インバウンド対策にGoogleマップが効果的な理由と活用ポイントを解説!

Googleマップのインバウンド対策について解説

最近は外国語を聞かない日はないというほど街は外国人で溢れ、インバウンドの増加を実感している人も多いのではないでしょうか。

緊急事態宣言が終了した2023年からインバウンドの数は急増しており、飲食店や宿泊施設など実店舗を運営している人々に対して早急なインバウンド対策が求められています。

インバウンド対策として一番に挙げられる施策がGoogleマップ運用です。Googleマップは誰もが気軽に始められ、世界中のユーザーに認知を広げるために最も効果的な媒体と言えます。

そこで今回は、インバウンド対策にGoogleマップが効果的な理由と活用方法をご紹介していきたいと思います。

 

目次

インバウンドの推移

インバウンド対策にGoogleマップ運用が必要な理由

インバウンド対策にGoogleマップを活用するポイント

まとめ

 

インバウンドの推移

インバウンドとは、日本を訪れる訪日外国人のことを指します。反対に、日本から海外への旅行者のことをアウトバウンドと呼びます。

インバウンドの増加が顕著になったのは2015年。インバウンド数が1,973万人と、初めてアウトバウンドの数を超え、2019年まで増加を続けていました。

しかし、2020年に発生したコロナウイルスの影響でインバウンド数は激減し、2022年まで停滞。その後、2023年5月に世界で緊急事態宣言が終了した影響もあり、インバウンド数は2,506万を超えました。これは2016年を超える結果となり、驚異的な回復を見せています。

Googleマップのインバウンド対策について解説3

引用:トラベルボイス

また、2023年のインバウンド消費額は5兆2,923億円と過去最高の数字を記録しており、1人あたりの旅行支出は21万2,193円と、2019年と比べて33.8%も増加しています。

出典:訪日外国人消費動向調査2023年年間値(速報):観光庁

このように、インバウンド数は2020年に一旦激減したものの、2023年には急速に回復し、2024年には2019年を上回り、過去最高のインバウンド数になるのではないかとの予想もされています。

従って、企業側にも様々な面で対応が求められますが、インバウンド対策における重要な施策のひとつとしてGoogleマップ運用が挙げられます。

インバウンド対策にGoogleマップ運用が必要な理由

では、Googleマップ運用がインバウンド対策に必要な理由をご紹介します。

ユーザー数が圧倒的に多い

Googleマップと言えば、今やほとんどの人のスマートフォンにダウンロードされているアプリです。

apptopia.comによると、Googleマップは2021年に世界で最もダウンロードされた旅行系アプリとなり、約1億600万のダウンロード数を記録しています。また、Googleはマップだけでなく検索エンジンでも1位のシェアを誇っており、全世界で最も利用されているサービスです。

このようにGoogleマップは世界中のユーザーが慣れ親しんでいることから、しっかりとインバウンド対策していればより多くのユーザーと接点を持つことができるアプリなのです。

ユーザーが多いほど自店舗とマッチするインバウンド数が増え、目に留まる確率も上がっていくため認知拡大も期待できます。

しかし、中国ではインターネット規制の影響でGoogleマップが使えないため、高徳地図や百度地図など中国で人気のアプリへの対応が必要な場合もあります。

自動翻訳機能がある

Googleマップには自動で翻訳してくれる機能があり、日本語を含めた74の言語に対応しています。この自動翻訳機能によって、インバウンド及び世界中のユーザーが自分の言語で検索できるようになり、スムーズな情報収集が可能になります。

また、ユーザーの購買行動には口コミが大きな影響を与えますが、Googleマップでは店舗の口コミを閲覧することもでき、その口コミも自動翻訳が可能です。

お店選びを失敗したくないという気持ちは日本人もインバウンドも関係なく誰もが持っており、Googleマップの口コミを見て良い部分も良くない部分も知ったうえで来店するかどうかを決めるため満足度も高まります。

Googleマップ運用はインバウンドとの接点を増やし、集客につなげ、今度はインバウンド側から良い口コミを発信してもらい、他のユーザーに伝えてもらうことができるのです。

国内の集客対策も同時にできる

いくらインバウンドが急増しているからと言って、インバウンド対策だけに注力するわけにはいかないですよね。国内向けの集客対策も同時に進めていく必要があります。

繰り返しになりますが、Googleマップは世界中で最も使われている旅行アプリであり、日本も例外ではありません。日本中のユーザーがGoogleマップを使ってどの店舗を訪問しようか検討しています。

従って、Googleマップを利用することで、インバウンド対策も国内の集客も同時に取り組めます。一度で両方カバーできるため、リソースの削減にもつながります。

インバウンド対策にGoogleマップを活用するポイント

Googleマップをインバウンド対策に利用するためには、Googleとユーザーの双方に高く評価され、上位に表示される必要があります。

Googleマップで評価を受けるためには、関連性・距離・知名度の3点が重要なポイントとなります。

  • 関連性・・・検索キーワードと自店舗のビジネスの関連性がどれだけ高いか
  • 距離・・・ユーザーの現在地や検索キーワードに含まれる地名と自店舗の距離の近さ
  • 知名度・・・WEB上での情報の豊富さやビジネスがどれだけ広く知られているか

中でも関連性と知名度は特に重要で、この2つに大きく影響を及ぼすのが口コミです。検索キーワードを含んだ具体的な内容の口コミは関連性が高いと評価され、上位表示につながります。

Googleマップを管理する際は、上記3点を意識しながらインバウンド対策を行いましょう。

ここからは、具体的な施策についてご紹介していきます。

インバウンド対策① 自動翻訳されない項目は多言語設定する

Googleマップにおけるインバウンド対策では、手動での多言語設定が必要になります。

Googleマップには自動翻訳機能があると前述しましたが、以下の項目は自動翻訳されません。

  • ビジネス名
  • ビジネスの説明
  • 商品・メニュー・サービス

Googleマップでせっかく上位表示できているのに日本語表記しかなければインバウンドはストレスを感じ、多言語表記されている他店舗に流れてしまう可能性が高まります。

従って、上記の項目はインバウンド向けに多言語設定をしておくことが重要です。

ビジネス名は、Googleマップの言語設定を変更し、Googleビジネスプロフィールから編集を行えば簡単に多言語設定できますが、ビジネスの説明や商品・メニュー・サービスは設定できないため、日本語と外国語を併記して多くのインバウンドに理解してもらえるようにしましょう。

インバウンド対策② キャッシュレス決済の充実度をGoogleマップでアピールする

Googleマップにおけるインバウンド対策では、いかにキャッシュレス決済が充実しているかどうかが重要です。

Googleマップでは属性情報を見れば店舗がどの支払い方法に対応しているかを確認することができます。

決済方法の幅広さは、インバウンドが店舗を選ぶ際に注目する重要なポイントのひとつであり、キャッシュレス決済に対応している店舗が選ばれやすくなります。

Googleマップのインバウンド対策について解説4

世界ではキャッシュレス化が進み、インバウンドの中でも特に比率の高い中国や韓国では国民のほとんどがキャッシュレス決済を行っています。

中国や韓国のユーザー以外にも普段から現金を持ち歩かない人は多いため、キャッシュレス対応している店舗かどうかが購買行動に大きく影響します。

Googleマップのインバウンド対策について解説5引用:キャッシュレス・ロードマップ 2023

中国ではAlipayやWechatpay、韓国ではクレジットカードとKakaopayなど、国によって主流なキャッシュレス決済方法は違います。

もちろんいろんな決済方法に対応していた方が良いですが、読み取り端末機器の導入などは費用面で難しい場合もあるでしょう。その場合は世界中で利用者の多いクレジットカード決済への対応から進め、インバウンドも利用しやすい店であることをGoogleマップでアピールしましょう。

インバウンド対策③ Googleマップ以外のサービスにも登録する

Googleマップにおけるインバウンド対策では、Googleマップ以外のサービスにも登録して露出を増やしましょう。

Googleマップはインバウンドに最も利用されている旅行系アプリですが、下記のようにインバウンドが参考にしているサービスは他にもたくさんあります。

  • GOOD LUCK TRIP
  • DIG JAPAN!
  • JAPAN TRAVEL NAVIGATOR
  • Trip Advisor

露出する媒体は多い方がインバウンドとの接点が増え、集客力は高まるため、Googleマップ以外のサービスにも目を向けてみましょう。口コミの投稿が可能なサービスも多いため、良い口コミが増えればサイテーションの獲得につながります。

サイテーションが増えればGoogleに有益なコンテンツであると認識してもらえるため、Googleマップの検索順位に良い影響を与え、インバウンドへの認知拡大が期待できます。

※サイテーション・・・インターネット上で対象となる会社名やサイト名などの住所、電話番号のビジネス情報やコンテンツの内容についての言及

Googleマップ集客をサポートする「kuchi ko meet」

 Googleマップ集客対策ツール「kuchi ko meet」は、全店舗一括投稿、一括編集、口コミ分析、返信など、Googleマップにおける集客に必要なすべての機能を搭載し、インバウンド対策までサポートします。
 
 Googleマップのインバウンド対策について解説6
 

クチコミ・SNS連携・想定来店者分析など《コミコミで集客》をコミット。
Googleマップ集客対策ツール「クチコミート by Jarea Co., Ltd.」

複数拠点の検索順位状況、来店貢献数などのデータを毎日確認、複数拠点を任意にグルーピングすることも可能。Googleマップに関する見たいデータをいつでも簡単に確認できます。全店舗一括投稿(予約投稿可)、一括編集、口コミ分析・返信など多店舗運用に必要な全ての機能を搭載!

精度の高いインサイト機能

kuchi ko meetを利用すると、ユーザーの流入経路、WEBサイトがクリックされた回数、口コミが表示された回数などGoogleマップにおけるあらゆるデータが把握できます。また、収集したデータを分析して、想定される来店者数を予想したり、直近3ヶ月のインサイト推移を表示したり、活用の幅が広いことも特徴です。

業界別の主要なKPIの平均数値との比較表示や、設定したキーワードにおける順位をデイリーでチェックすることも可能で、Googleマップを運用する競合他社と比べて自店舗がどれくらいの位置にいるのかを把握することもできます。

Googleマップ運用の作業効率化が可能

多店舗運用している場合でも、各店舗のアクション数や表示回数などのデータを一目で確認でき、店舗情報も一括更新が可能です。インサイトのデータはCSV形式でダウンロードでき、自動でレポートも作成してくれるため、Googleマップ運用の作業効率化につながります。

集客に欠かせない口コミ投稿は最新の順に一覧で可視化されます。返信内容も評価ごとにパターンを設定することが可能なため、返信に要する時間を大幅に削減できるでしょう。

集客支援機能の充実

独自の口コミ促進ツールを活用し、評価の高い口コミのみを意図的に収集できたり、SNS投稿連携機能でGoogleマップでの投稿内容と同じものを各SNSに同時投稿が可能であったり、集客支援機能も充実しています。インバウンドの口コミやインバウンド向けの投稿の拡散も期待でき、インバウンド集客増加が見込めるでしょう。

Googleマップのインバウンド対策について解説7

このようにkuchi ko meetはGoogleマップ運用を成功に導くための機能が凝縮されたツールであり、リソースや知識がなくてもインバウンドを含めた集客率アップを可能にします。

まとめ

今回は、インバウンド対策にGoogleマップが重要な理由と効果的な活用方法をご紹介しました。

Googleマップは無料で管理できるうえ、世界中の認知度・利用率が非常に高い貴重なサービスであるため、インバウンド対策に利用しない手はありません。

外国人ファーストなGoogleマップ運用を心がけ、差別化を図り、多くのインバウンドの選択肢に入るような店舗づくりを行いましょう。

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WRITER / HUM
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。