パンフレット制作｜住みたくなる情報誌 ライフスタイルブック

今回は、建売販売を専門とする仲介業者様から集客に関する相談を受け、ライフスタイルブックを制作しました。

実際に住んでみたときの想像を膨らませ、地域のイメージアップや家づくりのモチベーションアップにつながるライフスタイルブック制作は、不動産を扱う企業様の集客に効果的な手法です。

課題

• 問い合わせが少ない
• リード獲得広告に使える資料がない
• 普段チラシではアプローチできない層も網羅したい

建売のみを取り扱っているとどうしても閑散期の影響を受けやすくなってしまうため、チラシやインスタ広告からの流入の少なさに悩まれていました。

そこで、普段実施しているチラシでは網羅できていないユーザーにもアプローチでき、尚且つ問い合わせのきっかけになるようなアイデアが欲しいとご相談を受け、サポートさせていただきました。

解決策

上記の課題を解決するために、長期的な戦略としてライフスタイルブックを提案しました。ライフスタイルブックとは、生活様式やライフスタイルに関する情報、アイデアが詰まったカタログのことを指します。

暮らしやすさや制度、普段の生活で活用できそうなスポット等を紹介することで、暮らしたときの具体的なイメージをユーザーに持ってもらいやすくなります。

また、画像を多めに掲載したり、色を使って見た目にも楽しい資料にすることで、関心度の低いユーザーに対するファーストコンタクトとしても効果的です。

さらに、資料があれば店舗での利用だけでなく、インスタグラムのリード獲得広告にも活用できるため、顧客データの獲得数増加や認知の拡大も図れると想定しました。

ライフスタイルブックの活用で、そろそろ戸建てを持ちたいと考え始める潜在層にもアプローチでき、気軽に資料請求をしてもらいやすくなるでしょう。

内容を充実させ、カタログ自体の保管性を高めることで企業自体の印象も強く残るため、ブランディングにもつながるだろうと考えました。

制作時のポイント

内容を決める

市が独自に推進している取り組みや、保育・暮らしの制度はどうなっているのかなど、リアルな数字を客観的なデータとして盛り込むことで説得性を持たせ、ユーザーが今住んでる場所から移住する際に求めるものをリストアップしていきました。

近場のカフェや観光スポット、遊具のある公園など、住んでいないと気付けないような情報も掲載することで、読んでいて飽きのこないものになったかと思います。

あくまで仲介業者様の資料となるものなので、ライフスタイルだけに偏らず店舗の実績や対応などの魅力も訴求し、他社との差別化を図ることも意識して進めました。

表紙デザインについて

実際の風景にイラストを合わせ、トレンドも取り入れたデザインに。明るい印象を持たせ、誌面から楽しさやワクワク感を伝えることで開きたくなるような表紙作りを心がけました。

福津・宗像・古賀・新宮と地名を大きく出すことで目次の役割も果たしています。仲介業者様のカタログだということを認識してもらうためにタイトルに家のイラストを入れて表現しました。

中面のデザインについて

親しみやすさを持ってもらえるよう全体は柔らかい色でまとめています。写真もメリハリをつけ、動きのある誌面作りを意識して進めました。

それぞれの地域で色を分け、特徴のある制度、アピールポイントを分かりやすくレイアウトしています。

観光や日常利用するような場所、知っておきたい制度、子育て世帯に便利な周辺環境などがまとまったレイアウトにすることで、情報が充実していながらも読みやすく、知識としてひとつひとつ理解しながら読み進めていけるような設計にしています。

また、各地域のメイン写真には家族のイラストを入れ、ユーザーが実際に訪れた場面をイメージしやすいように工夫しました。また、ページの頭には地域名だけでなく地図を入れ、どこにある地域なのかを瞬間的に認知してもらえるようにしました。

まとめ

建売戸建てをメインで取り扱っている仲介業者様から「物件情報の資料化は難しい」といった声をよく聞きます。いくら資料を作っても内容がイマイチだとユーザーにマイナスな印象を与えてしまうかもしれません。

そこで、今回は物件情報ではなく暮らしを紹介する「ライススタイルブック」の提案をさせていただきました。このカタログを手にとることで、実際に各地域に住んだときの具体的なイメージが膨らみ、来店するきっかけになれば幸いです。