ホームページ制作とSEOの関係性 WEBマーケティングの基軸となるサイト設計

ホームページ制作とSEOの関係性について解説イメージ
ほとんどの企業が自社のホームページ制作に取り組み、運用しているかと思いますが、みなさんはホームページにどんな効果を求めていますか?
 
もちろん、自社の認知拡大やブランディング強化という目的もあるでしょう。しかし、"それだけ"になっていませんか?
 
弊社では、ホームページ制作をWEBマーケティングの基軸としての位置づけで考えており、SEO対策もセットで取り組むことで集客力アップ、ひいては利益向上につなげることができます。
 
今回は、ホームページ制作の基本を押さえつつ、SEOの観点から集客に強いホームページ制作の考え方やポイントについて解説していきたいと思います。
 
SEOに強く、WEBマーケティングを加速させるホームページ制作を行いたい方はぜひ参考にしてみてください。
 

目次

SEOとは

ホームページ制作においてSEOが重要な理由

ホームページ制作でSEO対策を行うメリット

ホームページの流入増加を図るために押さえておくべき「SEM」

SEMとは

SEOとSEMの違い

SEOとリスティング広告の使い分け方

ホームページ制作の流れ

ホームページ制作会社の選定ポイント

ホームページ制作で成果を出すためのSEO対策5選

CVを獲得するためのホームページ制作

CVRが上がらない原因

ホームページ制作でCVRを改善するためのポイント

ホームページ制作のブラウザ対応

ホームページ制作のブラウザ最適化におすすめのツール「Lighthouse」

まとめ

 

SEOとは

SEOとは、Search Engine Optimization検索エンジン最適化)の略称で、自社のWEBサイトを検索結果の上位に表示させることで集客や売り上げアップを図る施策のことです。
 
SEO対策を施し、サイトの検索エンジンにページ内容を正しく認識してもらい、検索結果に表示されるように促し、ユーザーにとって有益な情報を提供します。
 
 

SEOの施策には、内部リンクや階層構造を最適化する、表示スピードを上げるなどサイトの内部に働きかける内部対策、被リンクを獲得したり、他サイトに言及されるよう外部に働きかける外部対策、ユーザーのニーズに応える良質なコンテンツを蓄積していくコンテンツSEOが含まれます。

ホームページ制作でSEOが重要な理由

ホームページ制作でSEOが重要な最大の理由は、上位に表示されるだけクリック率も高くなり、集客力が強化されるからです。

SEO対策を行いホームページの評価が上がると検索順位も徐々に上昇しクリック率が高まります。すると、興味を持ってくれる可能性がある潜在顧客の流入も増えるため、顕在顧客に押し上げることができ、集客にとどまらずコンバージョン率の上昇も狙えます。

Advanced WEB RANKINGによる、2024年4月の検索順位別のクリック率(デスクトップの場合)を見ると、1位は30%を超えているのに対し、2位になると一気に14%にまで下がり、5位以下は5%未満という結果になっています。

検索順位 CTR(クリック率)
1位 32.31%
2位 14.51%
3位 8.67%
4位 5.83%
5位 4.19%
6位 3.09%
7位 2.39%
8位 1.91%
9位 1.58%
10位 1.38%

出典:Google Organic SERP CTR Curve|Advanced WEB RANKING

検索エンジンでは大体10位までが1ページ目に表示されますが、1ページ目の中でも1位と10位では30%以上もの差があります。

これがどれだけの差なのかというと、例えば10,000回検索されるようなビッグキーワードだとしても、1位は3200回以上クリックされますが、10位は140回にも満たないということです。

このような理由から、ホームページ制作では上位を目指す必要があり、そのためにはSEO対策が必須なのです。

ホームページ制作でSEO対策を行うメリット

ここでは、ホームページ制作でSEO対策を行うメリットをご紹介します。

安定した集客が見込める

ホームページ制作でSEO対策を行うと、中長期的に安定した集客が見込めます。

テレビCMやリスティング広告などの従来の広告手法だと、発信した直後は大きな効果が期待できますが、高額な費用がかかるため発信期間が限定的になってしまい徐々に効果が薄れていきます。

一方で、SEO対策はホームページがあれば半永久的に実施でき、かかるのは人件費のみです。良質なコンテンツを資産として蓄積することができるためホームページ全体の評価が高まっていき、それに伴って検索順位も上がります。

高額な費用をかけて爆発的な集客増加を狙うのではなく、費用を抑えながら安定して集客に貢献してくれる点がホームページ制作でSEO対策を行う最大のメリットです。

ホームページの信頼性を高められる

ホームページ制作でSEO対策を行うと、Googleやユーザーからの信頼を高めることができます。

SEO対策の中には、外部サイトに自社コンテンツのURLを貼ってもらう被リンクの獲得がありますが、Googleのアルゴリズムは被リンクを投票と解釈しているため、投票数=支持数となり、投票数が多ければ多いほど、多くの人から支持されている有益なホームページであると判断されます。

すると、有益な情報を提供するために自社ホームページが上位に表示され、検索するユーザーも「上位表示されている」=「信頼性が高い」と考えるため、流入も増えます。

あらゆるキーワードで上位に表示されるようになれば知名度も上がり、企業名やブランド名で直接検索をかけてもらえるようになり、ますます流入やコンバージョンが増えるでしょう。

 CVにつながるユーザーを集客できる

 ホームページ制作でSEO対策を行うと、CVにつながるユーザーを集客できます。

 紙媒体の広告やテレビCMなどはなかなかターゲットを絞ることが難しく、自社と親和性の低いユーザーにも訴求されてしまいます。WEB広告は詳細なターゲティングができるためピンポイントに絞ることができますが、絞りすぎると配信母数が減り、収益につながりにくくなります。

一方、ホームページはユーザーから能動的にアクセスしてもらうため、SEOを施して上位に表示させることで自社と親和性の高いユーザー、コンバージョンにつながる可能性が高いユーザーを集客でき、効果を実感しやすいというメリットがあります。

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流入増加を図るために押さえておくべき「SEM」

WEBマーケティングの世界ではSEOというワードは広く知られていますが、SEMについては知識が曖昧という方も多いのではないでしょうか。

SEMはホームページ制作のサイト流入を増やすためにも押さえておくべきワードとなるため、SEOとともに押さえておきましょう。

SEMとは

SEMとは、「Search Engine Marketing (検索エンジンマーケティング)」の略称で、検索エンジン上でWEBサイトへの流入を促すマーケティング手法のことを指します。

SEMには「SEO」と「リスティング広告」が含まれ、上位表示させることで検索をかけたユーザーにアプローチして集客を図ります。

SEOとリスティング広告の使い分け方

長期分散型のSEO、短期集中型のリスティング広告

結論から言うと、基本的にはSEOに重点的に取り組み、要所要所でリスティング広告を出稿するという使い方が最も効果的と言えます。

SEOは中長期的な視点で取り組むべき施策です。ユーザビリティを意識してサイト構造を改善し、ユーザーのニーズに応えるコンテンツを継続して発信することでサイト全体の評価が高くなり、検索順位は徐々に上がっていきます。

SEO対策は費用もかからないため、長い目で見ても運営が苦しくなりづらく、施策を続けやすいというメリットがあります。

リスティング広告はSEOのデメリットをカバーしてくれる

しかし、SEOは施策を行ってから速攻で効果が目に見えるわけではないため、短いスパンで成果を上げたい場合は期待するほどの効果は出ないでしょう。そこで、活用できるのがリスティング広告です。

リスティング広告は、出稿に費用がかかりますが、配信してすぐに効果を確認することができ、希望の順位になるように調整しやすいというメリットがあります。そのため、ターゲットユーザーに集中してアプローチをかけたいときに流入を安定させることができます。

SEMはSEOを主軸に置いて進めるべし

しかし、リスティング広告は上位を狙うほど費用がかかり、課金をやめてしまえば一気に順位は下がります。従って、SEMはあくまでもSEOを主軸に置いて進める必要があります。

SEOに取り組むにあたり、多くの方が最も懸念するポイントが「即効性がない」という点です。しかし、ある程度サイト運営を続け、良質なコンテンツを積み重ねていけば、SEO効果が出るまでそこまで時間はかかりません。

長期的にSEO対策を行いドメインパワーを強化していくことで即効性も上がるため、デメリットも解消されます。将来的にはリスティング広告を利用しなくても十分な集客力をつけることを目標に、タイミングを見極めながら併用していきましょう。

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●サイト流入に効果的なSEMとは?SEOとの違いや効果を最大化する使い方を紹介

SEOに強いホームページ制作の流れ

ホームページ制作は制作会社に外注するケースと内製するケースがあります。ホームページ制作に関する知見や制作経験があり、様々な工程を自社のリソースでまかなえるのであれば内製は可能です。

しかし、集客の基盤となるホームページ制作を行うためには、各工程で専門性の高い人材が必要となります。また、WEBマーケティングも並行して行う必要があるため、SEOやWEB広告の知識がなければせっかくホームページ制作を行っても集客にはつながりません。

そのため、外注した方がSEOに強いホームページ制作を実現できる可能性は高いです。

そこで、ここからはホームページ制作を外注する際のフローについて順番に紹介していきます。

ホームページ制作の事前準備

何も準備せずにホームページ制作を始めてもうまくいきません。

SEOに強いホームページ制作をスムーズに進めるためには、以下のような項目を事前に決めておく必要があります。

  • ホームページ制作の目的
  • ホームページ制作のターゲット
  • 自社の強み
  • ホームページ制作の予算や納期

上記のようなホームページ制作の要件をRFP (提案依頼書) という資料にまとめて制作会社に提出します。

RFPは依頼主と制作会社の認識を統一させ、希望に沿ったスムーズなホームページ制作を行いやすくする役割を果たしています。

口頭のみで進めてしまうと認識にズレが生じる可能性が高くなり、想定していたものと全く違うホームページができあがってしまうことも。そこで、資料として残しておくことで「最初に言っていたことと違う」などのトラブルを防ぎます。

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1. 制作会社の選定

準備ができたら、まずはホームページ制作を依頼する会社を決めます。

制作会社を絞って問い合わせ、見積もり依頼をします。制作会社は自社が準備した資料をもとにヒアリングを行ってくれるため、疑問点はどんどん質問してお互いの情報を共有しましょう。

単にホームページ制作をやってくれる制作会社ではなく、SEOに対する知識が深く、目的に合わせて具体的なSEO施策を提案してくれる会社を選びましょう。

2. 企画

ホームページ制作を依頼したら、次は企画に入ります。

見積もりの際にRFPを通してどんなホームページ制作を行いたいかという希望を共有しているため、次は曖昧な部分をなくして正式に方向性を決定するために企画を練っていきます。

目的・目標やターゲットの設定は具体的な数値を定め、競合・市場調査を行い自社の強みや弱みを分析します。これからホームページを作るうえで誰にどんなことを伝えたいのかを言語化し、共有するためにコンセプトの設定も重要です。

3. 設計

ホームページ制作の企画が終われば次は設計です。どこに何を掲載するのか、どんな順番にすれば見やすいのか、何のコンテンツを紐づけるのかを考え、ユーザーにとって使いやすくSEOに強いサイトになるよう設計していきます。

打ち合わせを重ねて決定した項目を「要件定義書」という形でまとめ、最適なホームページにするための構成を考え、組み立てていきます。コンテンツの関連性や階層の深さなど様々な面でユーザーファーストとSEOを意識し、導線を設計します。

4. コンテンツ・デザイン制作

ホームページ制作の設計が終わると、ワイヤーフレームに基づいたコンテンツとデザインの制作に移ります。

コンテンツを作成する際は、コンテンツSEOの手法に沿って取り組むことで良質なコンテンツが蓄積され、長期にわたって集客に貢献してくれます。

デザイン制作では、これまでの打ち合わせで固めてきた目的やペルソナをもとに、ユーザーに刺さるデザインを考えます。

レギュレーションを設定し、ページによって文体や雰囲気が変わってまとまりのない印象を与えることのないようにしましょう。

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5. システム開発

デザインを制作したらシステム開発を行いWEB上に表示されるようにしていきます。ホームページ制作においてコーディングの質はSEOの評価にも大きく影響を及ぼすため、何度も修正を繰り返しながら希望のホームページへと仕上げます。

6. テスト・公開

公開前には必ずテストを行います。複数のブラウザ・デバイスで適切に表示されるか、全体を通して設定した通りに構成されているか、情報の誤りや誤字脱字がないか、リンクは最適化されているかといった項目をチェックし、SEOの観点からホームページ全体の最終確認をします。

7. 保守運用

ホームページ制作は公開したら終わりではなく、SEO対策及び目標達成のために保守運用を行っていかなければなりません。

アクセス解析、コンテンツ更新、システム修正、サーバー管理などやるべき業務は多いです。公開後の作業に関しては各業務に追加料金が発生することがあるため、必ず見積もりの段階で運用保守への対応や料金について確認しておきましょう。

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ホームページ制作会社の選定ポイント

ホームページ制作の流れを説明してきましたが、実際にホームページ制作会社に依頼するとなると、何を基準に選べばいいのかわかりませんよね。

ここでは、制作会社を選ぶ際にどういうポイントに注意すればいいのかを紹介します。

同じ業界の制作実績があるか

自社と同業界のホームページ制作実績が豊富であれば、自社の業界についての知見をすでに持っているため、一から説明する時間を省くことができ、制作がスムーズに進みます。

また、実績が豊富であればあるほどこれまでに経験してきた成功事例や失敗事例を踏まえた提案が期待できるでしょう。

制作会社のサイトを閲覧してホームページ制作事例を確認したり、サイトには載っていない事例があることも多いため、直接問い合わせて話を聞いてみることをおすすめします。

弊社もこれまでに数々のホームページ制作に携わってきました。一部ではありますが、事例として掲載しているのでぜひご覧ください。

●ホームページ制作事例|地方自治体「防波堤アート」企画運営&制作

●ホームページ制作事例|高級外車専門販売店コーポレートWEBサイト

●ホームページ制作事例|道の駅のホームページ

制作体制が整っているか

ホームページ制作には様々な人が関わります。納期や対応できる範囲に差が出てくるため、制作にはどんな人物が何名ほど携わるのか、確認しておきましょう。

また、ホームページ制作を一括で行っているのか、一部は外注しているのかの確認も重要です。一括で対応していれば社内に専門性を持つ人物を擁していることになり、安心感や信頼性が高まります。意思疎通も一社だけで済むため滞りなく納品まで進めることができるでしょう。

SEOの知見があるか

せっかくホームページを作っても、見てもらえなければ意味がありません。

ホームページ制作で集客を行うためには、効果的なキーワードを選定するリサーチ力、継続して良質なコンテンツを生み出せる企画力、ユーザビリティの高いサイトを構築する技術力など、SEOに関する知見を持っている必要があります。

ホームページ制作のスキルだけでなく、SEOに精通し、公開後の集客のフェーズまで任せられる会社を選ぶことで別の会社に依頼するコストを削減し、より早く集客効果を実感できるでしょう。

担当者との相性がいいか

実績やSEOの知識が豊富であることももちろん重要ですが、担当者との相性が悪ければせっかくの実績もノウハウも活かせず、最大限の効果が発揮されません。

担当者とは対面で打ち合わせを行い、話しやすさや熱量、この先長い付き合いができそうかどうかを見極めましょう。引っかかることがあればそのままにせず、疑問や不安は最初に解消しておくようにしましょう。

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費用について丁寧に説明してくれるか

ホームページ制作にかかる費用についての確認も重要です。一括の費用なのか、追加料金がかかるのか、どんな工程にいくらかかるのか、最初にきちんと確認しておかないと後でトラブルになる可能性が高いです。

予算内に収まっているか、すべての項目と金額が明瞭か、無駄がないか、見落としがないように見積書をしっかりと確認し、○人体制でどんな工程が必要になるからいくらかかる、というように、なぜその費用になるのかを丁寧に説明してくれる会社を選びましょう。

アフターフォローはしっかりしているか

ホームページ制作後は継続的に更新やメンテナンスを行うことでSEO評価が高まり集客力も強くなります。

長い目で見れば確実に社内で運用できたほうが良いですが、最初のうちは編集方法がわからなくなることも多いです。しっかりレクチャーをしてくれて、運用していく中で出てきた問題にも対応してくれる会社を選びましょう。

