イラスト制作の依頼先と流れ、依頼するメリットや注意点について解説

WEBサイトや広告媒体、SNSなどで用いるイラストを制作したいけど、外注したい場合どこに依頼するのが良いのか迷っている方もいらっしゃるでしょう。
依頼先の種類は複数あるため、それぞれの特徴や依頼の一連の流れ、注意するべきことを把握しておけば効果的なイラストをスムーズに提供してもらえます。
今回は、イラスト制作の依頼先や流れ、依頼するメリットや注意点も解説していきますので、自社に合った依頼先の選定に向け、ぜひ参考にしてみてください。
目次 |
イラスト制作を外注依頼するメリット
まずは、イラスト制作を外注依頼するメリットについて解説します。
クオリティが保たれる
イラスト制作を外注依頼する最大のメリットは、イラストのクオリティが保たれることです。
イラスト制作会社に所属していたり、フリーランスでプロとして活動しているイラストレーターはこれまでにいくつものイラストを制作してきており、イラストを描いてきた経験や量が素人とは圧倒的に異なります。
これまでに蓄積された知識と経験から、どんな企業がどんなターゲットに向けてどんな手法を用いて描けば刺さるイラストになるのかを熟知しているため、スピーディーな成果創出につながります。
また、プロのイラストレーターに依頼することで著作権やライセンスに違反しない範囲で高クオリティの作品を制作してもらえるため、法的な問題の発生も防げます。
時間的コストを節約できる
イラスト制作は実際に「描く」工程だけでなく、その前の戦略構築も非常に重要であり、各企業の要望に合ったイラストを描くには多くの時間を要します。
自分で描くこともできますが、どうしても他のコア業務に手が回らなくなってしまうでしょう。
外注であれば、ほとんどの場合は戦略を練るところから依頼でき、打ち合わせで大まかなイメージやコンセプトを伝えればあとはお任せする形でも良質なイラスト制作が叶います。
しかし、満足のいくイラスト制作のためには定期的な進捗確認が重要になるため、丸投げではなく密に連絡を取り合える環境を作っておきましょう。
プロの視点で制作できる
プロのイラストレーターは独自のスタイルや世界観をもっており、企業からの要望に応えながらも、その人だからこそ、そして経験を積んできたからこそ描けるイラストを制作しています。
独自のスタイルを自社のイラストにも吹き込んでもらうことで、社員だけでは生まれなかった新たなアイデアが生まれ、今後のマーケティングやブランディングをより良い成果につなげるためのヒントにもなるでしょう。
イラスト制作の依頼先
ここでは、イラスト制作の主な3つの依頼先をご紹介します。
プロのイラストレーターに依頼する
個人で活動しているプロのイラストレーターの多くは自分の作品をPRする形で掲載しています。依頼する際は、イラストレーター専用の登録サイトやX、Instagram、PixivなどのSNS、本人が運営するホームページなどにDMや問い合わせをするのが一般的です。
個人で動いているため細かい要望にも柔軟に対応してもらえ、オリジナリティ溢れるイラストを制作してもらえるでしょう。
人気のあるイラストレーターは数ヶ月先のスケジュールまで埋まっていることも多いため、急ぎでの制作依頼は断られてしまう可能性が高いです。
イラストレーターの独自性を重視し、高いクオリティのイラストを求めている場合におすすめです。
クラウドソーシングで依頼する
クラウドソーシングサイトを利用すれば、フリーランスや副業として活動しているイラストレーターに依頼できます。
クラウドソーシングサイトの強みは手軽さと費用の安さです。また、こんなイラストを描いてほしいと明確に決まっているのであれば、コンペ形式で募集し、様々な作風の中からマッチするものを選べます。
しかし、イラストレーターとしてまだ経験が浅い場合でも登録できるため、実績やポートフォリオの確認はしっかりと行いましょう。
できるだけ費用を抑えたい、ディレクション体制が整っている、複数の作品の中から選びたい場合におすすめです。
イラスト制作会社に依頼する
イラスト制作会社に依頼すれば、希望のイメージやアートスタイルに近いイラストレーターをマッチングしてもらえます。
制作会社によって得意な手法やジャンルは異なるため、事前にホームページ等で過去の作品をチェックしてから選定しましょう。
ディレクションの費用も含まれるため個人やクラウドソーシングで依頼するよりも高額にはなりますが、様々な権利に関する知見もあり、品質も保証されます。また、複数のイラストレーターが在籍しているため、納期までの期間が短くても対応してもらいやすいです。
トラブルを防ぎたい、高品質を求めている、できるだけ急ぎで依頼したいといった場合におすすめです。
イラスト制作を依頼する際の事前準備
イラスト制作を依頼する際は、以下のような要件をあらかじめ決めておく必要があります。
- イラストを制作する目的
- 利用媒体
- ターゲット
- 希望のイラストのイメージやタッチ
- サイズ、枚数
- 納期
- 納品形式
これらの項目が曖昧になっていると、依頼先と自社側で認識の齟齬が生じやすくなり、制作途中でやり直しが発生してしまう可能性もあります。そうなれば、コストの倍増は免れません。
特に、制作目的や希望するイメージなどはしっかりと共有し、スムーズに進行できるようにしましょう。まだ大まかにしか決まっていない場合も、打ち合わせを重ねて依頼先の意見を参考にしながら具体的に決めましょう。
イラスト制作を依頼する流れ
では、実際にどんな流れで依頼すればいいのかを解説します。
1. 問い合わせ
まずは依頼先に問い合わせをします。
ホームページやSNSに掲載されているイラストを確認し、自社と相性が良さそうな制作会社やイラストレーターがいれば問い合わせましょう。
事前に決めた要件もざっくりと共有し、質問なども交えながら依頼が可能かどうか確認します。
2. ヒアリング
問い合わせをすると、依頼の詳細を聞くためにヒアリングを行う場が設けられます。要件を具体的に伝え、依頼先とイラストイメージや制作スケジュールのすり合わせを行います。
イメージに近いイラストがあれば、共有することでスムーズに要望をくみ取ってもらえるでしょう。
3. 見積もり
ヒアリングの内容を踏まえ、提示した予算をベースに見積もりを提示してもらいます。複数の依頼先に見積もりを提示してもらうことで相場を掴めるため比較検討がスムーズに進むでしょう。
4. ラフ画制作
契約を結ぶと、いよいよ制作に入ります。提出したイラストの要件をもとに依頼先がラフ画(手書きで大まかに描いた下書き)を提案してくれるため、修正してほしい箇所があれば伝えます。
本制作に入ってからの大きな修正は余計にコストがかかってくるため、双方の認識のズレをなくすためにもラフ画の時点で確認を重ね、どんなに些細なことでも伝えるようにしましょう。
5. 本制作・修正
ラフ画が完成したら本制作に入ります。
細かい部分の書き込みや着色、陰影をつけたりなどの作業を行い、微調整を繰り返します。完成画が出来上がったら修正箇所がないかチェックします。
完成画作成後の修正は回数に制限がある場合もあったり、別途料金が必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。
6. 納品
完成画に何も問題がない状態になれば納品されます。
ちゃんと指定した形式で納品されているか、修正箇所がすべて反映されているか、すべての確認が済めば完納となります。
イラスト制作を依頼する際の注意点
最後に、イラスト制作を依頼する際に注意しておきたいことをご紹介します。
希望のテイストを明確に伝える
理想通りのイラストを制作してもらうためには、希望のテイストを明確に伝えることが重要です。
人によって「かわいい」や「おしゃれ」といったイメージから浮かぶテイストは異なります。例えば、かわいいイラストをイメージする場合、手描き風で柔らかいタッチのイラストをイメージする人もいれば、カラフルでポップな作り込まれたイラストをイメージする人もいます。
双方の認識がズレることのないように、淡い水彩画、鮮やかな油絵、シンプルな線画、リアル画、デフォルメ調、などなど、具体的なテイストをしっかりと伝えましょう。
言葉での説明が難しい場合は参考資料として希望のテイストに近いイラストを用意し、依頼先に共有しましょう。
差分の内容を伝えておく
依頼するイラストは1枚だけでなく、背景、色味、服装、表情など一部分だけを変えたパターンを数種類作ってほしい場合もあるかと思います。このようなイラストは差分と呼ばれますが、差分が必要な場合はどんな差分を何種類、何枚作ってほしいのかを最初に伝えておく必要があります。
差分の有無で当然料金も違ってくるため、最初に伝えておかなければ後々のトラブルにつながります。制作途中で必要になった場合は、できるだけはやく伝えることで対応してもらえる可能性が高まります。
修正について確認する
イラストの修正についても詳しく確認しておくことが重要です。
無料で対応できる修正回数に制限があったり、〇回以上・本制作後は追加料金がかかる(もしくは修正対応していない)依頼先もあるため、知らずに修正依頼をしていたら見積もり料金を大幅にオーバーしていたなんてこともありえます。
そのため、序盤のヒアリングでイメージの相違がないように具体的に説明したり、ラフ画を提出されたタイミングで今後修正する必要のないように修正点をまとめて依頼するなど工夫しましょう。
著作権や二次利用について確認する
権利周りの確認も非常に重要です。制作されたイラストの著作権は依頼先側にあるため、勝手に様々な媒体に展開することはできません。
自由に利用したい場合は、著作権を譲渡してほしいと交渉を行い許可を得る必要があります。
制作後に「話が違う」とトラブルにならないように事前に確認をとり、お互いに気持ちよく取引を完了させましょう。
まとめ
今回は、イラスト制作を依頼する際の流れや注意点について解説しました。
イラスト制作は事前にイメージを固め、依頼先としっかりとすり合わせを行うことで要望に沿った効果的なイラストが完成します。
また、著作権等の管理をしっかりしておかないと信用を失ってしまうため、不安な方はイラスト制作会社を上手に活用し、トラブルなく進行できる体制を整えましょう。
ジャリアでは、イラストを使った戦略構築、イラスト制作、効果検証までワンストップで承ります。
社内に在籍するプロのイラストレーターによる綿密なヒアリングを通して企業の思い描くイメージを最大限形にし、高いクオリティを保ちながら魅力的なイラストを制作します。
イラスト制作に興味がある方や、社内外への理想的なイメージの浸透に苦戦している方は、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |