LINE公式アカウント・LINEミニアプリ・Lステップなどの拡張ツールの違い|自社に必要なのはどれか
「Lステップって何?LINE公式アカウントとは別物?」「LINEミニアプリを導入すれば予約ができると聞いたけど、うちには必要?」「拡張ツールって結局どれを選べばいいの?」——LINEを活用しようとしたとき、こうした疑問にぶつかる担当者は多いです。
LINE公式アカウント・LINEミニアプリ・Lステップなどの拡張ツールは、それぞれ名前が似ていて混同されやすい。しかし「どれを選ぶか」という問い立てから入ると、判断を誤りやすい。
本記事では、
3つの関係性と立ち位置を整理したうえで、「自社の課題に対してどれが必要か」を考えるための判断軸を提供します。Lステップ以外の拡張ツール(Linyなど)についても同様の考え方が当てはまります。
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目次 |
そもそも3つは何が違うのか|立ち位置の整理
まず大前提として、この3つは「どれかを選ぶ」ものではありません。LINE公式アカウントが土台にあり、その上にLステップなどの拡張ツールやLINEミニアプリが乗るという構造です。
- LINE公式アカウント:LINEが提供する公式のビジネス向けアカウント。メッセージ配信・クーポン・リッチメニューなど基本的な機能が使える。無料プランあり。
- Lステップ・Linyなどの拡張ツール:LINE公式アカウントに連携して使う外部ツール(サードパーティ製)。標準機能では実現できないセグメント配信やステップ配信などが可能になる。月額費用が発生する。代表的なツールとしてLステップ・Linyなどがある。
- LINEミニアプリ:LINE上で動作するアプリケーション。予約・ポイントカード・注文・会員証など、より高度な機能をLINE内で完結させられる。開発コストが発生する。
つまり関係性はこうなります。
LINE公式アカウント(土台)→ 必要に応じてLステップ等の拡張ツールを追加 → さらに必要に応じてLINEミニアプリを開発
拡張ツールを使うにも、LINEミニアプリを導入するにも、LINE公式アカウントは必須です。「ミニアプリだけ入れればいい」という話にはなりません。
LINE公式アカウントだけでできること・できないこと
LINE公式アカウントの標準機能でできることは、思っている以上に幅広い。まず標準機能の範囲を正確に把握することが、Lステップやミニアプリが本当に必要かどうかの判断につながります。
LINE公式アカウントの標準機能でできること
- メッセージ配信:友だち全員または絞り込んだ対象にメッセージを送れる(性別・年齢・地域など属性での絞り込みは可能)
- リッチメニュー:トーク画面下部に固定メニューを設置。予約ページや商品ページへのリンクを設置できる
- クーポン・ショップカード:デジタルクーポンやスタンプカードをLINE上で発行できる
- 予約リンクの設置:外部の予約システムへの導線をLINE上に設置できる
- チャット対応:ユーザーからのメッセージに個別対応できる
- 分析機能:友だち数・メッセージ開封率・クリック率などの基本データが確認できる
LINE公式アカウントの標準機能ではできないこと
一方で、以下のような要件が出てくると標準機能では対応できなくなります。
- 「新規顧客」と「リピーター」で配信内容を自動で変えたい
- 友だち追加から○日後に自動でメッセージを送る仕組みを作りたい
- アンケート回答や購買履歴に応じてメッセージを出し分けたい
- どの広告や導線から友だち登録されたかを個別に追跡したい
- LINEの中で予約・決済・ポイント管理を完結させたい
「できないこと」の中に、自社が今困っていることや今後やりたいことが含まれているかどうか。それがLステップやLINEミニアプリを検討するかどうかの判断基準になります。
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Lステップが解決できる課題と向いている会社
Lステップ・Linyなどの拡張ツールは、LINE公式アカウントの「全員に同じメッセージを送る」という制約を突破するためのツールです。ユーザーの属性・行動・回答内容に応じて、配信の内容やタイミングを自動でコントロールできます。
Lステップで解決できる主な課題
セグメント配信:友だちを属性や行動履歴でグループ分けし、グループごとに異なるメッセージを送れる。「初回来店者向け」「3回以上来店したリピーター向け」など、顧客の状態に合わせた配信が可能。