●確実に集客につなげるホームページ制作会社の選び方

ホームページ制作で成果を出すためのSEO対策5選

ホームページ制作において、SEOは切っても切り離せない重要な施策となるため、どんな対策を施せば良いのかしっかりと押さえておきましょう。

適切なキーワード選定を行う

キーワード選定とは、自社サイトへの流入を増やすために検索エンジンで上位表示を狙うキーワードを決めることです。

ホームページ制作を行う以上、集客を増やしたいという目標が少なからずあるかと思いますが、キーワード選定はSEOの評価を高め、集客につなげるために最も重要な工程と言っても過言ではありません。

どんなキーワードで上位に表示されたいのか、どんなキーワードで上位表示されればCVにつながりやすいのか、どんなキーワードで検索をかけるユーザーとの親和性が高いのか、といったことをしっかりと考慮して選定する必要があります。

ホームページ制作の目的を明確にし、自社に合った、勝ちにいけるボリュームのキーワードを選ぶことで流入が見込めるようになり、SEOに強いサイトになります。すでに上位に表示されている競合を参考にしたり、検索順位を定期的に確認して改善を図り、SEOを強化していきましょう。

 ●ホームページ制作におけるキーワード選びのポイント

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ユーザーファーストで質の高いコンテンツを作成する

ユーザーが求めている情報を提供するのは他の何者でもなくコンテンツです。従って、ユーザーの様々なニーズに応えるコンテンツを蓄積すればするほど有益なホームページという認識がユーザーにもGoogleにも生まれ、SEO評価が高まります。

このように、ユーザーの検索意図に沿った有益なコンテンツを継続して発信し、自然検索から集客を狙う手法をコンテンツSEOと呼びます。

コンテンツSEOでは、まず自社の商品やサービスと関連性の高いユーザー像を明確にし、ユーザーはどんな悩みを持っていて、解決するためにはどんな内容を提供すればいいのか、ユーザーはこのコンテンツを読んだ後にどうなっていたいだろうかを徹底的に考えます。

ユーザーファーストな内容はもちろん、自社だからこそ提供できる内容や定期的な情報の更新を行い、ユーザーのニーズを満たしているコンテンツは必然的に多くのユーザーが参考にし、外部サイトからのリンクも増えます。その結果、有益なコンテンツとして認識され、SEOに強いサイトになります。

ホームページにおけるコンテンツについて解説イメージ8

 

内部リンクを最適化し、シンプルなサイト構造にする

クローラーはサイト内のリンクを辿って情報を読み取っていくため、関連性の高いコンテンツ同士を結ぶことでクローラーが巡回しやすくなると同時に、そのテーマにおいて自社が豊富な情報を提供していることを伝えることができます。

ユーザーも閲覧しているページから関連ページにそのまま遷移し、わざわざ他のサイトを経由せずともニーズを満たすためのより多くの情報を1度に得ることができます。その結果、滞在時間が長くなり離脱率が下がるためSEOにプラスになります。

また、ユーザーがほしい情報にすぐにたどり着けるように、階層はできるだけ浅くしてブログの構造はシンプルにしましょう。

例えば、ブログ上部にナビゲーションメニューを設置してカテゴリーごとに分けて表示すれば、ユーザーはどこをクリックすればいいのか感覚的にわかり、迷うことなく簡単に目的のページにアクセスできます。

 ユーザビリティを意識する

ユーザビリティとは使いやすさのことを指し、ホームページ制作においては訪問したユーザーが違和感や不快感を抱かずに、簡単に、快適に操作できるかということを表す言葉です。

  • 一目見ただけで操作方法が掴みやすい
  • 目的のページへの導線がしっかり設計されている
  • 上質なコンテンツが充実している
  • 入力フォームがシンプル

上記のような条件が満たされ、ユーザーファーストで作られたホームページをユーザビリティが高いと言います。

ユーザビリティの向上は、ユーザーが検索体験に求める「できるだけ早く、最小限のコストで、目的を達成したい且つ高い満足度を得たい」というニーズに応えることにつながり、離脱率の低下やリピーター増加につながります。

ホームページを操作してもらうユーザーの姿を明確にし、考えうる検索意図、状況それぞれに沿った使いやすさを追求しましょう。

 表示スピードを上げる

SEOに強いホームページにするためには、ブログの表示スピードも意識する必要があります。

Googleによると、読み込み時間が1秒から3秒に落ちると離脱率は32%上昇し、1秒から5秒に落ちると離脱率は一気に90%まで上昇すると言われています。表示スピードが2~3秒遅れるだけでユーザーはストレスを感じ、離脱してしまうのです。

