SEO対策とは?重要な考え方から仕組み、成功に近づく施策まで徹底解説
WEBサイトを運用している企業であればすでに取り組んでいるであろうSEO対策。
WEBマーケティングにおいて、SEO対策は自社の存在をより多くのユーザーに知ってもらい、収益につなげるために必須の施策です。
やるべきSEO対策は膨大な量になり、ひとつずつ実施していく必要があります。また、検索エンジンのアルゴリズムは日々アップデートしていくため、常に最新の情報をキャッチアップして反映していくことも重要です。
この作業がおざなりになってしまうと費用対効果が見込めないSEO対策となり、ペナルティを受けてしまう可能性も出てきます。
そこで今回は、「SEO対策をやっているのになぜか順位が上がらない...」「これからSEOに注力したい!」という方向けにSEO対策の基本的な部分から実施すべき対策まで紹介していきたいと思います。
目次 |
SEO対策とは
SEO対策とは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のことです。自社のWEBサイトを検索結果の上位に表示させることで集客や売り上げアップを図ります。
ユーザーニーズに応えるコンテンツ作成、サイト構造の最適化、被リンクの獲得などの施策を通してユーザーと検索エンジン双方からの評価を高めます。
SEO対策を行うことで、意図するキーワードで検索された際に上位表示され、ターゲットユーザーの自社サイトへの流入が見込めます。
流入が増えれば、自社サイトに興味を持ってくれる可能性がある潜在顧客を引き込むことができ、顕在顧客に押し上げてコンバージョン率アップを狙えます。従って、SEO対策はWEBマーケティングにおいて必要不可欠な施策と言えます。
SEOで重要な考え方
SEOは、Googleが掲げている考え方や評価基準に則った方法で実施することで、高い評価を受けることができます。
では、Googleはどんな考え方を重視しているのか、解説していきます。
E-E-A-T
E-E-A-Tとは、良質なWEBサイトであるかどうかを判断するためにGoogleが独自に定めた評価基準のことです。「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼性)」の略称で、SEOではこの4つの要素を考慮することが成果創出につながります。
Googleは良質なコンテンツをユーザーに届けるために、E-E-A-Tの考え方を指針としてWEBサイトを正当に評価しようとしています。
従って、4つの要素をきちんと理解し、しっかりと自社のコンテンツに反映させることがコンテンツSEOの効果を高めるカギとなるのです。
それでは、E-E-A-Tの各要素について解説していきます。
経験(Experience)
経験とは、あるテーマについて扱ったコンテンツ制作者の経験値が評価される要素です。
例えば、海外生活のことを綴ったコンテンツがあった場合、実際に現地に住んだことのない人が調べたことを記載しているコンテンツよりも、現地に10年住んでいる人が実際に困ったことや解決策、生活するうえで知っておいた方がいい便利な方法などを記載しているコンテンツの方が信頼性が高いですよね。
このように、SEOではコンテンツの内容において十分な経験値があることが重視されます。
専門性(Expertise)
専門性とは、コンテンツの制作者がある分野について十分な知識やスキルを持っているかどうかを評価する要素です。
例えば、一般企業に勤める会社員が株のことについてコンテンツを作成しようとしても、知識が不十分なため、あまり多くの内容は書けません。
対して、ファイナンシャルプランナーであれば、お金に関するあらゆる知識を持っているため、株について深く掘り下げたコンテンツを作成できます。また、株と関連付けてコンテンツをいくつも生み出すことができるため、専門性が高いと評価されます。
専門家やプロが執筆し、テーマについて深堀りしているコンテンツのほうが、ユーザーの複合的なニーズに応えられる可能性が高く、正確性や信頼性も高まるのです。
権威性(Authoritativeness)
権威性は、WEBサイトが信頼できる情報発信源として第三者に認知されているかどうかを評価する要素です。
例えば、不動産売買の流れについて書かれたコンテンツの場合、これまでに何度も不動産売買を扱っている会社が作成していて、他のサイトでも「このサイトがわかりやすい」と紹介されていると権威性が高いと評価されやすいです。
Googleはどんな会社が作成しているのかを読み取り、信用できるWEBサイトであるかどうか判断します。そして多くの被リンクを獲得していれば、それだけ多くのユーザーにとって有益で権威性が高いコンテンツとして評価されるというわけです。
Trust(信頼性)
信頼性とは、WEBサイトが提供するコンテンツが信頼できるものであるかどうかを評価する要素です。
最新の情報を発信しているか、サイトのSSL化を行いセキュリティ強化されているか、商品の特徴を誇張して事実ではないことを伝えていないか、コピーコンテンツではないか、といったあらゆる要素を踏まえて信頼性を評価しています。
また、Googleは4つの要素の中でも信頼性を特に重要視しており、いくら他の3つの要素が揃っていても信頼性が低いコンテンツはSEOの効果が期待できません。
画像引用元:General Guidelines
経験、専門性、権威性はすべて信頼性につながる土台となり、E-E-A-Tはユーザーに対して誠実に向き合うWEBサイトが正当に評価されるための概念と言えます。
YMYL
E-E-A-Tを理解したら、同時にYMYLも理解しておく必要があります。
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略称で、E-E-A-Tと同じくGoogleがコンテンツを評価するために定めた基準です。お金周りや生活に関するテーマは人々の健康、経済的安定や安心、福利厚生や福祉に直接的に大きな影響を与える可能性があるため、E-E-A-Tがより重視されます。
YMYLのテーマには、保険や財産に関わる金融情報、健康にかかわる医療情報、人の権利に関わる法律、高価なショッピング、時事問題や国際的なニュースなどが含まれます。
一歩間違えれば人の生死にも関わる重要な情報であるため、YMYLの領域について情報を発信する際は、より高い正確性と信頼性が重視され、厳しく評価されます。
Googleが掲げる10の事実
Googleが掲げる10の事実は、Googleがどんなことを考え、どんな未来を目指しているのかを明示しているものです。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。 3. 遅いより速いほうがいい。 4. ウェブ上の民主主義は機能する。 5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。 6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。 7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。 8. 情報のニーズはすべての国境を越える。 9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。 10. 「すばらしい」では足りない。 |
引用(一部抜粋):Google が掲げる 10 の事実:Google
例えば、1個目や3個目はユーザビリティの向上、4個目は被リンク獲得の重要性、8個目は海外SEO対策の重要性が記載されています。
10個すべてに言えることは、ユーザーファーストの考え方のもとに成り立っているということです。SEOに強いWEBサイトは常にユーザーのことを第一に考え、情報を発信しています。
自社の利益ばかりにとらわれず、ユーザーに有益であるかどうかという視点を忘れないようにしましょう。
SEOで評価される仕組み
SEOで評価されるためには、Googleクローラーに巡回してもらうことが第一条件です。クローラーに巡回され、Googleのデータベースに登録される(インデックスされる)ことでランキングが決まり、検索結果に表示されます。
ここでは、SEOにおいて非常に重要なGoogleクローラーについて紹介します。
Googleクローラーとは
Googleクローラーとは、WEB上のページを巡回し、情報を収集してGoogleのデータベースに登録するロボットのことです。
クローラーはWEBサイトのリンクを辿り、どんな情報が提供されているのかを読み取ります。読み取った情報はデータベースに蓄積され、Googleのアルゴリズムに基づいてランキングが決まり、検索結果に表示されるようになります。
クローラーは自動的にWEB上を巡回していますが、現在は文章や画像、動画など様々なコンテンツが毎日のように生まれ続け、膨大な量の情報が転がっています。そんな中ですべてのページを漏れなくクロールすることは難しく、訪問するまでに時間がかかってしまうこともあります。
そこで、クローラーに自社のWEBサイトを訪問してもらうためにクロールをリクエストすることができます。自ら訪問を誘導することで、より短いスパンでクロールしてもらうことができ、ユーザーに新鮮なコンテンツを届けることが可能になります。
Googleにクロールをリクエストするには
Googleにクロールをリクエストするにはいくつか方法がありますが、ここでは代表的な2つの方法を紹介します。
URL検査ツールを使う
Googleにクロールをリクエストする1つ目の方法はURL検査ツールを使うというものです。
手順は以下の通りです。
- Google Search Consoleにログインし、左側のメニューバーから「URL検査」をクリックする。
- ヘッダーの中の検索窓にクロールを促したいページのURLを貼る。
- 2で貼ったページのGoogleへの登録状況と一緒に「インデックス登録をリクエスト」というテキストが表示されるためクリックする。
以上の3ステップでGoogleにクロールをリクエストできます。
XMLサイトマップを送信する
Googleにクロールをリクエストする2つ目の方法はXMLサイトマップを送信するというものです。
XMLサイトマップとは、検索エンジンにWEBサイト全体の情報を伝えるためのマップのことです。このサイトマップを作成することで、Googleクローラーがサイト内を巡回しやすくなり、クロールしてもらえるようになります。
XMLサイトマップを作成するには、「sitemap.xml Editor」のような無料のツールを使うか、WordPressでの運用であればプラグインをインストールする方法が主流です。どちらかやりやすい方法で作成しましょう。
XMLサイトマップ作成後の送信手順は以下の通りです。
- Google Search Consoleにログインし、左側のメニューバーから「サイトマップ」をクリックする。
- 「新しいサイトマップの追加」というテキストの下に作成したXMLサイトマップのURLを貼って送信ボタンをクリックする。
以上の2ステップでGoogleにクロールをリクエストできます。
この方法でリクエストすることで、新規ページが複数あっても一度にGoogleクローラーに伝えることができ、サイトマップ内のURLに沿ってクロールしてもらえるように促すことができます。
クローラビリティを向上させるポイント
クローラビリティとは、Googleなどの検索エンジンのクローラーがいかに巡回しやすいサイトであるかを図るものです。クローラビリティが向上すれば、Googleクローラーに見つけてもらいやすくなり、ユーザーにいち早くコンテンツを届けられるようになります。
ここでは、クローラビリティを向上させる5つのポイントを紹介します。
内部リンクの最適化
内部リンクとは、WEBサイト内のコンテンツ同士のリンクのことです。クローラーはこの内部リンクを辿って情報を読み込んでいくため、内部リンクが整備されていないWEBサイトはクロールされにくくなってしまいます。
関連性が高いコンテンツをリンクさせ、内部リンクを最適化することで、クロールを促すと同時にユーザービリティとクローラビリティどちらも向上させることができます。
しかし、関連性の低いコンテンツをリンクさせてもGoogleからの評価にはつながらず、むしろ逆効果になってしまうため、リンクさせるコンテンツを見極め、過不足なく結び付けるようにしましょう。
良質な被リンクの獲得
前述したように、Googleクローラーはリンクを辿っていくため、外部サイトに自社のURLが貼ってあれば、自社への流入が見込め、クロールしてもらいやすくなります。
ここで重要なのは、被リンクの量ではなく質です。どれだけ多くの被リンクを獲得したとしても、リンク元のWEBサイトの質が低ければGoogleからは評価されず、クローラビリティは上がりません。
良質な被リンクを獲得するためには、まずは良質なコンテンツを作成することを意識しましょう。その後上位表示されるようになれば、みんなに見られているコンテンツということで信頼性が高くなります。引用や参考にされることも多く、自然に被リンクを獲得できるようになるでしょう。
階層は浅く、URLはわかりやすくする
Googleクローラーは浅い階層からクロールしていくため、階層が深くなるにつれてクロールされる順番が遅くなり、クローラビリティは低下します。
Googleによると階層が深いからといってSEOに不利になるわけではないようですが、階層が深い且つ複雑なURLになるとクローラーが消耗してしまいクロールされにくくなってしまいます。
どうしても階層が深くなってしまう場合は、「https://example.jp/blog/seo/content-seo」のようにわかりやすいURLにしてクロールされやすい構造を作りましょう。
重複ページを削除する
重複ページとは、「www」があるURLとないURLの両方があったり、「http://」と「https://」のどちらのURLからもアクセスできるページを指し、コピーコンテンツと判断されてしまうためGoogleからペナルティを受ける可能性があります。
このような事態を避けるためにも、301リダイレクト設定を行いましょう。301リダイレクトとは、WEBサイトをリニューアルした場合に、元のWEBサイトにアクセスしたユーザーを新しいWEBサイトに自動的に遷移させることです。
この設定を行うことでサイトが移転したことがGoogleに伝わり、どちらのページもクロールされて重複とみなされることがなくなります。
ファイルサイズは小さくする
GoogleクローラーはWEBサイト上のすべての情報、つまりテキストだけでなく画像や動画、コードなどもクロールしているため、ファイルサイズが大きいと消耗が激しくなり、Googleデータベースに情報を登録しきれなくなってしまいます。
そのため、ファイルサイズはできるだけ小さく圧縮し、クローラーの負担を軽くしましょう。ファイルサイズが小さくなれば表示スピードも上がるため、クローラビリティだけでなくユーザービリティも向上します。
不要なファイルは削除したり、サーバーのパフォーマンスを上げることも表示スピードアップにつながります。
●Googleにクロールをリクエストする方法とは?クローラビリティを向上させるポイントも紹介!
SEO対策の種類
SEO対策には、大きく分けて以下の3つの種類があります。
- SEO内部対策
- SEO外部対策
- コンテンツSEO
ここからは各対策について紹介していきます。
SEO内部対策とは
SEO内部対策とは、自社サイトの検索順位をアップさせるためにサイト内のコンテンツに対して行う施策のことです。
ソースコードや内部リンクの最適化を図ったり、ファイルを圧縮して表示スピードを上げるなど内部要素の整理を行います。そうすることで検索エンジンにサイトの内容をより早く、より正確に伝えることができ、クローラビリティとユーザビリティを向上させることが可能になるのです。
SEO内部対策は上位表示されるために必要不可欠であり、いくら良質なコンテンツを創出し続けたところで、内部対策を疎かにしていてはSEO効果は期待できません。逆に、良質なコンテンツをすでに提供しているのであれば、SEO内部対策を強化するだけで上位表示される可能性が高くなります。
対策すべき項目は非常に多いですが、Googleに有益なサイトであることを伝え、上位表示や集客につなげるためにひとつひとつ実施していきましょう。
SEO内部対策の目的
1. クローラーに巡回してもらうため
SEOで結果を出すためには、まずはクローラーに巡回してもらわないことには始まりません。
自社サイトに訪問してもらい、情報を読み取ってもらうことで初めて検索結果に表示される権利が与えられます。しかし、WEB上には膨大な量のコンテンツが溢れているため、自社サイトの巡回が後回しになってしまうこともあります。
なかなか巡回されないと検索結果に表示されない期間が長引き、ユーザーの流入が見込めません。そこで、クローラーがいかに巡回しやすいかを測るクローラビリティを向上させ、優先的に巡回してもらえるように促すことが重要です。
2. 正しくインデックスしてもらうため
インデックスとは、検索エンジンのデータベースにサイトの情報が登録されることを指し、クロールされても情報が正しくインデックスされなければSEO効果は期待できません。
クローラーは文章や画像ではなくHTMLファイルを読み込んでどんなサイトなのかを判断しているため、HTMLファイルが最適化されていないとサイトの内容がクローラーに正しく伝わらず、SEOにおいてマイナスな評価を受けたり、インデックスされずに検索結果に表示されないということにもなり得ます。
SEO内部対策をきちんと行うことで、Googleにサイト情報が正確に伝わり、正当な評価を受けることができるのです。
3. ユーザビリティを向上させるため
SEO内部対策は、クローラビリティを向上させるためだけではなく、ユーザービリティを向上させるためにも重要です。
例えば、PCユーザーだけでなく、モバイルユーザーも操作しやすいサイト構造にすることで、年々利用者が多くなっているモバイルユーザーからのサイトへの評価が高まり、SEOにも良い影響を及ぼします。
このように、SEOではGoogleとユーザー双方からの評価が大切になるため、「クローラーが巡回しやすい」「ユーザーが使いやすい」ことを第一に考え、内部対策を行いましょう。
SEO内部対策で実施すべき施策
ここからは、SEO内部対策で実施すべき施策について、5つに絞って紹介していきます。
内部リンクを最適化する
クローラーはサイト内のリンクを辿って情報を読み取っていくため、関連性の高いコンテンツ同士を結ぶことでクローラーが巡回しやすくなると同時に、そのテーマにおいて自社が豊富な情報を提供していることを伝えることができます。
ユーザーも閲覧しているページからそのまま意図するページに遷移することができるため、抱えている疑問を解決するためのより多くの情報を手間をかけることなく得ることができます。結果的にサイトへの滞在時間が長くなり、離脱率が下がることにもなるため、SEOにプラスになります。
リンクを貼る時はURLをそのまま貼るのではなく、テキストにリンクさせるアンカーテキストにして、どんな内容のページがリンクされているのかをクローラーとユーザー双方に伝えましょう。
階層はできるだけ浅くする
クローラーは浅い階層の情報から読み取っていくため、階層が深くなるにつれて構造が複雑になり、情報が見つかりにくくなります。
Googleによると階層の深さが直接SEOに影響することはないということですが、あまりにも階層が深いとクローラーがリソースを消耗してしまうため、すべてのデータを登録しきれなくなってしまう恐れがあります。
トップページからできるだけ少ないクリックですべてのページを閲覧できるようにすることでクローラーに発見されやすくなり、ユーザーにも親切なサイトになります。
タイトルには対策キーワードを入れてひきつける
正しくインデックスされるために、タイトルには対策キーワードを入れてひきつけましょう。タイトルはGoogleとユーザー双方にページの内容を伝える非常に重要な役割を担っています。
ユーザーは検索をかけた際、検索結果に表示されたコンテンツのタイトルを見て、自分の疑問や悩みを解決してくれそうか判断し、クリックします。クローラーも、まずタイトルを見てどんな内容のコンテンツなのかを判断します。
そのため、SEOではタイトル付けがカギを握っていると言っても過言ではありません。
ユーザーに選ばれるため、そして、クローラーに検索キーワードとの関連性が高いコンテンツであることを認識してもらうために、タイトルには検索キーワードを必ず入れ、尚且つこのコンテンツを見ることでどんなメリットがあるのかを記載することが重要です。
表示スピードを上げる
Googleによると、読み込み時間が1秒から3秒に落ちると離脱率は32%上昇し、1秒から5秒に落ちると離脱率は一気に90%まで上昇すると言われています。表示スピードが2~3秒遅れるだけでユーザーはストレスを感じ、離脱してしまうのです。
出典:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed:Think with Google
また、Googleは優れたページエクスペリエンスが検索順位を決定する大きな要因であると発表しています。ページエクスペリエンスとは、ユーザーにとって利便性が高いページかどうかを測るための指標です。
ページエクスペリエンスを構成するシグナルは様々ありますが、中でも重要なのがCore WEB Vitalsです。Core WEB Vitalsとは、下記のような指標を組み合わせたものを指します。
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出典:Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標:Google Developers
これらの数値を改善することによって、ユーザビリティは向上し、SEOにも強くなります。自社のページの表示速度を確認したい場合は、Page Speed Insightsというツールを利用してみてください。
モバイルファーストなサイト設計にする
近年はスマートフォンやタブレットの普及率がどんどん上昇しているため、PCだけでなく、どんなモバイル端末からアクセスしても使いやすいデザイン設計を行うモバイルファーストの考え方がますます重要になっています。
また、Googleは、モバイル版の評価を見て検索順位を決定するモバイルファーストインデックス(MFI)を導入しています。
Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを優先的に使用します。これをモバイルファースト インデックスと呼びます。 |
出典:モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法:Google検索セントラル
SEO外部対策とは
SEO外部対策とは、サイトの外部に働きかけ、評価を高めるためのSEO対策です。外部サイトに自社サイトやコンテンツのリンクを貼ってもらう「被リンク」を獲得することを目的としています。
SEO外部対策では被リンクの獲得が最重要事項です。
被リンク獲得は自社でコントロールしにくく、内部対策やコンテンツSEOに比べて改良や調整が難しいですが、検索順位に大きく影響するためほったらかしにせず、きちんと対策していく必要があります。
また、被リンクは量も大事ですが、それ以上に質が問われます。いくら被リンクを多く獲得しても、そのほとんどが質の低いサイトからのリンクや関連性の低いサイトからのリンクであれば、SEO評価はむしろ下がってしまいます。
SEO内部対策で自社サイトのクローラビリティとユーザビリティを高め、コンテンツSEOで集客を図り、外部対策で質の高い被リンクを獲得することで検索順位は上昇していきます。
つまり、SEOで最大効果を出すためにはどれかひとつだけに力を入れるのではなく、内部・外部・コンテンツSEOのすべてに包括的に取り組んでいく必要があるのです。
SEOにおいて外部対策が重要な理由
SEOにおいて外部対策が重要な理由は、簡単に言うと、第三者から支持されている有益なWEBサイトであると判断できるからです。
SEOでは、E-E-A-T (経験-専門性-権威性-信頼性)が非常に重視されており、第三者からのリンクはこの4つの要素を判断するための手助けとなります。多くの人がリンクを貼り、引用・参考にしているサイトは上位表示に値する信頼できる発信源として認識され、SEO評価が上がります。
また、Googleは被リンクの重要性について「Googleが掲げる10の事実」で下記のように述べています。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。 |
