LINEで予約を受け付けたい|公式機能・外部システム・ミニアプリの選び方

「LINE公式アカウントを使って予約できるようにしたい」という要望は、業種を問わずよく聞きます。しかし「LINEで予約」と一口に言っても、その実現方法は複数あり、どれが正解かは会社の状況によって異なります。 

本記事では、

 この記事では、LINE公式アカウントを活用して予約を受け付けるための3つの選択肢を整理し、「自社にはどれが現実的か」を判断するための軸を提供します。特定のツールを推奨するのではなく、条件によって最適解が変わることを前提に書いています。 

目次

1. 「LINEで予約したい」に対する3つの選択肢

2. ①LINE公式アカウントの標準機能で予約導線を作る

3. ②外部予約システムとLINEを連携させる

4. ③LINEミニアプリで予約をLINE内に完結させる

5. 業種別|どの方法が現実的か

6. よくある質問(FAQ)

7. まとめ|「LINEで予約」の正解は条件によって変わる

「LINEで予約したい」に対する3つの選択肢 

まず全体像を把握するために、選択肢を整理します。

方法 概要 費用感 LINE内完結
①LINE公式アカウントの標準機能 リッチメニューや予約ボタンから外部ページへ誘導 無料〜 しない
②外部予約システムとの連携 既存の予約システムへのリンクをLINEに設置 システム費用による しない
③LINEミニアプリの開発 LINE内で予約〜完了まで完結 開発費用が発生 する

「LINE内で完結するかどうか」が最も大きな分岐点です。ただし、LINE内で完結させることが必ずしも正解ではありません。ユーザーの利便性・運用コスト・予算のバランスで判断することになります。


①LINE公式アカウントの標準機能で予約導線を作る

最もコストを抑えた方法です。LINE公式アカウントのリッチメニュー(トーク画面下部に固定表示されるメニュー)や、プロフィールページの予約ボタンに外部の予約ページURLを設定することで、LINEから予約ページへの導線を作れます。

(参照:LINEヤフー for Business「リッチメニュー」 https://www.lycbiz.com/jp/column/line-official-account/technique/20180731-01/

この方法が向いているケース

  • すでに自社サイトや外部サービス上に予約ページがある
  • まずコストをかけずに予約導線を試したい
  • LINEから予約ページへ飛ばすだけで十分な業種(美容院・クリニックなど)

この方法の限界

  • 予約はLINEの外で完了するため、LINE上での管理ができない
  • 「LINEで予約した」という体験にならない
  • 予約完了後にLINEへ自動通知を飛ばすといった連携には別途設定が必要

設定自体は専門知識がなくても対応できますが、「リッチメニューに設置したから予約が増える」という単純な話ではありません。導線を設置したあと、友だちにどう伝えるか・リッチメニューのデザインをどう設計するかが成果に直結します。

②外部予約システムとLINEを連携させる 

すでに予約システムを使っている場合、そのシステムとLINEを組み合わせる方法が現実的です。

やり方としては、①と同様にリッチメニューや予約ボタンに予約システムのURLを設置する形が基本になります。下記に業種別に代表的な連携パターンを挙げます。

飲食店の場合

食べログ・ホットペッパーグルメ・Googleの予約機能など、外部プラットフォームの予約ページへLINEから誘導する形が一般的です。LINEで予約を完結させるよりも、プラットフォーム経由の方が新規顧客の流入も期待できる場合があります。

美容院・サロンの場合

ホットペッパービューティーや専用の予約システムを使っているケースが多い。既存システムの
URLをリッチメニューに設置するだけで、LINE経由の予約導線が作れます。

クリニック・医療機関の場合

医療機関向けの予約システムが複数存在します。LINE公式アカウントとの連携可否はシステムによって異なるため、使用中のシステムが対応しているか確認が必要です。

宿泊施設の場合

公式サイトの予約ページや、じゃらん・楽天トラベルなどOTAへの誘導が主な選択肢になります。直予約を増やしたい場合は、LINE公式アカウントの友だち限定特典を絡めた導線設計が有効です。

LINEで予約連携

この方法が向いているケース

  • すでに使っている予約システムがある
  • システムを切り替えるコストをかけたくない
  • 予約の管理はこれまで通りのシステムで続けたい

この方法の限界

  • LINE公式アカウントと予約システムの間でデータが連動しないため、予約者がLINEの友だちかどうか把握しにくい
  • 予約後のLINEメッセージ(確認・リマインド・フォローアップ)を自動化するには、Lステップなどの拡張ツールが別途必要になる場合がある

LINE予約の限界

③LINEミニアプリで予約をLINE内に完結させる 

最もシームレスな体験を提供できる方法ですが、開発コストが発生します。

LINEミニアプリとは、LINEのアプリ内で動作するWebアプリケーションです。ユーザーはLINEを離れることなく、予約・支払い・確認まで完結できます。

費用の目安

開発方法によって費用が大きく異なります。複数の開発会社の情報をもとに整理すると、おおむね以下の通りです。(2026年6月時点での複数社調査をもとに作成)

パッケージ型:既存のテンプレートを使う方法。初期費用5万〜50万円程度、月額数万円程度。カスタマイズの自由度は低いが、導入スピードが早い。

個別開発:要件に合わせてゼロから開発する方法。予約機能のみであれば100万〜300万円程度が目安。決済・会員管理・外部システム連携を加えると500万円以上になる場合もある。

また、個別開発した場合でも維持のために費用がかかる場合もあります。

この方法が向いているケース

  • 予約・ポイント・会員証などをLINE内で一元管理したい
  • 自社ブランドの体験としてLINE内で完結させることに価値がある
  • 複数店舗の予約を統合管理したい
  • 一定の開発予算と保守体制を確保できる

この方法の注意点

開発費用だけでなく、開発後の保守・運用費用も発生します。一般的に年間の保守費用は開発費用の10〜20%程度が目安とされています。「作って終わり」ではなく、継続的なコストとして把握しておく必要があります。

 業種別|どの方法が現実的か 

「条件によって変わる」が正直な答えですが、業種ごとの傾向として整理すると以下のようになります。LINE公式アカウントの活用方法は業種によって異なるため、自社の状況に合わせて選択することが重要です。

小規模な飲食店・カフェ

まずは①(リッチメニューで外部ページへ誘導)から始めるのが現実的。すでにGoogleやOTAのプラットフォームで予約を受けているなら②で十分なケースがほとんどです。

美容院・サロン・整体

既存の予約システムがある場合は②が現実的。友だち追加後の自動フォローアップや予約リマインドを自動化したい段階になったら、Lステップとの組み合わせを検討する流れが自然です。

クリニック・医療機関

予約システムの選定がまず先決。LINEとの連携可否をシステム選定の条件の一つに入れることをおすすめします。③は患者情報を扱うため、セキュリティ要件も検討が必要です。

宿泊施設・ホテル

直予約の増加を目的にするなら、②(公式サイト予約ページへの誘導)+友だち限定特典の設計が基本線。リピーター向けのポイント管理や会員証発行まで展開したい場合に③が選択肢に入ります。

チェーン店・複数店舗展開

店舗数が多いほど③の費用対効果が出やすい。予約・ポイント・顧客管理を一元化するメリットが大きくなります。

LINE予約に向いている業態

 FAQ 

Q1. LINEで予約を受け付けると、予約管理はどこでするのですか?

外部システムに頼る場合、予約管理は外部の予約システムやGoogleカレンダーなど、これまで使っていたツールで行うことになります。LINE公式アカウントはあくまで「入口の導線」であり、管理の場所は変わりません。③のLINEミニアプリの場合は、ミニアプリ内または連携した管理システムで一元管理できます。

Q2. 外部の予約システムとLINEは自動で連携できますか?

リッチメニューにURLを設置するだけなら自動連携は不要です。ただし「予約完了後にLINE公式アカウントからリマインドを送る」「予約キャンセル時にLINEに通知する」といった自動連携を実現するには、システム間のAPI連携やLステップなどの拡張ツールが必要になります。対応可否は使用する予約システムによって異なります。

Q3. LINEミニアプリで予約システムを作るといくらかかりますか?

開発方法と要件によって大きく異なります。パッケージ型であれば初期費用10万〜50万円程度+月額費用、個別開発であれば100万〜500万円以上が目安です。加えて年間の保守費用も発生します。まずどんな機能が必要かを整理してから、複数社に見積もりを取ることをおすすめします。

Q4. 小規模な店舗でもLINEで予約管理はできますか?

できます。まずはLINE公式アカウントの①リッチメニューに予約ページリンクを設置する方法であれば、費用を少額に抑えて始められます。スタッフが少ない店舗でも、既存の予約ツール(Googleカレンダーや予約フォームなど)と組み合わせれば実用的な運用は可能です。

Q5. 今使っている予約システムをLINEと繋ぐことはできますか?

多くの場合、LINE公式アカウントのリッチメニューからURLへの誘導という形であれば連携は可能です。より深い連携(予約完了後の自動LINE通知など)は、使用中のシステムがAPI連携に対応しているかどうかで変わります。まず使用中のシステムの仕様を確認し、対応可能な連携の範囲を把握することが最初のステップです。判断が難しい場合はご相談ください。

 まとめ|「LINEで予約」の正解は条件によって変わる 

LINE公式アカウントを使って予約を受け付ける方法は1つではなく、自社の状況・予算・求める体験によって最適解が変わります。

  • まずコストをかけずに始めたい→ ①リッチメニューへのリンク設置
  • すでに予約システムがある→ ②既存システムとの連携
  • LINE内で完結させたい・複数店舗を一元管理したい→ ③LINEミニアプリの開発を検討

どれが自社に合うかは、現状の予約フローと課題を整理することで見えてきます。「何から手をつければいいかわからない」という段階からでも、ご相談をお受けしています。


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WRITER / ゼットン
株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 クリエイティブディレクター

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