出典:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed:Think with Google

多数の画像や動画を縮小せずに貼り付けたり、SSL化(通信データの暗号化)されていなかったりすると表示スピードは下がるため注意しましょう。

また、モバイル端末での閲覧に対応していないホームページも表示スピードが下がり、SEOに悪影響を及ぼします。自社ホームページの表示スピードやスマートフォンでの操作に問題がないかを確認したい場合は、Page Speed Insightsというツールを利用し、確認してみてください。

 
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CVを獲得するためのホームページ制作

ホームページ制作が終わると保守運用のフェーズとなり、求める成果が出ているかを確認する必要がありますが、そこで設定すべき重要な項目がCV及びCVRです。

ホームページはCVを獲得することで初めてビジネスとして機能します。しかし、CV数やCVRの改善が上手くいかず、ホームページ制作の意義が揺らいでいる企業もあるでしょう。

ここでは、CVRが上がらない原因と上げるためのポイントについて解説していきます。

CVRが上がらない原因

CVRがなかなか上がらず悩んでいるホームページ制作・運用担当者の方は、下記のような項目が自社サイトに当てはまっていないか、もう一度見直してみましょう。

ターゲットが不明瞭

ホームページ制作では、ターゲットが明確でないと誰の心にも刺さらず、訪問数は多いのにCVは全然増えないという事態に陥ります。離脱率も高くなるためSEOにも悪影響を及ぼします。

例えば、20~30代がメインに利用する商品であれば、スタイリッシュでデザイン性の高いホームページ制作が効果的と言えますが、60代以降のユーザーがメインに利用する商品のホームページであれば、デザイン性の高さよりもわかりやすさ、見やすさの方が重要になってきます。

ターゲットによって適したサイトデザイン・構造は全く異なり、曖昧なターゲット設定はCV増加を妨げます。

ユーザーファーストではないサイト設計

ホームページ制作において、ユーザーファーストではないサイト設計は離脱率を上げる原因となります。

問い合わせるためのボタンがわかりにくい場所に設置してあったり、ひとつひとつの商品画像が大きすぎてスクロールに時間がかかったり、表示速度が遅くなるなど、少しでも使いにくさを感じるとユーザーはストレスを感じ、離脱率が上がります。

また、ユーザーは「~したい」というニーズを満たすためにサイトを訪問するため、自社が宣伝したいことだけをファーストビューに持ってきてしまうと、押し売りされていると感じニーズも満たされないためCVRも上がりません。

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ホームページ制作においてCVRを改善するためのポイント

SEOに強いホームページ制作を行うにあたり、サイト設計を少し変えただけでもCVRが大きく好転することがあるため、下記のポイントをぜひ参考にしてみてください。

ターゲットを明確にする

SEOに強いホームページ制作において、CVRを改善するためにはまずターゲットを明確にする必要があります。

ターゲットは「福岡で中古マンションを探している年収600万円以上の40代の女性」のようにできるだけ詳細に設定しましょう。訴求する範囲は狭くなりますが、ひとりひとりへの訴求力は何倍にもなり、CV数は増加していきます。

自分に向けられたサイトであることをはっきりと認識してもらい興味をひくことでCV獲得、CVR向上につなげましょう。

CVのハードルを上げすぎない

SEOに強いホームページ制作において、CVRを改善するためにはCVのハードルを上げすぎないことも重要です。

最初から購入や問い合わせをCVに設定してしまうと、なかなかCVまでたどり着かず行き詰まってしまうため、「お問い合わせ」から「資料ダウンロード」、「商品の購入」から「会員登録」にCVを変更してみるなど、1~2段階ハードルを落としたCVを設定してみましょう。

ハードルを低く設定することで、訪問数とCV数が比例するようになり、購入や問い合わせという高いハードルへの距離も少しずつ近づいていきます。

CVへの導線を設置する

SEOに強いホームページ制作において、CVRを改善するためにはCVへの導線をわかりやすくすることが重要です。

中でも、CTAボタンをどこにどのように設置するかでCV数は大きく変わります。基本的にどのページを見ていてもCTAボタンが表示されるように設計し、離脱を防ぎながらCVに誘導しましょう。

また、適切に設置したとしても、背景や周りの色に馴染みすぎているとCTAボタンに気づかずにスルーされてしまうこともあります。CTAボタンはサイトの中でも特に目立つ色や大きさにすることで視認性を高めましょう。

●CV (コンバージョン) を狙うホームページ制作のポイント

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ホームページ制作のブラウザ対応

ここまで、SEOに強いホームページ制作の考え方やポイントについて解説してきましたが、もうひとつ重要な対策があります。それはブラウザ対応です。

ラウザとは、インターネットを通して様々なWEBサイトを閲覧するためのソフトウェアのことです。代表的なもので言うと、Chrome、Edge 、Safari、Firefoxなどがあります。

WEB技術の進歩は凄まじく、日々アップデートしているためひとつひとつ挙動が異なります。よって、ブラウザによって見え方にばらつきが出ないように最適化する必要が出てきます。

何の対策もせずにそのまま放置しているとせっかくSEO対策をしても効果が薄れてしまうため、忘れずに対応しましょう。

対応するブラウザは絞るべし

SEOの観点で見ると、ホームページ制作のベストなブラウザ対応方法は、自社がターゲットとするユーザーが利用しているブラウザに絞り、最適化を図ることです。

もちろん、すべてのブラウザに対応するのが理想的ではありますが、実現は容易ではありません。そこで、多数が利用しているブラウザに絞ることでコスト削減や希望に沿うホームページ制作が可能になります。SEOの対策もしやすくなり、集客も期待できるようになります。

ホームページ制作で対応するブラウザは企業によって異なるかと思いますが、日本でも世界でも圧倒的シェアを誇るChromeはどの企業もマストで対応すべきブラウザと言えるでしょう。

リソースを考慮し、ターゲットの利用率が高いブラウザを最適化し、より多くのユーザーに魅力的に見えるようなホームページ制作を行いましょう。

ホームページ制作のブラウザ最適化におすすめのツール「Lighthouse」

Lighthouse とは、WEBサイトを分析し、評価してくれる拡張機能です。Googleが無料で提供しており、自社のWEBサイトの品質を確認することができるためホームページ制作にも非常に役立ちます。

ページの読み込み速度や画像の表示速度は速いか、どんなユーザーにとっても見やすいようになっているか、セキュリティ対策やSEO対策が行われているかなど、細かい部分も分析し、良くない点は改善方法を提示してくれます。

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LighthouseはSEO対策にも活用できる

Lighthouseを利用することで簡単に改善点を見つけることができ、より良質なホームページ制作が実現します。

SEOの評価機能もあるため、検索順位を上げて集客につなげるためにはぜひ活用すべきツールと言えます。自社のホームページがSEOに強いのかどうかを確認し、評価が低ければ改善を図りましょう。

しかし、SEOは専門知識がないと施策の効果が期待できないため、もし自社で対応が難しければ外注することも考えましょう。ホームページ制作及びSEOのプロが、現状を鑑みながら集客を加速させる提案を行ってくれるでしょう。

 

まとめ

今回は、SEOの観点から集客に強いホームページ制作の考え方やポイントについて解説してきました。

従来のホームページは「名刺」や「会社案内」代わり程度の位置づけでしかありませんでした。しかし、本来ホームページの役割はもっと広い範囲に及び、SEO対策との相互作用により自社の集客力を高めてくれる、この上ない武器になるのです。

従って、自社を知ってもらうだけで終わらせることなく、その先の集客まで見据えることが重要になります。SEOの基盤を固め、集客に強いホームページ制作を行いましょう。

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ジャリアでは、SEOに強く、集客につなげるためのホームページ制作とサイト運用を行っています。企画、デザイン、コーディング、SEO対策、運用保守までワンストップで対応可能です。

ホームページ制作前から流入経路とSEOを意識し、狙ったターゲットを獲得するキーワードを選定します。そして、各企業の目的を達成するための高品質なホームページ制作を実現します。

デザイン性の高さだけでなく、SEOに強いホームページ制作で集客を図りたい方は、お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

  WRITER / HUM
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター

株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです