SEOにおけるサーバー選びの重要性とおすすめサーバー5選

みなさんは、ホームページ制作の際にサーバーを意識しているでしょうか。

日常的によく聞く言葉ではあるけど、具体的にはどういうものなのかよくわかっていないという方もいらっしゃるかと思います。

SEOに強いホームページ制作において、どんなコンテンツを提供するのか、どんなデザインにするのかを決めることと同様に、もしくはそれ以上にサーバー選びは非常に重要な工程とも言えます。

今回は、SEOにおけるサーバー選びの重要性やおすすめのサーバーについて解説していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてください。

サーバーとは

サーバーとは、ネットワークを通じてユーザーにサービスを提供するコンピューターのことを指します。

私たちは普段から当たり前にPCやスマートフォンを使ってホームページを閲覧したり、メールを送受信したり、SNSの投稿をしていますが、これらのサービスを利用できているのは各サービスを提供してくれるサーバーが存在しているからです。

例えば、Googleでキーワードを入力して検索をかけるとすぐに関連するサイトがズラッと表示され、特定のタイトルをクリックすれば該当ページに飛んで画像やテキストが表示されますよね。

これは、WEB上の膨大なデータを保管しているサーバーが、ユーザーの「この情報が知りたい」「このページを見たい」という要求（リクエスト）に対応したデータを呼び出し、提供してくれるからです。

従って、ホームページ制作にはサーバーの使用が必要不可欠であり、どのサーバーを選ぶのかによってSEO評価が大きく変わってきます。

SEOでは表示速度が超重要！

ホームページ制作とSEOは切っても切り離せない関係にありますが、SEOを強化するための施策として、ページの表示速度を上げることが重要になります。

Googleによると、表示速度が1秒から3秒に落ちると離脱率は32%上昇し、さらに5秒まで落ちると一気に90%まで上昇すると言われています。

ユーザーは求めている情報をできるだけ早く得たいため、表示速度が2~3秒遅れるだけで大きなストレスを感じ、離脱してしまうのです。

出典：Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed：Think with Google

表示スピードが速ければ速いほど、短い時間と最小限の手間でユーザーのニーズを満たすことができるため、ユーザビリティの高いサイトとしてリピート訪問につながります。

リピーターが増えればユーザーからの評価が高いホームページとしてGoogleからの評価も高まり、SEO評価も上がります。

HTTP/2対応のサーバーを選ぼう

前章でSEOでは表示速度が重要とお話しましたが、この表示速度に深く関わってくるのがHTTPです。HTTPとは、WEB上でブラウザとサーバーがデータのやり取りを行う際の約束事であるプロトコルのことです。

従来は、リクエストに対して1つずつしかレスポンスができないHTTP/1.1のバージョンが使用されていましたが、WEBページの仕様が複雑化するにつれて表示速度が落ちてしまう事象が増えていました。

そこで、HTTP/2という次世代の通信方法が開発され、同時に複数のリクエストを処理できるようになったため、複雑なページでも高速表示できるようになったのです。

引用：ロリポップ！

以下の画像は同じコンテンツをHTTP/1.1とHTTP/2で読み込んだ際にかかった時間の比較です。HTTP/1.1に比べてHTTP/2は画像数が増えても読み込み速度の低下は緩やかになっており、HTTP/2の効果が一目瞭然です。

引用：Hostingstock

現在はHTTP/2対応のサーバーが主流

HTTP/2は2015年に標準化されてから広く使用されるようになり、現在はほとんどの優良サーバーがHTTP/2に対応しています。

また、多くの企業がそれらの優良サーバーと契約しているため、特に意識せずとも「表示速度の高速化」というSEOに重要な施策の1つをクリアできています。

サーバー選びを失敗するとSEOで不利になる

しかし、HTTP/2に対応していないサーバーも一部あるため、知らずに契約してしまうとSEO対策において他社のスタートラインよりもだいぶ後ろからのスタートとなり、ハンデを負いながら戦わなければならなくなるのです。

よって、いくらSEO対策を施してもなかなか上位表示されないというジレンマが起きてしまいます。

たまたまHTTP/2に対応していないサーバーと契約したばかりに、SEO対策ができていない企業のホームページよりも有益ではないと認識され、下位に表示されてしまうのは悲しいですよね。

最初からSEOで不利な状況に陥らないためにも、サーバー選びは慎重に行う必要があります。

適切なサーバーを選ぶポイント

では、どんなサーバーを選べばSEOに強いホームページ制作の土台を作れるのでしょうか。

ここでは適切なサーバーを選ぶポイントをご紹介します。

ホームページ制作の目的や規模に合う種類のサーバーを選ぶ

サーバーの種類は大きく分けて4つあります。

例えば、小規模のホームページ制作や自分だけが運用する個人ブログで専用サーバーやクラウドサーバーを選んでしまうと、必要のないスペックまで搭載されていることもあり、無駄な費用がかかってしまいます。

反対に、コーポレートサイトやECサイトなど大規模なホームページ制作にもかかわらず安価な共用サーバーを選んでしまえば頻繁に不具合が起こり、SEOに悪影響を及ぼします。

ホームページ制作の目的や規模感、予算、リソース、専門知識の有無など様々な観点から自社に合ったサーバーの種類を選び、SEOを強化しましょう。

費用が適切なサーバーを選ぶ

サーバーの種類と同様にスペックの高さも重要ですが、スペックが高くなるほど料金も高くなるため、自社ホームページに必要なスペックを持つサーバーを選ぶことが重要です。

しかし、安易に安価なサーバーを選んでしまうと、

• 容量や転送量が少ない
• 表示速度が遅い
• サポート体制が手薄

など様々な部分が不足していることが多く、SEOにも不利なため、安さだけを重視して選ぶことのないようにしましょう。

また、オプションの種類もサーバーによって異なり、初期費用がかかるものや追加料金を支払わなければ利用できないものもあるため、全体的なコストを考えたうえで検討しましょう。

自動バックアップ機能付きのサーバーを選ぶ

基本的にサーバーを契約すると様々なオプションが付いてきます。

様々なオプションの中でも、特に重要なのが自動バックアップ機能です。サーバーのデータを自動的に一定期間保存してくれる機能によって、誤ってデータを消してしまった場合でも、バックアップからほしいデータを選択して復元することができます。

手動でのバックアップは手間がかかるため、自動になることで工数削減につながります。なによりデータがバックアップされている安心感があるというのはホームページ制作・運用において非常に大きなメリットとなるでしょう。

セキュリティ対策が充実したサーバーを選ぶ

SEOでは、ユーザーに安心して利用してもらうためにもセキュリティ対策が必須です。そのため、契約しようとしているサーバーにはどんなセキュリティシステムが搭載されているのかをしっかりと確認しましょう。

例えば、ホームページを開いてURLの左側をクリックすると鍵マークとともに「この接続は保護されています」と表示されるかと思います。

これはSSLサーバー証明書が発行されており、送受信データが暗号化されていることやサイトの運営者が実在していることを証明していることになります。SSLはSEOにおける最も基本のセキュリティ対策と言えるもので、ほとんどのサーバーが無料で対応しています。

他にも様々なシステムがあるため、自社のホームページ制作ではどこまでのセキュリティ対策が必要なのかを整理してから選びましょう。

サポート体制が整っているサーバーを選ぶ

いくら安定しているサーバーでも、いつトラブルが起こるかわかりません。サポート体制が整っていないサーバーだと、問い合わせをしても数日間待たなければならず、せっかくの商機を逃してしまう可能性があります。

メール以外にも電話やチャットなど様々な選択肢があり、リアルタイムでサポートしてもらえるサーバーであればスピーディーな復旧が期待でき、SEOへの影響も最小限に抑えられます。

休日も即時対応してもらえるのか、電話やチャットは24時間受け付けているのかなど、万が一の場合に備えて確認しておきましょう。

SEOに効果的なおすすめサーバー5選

ここからは、SEOに効果的なおすすめサーバーをご紹介していきます。

エックスサーバー

画像引用：エックスサーバー

エックスサーバーは、国内シェアNo.1、サーバー速度No.1の性能を誇ります。世界最速クラスの高速化技術を導入しているためアクセスが集中した場合でも超高速表示を実現しています。

また、リソース保証機能を導入しており、他ユーザーからの影響を受けずに安定した環境を提供しています。CPUやメモリ量も同価格帯の他のサーバーと比べても圧倒的と言えます。

サイト運営者は世界で250万を超えるため、トラブルが発生した場合も簡単に解決方法が見つかりやすいことも魅力です。

ロリポップ！

画像引用：ロリポップ！

ロリポップは、WordPressの表示速度がNo.1という強みがあります。ハイスピード以上のプランは、WordPress高速化プラグイン「LiteSpeed Cache」を標準装備しており、圧倒的な速さを誇ります。

サーバーに負荷がかかった状態でも高い安定性を維持し、どの時間帯でも平均0.035秒で表示が完了します。

これだけの安定性を保ちながら月々550円から利用可能というコストパフォーマンスの高さを持つため、できるだけ費用を抑えたい方にとっては非常に魅力的なサーバーと言えます。

お名前.com

画像引用：お名前.com

お名前.comは、ドメインの取得サービスを提供しており、サーバーを申し込むことで独自ドメインを無料で取得でき、更新費用もなく永久に0円で利用できるという強みを持っています。

サポート体制も最高レベルに充実しており24時間365日電話対応しているため、夜間や休日の緊急事態でも確実にサポートを受けられます。ガイドもわかりやすく、初めてホームページ制作を行う方でも安心です。

現在はRSプランのみですが、旧プランである「共用サーバーSDプラン」はHTTP/2には対応していないため、すでにお名前.comで契約している方はどのプランで契約しているのか一度確認してみることをおすすめします。

ConoHa WING

画像引用：ConoHa WING

ConoHa WINGは、サーバーの処理速度において国内No.1のサーバーです。提供開始は2018年と新しいですが一気にシェアを広げています。

最高ランクの表示速度によって高いユーザビリティを維持できるためSEOに有利に働きます。基本的なオプションはもちろん、AIブログ生成ツールやWordPressテーマの提供など充実したサービス内容も魅力です。

また、初心者でも簡単に操作やカスタマイズができるシンプルな管理画面になっているため、自社らしい自由度の高いホームページ制作を行えます。

mixhost

まとめ

今回は、SEOにおけるサーバーの重要性とおすすめのサーバーをご紹介しました。

サーバーは適当に選ばれがちですが、どのサーバーを選ぶかによってホームページ制作・運用に欠かせないSEO対策の効果に天と地ほどの差が出てきます。

契約後に後悔することのないよう、各サーバーの特徴をしっかりと比較したうえで慎重に選びましょう。