Googleに日本独自の「ハッシュタグ検索」機能が追加!詳細や今後の影響は?
ハッシュタグ検索というとSNSで利用されるイメージが強いですが、2024年6月19日、Google検索にハッシュタグ検索機能が追加されたことが日本のGoogleによって発表されました。
このハッシュタグ機能は日本独自のものであり、上手に活用できれば自社サイトやSNSの認知拡大、流入増加が期待できるため注目を集めています。
そこで今回は、Googleのハッシュタグ機能について概要や今後の影響を解説していきたいと思います。
目次 ハッシュタグ検索は、なぜ日本だけの機能に? |
Googleの新機能「ハッシュタグ検索」とは?
2024年6月19日、GoogleはGoogle検索の新機能としてハッシュタグ検索を開始したことを発表しました。
参照:Google 検索の便利な新機能のご紹介 : より正確な天気予報とハッシュタグで検索可能に|Google Japan Blog
このハッシュタグ検索機能は今のところ日本でのみ使えるようになっています。
内容は、Googleの検索窓にハッシュタグを付けてキーワードを検索すると、SNSや様々なWEBページから同じハッシュタグがついている情報が検索結果に表示されるというものです。
例えば、「#スイカ」でハッシュタグ検索をかけたところ、ハッシュタグが付いたYouTube、X、InstagramなどのSNSの投稿やニュース記事ページ、レシピサイトなどが表示されました。
1ページ目だけでなく、2ページ目以降もハッシュタグが付いている投稿のみが表示されます。
キーワード検索でもハッシュタグ検索結果が表示される場合もある
また、通常のキーワード検索でもコンテンツとコンテンツの間に「#○○を含む投稿」としてハッシュタグを含む投稿がカルーセル形式で表示される場合があります。
これはすべてのキーワードで表示されるのではなく一部のキーワードのみのようです。「もっと見る」をクリックするとハッシュタグ検索結果が表示されます。
Googleにはこれまでもハッシュタグ検索自体はありましたが、ハッシュタグを含んだページのみが検索結果に表示されたり、カルーセルで表示されることはなかったため、最新の情報収集が格段にしやすくなったと言えます。
上位表示されるには情報の鮮度が重要
上位表示される投稿には傾向があるのかを調査するために、他にも様々なハッシュタグで検索をかけてみたところ、ハッシュタグ文化が根付いているInstagramやX、YouTubeなどのSNSの投稿、また情報がより新しいものが上位に表示されやすい傾向にあることがわかりました。
いいねなどのエンゲージの数が関係あるのかまだはっきりとはわかりませんが、いいねや動画の再生回数が少ない投稿でも上位に表示されているため、重要度は情報の鮮度の方が高いようです。
検索結果の下には検索者のニーズが高いと推測される関連ハッシュタグが表示され、より幅広く情報収集ができるようになっています。
ハッシュタグ検索は、なぜ日本だけの機能に?
ハッシュタグ検索が日本独自の機能となった理由については、以下の2点が挙げられています。
- 日本は他国と比べて最新のトレンドや興味関心のある物事について深く知りたいというニーズが強い。
- 日本語は単語の間にスペースが不要なため、長い文章を使って幅広い表現方法でハッシュタグが使われている。(例:#写真好きな人と繋がりたい)
日本人にとっては馴染みのある何の違和感もないハッシュタグの使い方でも、外国から見れば独特なようです。
日本独自の「推し活」文化が影響
最近は、自分が好きで贔屓にしているキャラクターや人物、作品、動物、建物など(=推し)を応援する活動全般を指す言葉「推し活」が広まっていますが、この推し活文化も日本を含めた東アジア特有の文化です。
推しがいる人は推しに関することであれば何でも知りたいという気持ちが強く、日々更新されていく新しい情報を逐一チェックしているかと思います。
そんな推し活が生活の一部になっている人が日本には多く、知名度の低いジャンルを推している人も多いため、ハッシュタグ検索の日本での実施はメジャーな推しがいる人もニッチな推しがいる人も両方ひっくるめてタイムリーな情報を得られるようにする狙いがあるのでしょう。
参考:グーグル、「ハッシュタグ検索」を開始 日本発の“推し”検索|Impress Watch
Googleハッシュタグ検索の今後の影響
ここでは、Googleハッシュタグ検索の導入によって考えうる今後の影響をお話していきます。
ハッシュタグ検索は露出を増やすチャンス
ハッシュタグ検索はハッシュタグがページ内についていればどの媒体で投稿しても表示される可能性があります。また、フォロワー数やいいね・シェア数が多いほど上位に表示されるわけでもありません。
よって、通常のキーワード検索で上位表示されなくてもハッシュタグ検索であれば上位に食い込める可能性が高いのです。
ただし、情報の鮮度が重要になってくるため、投稿から時間が経つにつれて表示順位は下がります。常に上位表示させるためには高い頻度で更新を続けていく必要があります。
キーワード検索とハッシュタグ検索の両方に表示されればこれまでよりも露出が増えるため、今後ハッシュタグ検索がさらに広まっていけばニッチな領域でビジネスを展開する企業でも流入の増加が期待できるでしょう。
Googleのハッシュタグ検索もキーワード選定がカギ
ハッシュタグが付いていれば表示されると言っても、あまりにも多くのハッシュタグが付いたページはスパムページと判断されてしまうでしょう。
また、何についてのコンテンツなのかGoogleが判断しづらくなり上位表示は遠のいてしまうため、関連性の高いキーワードに絞って投稿することが重要です。
SEO対策でもターゲットがどんなニーズを持っていてどんなキーワードで検索をかけるのかを検討することが重要ですが、ハッシュタグ検索でもこのキーワード選定がカギとなるでしょう。
SEOへの影響は?
ハッシュタグ検索がSEOのランキングに直接影響を及ぼすかどうかは明らかではありませんが、通常のキーワード検索では1ページに表示されるコンテンツの数が10個なのに対して、「#○○を含む投稿」のカルーセルが表示された場合、表示されるコンテンツの数が減少します。
筆者が検索をかけたキーワードではコンテンツの表示数は平均6~8個となっていました。
こうなると、本来は9位や10位に表示されていたコンテンツが2ページ目に移動してしまうため、ユーザーの目に留まる可能性が低くなります。
しかし、一度「#○○を含む投稿」が表示されたキーワードが常に同じように表示されるかというとそうでもなく、数分後に検索をかけると今度は「#○○を含む投稿」は表示されず、コンテンツ数も10個に戻っている場合があります。
従って、SEOへの取り組みは今後も変わらず重要であり、「#○○を含む投稿」が表示された際にはカルーセルに表示されるようにハッシュタグ検索対策も並行して行っていく必要があるようです。
どんなキーワードでハッシュタグ投稿が表示されるのか、また、どんなときに表示されないのかについては引き続き検証していきます。
まとめ
今回は、Googleが新たに追加した日本独自の機能「ハッシュタグ検索」について解説しました。
媒体を問わず気になるトピックの最新情報を得られるハッシュタグ検索。まだ導入されたばかりであり、これからユーザーのフィードバックをもとに改良が進められるでしょう。
今後、適用エリアを日本以外にも広げていくのかは明らかになっていませんが、少なくとも日本でのニーズは高く、検索の使用頻度も増えていくことが予測されます。
SNSでの投稿に加えてWEBサイトでのコンテンツ投稿もハッシュタグを上手く活用し、より多くのターゲットとの接点を作りましょう。
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WRITER / HUM 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |