記事型LPとは?読みたくなるLPで上がらないCVRを改善!
WEBメディアやSNSの記事の間に「PR」とついた記事が表示されているのを見たことがあるでしょうか。これはネイティブ広告と呼ばれ、記事の間に溶け込ませることで自然にユーザーの興味をひくことができる広告です。
しかし、広告をクリックした遷移先が広告感の強いLPだとユーザーは違和感を感じ、離脱してしまうことも少なくありません。
そこで活用したいのが「記事型LP」です。
記事型LPは、通常の記事と同様のフォーマットで作成されるLPであり、有益な情報を提供してくれるため、ユーザーに違和感を感じさせることなく読んでもらい、コンバージョンにつなげることができる効果的な広告手法です。
今回は、記事型LPのメリットや作成時のポイントについて解説していきたいと思います。
目次 |
記事型LPとは
記事型LPとは、WEBメディアやブログなどのコンテンツと同様に記事のようなフォーマットになっているランディングページのことです。
記事型LPは、LPとして商品の購入や資料請求などのコンバージョンにつなげることを目的としていますが、悩みを抱えているユーザーが求めている情報を提供し、解決してもらうことも重視して作成されます。
ユーザーが広告をクリックした後にそのままLPを表示させるよりも、記事型LPを読んで理解を深めてもらい、興味関心を高めてからLPに遷移してもらうほうがコンバージョンにつながりやすくなります。
従って、記事型LPは企業の利益向上のためにも積極的に取り組むべき広告手法と言えます。
記事型LPとLPの違い
記事型LPとLPの違いについて以下にまとめました。
記事型LP | LP | |
流入経路 | WEBメディアやSNSのインフィード広告 | リスティング広告やSNS広告 |
目的 |
認知拡大、興味関心の増幅、 |
比較検討、コンバージョン獲得 |
ターゲット | 潜在顧客 | 顕在顧客 |
構成 | テキストメイン | ビジュアルメイン |
LPの流入元は、検索エンジンや各SNSに表示されるリスティング広告やSNS広告です。ユーザーが情報を得るために能動的に検索したキーワードと連動したり、SNSでの行動履歴に沿ってLPが表示されるため、確度の高い顕在顧客へリーチできます。
画像やデザインなどのビジュアルがメインとなり、商品やサービスの魅力を強くアピールしてコンバージョンを促します。
一方、記事型LPの流入元はWEBメディアやSNSのインフィード広告です。インフィード広告はネイティブ広告の一種で、通常投稿の間に自然に表示させることができるため、悩みを抱えているが解決には至っていない潜在顧客にリーチできます。
記事型LPはテキストメインとなり、自社がターゲットとしているユーザーの悩みを解消できるような記事を作成します。有益な情報を提供することで興味関心をひきつけ、そのままコンバージョンまで誘導します。
記事型LPのメリット
ここでは、記事型LPを作成するメリットを紹介していきます。
潜在顧客にリーチできる
記事型LPは、まだ自社の商品やサービスを知らない潜在顧客にリーチすることができます。
見込み顧客となる顧客の中には、悩みはあるが解決するための商品やサービスをまだ知らない潜在顧客と、悩みがあり解決するための商品やサービスまで知っている顕在顧客がいます。
LPは、すでにニーズが明確で解決するための商品を探している顕在顧客には有効ですが、商品の魅力を前面にアピールした広告感の強いページとなるため、まだニーズが明確化していない潜在顧客へのアプローチとしては効果的ではありません。
対して、記事型LPは限定されたターゲットではなく、インターネットを利用する幅広いユーザーに情報を届けることができます。
自社の商品やサービスに関連した記事を作成し、どんな悩みが解消されるのかをはっきり示すことで漠然とした悩みを抱えている潜在顧客を掘り起こし、ニーズを明確化させます。
そして、記事型LPに遷移した潜在顧客にどうすれば解決できるのかを適切な順番で紹介することで興味関心を高め、顕在顧客へと成長させることができるため、記事型LPは潜在顧客へのアピールに有効な手段と言えるのです。
LPでは獲得できなかった潜在顧客にも効果的にアプローチできる点は記事型LPの大きなメリットと言えるでしょう。
コンバージョンまでの離脱を減らせる
広告からLPに遷移させる前に記事型LPを表示させることで、そのままLPに遷移させる場合よりも離脱数を減らすことができます。
通常、人が商品を購入するには、商品を知って、興味を持ち、魅力やメリットを調べ、他の商品と比較検討するという流れを経て購入に至ります。
LPは、顕在顧客に商品の魅力を知ってもらいコンバージョンを獲得するためのページであるため、ネイティブ広告からすぐLPに遷移した場合、商品を知って興味を持つというステップが飛ばされてしまいます。すると、ユーザーは「購入を強制されている」と感じ、不快感を抱きます。
なんとなくクリックした広告から遷移したページでいきなり「この商品はこんな魅力があります!」とアピールされると戸惑い、読む気が失せてしまいますよね。
一方で、記事型LPはWEBメディアやSNSの通常投稿の間に表示されるため、あくまでも自然と注意をひき、記事を読んでもらう中で商品を紹介し興味を持ってもらうという工程をきちんと踏むことができます。
また、記事型LPは商品について「もっと知りたい!」という気持ちを増幅させてLPへの遷移率を高め、離脱することなくコンバージョンの獲得までスムーズにつなげることができます。
株式会社Andクリエイトの事例によると、専門学校の資料請求においてLP・記事型LP・併用した場合のCVRを測定した結果、Yahoo!検索を除いた媒体では記事型LPの方がLPよりもCVRが高く、併用した場合はすべての媒体でCVRが大幅に向上したという結果になっています。
出典:nobynoBy「WEB広告で記事LPを導入し、CVRを改善した成功事例を紹介!」
この結果からも、記事型LPはコンバージョン獲得に有効であり、LPの前に挟んで併用することで成果を上げやすいと言えるでしょう。
情報を充実させ、興味関心を高められる
また、記事型LPでは、商品の特徴や必要性、ブランドストーリーや他社との違いなどの詳しい情報を提供することができるため、LPに遷移する前の段階で購買意欲をかき立てることが可能です。
記事型LPで有益な情報が充実していれば、遷移先のLPに掲載されている情報の信用性もグッと上がります。
つまり、記事型LPでは、LPだけだと難しい「商品を知って興味を持ってもらう」のフェーズから「魅力を知ってもらい比較検討、コンバージョンにつなげる」フェーズまで一気に引き上げることが可能なのです。
記事型LPと相性の良い広告媒体
スマートニュースは、世界中の様々なニュースをまとめて閲覧できるスマートフォン向けのニュースアプリです。バナー広告、テキスト広告、カルーセル広告、動画広告など様々な形式があり、主に通常のニュース記事の間に表示されます。
広告のタイトルと画像を他のニュース記事になじむように作成することで広告感を薄めることができ、興味を持ってもらえます。
スマートニュース広告はユーザーデータに基づいた詳細なターゲティングが可能で、記事型LPはユーザーに有益な情報を提供するためのLPでもあるため受け入れてもらいやすく、多くのコンバージョンが期待できます。
また、老若男女問わず幅広い層のユーザーに利用されているため、どんな商材でも効果的です。約半数のユーザーが平均年収を超えているため、単価が高い商材も相性が良く、記事型LPの効果を発揮するでしょう。
画像元 : スマートニュース株式会社
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)
YDAは、Yahoo!メールやYahoo!ニュースなどYahoo!が運営するサービスに掲載可能です。トップページやニュースページの通常記事の間に表示させることができます。
Yahoo!を閲覧するユーザーも、スマートニュース広告と同様に有益な情報を得るために利用しているため、記事型LPとの相性が良いと言えます。
また、Yahoo!は2大検索エンジンのひとつであり、30~60代の幅広い層が利用しているため、膨大な数の潜在顧客にアプローチできます。Yahoo!というブランドへの信頼も厚いため、記事型LPも安心して読んでもらえるでしょう。
画像元 : Yahoo japan
LINE広告
LINE広告は、LINE NEWSやタイムラインなどLINE内部はもちろん、LINE広告ネットワークによってLINE以外の幅広いジャンルのアプリにも配信することができます。
LINEはSNS利用者の中での利用率が80%を超えていて、LINEのみを利用しているユーザーは40%近くにも及びます。ユーザーの性別や年代にもあまり偏りがないため、他の媒体ではリーチできないユーザーを獲得することができ、多くの潜在顧客をターゲットとする記事型LPと相性が良いです。
Twitter広告
Twitterのプロモ広告は、通常のツイートと同様の形式で配信できるインフィード型のネイティブ広告です。短いテキストと画像を組み合わせた形式が多いため、記事型LPの内容をまとめた印象的な文章を作成することができれば遷移させやすいでしょう。
広告に興味を持ちクリックするともっと詳しい内容が書かれている記事型LPが表示されるため、ユーザーも違和感を感じることなく自然に読み進めてもらえます。
また、Twitterは拡散性が高いという特徴もあるため、記事型LPが魅力的であれば多くのユーザーにリツイートしてもらえ、リーチの拡大が期待できます。
記事型LPでは、自社の商品やサービスの魅力をPRすることよりも、ユーザーに有益な情報を伝えることを一番に考えましょう。
ユーザーは記事を読もうという気持ちで広告をクリックするため、遷移先が商品の魅力を並べた広告感の強いページだと違和感を覚え、離脱してしまいます。
ユーザーが抱えている悩みに対して「こんな解決策があるよ」ということを示し、その解決策のひとつとして自社の商品を紹介する流れに持っていきましょう。
違和感を与えることなく自然に興味を高めてLPに遷移してもらうためには、自社をPRしたい!という気持ちは一旦抑えて、ユーザーファーストの記事型LPを作成しましょう。
外部データを活用する
記事型LPでは、自社の見解だけでなく、公的機関や他社の調査結果、口コミなど外部のデータも取り入れましょう。
自社だけで作成した内容であれば良い部分のみを伝えることもできるため、疑いの気持ちを持つユーザーも少なくありません。しかし、外部からのデータを提示することで記事型LPの内容の説得力が一気に増し、信ぴょう性が高まります。
ユーザーの悩みの原因を言及したり、解決策を提案する際は、その根拠となるデータを一緒に掲載して自社の商品やサービスの必要性を認識させましょう。
見出しを工夫する
記事型LPは、記事を読んでもらい興味を持たせてLPに誘導します。そのため、ユーザーが記事型LPに遷移してくれても、内容を読んでもらえなければ意味がありません。記事を読み進めてもらうためには見出しを工夫する必要があります。
例えば、コーヒーメーカーの記事型LPがあったとして、下記2つの見出しのうちどちらに惹かれるでしょうか?
- 健康のためにはコーヒーが効果的
- ダイエット・老化防止に効果的なコーヒーの飲み方とは?
Aは具体的なことは述べず結論だけを言い切ってしまっているためもっと詳しく知りたいという気持ちになりにくいです。対して、Bはコーヒーにどんな効果があるのかを具体的に示し、尚且つさらに効果を高める飲み方を紹介しようとしていることがわかるため、ユーザーの興味をひきやすくなっています。
見出しは簡潔に書くことも重要ですが、記事型LPでは具体的なワードを使ってユーザーにイメージさせやすくしたり、リズムの良さを意識したり記号を使ったりすることでインパクトを与えながら「有益な情報を提供してくれそう!」と思わせることが重要です。
CTAボタンの文言と設置場所に注意する
記事型LPは、ユーザーの悩みを解決してもらうことに加え、LPにつなげてコンバージョンを獲得することも大きな目的です。そのため、LPへの遷移を促すCTAボタンの文言や設置場所も非常に重要なポイントとなります。
しかし、記事型LPの最初や最後だけに設置してもコンバージョンにはつながりづらいです。記事を読んでいる途中で商品の購入や資料請求のステップに進みたいと思うユーザーもいるため、そこでボタンが設置されていないと離脱してしまい、せっかくのコンバージョン獲得の可能性を失ってしまいます。
ひとつの大きな見出しが終わった直後や区切りの良いタイミングで設置することで遷移させやすくなり、コンバージョンのチャンスを逃すこともなくなります。
また、「資料請求はこちら」というようにLPで使用するような直接的な表現を使用することもユーザーに違和感を与えてしまう原因となるため、記事型LPでは「詳細を知りたい方はこちらをクリック」などの柔らかい表現を使って自然にクリックを促しましょう。
まとめ
今回は、記事型LPについて解説しました。
わざわざ記事型LPを作成するのは面倒くさいと思うかもしれませんが、ユーザーに商品購入のための適切な工程を踏んでもらい確実にコンバージョンを獲得するためには記事型LPの作成が必要不可欠と言っても過言ではありません。
潜在顧客を引き込み、LPでの離脱を抑え、興味関心を増幅させるという多くのメリット持った記事型LPでコンバージョン率アップを叶えましょう。
弊社では、デザイナーとライターが社内に常駐しているため、LPのみならず記事型LP制作も承っています。各企業の強みの洗い出しからターゲットの設定や記事の構成設計、ライティング、クリエイティブ作成、広告配信、効果測定までワンストップで対応可能です。
ターゲットはどんな悩みを持っていて、その悩みに対してどんなベネフィットを提供できるのか、興味をひくためにはどんなアプローチ方法が最適なのかなど、事前調査を入念に行い計画を立てることで質の高い記事型LP制作を実現しています。
「記事型LPの制作経験がなく不安...」という方や、成果の出るLP・記事型LPを制作して売上アップを図りたい方は、お気軽に弊社までお問合せ下さい。
WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |