Google BardによるMEOへの影響を予測!
現在は多くの対話型AIサービスがリリースされており、より価値のある検索体験や便利な生活のサポートのためにアップデートが繰り返されています。
「Google Bard」はGoogleが開発した対話型のAIサービスですが、その特性からMEOに影響を及ぼす可能性があります。
この記事ではGoogle Bardの新機能や、BardがもたらすMEOへの影響予測、またGoogleビジネスプロフィールのサポートツールであるkuchi ko meetに追加された機能について紹介していきます。
目次 Google Bardの新機能Google BardによってMEOが今後受ける影響予測 |
Google Bardとは
まずは、Google Bardの概要についておさらいしておきましょう。
Google Bardとは、Googleが開発した対話型のAIサービスです。
Bardにチャットで質問をすると、Googleの膨大なデータの中から適切な回答を生成し、提示してくれます。ロボットのようにぎこちない回答ではなく、自然で滑らかな表現で答えを返してくれるため、スムーズなやり取りが可能です。
Google Bardは、2023年3月に欧米で一般公開され、2023年5月から日本でも利用できるようになっています。また、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。
対話型のAIサービスというと、Open AIが開発した「Chat GPT」が2022年にリリースされたことで話題となり、日常的に利用している人も多いですが、Google BardもChatGPTと同じように、会話やテキストの作成、WEBページの要約、翻訳、コード生成など幅広く対応しています。
Google Bardの新機能
はじめに、Google Bardに新しく搭載された新機能をご紹介します。
Google のアプリやサービスと連携
Google Bardでは、Googleのアプリやサービスと連携できる拡張機能が2023年12月から日本語でも利用できるようになりました。
この連携機能を活用すれば、Google Bardで質問した際に、GmailやGoogle ドキュメント、Googleドライブ、Googleマップ、YouTube などGoogleの各種アプリやサービスから質問に関連する情報を抽出し、一括で表示できます。
わざわざそれぞれのアプリを開いて検索したり確認する手間が省け、Bard内で一度に解決できる可能性が高くなります。
※現在、Google Bardの拡張機能の日本での利用は個人アカウントに限定されています。
Google Bardの仕様とMEOへの影響予測
様々なことができるGoogle Bardですが、MEOにも影響を及ぼす可能性が出てきています。ここでは、Google Bardの仕様と、その仕様がMEOに与える影響についてご紹介していきます。
※現在のGoogle Bardは試験運用期間中のため、ここでご紹介する仕様と影響内容はあくまでも予測となります。
Bardの回答にGBPの情報が引用される
Google Bardは、検索の際にGoogleビジネスプロフィールに登録されている以下の情報を引用してテキストを生成し、企業や店舗のビジネスの概要や特徴を提供します。※Google Bard拡張機能で「Googleマップ」を有効にしている場合
- ビジネス名
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- WEBサイト
- カテゴリ
- 写真
- 口コミ
Googleビジネスプロフィールに正確な情報を登録していないと、せっかく接点ができたユーザーにBardを通して誤った情報を与えてしまうことになるため注意が必要です。
ユーザーが書き込んだ口コミもBardの回答に引用され、ビジネスの評判や顧客の声を回答に反映することもできます。その結果、MEOにも影響し、検索ユーザーの店舗への印象が変わったり、訪問の判断材料としての役割も大きくなるでしょう。
Bardでは単語ではなく文章で検索する
Google Bardは対話型AIのため、単語を並べて検索をかけるのではなく、条件を含めた文章で検索をかけることになります。
例えば、新宿でカレーが美味しいおすすめのお店を探したい時、Google・Googleマップ検索では「新宿 カレー おすすめ」と関連する単語で検索をかけますが、Google Bardでは、「新宿周辺1km以内でカレーが美味しいお店リスト5店舗」という検索の仕方になり、店舗の概要や特徴をまとめたリストや店舗の位置をピン留めしたマップを表示してくれます。
Bard検索に対応するために設定する検索キーワードの変更が必要な場合もあり、MEO順位が大きく変動することもあるでしょう。
口コミに対する監視強化
また、Googleでは口コミに対する監視が強化されるようです。
誹謗中傷などの投稿で炎上等が発生した場合は、その口コミに対してGoogleが自動で非公開設定を行い、ビジネスプロフィールの口コミ機能を停止する仕様に変更されます。
どれだけの期間停止されるのかなどは明らかにはなっていませんが、誰も書き込めなくすることでほとぼりが冷めるのを待つという意図があるのかもしれません。MEO評価が悪くなり続ける事態を防ぐ効果もあるでしょう。
また、監視強化によって今まで以上にサクラの口コミが自動的に非公開にされるようになり、MEOへの大きな影響が考えられます。
偽りの評価で高評価に見せかけている店舗の蔓延防止につながり、よりクリーンで公正な評価が期待できます。Bardに引用される口コミも透明性の高いものとなるでしょう。
非アクティブなアカウントは削除対象
Googleはプライバシー保護の観点から、2年間非アクティブな状態にあるアカウントは2023年12月1日から削除対象にするというポリシーの更新を行いました。
この更新により、過去に投稿された口コミが消えてしまう可能性があり、Googleビジネスプロフィールの口コミ件数やMEO、Bardの回答に影響することもあるでしょう。
例えば、高評価をつけたユーザーの多くが2年間アカウントを使用していなかったとすると、高評価の口コミがごっそり消え、低評価の口コミばかりが残る事態も考えられ、MEO評価が一気に下がることも考えられます。
そうなれば、Bardに引用される口コミも低評価ばかりになり、店舗のイメージや来店率は下がってしまいます。
MEO対策のためにも、QRコードの作成や呼びかけを行い、継続して高評価の口コミが投稿される仕組み作りが重要です。
kuchi ko meetの新機能
Google Bardの回答にも大きく影響するGoogleビジネスプロフィールの運用サポートツール「kuchi ko meet」にもまた新たに機能が追加されたため、簡単にご紹介します。
グループ口コミ促進機能をリリース
アンケートの発行を行う際、これまでは個別の店舗ごとに行っていましたが、複数の店舗をグルーピングして、同一のアンケートや各店舗のアンケートの発行が可能になりました。
この機能により、グループ共通アンケートはグルーピングした店舗すべてに対して一括で発行できるため手間が省け、グループの中で違うアンケートを発行することもできるため、柔軟な施策展開が期待できます。
HP投稿連携をリリース
Googleビジネスプロフィール運用をサポートする「kuchi ko meet」
クチコミ・SNS連携・想定来店者分析など《コミコミで集客》をコミット。
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このようにkuchi ko meetはGoogleビジネスプロフィール運用を成功に導くための機能が凝縮されたツールであり、リソースや知識がなくても集客率アップを可能にします。Bardに不正確な情報が流れることもなくなるでしょう。
まとめ
今回は、Google Bardの新機能やMEOへの影響についてご紹介しました。
Bardに新機能が追加され便利になった反面、MEOにはマイナスな影響を及ぼす可能性もあるため、Googleビジネスプロフィールの正確性や継続的な口コミ投稿の呼びかけを強化していきましょう。
また、Bardは不正確な情報を表示することもあるため、生成された回答は必ず再確認することが重要です。
kuchi ko meetでは、工数削減や正しい情報の発信、現状の把握や改善に役立つ機能が追加されているため、インハウスでGoogleビジネスプロフィール運用に取り組んでいる店舗はぜひ活用してみてください。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |
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