック単価を確認してみましょう。
また、表示回数に対してクリック率が悪いキーワードや、クリック率に対してCV率が悪いキーワードは、
ユーザーの訴求とギャップが生じている可能性がある為、精査が必要です。
オプション機能を活用する
広告表示オプションの中のサイトリンクやコールアウト、構造化スニペットという機能は活用できていますか?
◆サイトリンク
まず、サイトリンクとは、検索エンジンで表示された際、広告下部に特定のリンク先を表示できる機能です。
メインの内容は広告文で表示させ、トップページなどではなく、直接飛ばしたいリンク先がある場合に有効活用出来ます。
サイトリンクを上手く活用出来れば、広告見出しからの流入と同様に、サイトリンクからのクリック率を獲得するケースも考えられます。
◆コールアウト
次にコールアウトとは、広告文とは別途で、広告下部に短文を10個まで表示出来るオプションです。
単語レベルの短文が羅列出来る為、広告文の邪魔をすることなく、情報を増やすことが可能です。
◆構造化スニペット
そして、構造化スニペットとは、サービスや商品の特徴を強調出来るオプションで、
コールアウトと文の長さは同等ですが、全く別の機能となります。
自分で語句を指定するのではなく、Googleが指定するカテゴリーの中から選択できる仕組みになっています。
表示回数の少ない広告見出しやキーワードを改善する
レスポンシブ広告の大きな魅力は、14個の広告文と4個の説明文という複数個設定でき、
自動的にユーザーが検索したキーワードと関連性の高いものを優先的に表示してくれることです。
そのため、データを蓄積していくことで、課題や改善点の分析を行いやすくなります。
データが蓄積されることで表示回数の多いキーワードと少ないキーワードの差が明確になります。
表示回数が少ないものは、ユーザーにとっての興味関心レベルが低いことや、ユーザー視点での流行と差異などユーザーの訴求を予測する分析データにもなります。
そのデータを、新規で設定する広告文やキーワードに当てはめて訴求力の高い広告を実現しましょう。
目標に対する課題の抽出・見直し
リスティング広告では運用期間が長ければ長いほどデータが蓄積されていきます。
最近では機械学習の精度も上がり、期間が長い場合はより効率的な運用がしやすくなります。
そこで重要になってくるのが、課題抽出・改善・分析を絶えず行うことです。
リスティング広告は新規機能の追加やルールの変更などが頻繁にある為、情報のキャッチも行い、
キーワードの精査や、広告文の見直しを実施しながら、効果改善を絶えず行いましょう。
まとめ
今回はリスティング広告の成果に繋げる改善方法を5つのポイントで解説しました。
本日から実践できる改善法もいくつかあるので、成果に伸び悩んでいる方や広告効果を高めたい方は取り入れてみてください。
取り入れた後の効果検証、分析もお忘れなく。
弊社では、リスティング広告の運用はもちろん、リスティング広告レポートの考察も行っています。
初回は無料で診断させていただきますので、下記よりお気軽にお問い合わせください。