検索順位が上がらないホームページの10の原因と対策方法
集客を増やすためには内部・外部SEOやコンテンツSEOに取り組む必要があります。
しかし、「ユーザーのニーズに沿った記事を書いているし、SEO対策もいろいろやっているのに検索順位が上がらない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしかするとSEO対策の重要なポイントを見落としている可能性もあるため、今回は検索順位が上がらない原因と対策について解説していきたいと思います。
検索順位が決まる仕組み
作成したコンテンツは公開すればすぐに検索結果に表示されるわけではありません。
まず、WEB上のページを巡回しているGoogleクローラーが情報を収集し、データベースに登録します。この作業をインデックス登録と言い、Googleのアルゴリズムに基づいて登録情報の検索順位が決まり、検索結果に表示されるようになります。
よって、検索結果に表示されるには大前提としてGoogleクローラーに情報を読み取ってもらい、インデックスされている必要があります。
そしてさらに上位に表示されるためには、Googleクローラーにユーザーにとって有益な情報を提供しているページであると認識してもらうことが重要になります。
検索順位が上がらない10の原因と効果的なSEO対策
では、どうして検索順位が上がらないのか、考えられる原因と解決するSEO対策をご紹介していきますので、自社サイトに当てはまっていないかチェックしてみてください。
1. Googleクローラーにインデックスされていない
そもそもGoogleクローラーにインデックスされていないといくら上質なコンテンツを公開していたとしても上位表示どころか検索結果にも表示されません。
クローラーにインデックスされていない原因は、ページを公開して間もない、リンクが正しく設置されていない、階層が深すぎて巡回できていない、タグが最適化されていないなどが考えられます。クローラーが巡回しやすい環境を整え、インデックスを促しましょう。
インデックスされているか確認するには、Googleサーチコンソールを利用すると便利です。
Googleサーチコンソールを利用して確認する方法
- Googleサーチコンソールをにログインする。
- メニューバーから「URL検査」をクリックする。
- 確認したいページのURLを入力すると登録状況が表示される。
- 登録されていない場合は「URLがGoogleに登録されていません」と表示されるため、右下の「インデックス登録をリクエスト」をクリックする。
以上でインデックスされているかの確認とリクエスト作業が完了します。
2. 勝てるキーワードを選んでいない
SEOで検索順位が上がらない原因として代表的なのが「勝てるキーワードを選んでいない」ということです。
ユーザーが検索するキーワードには大・中・小のボリュームがあり、ボリュームが大きいほど検索する人の数が多い=ニーズが多いということになりますが、そのぶん競合も多くなります。
また、WEB上には自社以外にも分野ごとに優れたコンテンツを発信しているサイトがたくさんあるため、その中で上位に表示させるのは至難の業です。
よって、ボリュームが大きいだけでなく、ドメインパワーが強い企業サイトや楽天・Amazonなどの大手モール型ECサイトがひしめいているキーワードにも注意が必要です。
まずは上位に表示させて流入を図る必要があるため、ボリュームが小さい且つ自社が上質な情報を提供できる“勝てる”キーワードを選びましょう。上位に表示されるコンテンツが増えればサイト全体のドメインパワーが徐々に強くなり、安定した流入が期待できます。
3. コンテンツの内容と選定したキーワードにズレがある
コンテンツの内容と選定したキーワードにズレがあることもSEOで検索順位が上がらない原因となります。
ユーザーは何らかのニーズを満たすために検索し、コンテンツを閲覧します。よって、欲しい情報を得られなければユーザーはすぐに離脱し、Googleにも「ユーザーにとって有益ではない」と判断され、上位に表示されにくくなってしまいます。
キーワードを選定するには、上記でお話したボリュームや競合の質以前にターゲットのニーズや検索背景を掘り下げて考える必要があります。
選定したキーワードで流入したユーザーがこの記事を読み終わったときに疑問や悩みが解消されているか、読み終わった後に再度検索をかけなければならないような薄い内容になっていないか、といった点を意識して構成・執筆しましょう。
4. キーワードカニバリゼーションが発生している
キーワードカニバリゼーション(通称:カニバリ)とは、複数のコンテンツが同じキーワードで評価され、お互いを邪魔してしまう状態のことです。
カニバリが起きると、Googleはどのページを指定されているキーワードで評価すればいいのか判断ができなくなり、ひとつのコンテンツに与えられるはずだった評価が分散してしまう事態に陥ってしまいます。
コンテンツが増えてくると、すでに作成している・していないキーワードが分からなくなってくるため、サイトマップの整理を必ず行い、確認してから進めましょう。
カニバリが起こっていた場合は、不要なページを削除またはnoindexを実装したり、キーワードを選定し直したり、canonicalタグを設置して複数のコンテンツを1つのURLにまとめるなどの対応をとりましょう。
5. コンテンツの質が低い
ユーザーにとって価値のない、質の低いコンテンツはSEO効果が見込めず検索順位が上がりません。
質の低いコンテンツとは、具体的に言うと
- オリジナリティがない
- 他社サイトをコピーしている
- 不自然にキーワードが盛り込まれている
- 誤字脱字が多い
などを指します。自社のコンテンツが有用かどうかを判断するのが難しい場合はGoogleが提示している有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成のチェック項目を参照しましょう。
また、E-E-A-T(経験-専門性-権威性-信頼性)の要素が高いほど質の高いコンテンツとなります。必ずしもすべてを満たす必要はありませんが、お金や健康などユーザーの人生に関わるような領域ではE-E-A-Tが優れたコンテンツが高い評価を受け、上位に表示される傾向にあります。
6. タイトルタグや見出しタグが適切ではない
タイトルタグは検索結果に表示され、ユーザーが一番最初に目にする要素です。見出しタグ(hタグ)はコンテンツにどんな内容が書かれているのかわかりやすく伝えるためのものです。
ユーザーは悩みや疑問を解消する可能性が最も高いキーワードで検索を行うため、タイトルに検索キーワードが含まれていなければ目に留まりにくく、スルーされてしまう確率が上がります。
また、見出しタグがなければ文章が延々と続いてしまい、大変読みづらい印象を与えます。トピックのまとまりごとに見出しタグを設置することで格段に読みやすくなり、ユーザーがストレスなく内容を理解できるようになるのです。
さらに、タイトルタグや見出しタグはクローラーにコンテンツの内容を正確に認識してもらう役割も担っています。タイトルタグには必ずキーワードを入れ込み、見出しタグは階層構造を意識しながら適切に設置することでインデックスがスムーズに進み検索順位も上がるでしょう。
7. SEO内部対策が不十分
SEO内部対策とは、自社サイトの検索順位をアップさせるためにサイト内のコンテンツに対して行う施策のことです。
内部対策には以下のような施策が含まれます。
- 表示スピードを上げる
- 内部リンクを最適化する
- 階層を浅くする
- サイトをSSL化する
例えば、ユーザーは早く情報を得たいため、表示スピードが遅くなればなるほど直帰率は上昇します。画像や動画のファイルサイズ、HTMLやCSSのファイルサイズを圧縮することで表示スピードは改善するでしょう。
また、関連性が低いコンテンツをリンクで繋いでしまうとSEO効果は下がってしまいます。関連性の高いコンテンツ同士を繋ぐことで回遊率が上がり、一度でユーザーのニーズを満たせる可能性が高くなるためSEOにも効果的です。
8. サイトを開設したばかり
サイトを開設してから1~3ヶ月と間もない場合はコンテンツの数が少なく、そもそもGoogleクローラーに見つけてもらえなかったり、自社サイトがどんなジャンルでどんな情報を発信していくサイトなのかを正しく認識されにくい傾向にあります。
上位表示されているサイトは良質なコンテンツを蓄積し、コツコツと知名度やSEO評価を上げながらドメインパワーを強化してきたサイトが大半です。そんな競合サイトと肩を並べるには自社もコツコツとコンテンツを発信し、評価を高めていく他ありません。
WEBサイトによってはSEO効果が出るまでに半年~1年かかることもあります。弊社も地道にコンテンツを積み重ねることで数日~1週間程度で検索結果に反映されるようになったため、すぐに反映されないからと諦めることなく、最初の3ヶ月~半年は様子を見てドメインパワーを高めましょう。
9. 被リンクが少ない
被リンクとは、外部サイトに貼られた自社サイトへのリンクのことです。
Googleは被リンクの重要性について以下のように述べています。
Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。 |
Googleは被リンクを投票と解釈しており、被リンクが多いほど支持されている、ユーザーにとって有益なコンテンツであると判断されるため検索順位は上がります。
被リンク獲得は自社でコントロールできませんが、良質なコンテンツを継続して発信していくことで徐々に認知度や評価が上がり、被リンクも増えていくでしょう。
しかし、質や関連性が低いサイトからのリンクの場合はむしろSEOにマイナスになります。被リンクチェックツールを使って低品質なサイトからの被リンクが見つかった場合は、サイト所有者に削除依頼するか、Googleが提示している「サイトへのリンクを否認する」を実行しましょう。
10. ペナルティを受けている
SEOで検索順位が上がらないのはペナルティを受けているからかもしれません。
ペナルティとはGoogleが定めているガイドラインに違反する行為をした際に課される罰則のことで、ペナルティを受けたコンテンツは順位が急激に下がったり、検索結果に表示されなくなる可能性があります。
ペナルティは大きく2種類に分けられます。
- 手動ペナルティ・・・Googleの担当者が実際にサイトを見てガイドラインに違反しているかどうかを判断し、違反している場合に課される。
- 自動ペナルティ・・・Googleのアルゴリズムが検索エンジンの巡回を行い、ガイドラインに違反しているページを見つけた際に自動的に課される
手動ペナルティを受けると違反内容が記載された通知が届くため、迅速に改善を図り再審査リクエストを送信しましょう。
自動ペナルティは通知が来ないため、順位が急に下がった場合は自動ペナルティ付与を疑い、違反している箇所がないか自分たちで探し、一刻も早く原因を解明しましょう。
SEOで検索順位が上がらない場合に意識するべきポイント
ここでは、SEOで検索順位が上がらない場合に意識するべきポイントを3つに絞ってご紹介します。
“ユーザーにとって”有益なサイトを作る
SEOで検索順位が上がらない場合、“ユーザーにとって”有益なサイトになっているかを確認しましょう。
自社が言いたいことだけを伝えているコンテンツや自社がかっこよくおしゃれに見えるようにこだわったデザインはすべてユーザーファーストではなく自社ファーストで実施したものであるため、ユーザーの興味をひき心を動かすことはできません。
WEBサイトは自社が満足するためではなくユーザーに満足してもらうためにあります。ユーザーに見てもらえなければ苦労して作ったWEBサイトも意味がなくなってしまいます。
ユーザーが知りたい情報と自社が提供できる情報の交わる部分を見極め、興味を持てる内容になっているか、読み終わったときに疑問や悩みが解消された状態になっているかを意識して制作しましょう。
網羅性を高める
SEOで検索順位が上がらない場合、網羅性に注意してみましょう。
網羅性とはあるトピックに関して様々な情報が漏れなく提供されているかを測る指標です。網羅性が高いコンテンツは複雑なユーザーのニーズを一度に満たしてくれる可能性が高いため、検索順位が上がりやすくなります。
例えば、SEOについての知識がほとんどないユーザーがSEOの知識を深めたいと思った場合、
- SEOとはそもそも何なのか
- なぜSEOが重要なのか
- SEOにはどんなメリットがあるのか
- SEOにはどんな種類があるのか
- どんなSEO対策をすればいいのか
といったことが気になり、検索をかけます。または1のみを知りたくて検索をかけた場合も読んでいるうちに2~5が新たな疑問として生まれることもあります。
よって、1~3までしか記載していないコンテンツよりも1~5のすべてについて書かれているコンテンツの方がユーザーのニーズを満たし、SEO評価が高くなります。また、1つのコンテンツ内だけに限らず、複数のコンテンツにまたがって掘り下げることも網羅性の向上につながり、内部リンクを貼ることでクローラーからの評価や巡回性を高めます。
網羅性を高めるには、競合サイトを参考にしたり、関連キーワード抽出ツールを使ってメイントピックと同時にサブトピックまでカバーし、ユーザーがトピックの全体像を掴めるようにしましょう。
ユーザビリティを高める
SEOで検索順位が上がらない場合、ユーザビリティの高さを確認しましょう。
WEBサイトにおけるユーザビリティとは、訪問したユーザーが違和感や不快感を抱かずに、簡単に快適に操作できるかを表す言葉です。
視覚的にわかりやすくスムーズに操作できる、導線設計がしっかりしている、表示速度が速い、スマートフォンで見てもPCと変わらず読みやすいWEBサイトはすぐに目的のページにたどり着けるため、ユーザーはストレスを感じることなく高い満足感を得られます。
すると、また訪問したいという気持ちを増幅させることができ、リピーターが増加。Googleからも多くのユーザーに訪問されている有益なサイトであると評価され、検索順位も上がります。
ユーザビリティを高めるには、誰に向けて制作するのかを考え、ターゲットに合わせた使いやすさを追求する、導線を整理してコンバージョンにたどり着きやすくする、デザインやレイアウトの一貫性を保つことを意識すると良いでしょう。
まとめ
今回は、SEOで検索順位が上がらない原因と対策について解説しました。
自分ではSEO対策を徹底しているつもりでも、改めて見直してみるとできていない部分が見つかることもあります。
コンテンツの質が悪いから、表示速度が遅いからと原因を1つに決めつけるのではなく、あらゆる可能性を考え、ユーザーに求められるサイトへとブラッシュアップしていきましょう。
自社でやれることはやったにもかかわらず、それでも検索順位が上がらない場合はSEO代理店に相談してみましょう。SEOのプロの視点から自社だけでは気づけなかった原因を見つけ出し、これまでに積み上げたノウハウを駆使して適切な施策を提案してもらえるでしょう。
ジャリアでは、SEO内部・外部対策、コンテンツSEOすべてに精通しており、包括的なサポートが可能です。
お客様の事業、要望などをヒアリングしながらなぜ検索順位が上がらないのかを突きとめ、解決するために、事前調査、サイト構築、キーワード選定、コンテンツ作成、効果測定までワンストップで承ります。
本格的にSEO対策に取り組み、検索順位を上げたい方は、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |