集客につなげる LINE公式アカウントとLINE広告の活用法について学ぼう

私たちが普段コミュニケーションツールとして使用しているLINE。最近ではLINEを使って集客や広告を行う企業も増えてきています。
具体的にどのように集客へ繋げているのか、LINE公式アカウントやLINE広告について見ていきましょう。
目次 まとめ |
LINE公式アカウントのメリット
リーチ出来るユーザー数
LINEは日本国内での月間アクティブユーザー数(MAU)は2021年3月末時点で9,000万人以上と老若男女問わず使用されているアプリです。
また、日本の人口は1億2,541万⼈(2021年4⽉1⽇現在(確定値) 総務省統計局)なので、人口の70%以上がLINEのアクティブユーザーとなります。
企業や店舗がユーザーと直接繋がる
チラシやメルマガ等の広告は、企業や店舗から一方的にアプローチする広告ですが、LINE公式アカウントであれば、ユーザーと相互コミュニケーションを図ることが出来ます。
ユーザーと直接やりとりが出来る為、上手く活用することでエンゲージメントを高め、将来的なLTVの向上にも期待できるでしょう。
多種多様な目的で使用できる
LINE公式アカウントを用いればユーザーに対して様々なアプローチが出来ます。
メッセージを送付するだけでも、テキストメッセージだけではなく画像や動画を使った訴求も出来る為、ユーザーに寄り添った方法を取ることが出来ます。
メッセージ送付以外にも様々な機能を備えている為、新規顧客獲得、リピーターの創出ともに期待できるコンテンツです。その他のメリットに関しては、下記ページをご覧ください。
LINE公式アカウントを運用しよう!メリットについて詳しく紹介!
LINE公式アカウントの主な機能
メッセージ配信
公式アカウントの友だちに対して、メッセージを配信できる機能です。通常のテキストメッセージだけではなく、スタンプや画像、動画も配信することが出来ます。
リッチメッセージやリッチビデオメッセージ、カードタイプメッセージは簡潔に商品の魅力を伝えることが出来ます。その為、テキストメッセージだけではなく用途に応じて使い分けることで最適なアプローチが出来ます。
チャット機能
ユーザーがメッセージやスタンプを送ってくれたら返信できる機能です。最初のチャットは公式アカウント側からは出来ない為覚えておきましょう。
一方的に発信するのではなく、相互にやりとりが出来る為、ユーザーとのエンゲージメント向上が見込めます。
応答メッセージ
チャット機能は手動による返信ですが、応答メッセージは事前に設定しておけば自動でユーザーへ返信してくれる機能です。
想定されるメッセージを設定しておくといいでしょう。チャット機能が負担になる場合は、応答メッセージを利用するのも良いでしょう。
クーポン
クーポン機能では、作成・配信タイミングを自由に設定できます。友だち追加のタイミング、イベントや周年祭等のタイミングなど自社の施策に合わせて配信してみましょう。
クーポンをきっかけに友だち数が増えるケースが多く、効果的な施策です。
リッチメニュー
LINE公式アカウントのトーク下部に、作成したメニューを固定で表示できる機能です。
リッチメニューの構成は様々なパターンがあるので、発信したい情報量に合わせて作成しましょう。
ショップカード
ショップカード機能はスタンプカードのように使うことが出来ます。ユーザーがカードを忘れて来店した場合でも、スマホ上でスタンプを付与出来るので利便性が高いのも特徴です。
ショップカードを準備することにより、リピーターを生み出しやすくなるでしょう。
LINE公式アカウントの作成方法
LINEビジネスアカウントの作成
初めに「LINE公式アカウントの開設」ページにアクセスし、「LINE公式アカウントの開設(無料)」をクリックします。
そうすると下記の画面に切り替わるので、「アカウントを作成」をクリックします。
以下の画面に切り替わるので「LINEアカウントで登録」か「メールアドレスで登録」か選択します。

有料プランを用いるために、お支払い情報を設定する場合などは、LINEアカウントでLINEビジネスIDを作成する必要があるので注意が必要です。
LINE公式アカウントの作成
LINE Business IDが開設され、「LINE Official Account Manager」にログイン出来たら、LINE公式アカウントの作成画面が表示されます。アカウント情報、業種などの必要項目を設定し、最後に確認ボタンを押します。
次に入力内容の確認画面が出てきます。内容に問題がなければ完了するボタンを押しせば作成完了です。
認証済みアカウントの申請
LINE公式アカウントには、「認証済みアカウント」と「未認証アカウント」の2種類があります。認証済みアカウントにするためには、LINE社の審査を通過する必要があります。
認証済みアカウントにすることで、友だち追加広告が出せる。友だち検索結果に表示される。店舗用ポスターが利用できる。など様々なメリットがある為、申請を行うのがおすすめです。
LINE公式アカウントの作成が完了すると、ページ下部に「アカウント認証をリクエストする」のボタンがあるので、ボタンをクリックします。

ボタンをクリックすると、認証済みアカウントの申し込みフォームが表示されるので、会社/店舗情報を登録していきます。審査には約10日前後かかる為、その間は未認証アカウントとして運用することとなります。
LINE公式アカウントの料金体系
LINE公式アカウントは基本無料で運用出来るコンテンツです。
「フリープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」と3つのプランがありますが、アカウントを立ち上げたばかりなら、まずはフリープランから始めましょう。
画像引用:LINEキャンパス
それぞれのプランで使える機能は変わらない為、月に送付するメッセージ数が増えてきたらプランを変更しましょう。
詳細についてはLINE公式アカウントにかかる費用と3つのプランについて解説します!の記事を参照ください。
アカウントを運用する上での注意点
友だちを増やす必要がある
LINE公式アカウントを運用する上で大切なことは、友だちの数を増やすことです。いくらユーザーにとって有益な情報を発信しても、見てもらえなければ情報は伝わりません。
そこで、運用を始めたばかりのころは友だちを増やすことに力を入れましょう。方法としては、クーポンをきっかけとする。店舗での呼びかけ。LINE広告を用いる。など様々な方法を試してみましょう。
ブロックされる可能性がある
情報を発信することは大切ですが、配信頻度が高すぎるとユーザーにブロックされてしまう確率が高まります。配信頻度としては週に1~2回、また発信する情報は、こちらが「発信したい情報」ではなくユーザーが「求めている情報」か。その点が重要です。
例えば、セール情報やクーポン、期間限定のお知らせなど、ユーザーのニーズに合わせた情報発信を心掛けましょう。
メールの開封率は10%前後と言われていますが、LINEの開封率は60%前後と言われています。ユーザーにとって有益な情報を発信し続けることが、ユーザーとのエンゲージメントを高める事にも繋がります。
LINE広告
LINE広告を使用することにより、日本の人口の70%以上の人に対してアプローチすることが出来ます。
また、LINEは老若男女問わず幅広い世代で利用されており、Facebook、Twitterと合わせた利用ユーザーのうち、39.6%は他のSNSではリーチできないユーザー。
スマートフォンで利用している他のサービスではリーチできないユーザーは16.9%に上るというデータもあります。訴求できていない新規顧客層にアプローチできるのは大きなメリットです。
画像引用元:「LINE Business Guide 2022年1-6月期」より 媒体資料の一覧ページ|LINE for Business
LINE広告の配信先
配信先 | 広告の掲載先 |
トークリスト | 最もアクティブ性の高いLINEアプリトーク画面の最上部 |
LINE NEWS | 記事が掲載されるLINEアプリ内のニュースタブ |
LINE VOOM | 動画やフォロー中のコンテンツが表示されるLINEアプリ内のVOOMタブ |
ウォレット | モバイル送金・決済サービスが利用できる「ウォレット」タブ |
LINEマンガ | スマートフォン向け電子コミックサービス |
LINE BLOG | LINE内におけるブログサービス |
LINEポイントクラブ | 「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」など指定条件をクリアすることで、ポイントがもらえるサービス |
LINEショッピング | 1億点を超える、様々な商品をLINEアプリ上で購入できるショッピングサービス |
LINEチラシ | LINEユーザーごとにパーソナライズされた近隣地域のセールや特売情報が掲載されるデジタルチラシサービス |
LINEクーポン | 全国約50,000店舗のショップで利用できるクーポンサービス |
LINEマイカード | お店のポイントカードや会員証をまとめて管理するサービス |
LINE広告ネットワーク | LINE及びLINEサービスに加え、3rd partyアプリの広告配信面 |
参考:【公式】LINE広告|LINE for Business
LINE内のサービスだけではなく、3rd partyアプリへも配信されるのはLINE広告の強みの1つです。
緻密なターゲティングが出来る
LINE広告は3つのターゲティング方法があります。
LINEのデータに基づく「オーディエンスセグメント配信」、広告主自体で保有しているカスタマーデータに基づく「オーディエンス配信」、LINE公式アカウント・LINE広告・LINEポイントADのデータに基づく横断的な配信の「クロスターゲティング」です。
「オーディエンスセグメント配信」とは、特定個人が識別できない程度に絞り込まれたユーザー登録情報やコンテンツ内の行動履歴や閲覧傾向のデータに基づくターゲティング配信です。
「オーディエンス配信」は、特定のWebサイトにアクセスしたことのあるユーザーデータやアプリ内で特定のアクションを起こしたユーザーデータなど、広告主自体がすでに所有するデータに基づきターゲティングする配信です。
「クロスターゲティング」ではLINE公式アカウント・LINE広告・LINEポイントADのデータを相互利用することで、広告配信したり、メッセージ配信したり、より効果的で最適なターゲティングが出来ます。
このように緻密なターゲティングが出来るのはLINE広告の強みです。
目的に合わせた広告配信が出来る
LINE広告には目的別に6つのキャンペーンがあり、それぞれ異なる入札方法、最適化の内容、課金タイプ、最低設定価格が用意されています。
6つのキャンペーンとは、WEBサイトへのアクセス数を増やす目的やWEBサイトのコンバージョン数を増やす目的、アプリのインストール数を増やす目的、アプリ利用者のアプリ起動数を増やす目的、動画の再生数を増やす目的、LINE公式アカウントの友だち数を増やす目的のキャンペーンです。
広告配信の目的を明確にしておくことで、効率的な配信結果に繋げることが出来ます。
LINE広告の費用体系
LINE広告の出稿費は大きく3つに分かれています。
広告がクリックされて初めて課金されるクリック課金(CPC課金)。広告が表示されるだけで課金されるインプレッション課金(CPM課金)。公式アカウントの友達が増えて初めて課金される友達追加課金(CPF課金)です。
それぞれに手動入札と自動入札があり、最低設定価格は手動CPC24円、自動CPC36円、手動CPF50円、自動CPF75円と安価に抑えられている点が魅力です。
CPMは手動入札と自動入札では最低設定価格以外にも異なる点があります。手動CPMは1,000インプレッション100円の1種類ですが、自動CPMは3秒動画1円、動画100%再生2円、1インストール100円、1オープン200円、1コンバージョン1,200円と選択肢が豊富にあります。
アカウント作成から広告掲載、広告費支払等すべての手続きはオンライン上で完結し、広告代理店やLINEの担当者を介することなく気軽に配信を始められる点も魅力です。
まとめ
様々な使い方のできるLINE公式アカウントとLINE広告ですが、それぞれ併用することにより、一層効果の高い施策に繋がることが期待出来ます。
SNSマーケティングが浸透してきている現代、FacebookやTwitter、InstagramなどSNSも多様化してきていますが、日本で1番のシェアを誇るLINEを活用することで、新たな顧客層にアプローチし、自社のファンへと繋げることが出来るかもしれません。