ステップ配信:友だち追加から○日後・○週間後に自動でメッセージを送る仕組みを設定できる。新規登録者へのフォローアップや、購入後のケアを自動化できる。
流入経路の分析:どの広告・どのQRコードから友だち登録されたかを追跡できる。広告の費用対効果を正確に把握するのに有効。
アンケート・タグ管理:ユーザーの回答内容に応じてタグを自動付与し、その後の配信に反映できる。
Lステップが向いている会社・向いていない会社
向いている会社の条件
- すでにLINE公式アカウントの運用が軌道に乗っており、友だちが一定数いる
- 顧客の状態(新規・リピーター・休眠)に応じてアプローチを変えたい
- 配信の自動化・効率化を図りたい
- LINE広告と組み合わせて、登録後の育成まで設計したい
まだ必要ない会社の条件
- 友だち数がまだ少なく、配信の基本的なPDCAも回せていない
- 何を配信すべきか、コンテンツの方向性が固まっていない
- 月額費用(ツールやプランにより数千円〜数万円)を投資する予算が確保できない
Lステップ等の拡張ツールは導入すれば即効果が出るツールではありません。配信コンテンツの設計と組み合わせて初めて機能します。土台となるLINE公式アカウントの運用が整っていない段階での導入は、費用対効果が出にくいです。

LINEミニアプリが解決できる課題と向いている会社
LINEミニアプリは、LINE公式アカウントやLステップとは性質が異なります。メッセージ配信の延長ではなく、LINE上でアプリケーションを動かすという発想です。
LINEミニアプリで実現できる主な機能
- 予約システム:LINE内で日時・コースの選択から予約完了まで完結できる
- デジタルポイントカード・会員証:来店や購入のたびにポイントを付与し、LINE上で管理できる
- モバイルオーダー:飲食店などでLINEから注文・決済ができる
- 順番待ち・整理券:店舗の混雑状況をLINEで確認・管理できる
LINEミニアプリが向いている会社・検討が必要な理由
LINEミニアプリは機能的には非常に強力ですが、導入には開発コストが発生します。また「LINEで予約したい」という課題に対しては、必ずしもミニアプリが唯一の答えではありません。
外部予約システムとの連携で解決できるケース:Googleカレンダー連携の予約ツールや飲食店向け予約システムへのリンクをリッチメニューに設置するだけで、実用的な予約導線は作れます。
Lステップで簡易対応できるケース:完全にLINE内で完結しなくてよいなら、Lステップのフォーム機能を使った予約受付も選択肢になります。
ミニアプリが本当に必要なケース:自社ポイントの管理・複数店舗の在庫連動・LINEペイとの決済連携など、外部ツールでは代替できない要件がある場合です。
「LINEミニアプリを入れたい」という要望をお持ちの場合でも、まず現状の課題と予算を整理してから、本当にミニアプリが必要かどうかを判断することをおすすめします。

3つを比較する前に確認すべき「自社の現状」
ツールの比較に入る前に、自社の現状を棚卸しすることが重要です。以下の問いに答えてみてください。
ツールの比較に入る前に、自社の現状を棚卸しすることが重要です。以下の問いに答えてみてください。
① 現在の友だち数はどのくらいか
友だちが少ない段階では、まず集客(友だち追加)の施策が優先です。Lステップやミニアプリは、ある程度友だちが集まってから効果を発揮します。
② 何のためにLINEを使いたいのか
「リピーターを増やしたい」「予約を自動化したい」「新規顧客を育成したい」など、目的によって必要なツールが変わります。目的が曖昧なままツールを選ぶと、導入しても使いこなせないまま費用だけかかる結果になります。
③ 運用に使える人員・時間はあるか
Lステップは設定の自由度が高い分、初期設定に時間がかかります。社内に専任担当者がいない場合は、外部のサポートも含めて検討する必要があります。
④ 予算はどのくらい確保できるか
LINE公式アカウントは無料プランから始められますが、Lステップは月額費用、LINEミニアプリは開発費用が発生します。何にいくらかかるかを事前に把握したうえで判断することが重要です。
これらを整理してみても「自社にとって何が必要か判断できない」という場合は、現状を専門家に相談することが最も効率的な選択です。間違ったツールに投資する前に、課題を整理する機会を持つことをおすすめします。

FAQ
Q1. LINEミニアプリとLINE公式アカウントは別々に契約が必要ですか?
LINE公式アカウントは別途開設が必要で、LINEミニアプリはその上に追加する形で開発・導入します。契約窓口や費用体系が異なるため、導入を検討する際は両方の要件を整理したうえで進める必要があります。どちらか一方だけで完結するものではありません。
Q2. Lステップは月額いくらかかりますか?
Lステップの料金はプランによって異なり、友だち数や使える機能の範囲で段階的に設定されています。最新の料金は公式サイトでご確認ください。なお、月額費用に加えて初期設定や運用設計のサポート費用が発生する場合もあります。導入前に総コストを把握することが重要です。
Q3. 友だちが少ない段階でもLステップは必要ですか?
友だち数が少ない段階では、Lステップの導入より先に「友だちを増やす施策」に注力することをおすすめします。Lステップはセグメント配信や自動化が強みですが、配信する相手が少なければその効果は限定的です。まずLINE公式アカウントの標準機能で運用を回しながら、友だちが増えてきた段階でLステップへの移行を検討するのが現実的な順番です。
Q4. LINEミニアプリは自社で開発できますか?
LINEミニアプリの開発にはフロントエンドの開発知識が必要です。自社に開発リソースがあれば内製も可能ですが、多くの場合は開発会社や対応できる広告代理店に依頼することになります。開発期間・費用・保守の体制まで含めて検討する必要があるため、「とりあえず入れてみる」という感覚で着手できるものではありません。
Q5. どれが自社に合うか判断できない場合はどうすればいいですか?
現状の友だち数・課題・予算・運用体制を整理したうえで、専門家に相談することをおすすめします。ツールの比較より先に「何を解決したいか」を言語化することが、最適な手段を選ぶための近道です。
まとめ|ツール選びより「課題の整理」が先
LINE公式アカウント・Lステップ・LINEミニアプリの違いを改めて整理します。
- LINE公式アカウント:すべての土台。まずここから始める
- Lステップ:配信の精度を上げたい・自動化したいときに追加する
- LINEミニアプリ:予約・ポイント・注文などをLINE内で完結させたいときに開発する
重要なのは、ツールを先に選ぶのではなく「自社が今抱えている課題は何か」を整理することです。課題が明確になれば、必要なツールは自然と絞られます。
「何から始めればいいかわからない」「今の運用の何が問題かを整理したい」という段階からでも、ご相談をお受けしています。
LINE公式アカウントで成果が出ない会社が見落としている運用の全体設計
LINE運用を内製で続けるべきか外注するべきか判断するポイント
LINEミニアプリとは|通常機能で足りるか判断する前に知っておくこと
LINE公式アカウント・LINEミニアプリ・Lステップなどの拡張ツールの違い|自社に必要なのはどれか
LINE公式アカウントを開設したのに放置している会社がやるべき最初の一手
LINEで予約を受け付けたい|公式機能・外部システム・ミニアプリの選び方
LINE公式アカウントは無料でどこまで使える?費用が発生するタイミングを解説
| WRITER / ゼットン 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 クリエイティブディレクター 株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。 |
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