Googleのアルゴリズムは被リンクを投票と解釈しているため、投票数=支持数となり、投票数が多ければ多いほど、支持されている有益なコンテンツであると判断されSEOにプラスになります。
このように、Googleだけの判断でSEOは機能しているのではなく、ユーザーからの投票も合わせて判断材料にしており、民主主義の体制をとっていることがわかります。
SEO外部対策で実施すべき施策
ここでは、SEO外部対策で実施すべき2つの施策を紹介します。
良質なコンテンツを提供する
これは外部対策に限らずSEO全体に言えることですが、まずは良質なコンテンツを提供し続けることが重要です。良質なコンテンツとは、自社のターゲットとなるユーザーがどんな悩みを抱えているのかをリサーチし、解消できるようなコンテンツのことを指します。
コンテンツ作りは「SEOで結果を出すため」という目的も当然ありますが、ランキングのことばかり考えて作成したコンテンツはユーザーの姿が見えていないことが多く、誰にも刺さらないコンテンツとして閲覧されることなく終わってしまいます。結果的にSEOにもマイナスとなるでしょう。
一方、良質なコンテンツは「悩みを解消できた→役に立った→みんなにシェアしよう」という流れを作りやすく、外部サイトやSNSにリンクを貼ってもらえるため、被リンクが獲得が期待できます。
被リンクが増えれば検索順位もあがり、流入するユーザーも増えるでしょう。ユーザーの流入増加は被リンク数のさらなる増加につながり、SEOに強いサイトへと成長していきます。
外部対策に取り組む際は、ユーザーが求めているコンテンツを提供できているかをいま一度振り返り、ブラッシュアップを重ね、ユーザーが思わず他の人にシェアしたくなるようなコンテンツ作りを心がけましょう。
拡散しやすくする
コンテンツを自社サイト内だけで発信しただけでは、いくら良質なコンテンツでも閲覧してもらえる数が限られてしまい、被リンク増加は期待できません。
コンテンツ作成後は、自社で運用しているSNSやメールマガジンでも発信してより広い範囲のユーザーに知らせて閲覧を促しましょう。
また、現在はSNSを利用するユーザーも非常に多く、シェアする媒体も多様になっています。そのため、わかりやすい場所に各SNSのシェアボタンを設置し、手間をかけずスムーズにシェアできるようなサイト設計にしておきましょう。
ボタンを設置していない場合と比べ、より多くのユーザーにアクションを起こしてもらえる可能性が高まり、閲覧数も増え、被リンク獲得数も増えるでしょう。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを継続して発信し、蓄積していくことで検索エンジンからの集客を狙う手法です。
ターゲットユーザーがどんな意図を持って検索をかけるのかを考慮したうえで検索キーワードを設定し、良質なコンテンツを作成することで上位表示されやすくなります。一度上位表示させることができれば長期にわたって集客効果を維持することが可能です。
ユーザーとGoogle双方から高く評価されるコンテンツを絶えず発信していくことは労力を要しますが、作成したコンテンツはサイトの資産となり、蓄積されれば着実に集客率は上がります。
また、SEO対策はどの施策においてもGoogleとユーザー双方からの評価によってランキングが決まりますが、内部対策と外部対策はどちらかというとGoogleから高い評価を受けるためという面が大きいのに対し、コンテンツSEOはユーザーから高い評価を受けるためという目的の方が大きいと言えます。
従って、ユーザーからの評価を高めて上位表示につなげるコンテンツSEOにもしっかりと対応していく必要があるのです。
コンテンツSEOについては「広報担当必見! 企業ブログのホントのところ… コンテンツSEOとは?」で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
SEO対策ではペナルティに注意
SEO対策を実施する際は、Googleペナルティに注意する必要があります。
Googleペナルティを受けると、検索順位が大幅に下がったり、検索結果から排除されてしまう可能性があり、収益に大きく悪影響を及ぼします。
ここからは、Googleペナルティを受けてしまう原因や、対策方法について解説していきます。
Googleペナルティとは
Googleペナルティを課されたWEBサイトは検索順位が大幅に下がったり、検索結果に表示されなくなってしまう可能性があります。そうなると、提供しているコンテンツをユーザーに届けることができず、認知される機会が失われてしまいます。
一度下がってしまった順位はすぐに回復することはないため、ペナルティとなった原因を迅速に解明し、改善を図る必要があります。
意図的ではなくともペナルティを受けてしまうこともあるため、SEO担当者は日々進化していくGoogleのアルゴリズム情報をキャッチアップし、自社のWEBサイトが違反していないかを定期的にチェックしていくことが重要です。
Googleペナルティの原因
Googleペナルティを受ける原因は、主に以下の2つが挙げられます。
質の低いコンテンツ
Googleでは以下のようなものを質の低いコンテンツとしています。
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出典:手動による対策レポート・Google Search Console ヘルプ
Googleは、ユーザーの悩みを解決し、新たな気付きを得られるような価値のあるコンテンツを上位表示します。
そのため、コピーコンテンツやアクセスを稼ぐためだけに作られた自動生成コンテンツなどはユーザーのことをまったく考えておらず上位表示されるためだけに作られたものであるため、ペナルティの対象となります。
不自然な被リンク
Googleペナルティの原因2つ目は不自然な被リンクが貼られていることです。
被リンクが多いサイトはGoogleから高評価を得られますが、それは質の高いサイトからの被リンクや自然に貼られたナチュラルリンクに限られます。
高評価を得ているサイトからリンクを貼られるということは、信頼性が高く質が高いページだと評価されます。また、自社のコンテンツが役に立ったと感じたユーザーに自然と貼られたリンクもGoogleから高評価を受けます。
しかし、自社が提供しているコンテンツとは関連性が低いページからのリンク、被リンク目的で作成された内容の薄いページからのリンク、SEO目的で購入したリンクが貼られている場合はGoogleから質の低い被リンク、不自然な被リンクとみなされ、ペナルティを受けるため注意が必要です。
Googleペナルティ対策
では、Googleペナルティを受けないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。
ユーザーファーストなコンテンツを作る
SEOで最も重要なことは、ユーザーの疑問や悩みを解決する高品質なページを提供するという考え方です。「ユーザーの役に立つため」という考えを軸に据えてコンテンツを作成することで、SEO評価は高まります。
自社が上位表示されるためだけに作られたコンテンツはユーザーのことが見えていない低品質なコンテンツと判断され、順位は下がります。
ユーザーが欲している情報に応えられるコンテンツを作るという意識を持たなけければ、どうしても独りよがりで自己満足なコンテンツになりやすいため、ユーザーファーストの考えを常に意識しながら施策を実施しましょう。
Googleのアップデート情報をキャッチアップする
Googleのアルゴリズムは、ユーザーに価値のある検索体験を提供できるようにアップデートを繰り返しています。そのため、一週間前にはガイドラインに沿って最適化されていたWEBサイトも、今日からはある項目が不適切になり順位が大幅に下がってしまう可能性もあるのです。
Googleのアップデート情報は常に把握しておくことで、迅速に修正を行うことができ、低評価を防ぐことができます。
新しいアップデート情報はGoogle検索セントラルブログにアップされるため、チェックを怠らず、自社サイトが適応していない場合は修正しましょう。
被リンクの質に注意する
SEO評価を高めるためには被リンクも重要な要素ですが、購入したリンクや関連性が低い・質が低いサイトからのリンクは逆効果となり、Googleペナルティを受けてしまいます。
上位表示されるためにリンクを購入しても、その行為がペナルティを受ける原因になっていては元も子もないですよね。
ペナルティを受けないためにも不自然なリンクを集めることは止め、コミュニティで話題に上り自然と言及される、リンクを貼られるような高品質なコンテンツ作りに努めましょう。
キーワードを盛り込みすぎない
キーワード出現率はSEOに重要な要素ですが、あまりにも盛り込みすぎるとGoogleペナルティの対象になってしまうため注意しましょう。
キーワードを入れたいがために強引に文章を作ると、不自然で読みにくい文章になってしまいます。すると、有用性が低くなり、SEOのために作られたコンテンツであることをユーザーはしっかりと見抜くためSEO評価は下がります。
キーワードはあくまでも自然に出てくるように意識し、読みやすい文章を作りましょう。無料でキーワード出現率をチェックできるツールも豊富にあるため、利用することをおすすめします。
●Googleペナルティで検索順位が落ちないための対策を解説!
SEO対策は社内でやる?外注する?
