広報担当必見!  企業ブログのホントのところ… コンテンツSEOとは?

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スマートフォンやタブレット端末が広く普及している現在、広告市場も新聞広告やテレビCMなどのマス広告からインターネット上のメディアに掲載されるWEB広告が主流になっており、今や企業にとってWEBマーケティングは必要不可欠なものとなっています。

そこで重要になるのがSEO対策です。適切なSEO対策を行うことで検索結果に自社サイトが上位表示され、多くのユーザーの流入を見込めます。

SEO対策にも種類がありますが、ユーザーが求めている情報を継続してアップすることで上位表示を狙うコンテンツSEOは良質なコンテンツをユーザーに届けて集客につなげる重要な役割を果たしています。

しかし、コンテンツSEOに注力し施策を行ってもなかなか結果が出ないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、コンテンツSEOを行う際の手順について解説していきたいと思います。

 

目次

やりがちなコンテンツSEO施策

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOのデメリット

コンテンツSEOの手順

コンテンツSEOの記事の書き方

コンテンツSEOを成功させるためのポイント

コンテンツSEOに有効な「トピッククラスター」

コンテンツSEOを代理店に依頼する場合

まとめ

 
 

やりがちなコンテンツSEO施策

企業の担当者の方と打ち合わせを行う際、コンテンツSEOに関する施策についてヒアリングすることがしばしばあるのですが、間違った認識をされている方も多くいらっしゃいます。

その中でも特に多い間違いが「コンテンツは多ければ多いほど上位表示される」というものです。

もちろん、上位表示されるためにはある程度の量が必要ですが、上記のような認識は「どんなに短くてもどんな内容でも毎日投稿すればいい」という解釈を引き起こします。

その結果、会社の商材や宣伝とは全く関係のないマーケティング担当者の日常を綴ったブログ記事や、SNSでの毎日投稿などの施策を行う企業があまりにも多く見受けられます。

しかし、コンテンツSEOの観点で見るとそれらの施策はあまり意味がなく、自社サイトを上位表示させることにはつながりません。

SEOでは「量」と「質」の両方が重要

コンテンツSEOに限らずGoogle検索エンジンから高評価を受けるために最も重要なポイントは、「ユーザーが求めているコンテンツを提供できているかどうか」ということです。また、コンテンツの「」だけでなく「」も問われます。

「投稿すること」が目的になっている記事はユーザーの存在が見えていません。

ユーザー目線に立ち、ユーザーの役に立つ良質なコンテンツを作っていかなければ、どんなに量を増やしたとしても上位表示にはつながりません。

毎日のコア業務の時間を割いて行っていることが実は会社の利益になっていない...というのは何が何でも避けたいですよね。

では、どうすればコンテンツSEOの効果を高め、上位表示を狙えるようになるのでしょうか。

次章からコンテンツSEOとは何ぞやというところから、施策を行う際の手順について詳しく解説していきたいと思います。

コンテンツSEOとはイメージ


コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿った有益なコンテンツを継続して発信し、自然検索から集客を狙う手法です。

検索キーワードに応じた良質なコンテンツを作成することで上位表示されやすくなり、長期にわたって集客効果を維持することができます。

ユーザーとGoogle双方から高く評価されるコンテンツを絶えず発信していくことは労力を要しますが、作成したコンテンツはサイトの資産となり、蓄積されれば着実に集客率は上がります。

従って、上位表示を狙い集客を行うためにはコンテンツSEOを理解しておく必要があります。

コンテンツSEOが注目されている背景

現在のコンテンツSEOの形が主流になるまで、Googleのアルゴリズムはアップデートを繰り返してきましたが、どのような変遷があったのでしょうか。

ここからは、コンテンツSEOが注目されるようになった背景について解説していきます。


ブラックハットSEOの蔓延

コンテンツSEOが注目を集めるようになる以前は、ブラックハットSEOがSEO対策の中心となっていました。ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに反した不正行為を行い、質の低いコンテンツの検索順位を上げる手法です。
 
SEOで最も重要な「ユーザーが求めているコンテンツを提供する」という指標を無視し、自分たちの利益だけを重視した施策が蔓延したため、検索結果には質の低いコンテンツが並ぶようになってしまいました。
 
有益なコンテンツがあってもその他の質の悪いコンテンツに埋もれてしまい、ユーザーは求めている情報になかなかたどり着けないという状況だったのです。そのような状態が続けば、ユーザーはGoogleを利用しなくなってしまいます。
 
そこで、次にご紹介する「ペンギンアップデート」が登場しました。 
 

ペンギンアップデートの実用化

ブラックハットSEOが蔓延る状況を打破するべく、2012年に「ペンギンアップデート」が実用化されました。ペンギンアップデートとは、ブラックハットSEOの不正行為を 取り締まるアルゴリズムのことです。
 
主に自作自演の被リンクや自動生成コンテンツのリンク、隠しリンクや隠しテキストといった違反行為を対象としています。
 
Googleのガイドラインに反する施策を行っているWEBサイトに対して、コンテンツの検索順位を下げたり、検索結果から削除するなどのペナルティを課すアップデートを行ったことで、質の低いコンテンツが上位を占めることはなくなり、質の高いコンテンツをユーザーに届けられるようになったのです。

 

パンダアップデートの実用化

ペンギンアップデートと同様にブラックハットSEOの蔓延をくい止めるために登場したのが「パンダアップデート」です。パンダアップデートとは、質の低いコンテンツを取り締まり、質の高いコンテンツを上位に表示するアルゴリズムのことです。

質の低いコンテンツとは主に、内容が薄くて古いコンテンツや他社サイトの内容を複製したコピーコンテンツ、専門性が低く信ぴょう性がないようなコンテンツのことです。

ペンギンアップデートがスパムや被リンクを対象としているのに対し、パンダアップデートはコンテンツそのものを対象としています。ユーザーを第一に考えていないWEBサイトにペナルティを課すという点は共通しています。

ペンギンアップデートとパンダアップデートイメージ

ホワイトハットSEOが主流に

ブラックハットSEOを中心とした施策から、ペンギンアップデート・パンダアップデートを経て、現在はホワイトハットSEOが主流になっています。

ホワイトハットSEOとは、Googleのガイドラインに則ってSEO対策を行う手法です。ユーザーが求めているコンテンツを検索結果上位に表示し、充実した検索体験を提供します。

違反行為をすることなくユーザーファーストなページがSEO評価を受け、上位に表示されるようになり、ユーザーも求めている情報を見つけやすくなりました。

ブラックハットSEOよりも労力はかかりますが、ガイドラインに則ってSEO対策をすることでペナルティを受けることなく正当に評価され、上位表示の可能性が高まります。長い目で見れば断然ホワイトハットSEOを行うほうが有利なのです。

●コンテンツSEOの重要性とは?注目される背景と取り組むべき理由
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コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違い

コンテンツSEOはSEOの中でも特に重視されている施策ですが、似たような言葉に「コンテンツマーケティング」があります。両方とも同じような施策と考える方もいらっしゃいますが、実は全く別物です。

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違いを簡潔に説明すると、下記のとおりです。

  • コンテンツSEO・・・検索結果にコンテンツを上位表示させることで集客を狙う手法
  • コンテンツマーケティング・・・有益なコンテンツを提供することでユーザーと信頼関係を築き、中長期的な収益を狙うマーケティング手法

コンテンツSEOは、ユーザーの検索意図に沿うコンテンツを提供し、評価してもらうことで検索順位を上昇させて認知拡大を狙います。自社を知ってもらうきっかけとなる施策とも言えます。

コンテンツマーケティングは、自社の商品やサービスを知ってほしいという思いから一方的にアピールして売り込むのではなく、ユーザーのほうから興味を持ってもらい、ファンを醸成し、売り上げにつなげます。

両者を混同してしまうと、SEOの成果ばかりに囚われ、購入を促したり信頼関係を築く工程が疎かになってしまいます。

その結果、認知は拡大しても実際のコンバージョンにはつながっていないという状況に陥りやすくなるため、両者の違いを正しく理解し、目的に応じて施策を使い分けることで着実に成果を出しましょう。

コンテンツSEOに取り組むことがコンテンツマーケティングの成功につながる

コンテンツマーケティングはターゲットユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することでユーザーとの接点が生まれます。コンテンツSEOは、検索結果の上位に表示されることでユーザーとの接点が生まれます。

上位に表示されるということは、つまりユーザーにとって価値があるということであり、コンテンツマーケティングにおけるユーザーとの接点を生み出してくれます。

従って、コンテンツSEOで良質なコンテンツを蓄積すればするほど、コンテンツマーケティングの成果がより一層大きくなるのです。

●コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違いとは?
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コンテンツSEOのメリット

では、実際にコンテンツSEOに取り組むことでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは4つのメリットについて解説します。

         

安定した集客が見込める

従来の広告手法に比べ、コンテンツSEOは安定した集客効果が見込めます。
 
例えば、新聞広告やテレビCMなどは、発信した直後は大きな集客効果が期待できますが、発信期間が限定的であるため徐々に効果が薄れていきます。
 
リスティング広告も、検索キーワードに見合った金額を入金することで上位に表示させることができますが、入金をやめてしまえば一気に掲載順位は下がります。
 
一方、コンテンツSEOでは、発信したコンテンツは削除しない限り残り続け、サイトの資産として蓄積されていきます。良質なコンテンツが増えればサイト全体の評価も高くなり、比例して検索順位も上がります。ユーザーの目に留まる確率も高くなり、長期的に集客に貢献してくれるのです。
 

潜在顧客に効率的にアプローチできる

コンテンツSEOで検索結果の上位に自社サイトを表示させることができれば、自社のことを知らない潜在顧客にもアプローチしやすくなります。
 
ユーザーは何かしらの意図を持ってキーワードを入力し検索しています。例えば、肌が敏感ですぐに荒れてしまうユーザーがスキンケア商品を探している場合、「敏感肌 スキンケア」「敏感肌 化粧水」といったキーワードで検索を行うことが予想されます。

そこで、敏感肌向けのスキンケア方法やおすすめ商品などの情報がまとめられている自社のコンテンツが上位に表示されていれば、今まで認知していなかった潜在顧客にもアクセスしてもらえます。
 
コンテンツSEOで良質な記事を積み上げていくことで「このサイトの情報は役に立つ」とユーザーからの信頼を得やすくなります。さらにリピーターになってもらえればより多くのアクセスを獲得し、上位表示を維持することができます。
 
 

ブランディングにつながる

良質なコンテンツは、ブランディングにもつながります。
 
例えば、美容院のホームページで考えてみましょう。
  1. 数種類のメニューと料金が書いてあるだけのホームページ
  2. コンセプトやこだわり、内装の写真、詳細なメニューと料金表、髪の長さ別のヘアスタイル例、美容師のプロフィールや得意な施術が掲載してあるホームページ

上記のAとBどちらの美容院に行きたいかと聞かれたら、大半の人はBと答えるでしょう。

Bのホームページの方がユーザーが事前に知りたいであろう細かい情報を提示してくれているため、高評価を得やすく、コンテンツSEOとしての効果が高いです。上位表示されることで信頼性も高まり、ブランド価値が向上します。

また、多少値段が高くても、ユーザーからの信頼性が高まっているため価格競争に陥ることもなくなります。

拡散性が高い

知らない人や企業のコンテンツであっても、SNSで拡散されていたから読んでみたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

良質なコンテンツはSNSでの拡散性が高く、今まで獲得できなかったユーザーにリーチすることができます。

また、拡散されることで外部のWEBサイトに自社の該当コンテンツのURLを貼ってもらえる可能性もあり、自然な被リンク(ナチュラルリンク)を獲得しやすいため、SEOとしての効果も高く、上位表示につながります。

 

営業資料にも活用できる

コンテンツSEOで良質なコンテンツを作成すれば営業資料やプレゼン資料として活用できます。

作成したコンテンツは一般ユーザーのみに閲覧してもらい、興味を持ってもらうためのものではなく、自社の顧客にアピールするための有効な営業資料にもなるのです。

社員が一から資料を作成する手間が省け、そのぶん営業やプレゼンの準備に時間をかけることができるため、大幅な負担減少・生産性向上が期待できます。

自社のコンテンツが検索結果の上位に入っていれば、営業活動に流用する際も信頼性が高まるでしょう。

SEO - Internet Concept Magnifying Glass with SEO and Growth Chart Icon on Old Paper with Red Vertical Line Background.-1

 

コンテンツSEOのデメリット

コンテンツSEOには多くのメリットがありますが、デメリットもあるため、どちらも把握したうえで取り組みましょう。

即効性はない

コンテンツSEOに限らず、SEO対策は即効性がありません。これはなぜかと言うと、GoogleのクローラーがWEBページを巡回するには数日から数週間かかるため、評価を受けて順位が安定するまでに時間がかかってしまうのです。

また、コンテンツの作成・蓄積には多大な時間を要しますが、コンテンツSEOでは良質なコンテンツを蓄積すればするほど評価が高くなり、上位表示されやすくなります。

WEBサイトの立ち上げ当初はコンテンツの数も少ないため、ある程度コンテンツが溜まってSEO効果が出るまでに3ヶ月~1年はかかると考えておきましょう。

上位に表示されないからと諦めるのではなく、地道にユーザーが求めているコンテンツを作成していくことでコンテンツSEOは効果を発揮し順位が上がっていくため、長い目で見て取り組みましょう。

 

多くのリソースがかかる

コンテンツSEOでは、記事を執筆する以外にも、コンテンツの企画立案、競合調査、効果測定など様々な工程があり、多くの人が関わります。

また、コンテンツSEOで上位表示されるためには情報の網羅性や有用性が重要なため、最初のうちは一つのコンテンツにかかるリソースも多くなります。

経験を重ねていくことで徐々にコストを抑えていくことも可能ですが、社内にノウハウがない場合、費用対効果を高めるにはかなりの時間がかかるでしょう。

 

メンテナンスが必要

コンテンツSEOで掲載順位を上昇・維持していくためには、コンテンツを公開後そのまま放置するのではなく、定期的にメンテナンスを行う必要があります。

良質なコンテンツは日々増え続けているため、何も改善を行わなければ順位は低下していきます。

コンテンツSEOツールを利用し、競合と比べてどんな要素が不足しているのか、キーワードは適切だったかを分析しましょう。また、古い情報があれば新しい情報に更新し、タイトルや内容のリライトを行い、常に最善の状態を維持しましょう。

●コンテンツSEOに取り組む前に知っておきたい5つのメリットと3つのデメリット
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コンテンツSEOの手順

ここからは、ユーザーのニーズを満たすコンテンツSEOの手順について解説していきます。これからコンテンツSEOに取り組む、または今のやり方が合っているのかわからないという方はぜひ参考にしてみてください。

自社の商品やサービスを分析する

コンテンツSEO施策を行う際、まずはじめにやるべきことは自社の商品やサービスを分析することです。

自社の商材を紹介・説明する前に、まず自分自身が深く理解していないと、説得力があり信頼できるコンテンツは作成できません。

自社商材の市場での立ち位置や特徴、強みや弱みを洗い出し、競合と比較・分析することで差別化を図ることができ、参考にできるポイントなども見えてきます。

 

ペルソナを設定する

分析を行い自社の特徴や強みがわかったら、次はペルソナを設定します。ペルソナとは、自社が狙うターゲット層をより具体的に洗い出した架空の人物像のことで、SEOに限らず様々な施策で用いられています。

コンテンツSEOで最も重要なことは「ユーザーが求めているコンテンツを提供できているかどうか」ということです。ペルソナを設定することで求めている情報をより具体的にイメージできるようになります。

例えば、「福岡市内に住む30代の女性」というターゲットを設定したとしても、範囲が広すぎて人物像がぼやけ、コンテンツSEOの制作に関わるスタッフの認識もバラバラになります。その結果、どんなコンテンツを制作するべきかが見えず、行き詰まってしまいます。

そんな状況に陥らないためにも、狙うターゲットの年齢や性別、居住地といった基本的な情報から職業、趣味、家族構成、休日の過ごし方、抱えている悩みや不安などの詳細な情報まで設定していきます。どんな人物なのか、どんな情報を求めているのかが見え、より良質なコンテンツを制作できるでしょう。

 

検索キーワードを選定する

コンテンツSEOで上位表示を狙うためには、成果につながるキーワードの選定が重要です。まずは自社の商材がどんなキーワードで検索されるのかを考え、選定します。

その後、そのキーワードがどのくらい検索されているのか、集客につながるのかをキーワードツールを用いてリサーチします。サジェストや検索ボリュームを意識しながらユーザーの検索意図に沿うキーワードを絞り込みましょう。

競合が多いビッグキーワードを狙うのはハードルが高く、上位表示は難しくなるため、最初は二つ以上のキーワードを組み合わせたロングテールキーワードを狙うことをおすすめします。

検索ボリュームが少なくなり、単体のキーワード検索よりも検索意図が明確であるため、コンテンツSEOの効果が表れやすいでしょう。

コンテンツSEOとはイメージ3


コンテンツを制作する

キーワードを選定したら、いよいよコンテンツの制作に入ります。しかし、いきなり本文を書き始めるのではなく、まずは構成を練るところから始めましょう。タイトル、本文、結びはもちろん、見出しや順番なども一貫性を意識しながら考えていきましょう。

構成が決まればライティングに移ります。コンテンツを読んだユーザーの悩みや疑問が解消されるように、キーワードやオリジナリティを意識しながら、各見出しに沿った文章を書いていきます。推敲・校正を重ね、不自然な部分はないか、わかりやすく伝わる内容になっているか、確認しましょう。

また、コンテンツSEOにおいて文字数が多い方が上位表示されやすいということもよく言われますが、コンテンツの文字数と検索順位は直接的には関係していません。しかし、検索順位が上位のものを見てみると、文字数が多いコンテンツが並んでいますよね。

これはどういうことかと言うと、ユーザーのニーズを満たす良質なコンテンツは情報の網羅性が高い傾向にあり、結果的に文字数が多くなっているということです。

ユーザーの検索意図は一つではないため、情報が充実していて複数の課題を同時に解決できるようなコンテンツであればSEO効果が高く、Google・ユーザー双方から評価を受けやすいのです。

 

効果測定を繰り返し、改善する

コンテンツ公開後は効果測定を繰り返し、改善を図りましょう。新しいコンテンツは毎日のように生まれ、Googleのアルゴリズムも頻繁に変更が行われます。最初は上位に表示されても何も手を加えなければ時間が経つにつれ順位はどんどん下がってしまいます。

そのような事態を防ぐため、定期的に順位をチェックし、リライトを行うことが重要です。コンテンツSEOツールを利用して競合と照らし合わせながらどんな情報が不足しているのかをリサーチし、より有益なコンテンツにブラッシュアップしていきましょう。

●コンテンツSEOの手順|成果が出やすい方法を解説!
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コンテンツSEOの記事の書き方

ここでは、コンテンツSEOの記事の書き方のポイントについて、8つに絞って解説していきます。

タイトルでひきつける

タイトルは検索したユーザーが最初に目にするものであり、コンテンツに目を留めてくれるかどうかはタイトルでどれだけひきつけることができるかにかかっていると言っても過言ではありません。

適切なタイトル設定がSEOを強くします。

自社コンテンツはユーザーの検索意図に沿った情報を提供しているコンテンツだということをアピールするためにも、狙ったキーワードをタイトルにきちんと入れ込みましょう。

また、コンテンツの内容に沿ったタイトルをつけることは、ユーザーにどんな内容なのかを示すためだけでなく、クローラーにもコンテンツの内容をわかりやすく伝え、SEOで上位を狙う役割を果たします。

 

見出し・目次は簡潔に

コンテンツSEOにおいて、見出しはユーザーがコンテンツを読み進めてくれるかどうかを左右する重要なポイントです。

見出し、そして見出しを並べた目次を表示することでユーザーは自分が知りたい情報がありそうかどうかを最初の時点で判断することができ、ありそうだと判断すれば読み進めてもらえます。

もし目次がなければ、コンテンツ内に知りたい情報があるのかないのかわからず、離脱率が上がります。見出しはユーザーに効率的に情報を探してもらうためにも重要なのです。

見出しは本文の内容を一目で把握できるように簡潔にまとめたものです。そのため、見出しは短すぎても内容が伝わらず、長すぎても要点がわからないため30字以内を目安に作成しましょう。

 

SEOの強さを決めるのは文字数よりも質

コンテンツSEOでは、文字数が多い方が有利という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。結論から言うと、答えは「No」です。

Googleのジョン・ミューラー氏はSEOと検索順位の関係について下記のように述べています。

【原文】
We don’t have an algorithm that counts the words on your page and says “Oh, everything until 100 words is bad. Everything between 100 and 500 is fine, and over 500 needs to have five pictures.”

We don’t look at it like that. We try to look at the pages overall and make sure that this is really a compelling and relevant search results to users. And if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not. 

【翻訳】
私たちは、「100字以下のページは全てだめ、100~500字までは大丈夫、500字以上は写真が5枚必要」といったアルゴリズムを持っていません。

私たちはそのようには見ておらず、ページ全体を見て、ユーザーにとって本当に魅力的で関連性のある検索結果であるようにしています。そうであれば、長いか短いか、画像がたくさんあるかないかはまったく関係ありません。

引用元:English Google Webmaster Central office-hours hangout

つまり、SEOの観点では、魅力的でユーザーにとって価値の高いコンテンツであれば文字数は重要ではないということです。

検索結果に文字数の多いコンテンツが並んでいるのは、文字数が多いからではなく、情報の網羅性が高いコンテンツであるからと言えます。

あるテーマに関してより幅広いニーズに応えているコンテンツはより多くのユーザーに閲覧され、複数の悩みや疑問を一度に解決してくれるため有益であるとしてSEO効果が出やすいのです。

 

キーワードを不自然に盛り込まない

 コンテンツSEOでは、上位表示を狙うあまりにキーワードを多用することは避けましょう。
 
例えば、「○○は複雑なため、○○を理解しておく必要があり、○○をすることで...」というように、キーワードをいくつも盛り込んだ文章は読みづらく、ユーザーファーストではありません。
 
ユーザーからも検索エンジンからも、ユーザーのためではなく上位表示のために作られたコンテンツであるとみなされ、逆にSEO評価が下がってしまうでしょう。
 
上位表示を狙うためにキーワードを入れることはもちろん大事ですが、あくまでユーザーが読みやすいように自然に盛り込むことを意識しましょう。
 

 

画像を上手く活用する

コンテンツSEOだけでなく広告などにも言えますが、文字ばかり並んでいるよりも、画像があるコンテンツの方がユーザーを視覚的にひきつけやすいです。
 
一般的にコンテンツは数千字規模になることが多く、そのようにボリュームのある記事の中身が全てテキストになってしまうとユーザーは読む気を失いやすい傾向にあります。
 
逆に、画像ばかりが並んでいても、どんな内容の記事なのか検索エンジンが判断できなくなってしまい、SEO評価は下がります。
 
画像があった方が伝わりやすい、文字だけでは説明が難しいといった場合には画像を活用することでユーザーの理解を深めることができるため、価値の高いコンテンツとなるでしょう。
 
 

オリジナリティを意識する

コンテンツSEOでは、他社の記事をそのままコピペしたり、語尾や一部の単語を変えただけのコピーコンテンツは不正とみなされ、ペナルティを受ける可能性が高くなります。
 
上位に表示されているコンテンツだからとそのまま真似するのではなく、あくまで参考程度に抑え、自分なりの言い回しや自社の経験を通して言えることなどを織り交ぜ、オリジナリティのあるコンテンツ制作を心がけましょう。
 
他社サイトの内容と同じ内容であれば、ユーザーはわざわざ自社のコンテンツを読む必要がなくなるため、自社だからこそ提供できる情報を載せてSEOの効果を高めましょう。
 
 

SEO効果が高い上位のコンテンツを参考にする

コンテンツSEOではオリジナリティが大事という話をしましたが、オリジナリティに溢れたコンテンツを制作しているのに効果が出ない場合は、上位に表示されているコンテンツを参考にしてみてください。

上位表示されているということは、ユーザーと検索エンジン双方から有益であると評価されているということです。

他のコンテンツと照らし合わせることで、自社サイトとの違いや魅力的な部分、どんな改善余地があるのかを分析することができ、より良質で上位表示されやすいコンテンツを制作することができます。

参考にする際も、オリジナリティを保ちながらブラッシュアップしていくことが重要です。

 
 

内部リンクを貼って他コンテンツへの遷移を促す

内部リンクとはWEBサイトのページとページをつなぐリンクのことを指します。関連性の高い記事を内部リンクでつなげることで、ユーザーが抱える複数のニーズを自社のWEBサイト内だけで解消できる可能性が高まります。
 
複数のニーズを自社のコンテンツで解決できてしまえば、ユーザーを他社サイトに逃すことなく、滞在時間を延ばすことができます。
 
また、複数のニーズを解消できれば「このサイトは求めている情報を幅広く提供してくれる有益なサイトだ」と認識してもらえ、SEO評価が上がります。
 
しかし、関連性が低いものや質の低い記事をつなげてしまうとSEO評価は下がってしまうため注意が必要です。
 

コンテンツSEOを成功させるためのポイント

ここからは、「コンテンツSEOにすでに取り組んでいるけど、なかなか成果が出ない...」と悩んでいる方や、「SEO対策初心者のため、注意すべきことを事前に知っておきたい!」という方に向けて、コンテンツSEOを成功させるポイントについて解説していきたいと思います。

何よりもユーザーのことを考える

コンテンツSEOではユーザーファーストの考え方が最重要事項です。自社が伝えたいことばかりを書いても、その記事はユーザーのことが見えていないため、価値がないとみなされてしまいます。

ユーザーはどんな検索意図を持って検索しているのか、検索行動に至るまでにどんな背景があったのか、どんな内容であればニーズに応えることができるのかを考える。すべてはそこから始まります。

多くのユーザーが必要としている情報であれば、コンテンツとしての価値は高く、必然的に上位に表示されるようになります。ユーザーが求めている情報が何なのか見極めて応えていくことは簡単ではありませんが、コンテンツSEOはユーザーファーストを念頭に置いてコンテンツを積み重ねていくほかないのです。

E-E-A-Tを意識する

E-E-A-Tとは、良質なWEBサイトであるかどうかを判断するためにGoogleが独自に定めた評価基準のことです。「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼性)」の略称で、SEOではこの4つの要素を考慮することが成果創出につながります。

従って、この4つの要素をきちんと理解することが、コンテンツSEOの効果を高めるカギとなります。

E-E-A-Tの各要素については下記の解説を参考にしてください。

経験(Experience)

経験とは、あるテーマについて扱ったコンテンツの制作者がどの程度経験しているのか、十分な経験値があるのかを評価する要素です。

例えば、海外に移住して半年の人が現地での生活のノウハウを綴ったブログよりも、移住して10年の人がこれまでの10年で起こった実体験をもとにノウハウを綴ったブログのほうが信頼されやすく、Googleからの評価も高くなります。

 

専門性(Expertise)

専門性とは、コンテンツの制作者がある分野について十分な知識やスキルを持っているかどうかを評価する要素です。

例えば、調理師が魚の捌き方や野菜の下準備の方法などを記載したWEBサイトや、栄養士が健康的な献立について記載したWEBサイトは、専門性があるとみなされ、評価されやすいです。

初心者や素人が書いた記事よりも、専門家やプロが書いた記事のほうがユーザーの悩みを解決できる可能性が高く、正確性も上がるため、高く評価されるのです。

 

権威性(Authoritativeness)

権威性は、WEBサイトが信頼できる情報発信源として認知されているかどうかを評価する要素です。

 例えば、一人暮らしの物件の選び方について書かれたコンテンツの場合、実際に多くの物件を扱っている不動産会社が運営しているWEBサイトであれば信頼されやすく、権威性が高いとみなされるでしょう。

また、他社サイトにリンクを貼ってもらう「被リンク」を多く獲得しているWEBサイトも、それだけユーザーの役に立つ、良質なコンテンツを発信しているとみなされ、高い評価を受けやすいです。

 

Trust(信頼性)

信頼性とは、WEBサイトが提供するコンテンツが信頼できるものであるかどうかを評価する要素です。

例えば、ある商品を売りたいからといって実際の機能よりも優れた機能を搭載しているかのように記載されたページは信頼性が下がり、誇張せずに事実を記載しているページは信頼性が上がります。

コンテンツの内容が定期的に更新されていることも信頼性向上につながります。情報は常に移り変わっていくため、古い情報は有益ではありません。常に最新の情報を発信していく必要があります。

 

オリジナリティのある内容にする

コンテンツSEOでは、他社の記事をそのままコピペしたり、語尾や一部の単語を変えただけのコピーコンテンツは不正とみなされ、ペナルティを受ける可能性が高くなります。
 
質の低いコンテンツを上位表示させるブラックハットSEOが横行していた時代は終わり、現在はホワイトハットSEOが主流となっています。悪質なコピーコンテンツを取り締まるアルゴリズムが搭載され、オリジナリティが重視されるようになりました。
 
上位に表示されている記事はあくまでも参考程度に抑え、筆者自身の言葉でライティングを行いましょう。他社サイトの文章を引用する際は、必ず引用したページのURLを貼る必要があります。
 
 

内部リンクを貼る

内部リンクとはWEBサイトのページとページをつなぐリンクのことを指し、SEOに強いコンテンツにするために欠かせない要素です。
 
このブログ記事の下部にも関連記事のリンクを貼っており、クリックすることで自社のWEBサイト内の別のコンテンツページに遷移することができます。 
 
内部リンクを貼っていれば他の記事にも興味をひくことができ、今見ているページからそのまま目的のページに移動することができるため、ユーザービリティも向上し、SEOにつながります。
 
また、関連性の高いコンテンツ同士を内部リンクでつなげることでサイト全体の構造を整理できます。ユーザーだけでなくクローラーにとってもわかりやすいWEBサイトになるため、内部リンクを貼ることはSEO対策として効果的なのです。
 
 

社内体制を整える

コンテンツSEOに取り組む際は、社内体制を整えることも重要です。

コンテンツSEOでは記事の執筆以外にも様々な工程を踏む必要があり、さらに上位表示を狙うためにはSEOについての勉強が必須です。

SEOの知識が豊富なプロならばまだしも、本格的に取り組むのはこれからという場合には、担当者の負担が大きく他のコア業務に支障が出てしまうでしょう。

そのため、コンテンツ制作に必要な工数や、全体を取りまとめる編集者、記事を執筆するライターなどのリソースを確保し、一人に負担がかかりすぎないような体制を整える必要があります。
 

社内にSEOのノウハウがなく、教育に時間を割くほどの余裕がない場合は外注するのも一つの手段です。コストはかかりますが、より早く着実に成果を出していけるため、自社のリソースや状況に合わせて検討しましょう。

 

コンテンツSEOに有効な「トピッククラスター」

コンテンツSEOの効果を高めるための施策は様々ありますが、その中で弊社のブログ記事にも取り入れている「トピッククラスター」という手法をご紹介します。

コンテンツSEOの評価を高めるための新しい施策として登場したトピッククラスターは、サイト内の関連するコンテンツを戦略的にグルーピングし、コンテンツ全体のSEOの評価を上げる施策です。

トピッククラスターは、ユーザーの検索意図を広範囲で解決できるようなまとめのページを指すピラーページと、ピラーページの内容を補足するクラスターコンテンツによって構成されます。

例えば、ピラーページのメインテーマを「コンテンツSEO」とした場合、クラスターコンテンツでは「コンテンツSEO 手順」「コンテンツSEO メリット」「コンテンツSEO キーワード 」といった関連するキーワードを扱い、深掘りしたページを作成します。

トピッククラスターを導入することで、コンテンツSEOの評価基準の一つである情報の網羅性を高められることに加え、サイト構造を整理することができます。その結果、クローラビリティ、ユーザビリティがともに向上し、コンテンツSEOの評価が向上します。

また、ロングテールキーワードとの相性がよいことも特徴です。競合性が低く、上位表示されたクラスターコンテンツからピラーページに誘導しやすいため、小規模なサイトでも上位表示を狙えます。

●コンテンツSEOに有効な施策「トピッククラスター」とは?

コンテンツSEOとはイメージ4


コンテンツSEOを代理店に依頼する場合

ここまで、コンテンツSEOに取り組むメリットや手順、有効な施策を解説してきましたが、これをすべて社内で行うのは大変ですよね。

コンテンツSEOで結果を出すには、SEOの知識が必要不可欠です。そのため、社内にノウハウがない場合は代理店に依頼するのも一つの手段です。

コンテンツの作成から効果測定まではもちろん、特定の業務のみ依頼することも可能なため、必要な部分のサポートを受けられます。

コンテンツSEOをインハウス化する場合、執筆担当者やコンテンツ作成から効果測定にかかる工数を確保する必要があります。また、コンテンツSEOに関する知識や経験だけでなくライティングの指導も必要になり、多大なコストがかかります。

また、内部対策や外部対策も同時に行うことでコンテンツSEOの効果は高まります。そのためライティング以外にもコーディングや編集の専門的な知識も必要になります。

コンテンツSEOで上位表示を狙うためには様々な施策を試していく必要がありますが、WEBに特化していない一般的な企業で本格的にSEO対策に取り組める体制が整っているところは少ないでしょう。

一方、代理店であればリソースやノウハウ不足をカバーし、コンテンツSEOの確実な成果が期待できます。

インハウス化にも代理店を活用しよう

SEO対策はすぐに効果が出るものではないため、長期的に継続して実施する必要があり、他の業務を行う時間を削らなければならないため、会社の運営に支障が出てしまう可能性もあります。

例えば、ブログ記事を1本書くだけでも相当の時間がかかります。コンテンツSEOにおいて適切な文字数というものはありませんが、網羅性の高いコンテンツは必然的に文字数も多くなります。

ある程度のボリュームのコンテンツを定期的に発信していくことは、専任のライターでない限り容易ではありません。しかし、代理店に依頼すればコンテンツのボリュームと品質は保証され、担当者は他のコア業務を行うことができます。

また、コンテンツSEOの知識が豊富な代理店であれば、どんなキーワードを選び、どんなコンテンツを作成すれば効果が出やすいのかを熟知しており、各企業に適した施策を提案してくれるため、担当者の教育、将来のインハウス化にもつながります。

将来的にコンテンツSEOをインハウス化したいと考えている場合は、インハウス支援を行っている代理店に依頼することをおすすめします。インハウス化が完了した後も関わりを持ち定期的に自社のSEO対策を確認してもらうことで客観的な目線で改善案を提案してもらえるでしょう。

●コンテンツSEO運用代理店の選び方と依頼するメリットとデミリット
コンテンツSEOとは福岡の広告代理店が解説イメージ

まとめ

今回は、コンテンツSEOでやりがちな施策から、コンテンツSEOに取り組むメリット、実施する手順について解説しました。

これから行う施策が意味のないものにならないよう、コンテンツSEOの特徴や手順をしっかりと理解したうえでコンテンツを作成していくことが重要です。

コンテンツSEOは福岡の広告代理店ジャリアまでイメージ

弊社では、コンテンツSEOに取り組むにあたって、競合や検索ボリュームの調査、狙うべきキーワードの選定からコンテンツ作成、効果測定までワンストップで承ります。

また、SEO内部対策・外部対策にも精通しており、包括的なSEO対策のサポートが可能です。

コンテンツSEOをはじめ、本格的にSEO対策に取り組みたい方は、お気軽に弊社までお問合せ下さい。

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株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部 WEBライター


株式会社ジャリア福岡本社 WEBマーケティング部は、ジャリア社内のSEO、インバウンドマーケティング、MAなどやクライアントのWEB広告運用、SNS広告運用などやWEB制作を担当するチーム。WEBデザイナー、コーダー、ライターの人員で構成されています。広告のことやマーケティング、ブランディング、クリエイティブの分野で社内を横断して活動しているチームです。