本格的にSEOに取り組もう!と決まった際に悩むのが、インハウスの形をとるのか、アウトソーシングするのか、どちらがより良い方法なのか?という点ですよね。
ここからは、SEOをインハウス化する場合と代理店へ依頼する場合それぞれについて解説していきます。
インハウスSEOとは
インハウスSEOは、企業が自社サイトのすべてのSEO対策を行うことを意味します。
一般的に、企業がSEOに取り組む際は外部委託することが多いですが、インハウスSEOでは企業自身がSEOの戦略や実装を行い、自社サイトの検索順位向上を目指します。
また、SEO施策の一部だけを外注してそれ以外の施策を自社で行うセミインハウスSEOの形をとる企業もあります。
インハウスSEOの担当者は、サイト内のコンテンツ、リンク、テクニカルSEO、競合などを分析し、適切なSEO戦略を立てる必要があります。その後、戦略の実装と効果測定を行い、改善を繰り返しながら成果を上げていきます。
インハウスSEOに必要な業務
ここでは、インハウスSEOを行うとすると実際にどのような業務の遂行が必要になるのか紹介していきます。
1. 内部対策
インハウスSEOの業務1つ目は内部対策です。内部対策は、内部要素の整理を行うことでクローラビリティとユーザービリティを向上させ、検索エンジンに正当に評価してもらう目的があります。
内部対策には、以下のような施策があります。
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タグやメタディスクリプションの最適化
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内部リンクの最適化
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コンテンツの最適化
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ページスピードの最適化
2. 外部対策
インハウスSEOの業務2つ目は外部対策です。外部対策は、良質なコンテンツを発信することで外部サイトに自社サイトのリンクを貼ってもらい(被リンクの獲得)、検索エンジンに評価してもらう目的があります。
外部対策には、以下のような施策があります。
- 被リンクの獲得
- SNSの活用
- 被リンクの質をチェック
多くのサイトから被リンクを獲得すれば、それだけユーザーにとって有益なコンテンツであると認識されますが、質の低いサイトからの被リンクはSEOにつながりにくいため注意が必要です。
3. コンテンツSEO
インハウスSEOの業務3つ目はコンテンツSEOです。コンテンツSEOはユーザーの検索意図に沿った有益なコンテンツを継続して発信することで上位表示を目指し、長期にわたって集客効果を維持するための施策です。
コンテンツSEOは以下のような手順で進行します。
- 自社の商品やサービスの分析
- ペルソナ設定
- キーワード選定
- 記事執筆
- リライト
良質なコンテンツを継続して発信し蓄積していくことでSEO効果が高いサイトとなっていくため、コンテンツ作りも手が抜けない非常に重要な業務です。
4. 効果測定
インハウスSEOの業務4つ目は効果測定です。SEO対策を行った後は、成果が出ているのかを確かめるために効果測定をする必要があります。
効果測定には、下記のようなデータを分析・解析します。
- アクセス
- キーワード
- リンク
- コンバージョン率
インハウスSEOで成果を出すためには、施策実施前後の変化やユーザーの行動を分析して、自社サイトの改善を継続して行っていく必要があります。
インハウスSEOのメリット
外注費用を削減できる
社内にSEOに関する知見があり、内部・外部の対策に対応できる人材や良質なコンテンツを継続して発信できる人材がいる場合はSEO対策をインハウス化できるため、外注費用を削減することができます。
SEOを外注する場合、会社によって数十万円~100万円以上かかることもありますが、インハウスSEOでかかる費用は担当者の人件費と各対策に利用するツール費用のみです。
すでにSEO対策を担当できる人材がいてインハウス化の体制が整っている場合は大幅にコスト削減できますが、一方でこれから育成していくとなると教育のための費用がかかります。
そのため、外注する場合とインハウス化する場合の費用を比べて、どちらのやり方がベストなのかを検討する必要があります。
社内にSEOのノウハウが蓄積される
インハウスSEOでは、企業内部でSEOに関するノウハウを蓄積することができます。SEOを外注する場合は、外注先が蓄積しているノウハウに依存する必要がありますが、インハウスSEOでは、自分たちの経験や知識を元に立てた最適なSEO戦略に沿って運用することができます。
また、自社の業界について深い知見を持っているため、企業内部でSEOを運用することにより運用方法や勝ちパターン、業界トレンドなどについて常に最新の情報を把握することができます。
従って、インハウスSEOを成功させることで、マーケティング全体における業務にも応用できる知識やスキルを習得することができるでしょう。
スピーディーに施策を打てる
インハウスSEOでは社内ですべてが完結するため、任意のタイミングで施策を打つことができます。
外注するとコミュニケーションをとる際にラグが発生したり、施策の内容を変更したいと思っても対応に時間がかかってしまう可能性があります。
しかし、インハウスSEOであれば、自社の判断で「今だ!」と思ったタイミングで施策や修正、改善を行うことができます。また、PDCAを迅速に回せるため競合に遅れをとることなく集客率アップを狙えます。
セミインハウスSEOで無理のないSEO対策
自社だけでは手が回らない一部の業務のみを外注するセミインハウスSEOという方法もあります。
戦略立案やペルソナ・キーワード設定などはインハウスで、コンテンツの作成や効果測定、改善などはアウトソーシングの形をとったり、逆にどんな方向性でいけばいいのか戦略を立てるところはサポートしてもらい、実際の作業はインハウスで行うというやり方も可能です。
「今は難しいけど将来的にはインハウス化したい!」という場合も、まずは外注してコミュニケーションを密にとることで、どんな方法、どんな考え方で戦略を立て施策を実行しているのか質問しながらSEOの知識を吸収することができます。
そうして知識を蓄えていくことで少しずつ自社で対応できることが増えていき、アウトソースSEO→セミインハウスSEO→インハウスSEOの流れで内製化することができるでしょう。
前章でインハウスSEOについて消化しましたが、SEO対策を1からすべて社内で行うことは難しい企業もあるかと思います。SEO対策に注力するだけの体制が構築できない、できるだけ早くSEO効果を出して集客につなげたいという場合は外注するのもひとつの手段です。
SEOに関する業務をすべて代理店に依頼することで、SEOのエキスパートたちがこれまでのノウハウを駆使して企業の利益向上に貢献します。
SEOを代理店に依頼するメリット
ここでは、SEO対策を代理店に依頼する4つのメリットを紹介します。
SEOに強いサイト制作が可能
SEO内部対策では、クローラビリティとユーザビリティを上げるためにWEBサイトの最適化を行う必要がありますが、やるべき項目が非常に多いため、なかなか進まず停滞してしまう場合もあるでしょう。
代理店では、企業ごとの求める効果と目的に合わせたWEBサイト制作や最適化が可能です。目をひくビジュアルだけでなく、流入経路は何なのか、どんなキーワードでアプローチを図れば効果が出やすいのかを考えてサイト制作に取り掛かるため、内部対策の高い効果が期待できます。
代理店は、これまでに多くの企業の成功事例を蓄積しているSEOのプロフェッショナルであり、その代理店が第三者として間に入ることで客観的に自社のサイトを見てもらうことができ、適宜改善してもらえます。
タイトルの付け方やCTAボタンの設置の仕方ひとつでコンバージョン率は大きく変わるため、ユーザー目線で使いやすいサイト構築によってSEO評価も高まるでしょう。
包括的なSEO対策が可能
代理店に依頼することで効果的なSEO内部対策が可能だと上記で述べましたが、SEOでは内部対策以外にも外部対策やコンテンツSEOも行う必要があります。
自社でSEO対策を行う場合、リソース的にどれかひとつだけしか実施できなかったり、ひとつずつ地道に行っていくしかなく、ただでさえ効果が出るまでに時間がかかるSEO対策にさらに時間を要し、競合に遅れをとってしまうでしょう。
一方、代理店に依頼することでSEO効果増大に必要な対策をすべて行うことができ、リソース不足も解消されます。
効果的なコンテンツSEO、そして被リンク獲得につなげる外部対策が、内部対策と同時に実施できるため、より速いスピードでSEO効果を実感することができる点は代理店の大きなメリットと言えるでしょう。
アップデートに迅速に対応できる
Googleは日々アップデートを繰り返しているため、最新の情報をキャッチアップしていく必要があります。アップデートによりペナルティを受け、今日まで順調に順位を上げていたのに明日一気に順位が落ちてしまう可能性もあるのです。
しかし、会社のコア業務を行いながら情報を追い続けるのは難しく、ペナルティを受けたことに気づけないこともあるでしょう。
一方、代理店であればすぐに異変を察知し、コンテンツの質の低さによるものなのか、質の低いサイトからの被リンクによるものなのか、原因を解明してスピーディーに改善を図ることができます。
ペナルティ付与から改善まで速いスピードで回し、その時々でGoogleのアルゴリズムに合わせた最適な対策をとってくれる点も代理店のメリットと言えます。
WEB広告と組み合わせて集客アップを狙える
SEO運用が可能な広告代理店の場合、SEO対策とWEB広告を組み合わせて集客アップを狙えます。
SEOは効果を実感できるまでには最低でも3ヶ月~半年はかかりますが、広告代理店はSEO以外にも様々な手法を駆使してWEBマーケティングを行っているため、上位表示されるまで集客が見込めないということはありません。
様々なWEB広告媒体とのつながりが強いため、各企業ごとに適切な媒体を選定して戦略を立ててもらえます。
SEOで徐々に順位を上げながらユーザーの流入を増やしつつ、WEB広告を出稿して単発的に興味をひいてコンバージョン率を上げていく。このSEO対策とWEB広告の組み合わせによって大きな売り上げアップが見込めます。
SEO対策を代理店に依頼する際の費用相場
ここでは、SEO対策を代理店に依頼する際の支払い方法の種類と対策別の相場について解説します。
支払い方法の種類
SEO対策を代理店に依頼する場合、3種類の支払い方法があります。
◆固定報酬型
SEO対策において最も多く用いられている方法です。契約期間や記事単価が決まっており、固定の金額が代理店に支払われます。契約期間内であれば追加費用を支払うことなく様々な施策を行ってもらえます。
ビッグワードで上位表示が続いた場合でも追加費用がかかることはないため、高い費用対効果が期待できます。
◆一括支払い型
期間を決めて契約するのではなく、代理店が行った施策に対して単発で費用が発生します。長期で契約を結ぶ前にお試しで依頼してみる際に一括支払い型をとることが多いです。
一回のサービスに対して報酬を支払う形式であるため、契約にはない作業を依頼する際には追加費用がかかります。
◆成果報酬型
施策を行って成果が発生した場合に報酬が支払われます。10位以内に入った日に限り、1日3000円が支払われるなどの契約が結ばれます。
契約した順位以内に入らなければ報酬が支払われないため、上位表示を確実に狙えるキーワードが決まっている場合以外は成功報酬型をとる代理店はほとんどありません。
SEO対策別の費用相場
代理店に依頼した場合の相場をSEO対策別に下記の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
SEO対策内容 | 概要 | 支払い方法 | 費用相場 |
SEO内部対策 | 内部リンク最適化、タグの設置など | 固定報酬型/一括支払い型 | 10~100万円/回 |
SEO外部対策 | 被リンク獲得 | 固定報酬型/成果報酬型 | 1~20万円/月 |
SEOサイト設計 | 新しいサイトの構築、調査、分析 | 一括支払い型 | 10~100万円以上/回 |
コンテンツSEO | コンテンツ制作 | 固定報酬型/一括支払い型 | 数千円~10万円/記事 |
SEOコンサルティング | SEOに関する総合的なサポート | 固定報酬型/成果報酬型 | 10~50万円/月 |
ほとんどの代理店では固定報酬型か一括支払い型の形式をとる場合が多いです。
依頼したい内容と予算を照らし合わせ、複数の代理店から見積りをとったうえで依頼をかけましょう。
SEO対策を代理店に依頼する際の選び方ポイント
ここでは、SEO対策を代理店に依頼する際の選び方のポイントを紹介します。
自社と同業界の実績は豊富か
どんな施策を依頼する場合でも、実績を確認することは必須です。一口にSEO代理店といっても、「不動産業界に強い」「金融業界に強い」といった得意な業界や「コンテンツ制作に強い」「サイト構築に強い」といった得意な領域は異なります。
また、実績が豊富と言っても、自社と違う分野だけの限定された実績だと、自社でSEOを行った際もきちんと成果を出してくれるのか不安になることもあるかと思います。
そのため、代理店を選ぶ際は、自社と同業種の企業のサポート実績が豊富な代理店や、自社が依頼したい領域の実績が豊富な代理店を選ぶことをおすすめします。
実績が多いということは、これまでに多くの成功事例・失敗事例を経験し、SEOを成功に導く豊富なノウハウを持っているということであるため、初めての場合でも安心して依頼できるでしょう。
契約形態や料金設定は明確か
最短契約期間は何ヶ月なのか、SEOに関する対策すべてを合わせた料金なのか、コンテンツ作成には別途料金がかかるのかなど、きちんと確認しておかないと後でトラブルが発生する可能性が高いです。
複数の代理店に見積りを依頼し、相場を見極め、その中で自社の方向性とマッチした代理店を選びましょう。
また、安いからという理由で代理店を選ぶことのないようにしましょう。あまりにも安価で請け負っている会社は業務体制が整っていなかったり、違法な行為で順位を上げるブラックハットSEOを行っている可能性があります。
どんな体制をとっていて、ひとつひとつの作業にいくらかかるのか、しっかり説明できる代理店を選びましょう。
相性の良い担当者かどうか
SEO対策は長期的に取り組むことになるため、代理店の担当者との相性は非常に重要です。
企業の状況を考慮せず、ただこれが最善だからと指示する担当者とは信頼関係を築けませんよね。
もちろん、施策の内容が優れている代理店を選ぶのは大事ですが、人が進めていく以上、相性が合わなければSEOを成功させることが難しくなってきます。
可能であれば、契約を結ぶ前に担当者と対面で打ち合わせを行うことをおすすめします。自社が今どんな状況にいるかを確認し、その状況を踏まえたうえで最適な施策を提案してくれる代理店を選びましょう。
施策の透明性が確保されているか
どのような施策を行っているのか、代理店から口では説明があったとしてもデータとして確認できなければ本当に行われているのか不安になりますよね。
依頼した企業と代理店の双方が現状を把握している状態にすることで、信頼関係が築かれ、SEOも成功に近づきます。
そのため、定期的に報告会を開き、現在行っている施策の状況、結果の分析、今後の課題など、詳細なデータを共有してくれる代理店を選びましょう。
海外ビジネスにもSEOは必須
日本ではビジネスで成功するためにSEO対策が重要な位置づけを占めていますが、海外ビジネスにおいてもSEO対策は欠かせません。しかし、海外SEOについて何の知識もなく、日本のSEOとすべて同じように実施していても成果は期待できません。
そこで、ここからは海外SEOの概要からメリット、成功させるポイントについて解説していきたいと思います。
海外SEOとは
海外SEOとは、海外の検索ユーザーに向けてWEBサイトを最適化することを指します。日本のユーザーだけでなく、海外のユーザーにとっても使いやすいサイト構造を設計し、有益な情報を提供することで海外ユーザーの流入も増やそうというものです。
日本のユーザーのみをターゲットとしている企業にとって海外SEOは必要ないものですが、海外への展開を考えている企業にとって海外SEOは必須項目となります。
海外のユーザーにも自社の商品やサービスを知ってもらい、利用してもらうためには、各国で主流の検索エンジン向けにサイトを最適化する必要があります。
海外SEOがうまくいけば、海外ユーザーが検索した際も上位に表示されるようになり、流入増加、認知拡大が期待できるというわけです。
国・地域別検索エンジンシェア率
StatCounterで見てみると、2023年5月時点の国・地域別の検索エンジンシェア率は以下のような結果になっています。
1位 | 2位 | 3位 | |
日本 | Google (77%) | Yahoo! (13.93%) | bing (8.02%) |
アメリカ | Google (89.11%) | bing (6.35%) | Yahoo! (2.23%) |
ヨーロッパ | Google (93.15%) | bing (3.02%) | YANDEX (1.8%) |
ロシア | YANDEX (59.34%) | Google (39.15%) | bing (0.82%) |
中国 | Baidu (56.39%) | bing (19.09%) | Sogou (10.85%) |
韓国 | Google (60.82%) | Naver (33.9%) | bing (2.53%) |
日本やアメリカ、ヨーロッパではGoogleが非常に高いシェア率を誇っているため、GoogleをメインにSEO対策する必要があります。
対して、ロシアではYANDEXのシェア率が最も高く、韓国ではGoogleが1位となっているものの、Naverも一定のシェアを持っているため、Googleのみの対策では不十分です。
また、中国ではGoogleのシェア率が低く、Baiduのシェア率が最も高くなっているため、GoogleではなくBaiduをメインにSEO対策を行わなければなりません。
このように、国や地域によってメインで利用されている検索エンジンは異なるため、その地域でシェア率の高い検索エンジン向けにSEO対策を行うことで上位表示に近づきます。
海外SEOで重要な考え方
海外SEOで重要なのは、通常のSEOと同様にユーザーが求めているコンテンツを提供し、満足させることです。
海外ユーザー向けに最適化するというなら、現在提供しているコンテンツをただ翻訳すればいいのでは?と思うかもしれませんが、まずはユーザーが求めていることに応えるコンテンツ作りを第一に考えなければなりません。
海外ユーザーに満足してもらえることを意識して翻訳した文章と、ただ機械翻訳で直訳した文章では、どちらが有益なコンテンツであるか一目瞭然ですよね。機械翻訳で直訳した文章は現地のユーザーにとっては読みにくい文章になってしまうため、ユーザーにとって有益なコンテンツとは言えません。
また、日本と海外では感覚が異なるため、ユーザーが有益だと感じるコンテンツにも差が出てきます。
従って、海外SEOでは、各国で主流の検索エンジンで上位表示されているWEBサイトを参考にしながら、どんなコンテンツが評価されるのか分析を行ったうえでコンテンツを作成する必要があります。
海外ユーザーにも満足してもらえるように、有益で質の高いコンテンツの提供に努めましょう。
海外SEOのメリット
ここでは、海外SEOに取り組むメリットを紹介します。
検索流入が増え、安定した集客が見込める
海外SEOに取り組む最大のメリットは、検索流入が増え、安定した集客が見込めることです。
SEOは、取り組んですぐに効果が出るわけではなく、改善を繰り返し、コンテンツを蓄積していくことで徐々に効果が表れ、検索順位も上昇していきます。
海外には日本の何倍ものユーザーが存在しているため、検索エンジンで上位表示させることができれば自社に興味を持ってくれるかもしれない多くの潜在顧客を掘り起こすことができます。
SEOを実施して一度上位表示されれば長く維持される傾向にあるため、高い広告費をかけて集客せずとも長期的に安定した自社サイトへの検索流入が維持できます。さらに、検索流入が増えれば自社の商品やサービスが海外ユーザーに広く認知され、コンバージョン率も向上します。
このように、海外SEOは膨大な規模の市場に対してアプローチを図り、安定した集客を見込める施策なのです。
日本にいながら海外へのブランディングが可能
海外でプロモーションを行うには、直接海外に出向いたり、海外企業とのやり取りが必須となります。
一方で、海外SEOで上位表示させることができれば、海外ユーザーの目に留まることが増え、認知される可能性が高まります。
また、上位表示されるということは、ユーザーが求めていることに応えている質の高いコンテンツということであり、信頼性も高まるため、ブランド価値が上昇します。
つまり、海外企業とやり取りする手間をかけることなく、日本にいながら海外へのブランディングが可能になるのです。
海外SEOのデメリット
海外SEOには大きなメリットがある一方で、「コストがかかる」というデメリットもあります。
海外SEOを実施する際には、言語ごとにページを作成する必要があるため、サイト制作の時間やサーバー代がかかり、コンテンツを翻訳するための時間や人件費もかかります。
長期的にSEOに取り組むにあたって、最初は運用可能であっても、リソースの面でどんどん苦しくなっていくことも考えられます。
このような事態を防ぐためにも、最初はターゲットとする地域を絞り、海外SEOに必要なコストを最小限に抑えた運用を行いましょう。そうして成果が安定するようになってから少しずつ対象地域を拡大していくことで無駄に費用をかけることなく効果的な運用が可能になります。
海外SEO対策のポイント
ここからは、海外SEO対策を実施する際に気を付けるべきポイントについて紹介します。
質の高いコンテンツ作り
海外SEOにおいて最も重要なことは質の高いコンテンツ作りです。後述するネイティブによる翻訳や国ごとのキーワード選定もすべて質の高いコンテンツ作りにつながります。
ターゲットユーザーが求めていることに応えていないコンテンツは、いくら翻訳が素晴らしくても質の高いコンテンツとは言えず、上位表示の可能性も遠のきます。
日本のSEOと同じようにペルソナを設定し、自社はどんな解決策を提供できるのかを考え、海外の検索エンジンで上位表示されているサイトを参考にしながらキーワード選定やコンテンツ設計を行いましょう。
効果測定も怠らずに繰り返し行い、コンテンツをブラッシュアップしていくことで質の高いコンテンツを創出できるようになります。
ネイティブな人材による翻訳
最近は機械翻訳の精度も向上していますが、やはり機械翻訳では直訳となり意味が通じないこともあるため、ネイティブの人材に翻訳してもらうことをおすすめします。
例えば、WEBサイトを見ていてわからない英語の文章があった場合、Google翻訳などの翻訳機能を利用すると思いますが、自然な日本語で翻訳されることは少ないですよね。
このように、機械翻訳を使っても現地の人にとっては読みにくい文章になってしまい、ユーザーからの評価も検索エンジンからも高い評価を得ることはできません。
ユーザーに価値のある検索体験をしてもらうためにも、ネイティブの人材に翻訳してもらい、ユーザーと検索エンジン双方にとって読みやすいコンテンツを作成しましょう。
国ごとのキーワード選定
海外SEOでは、日本のSEOと同様に検索キーワードの選定が重要です。
しかし、日本のユーザーが検索するキーワードと海外のユーザーが検索するキーワードは異なるため、海外ユーザーがどんなキーワードで検索をかけているのか、海外の競合がどんなキーワードを選んでいるのかをリサーチする必要があります。
ちょっとしたニュアンスの違いで検索結果が大きく変わってしまうため、自社の商品やサービスはどんなキーワードを使えば正確に表すことができるのか、細かく調べましょう。
また、表示される検索結果は言語と位置にも影響されるため、国や言語ごとに検索ボリュームや検索順位を調査できるUbersuggestなどのツールを利用することをおすすめします。
言語ごとにURLを変える
海外SEOでは、言語ごとにURLを変える必要があります。
ひとつのドメインの中に複数の言語を含んだページが混在していると、どの国を対象に発信しているサイトなのか検索エンジンが判断しにくくなってしまいます。ユーザー側もどのページを見ればいいのかわからず混乱してしまうでしょう。
そこで、言語ごとにURLを変えることで、このページはアメリカユーザー向け、このページは中国ユーザー向けと判断しやすくなり、ユーザビリティも上がるため、サイト全体のSEO評価が高まります。
現地のサーバーを使う
海外SEOを実施する際は、どこの国のサーバーを使うかも重視しましょう。
海外SEOでは、特定の国向けに作られたWEBサイトで使われているサーバーが、その国のサーバーであるか否かによって検索エンジンからの評価が変わってしまいます。
例えば、アメリカ向けに作ったサイトであれば、日本のサーバーを使うよりもアメリカのサーバーを使った方が表示スピードが速くなり、SEO評価も高まります。
または、AWS(Amazon Web Services)など多くの地域で利用されているサーバーを使うことで、世界中のいろんな場所からアクセスされても速いスピードで表示させることができ、SEOに不利にならずに運用することが可能です。
lang属性を設定する
海外SEOでは、対象国や言語に向けたページであることを示さなければ、全く別の国向けのページが表示されることがあります。
そのため、サイトのコーディングを行う際はlang属性を設定しましょう。
例えば、ロシア語であれば以下のようなタグを設定することで、検索エンジンにロシアに向けたサイトであることを伝えることができます。
<link rel="alternate" hreflang="ru" href="サイトURL" /> |
また、インドは公用語であるヒンディー語以外に英語の使用率も高いですが、ひとつの国の中で複数の言語が使われている場合は下記のように「言語-国」の設定を行い、それぞれに対応するページを作成しましょう。
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トピックオーソリティとは
Googleは2023年5月24日、「トピックオーソリティ」と呼ばれるシステムを開発したと発表しました。
トピックオーソリティはSEOに強く関係するシステムであるため、SEO強化のためにもトピックオーソリティとはどんなものなのかを認識しておく必要があります。
トピックオーソリティの仕組み
私たちが普段目にするニュースサイトでは全国規模のニュース記事が多く出回り、サイト内でも目立つ位置に表示されています。検索エンジンで検索しても1ページ目の上位に表示されるのは大手の報道機関の記事でしょう。
よって、特定の地域や専門分野に限定されたニュースを知りたいユーザーは、ニュースサイトの隅々にまで目を通さなければならなかったり、検索エンジンで何ページにもわたって様々な記事をクリックして確認する作業を繰り返さなければなりません。
そこでGoogleは、専門性や関連性が高い記事を適切に評価し上位表示するために、トピックオーソリティというシステムを開発しました。
トピックオーソリティは、健康、政治、金融などの特定のジャンルにおいて、どの記事がより専門性が高く、ユーザーの役に立つのかを判断するための仕組みとなっています。
To add a bit more, this isn't a new system that's just launched. We've used it for several years. Our post today is part of our regular efforts to share more about how ranking works.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) May 23, 2023
トピックオーソリティの概念は、今回新しく開発されたものではなく、数年前から適用されているシステムです。今回の発表は、どんな基準や仕組みで評価されるのか、改めて共有するためだったようです。
トピックオーソリティを評価する要素
トピックオーソリティは、記事がどれくらいの専門性を持っているかを判断するために様々なシグナルを評価していますが、最も重視しているシグナルは以下の3つです。
1. トピックまたは場所に対する情報源の注目度
当社のシステムは、トピックまたは場所に特に関連すると思われる出版物を理解します。たとえば、ナッシュビルの高校フットボールに関するニュースを探している人は、 地元の報道については The Tennesseanのような出版物を利用することが多いことがわかります。 |
2. 影響力と独自の報道
私たちのシステムは、ある出版物がトピックに関してどのような影響力と権威を持っているかを理解するために、独自の報道 (たとえば、最初に記事を掲載した出版社) が他の出版社によってどのように引用されているかを調べます。2022 年に、 他の報道機関によって頻繁に引用されている記事を簡単に識別できるようにするために、 「高引用」 ラベルを追加しました。 |
3. 情報源の評判
私たちのシステムは、情報源の質の高い報告の歴史や、専門学会などの専門情報源からの推奨事項も調べます。たとえば、独自の報道を行った出版物の履歴やジャーナリズム賞は、ニュース Web サイトに対する肯定的な評判の強力な証拠となります。 |
引用元:Understanding news topic authority:Google Search Central
トピックオーソリティで評価されるためのポイント
トピックオーソリティで評価されるために以下のポイントを意識したコンテンツ作りを行いましょう。
良質なコンテンツを提供する
トピックオーソリティで評価されるためには、良質なコンテンツを継続的に提供していく必要があります。
良質なコンテンツを提供するには、ユーザーのことを第一に考えたコンテンツ作りが重要です。自社が伝えたいことを一方的に伝えるのではなく、ユーザーが求めている情報をリサーチし、ニーズに応えるコンテンツ作りを行うことで高く評価されます。
また、トピックオーソリティでは発信するスピードも意識しましょう。
自社が扱う地域や領域の記事をどこよりも早く発信することで、他社からの多くの引用が期待できるため、専門性や権威性が高い記事として評価されます。
E-E-A-Tを意識する
トピックオーソリティで評価されるためには、E-E-A-Tを意識することが重要です。
E-E-A-Tについては、上記のSEOで重要な考え方で説明しているため繰り返しになりますが、SEOにおいて重要な考え方は即ちトピックオーソリティでも重要ということになります。
WEBサイトを正当に評価し、より品質の高いコンテンツを提供するために、GoogleはE-E-A-Tの考え方を重視しているため、4つの要素を意識してコンテンツを作成しましょう。
SNSを活用する
トピックオーソリティで評価されるためにSNSを活用することも効果的です。インスタグラムやTwitterなどのSNSを通して自社が持っている専門知識に基づいた情報を発信することでオーソリティは上がっていきます。
ユーザーからのコメントや質問には誠実に対応し、専門的なアドバイスを行うなどエンゲージメントを高めていくことで、好印象を与え信頼を築くことができます。信頼関係が構築されれば影響力が高いサイトであると評価され、トピックオーソリティが機能します。
発信したコンテンツがSNSで拡散されれば様々なメディアに取り上げられる可能性が高くなり、他の信頼性の高いWEBサイトからの言及や被リンクの増加が期待できるため、オーソリティの向上及び検索順位の向上につながります。
●トピックオーソリティとは?専門性を高めて検索順位アップを狙おう!
ジャリアのSEO対策
ジャリアではクリエイティブ特化型の広告代理店として、企画営業チームに加え、クリエイティブディレクター、アートディレクター、デザイナーで構成されたクリエイティブチームを内部に有し、ワンストップでSEO対策をサポートしています。
実績のあるクリエイターチームがSEO効果を最大限に発揮するWEBサイト設計、WEBデザイン制作を行い、Googleとユーザー双方に評価されるサイト創出を可能にしています。
対応範囲に限りがある代理店の場合、本格的にSEOに取り組むとなると複数の会社と契約を結ばなければならず、高額な費用がかかる場合が多いですが、ワンストップですべてのSEO対策に対応することで、費用を最小限に抑えながらスピーディーに結果を出すことが可能になります。
さらに、広告代理店としてSEO対策と並行してWEB広告を実施できる点が強みです。リスティング広告やSNS広告をはじめ、あらゆる方向から集客アップを図ります。SEO対策とWEB広告を組み合わせることで、認知度拡大やファン化を促し、SEO効果も加速していきます。
制作だけで終わらせず、その先の浸透までを含めたプロモーション活動を行うことは、クリエイティブ特化型の広告代理店だからこそ実現可能と言えます。
将来的にSEO対策を社内で完結させたい場合は、戦略の立て方や施策の進め方を少しずつ共有し、SEO対策を無理なく継続して実施していける方法を一緒に考え、インハウス化をサポートいたします。
まとめ
今回は、SEO対策についてあらゆる方向から解説してきましたが、いかがでしたか?
やるべきことが非常に多いため、結果を出せるのか不安に思った方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく「ユーザーファースト」の考え方を念頭に施策を進めていけば、意図する成果から大きくそれることはないでしょう。
さらに、Googleが掲げている理念をきちんと理解して自社サイトに反映させ、ユーザーが求めていることに応えるコンテンツを創出していくことでSEO評価は着実に高まり、検索順位も上がっていきます。
インハウスでも外注でも、自社に合ったやり方でひとつひとつ積み重ねていき、集客・売り上げアップにつなげていきましょう。
弊社では、SEO内部対策、外部対策、コンテンツSEOすべてに精通しており、包括的なサポートが可能です。
お客様の事業、要望などをヒアリングしながら、事前調査、サイト構築、キーワード選定、コンテンツ作成、効果測定までワンストップで承ります。
本格的にSEO対策に取り組みたい方は、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |